企業がYouTubeチャンネルをつくる上で、ジャンルを絞るか、広げるか迷っていませんか?
多くの企業が「より多くの視聴者に見てもらいたい」という思いから、さまざまなジャンルの動画を投稿しがちです。
しかし、その判断は必ずしも効果的とは限りません。
本記事では、企業がYouTubeチャンネルのジャンルを絞るメリットや注意点を、弊社StockSun株式会社の事例を使って分かりやすく解説していきます。
この記事を最後まで読めば、自社に最適なYouTube戦略が見えてきます。
目次
企業のYouTubeチャンネル運営において、ジャンルを絞ることは大切です。特にチャンネル立ち上げ初期の段階では、演者個人にファンがつきにくいため、コンテンツの内容で視聴者の興味を引く必要があります。
企業チャンネルの多くは、個人チャンネルと比べてチャンネル登録者数が伸びにくい傾向にあります。実際、YouTubeチャンネルの中で登録者数10万人以上は全体の上位0.4%に位置しており、この数字に到達することは容易ではありません。
そのため、特定のジャンルに特化することで、より効率的に目的を達成できます。ジャンルを絞ることで、専門性の高いコンテンツを提供でき、ターゲットとする視聴者層により確実にリーチすることが可能です。
また、一貫したテーマでコンテンツを発信すれば、チャンネルの方向性が明確になり、視聴者からの信頼も得やすくなります。
ここからは、StockSun株式会社が運営する主要なYouTubeチャンネルを紹介します。
年収チャンネルは、ビジネスパーソンの年収に関する情報を専門的に発信するYouTubeチャンネルです。業界別の年収相場や昇給のコツ、転職による収入アップ戦略など、ビジネスパーソンのキャリアアップに直結する内容を提供しています。
2018年4月の開設以来、ビジネス×エンタメの領域でコンテンツを発信し、20代~30代のビジネスマンがメイン視聴者です。
2024年12月時点でチャンネル登録者数29.5万人を突破しています。最近では、後に紹介する人材紹介業「年収エージェント」も実施しています。
WebマーケティングTVは、Webマーケティングのリアルを伝えるチャンネルです。発注者の不安解消につながる情報や、Web受託プレイヤーのレベルアップにつながる情報を発信しています。
StockSun株式会社は「このヒトに発注してよかった」をモットーとするWebコンサルティング会社です。ブラックボックスが多いWeb業界において「顧客の不安をゼロにすること」を目的にしています。
2019年7月の開設以来、2024年12月時点でチャンネル登録者数5.06万人を達成しています。
YouTube動画のジャンルを絞ることで、以下のようなメリットがあります。
これらのメリットは、企業のYouTube運営を成功に導く上で重要です。
最大のメリットは、狙っている視聴者層に効果的にリーチできることです。企業のYouTubeチャンネルにとって、経営層や意思決定者へのアプローチは欠かせません。
ジャンルを絞ると「動画マーケティングの成功事例」や「新卒・中途採用」など、決裁権者が関心を持つキーワードで検索されやすくなります。
業界固有の専門用語を効果的に活用すれば、よりその分野のプロフェッショナルに届きやすいです。
また、特定分野に絞り込むことで、求めている顧客との接点が着実に増えていきます。「製造業向けソリューション」「建設業界のDX」など、業界特化型のコンテンツで必要な層に確実にリーチできます。
その結果、無関係な層の視聴を自然と減らすことができ、質の高い問い合わせにつながります。
ジャンルを絞る2つ目のメリットは、継続的に視聴してくれるリピーターが作りやすいことです。視聴者に価値のある情報を定期的に提供すれば、チャンネルの存在価値が高まります。
専門性の高いコンテンツを継続的に提供することが、リピーターづくりの鍵です。業界トレンドや事例紹介、導入効果の検証など、視聴者が求める情報を計画的に発信できると効果的です。
また、一貫したテーマでコンテンツを発信し続ければ、ブランド構築にもつながります。特定分野の専門家としての地位を確立できるため、視聴者からの信頼を獲得しやすくなります。
3つ目のメリットは、動画制作の効率が向上しやすいことです。ジャンルを決めることで、動画の方向性が明確になり、企画アイデアも出しやすくなります。
ジャンルを絞れば、毎回1からの情報をリサーチしてキャッチアップする必要がありません。既存の知識を活かしてコンテンツの質を高められます。
また、編集テンプレートの使い回しが可能なため、効率的な制作が実現できます。
その結果、制作プロセスのマニュアルも作りやすくなるため、外注化もスムーズです。受けられる制作本数も増やせるようになり、チャンネルの成長スピードも加速できます。
最後のメリットは、YouTubeからより多くの視聴者に発見されやすくなることです。
YouTubeは、投稿された動画の平均視聴時間や視聴者維持率、登録者数、再生数などの項目から、チャンネルを評価しています。ジャンルを絞ることで、これらの指標が自然と向上しやすくなるのはメリットです。
その結果、おすすめ欄や検索結果の上位に表示されやすくなり、新規視聴者の獲得にもつながります。
YouTubeに専門性の高いチャンネルと評価されることも重要です。
YouTubeチャンネルのジャンルを絞る際には、下記の注意点があります。
これらの注意点に気をつけることで、より効果的なチャンネル運営が可能です。
選択したジャンルが専門的過ぎて、十分な視聴者層が見込めない場合があります。
そのような場合は、採用目的に転換することもおすすめです。視聴者のニーズと自社の目的のバランスを取ることが求められます。
具体例として、StockSun株式会社では、経営者密着サービス「キリトル」を提供しています。経営者に1日密着して、その様子を年収チャンネルで紹介するサービスです。
動画の再生数は1万〜2万回程度を想定しています。これまでの支援実績は10社以上あり、採用の問い合わせが多い企業では、20件以上の応募につながっています。
転職を考えていない方が実際に転職に来た事例もあるほどです。
また、YouTubeで活用する以外に、転職エージェントに動画リンクを共有し、求職者の会社理解を深めてもらう活用方法も有効です。
無料相談をしているので、お気軽にご連絡ください。ご連絡いただければ、鳥屋から直接ご連絡いたします。
企業のYouTubeチャンネル運営で気をつけたいポイントが、再生数や登録者数への過度なこだわりです。ビジネス目的でのYouTube活用では、これらの数字は必ずしも成功の指標とはなりません。
むしろ重要なのは、目的とする層への適切なリーチと、そこからの反応です。
例えば、1本あたりの再生数が1,000回程度でも、その中から質の高い商談につながれば、チャンネルとして十分な価値があります。
特に、BtoBビジネスでは、少数でも適切な決済権者に見てもらえることの方が重要です。視聴者の「質」を重視した運営を心がけましょう。
ジャンルを絞る際は、チャンネルのコンセプトをしっかりと考える必要があります。単にテーマを決めるだけでなく、誰に、どんな価値を、どのように届けるのかを明確にしましょう。
コンセプトを定めることで、継続的なコンテンツ制作と効果的な運営ができるようになります。
特に意識したいのが、どのようなターゲットにどのような価値を届けたいのかを具体的に定義することです。
▼年収チャンネルのコンセプト
世の中の人は年収いくら稼いでいるの?最も簡単に1千万円稼ぐ仕事は?高学歴の人は平均いくら稼ぐべき?そんな疑問を解決すべく始めた年収チャンネル。さまざまなゲストに仕事内容やリアルなお給料を語っていただきます |
また、有益なコンテンツとエンタメ性のあるコンテンツのバランスを8:2の割合で構成すると、視聴者に一貫した価値を提供できます。
企業のYouTubeチャンネルは、特定のジャンルで発信することをおすすめします。なぜなら、明確なターゲットへの効果的なリーチと継続的な運営ができるからです。
企業がYouTubeチャンネルを運用するには、集客につながる設計が大切です。
BtoBのYouTubeチャンネル運用を得意とする鳥屋が、皆様の戦略づくりをサポートいたします。
リード獲得以外にも、採用目的としてチャンネル構築・運営もできます。
ご相談は、StockSun株式会社までお気軽にお問い合わせください。