「会社でYouTubeチャンネルを始めることになったけど、どうしたらいいの?」
「社内にYouTube運用の経験者もおらず、何から始めればいいのか分からない…」
「動画編集ができる人材もいないし、コスト面や効果測定も不安…」
本記事では、そのような悩みがある担当者に向けて、YouTubeチャンネルの始め方を7ステップで解説します。チャンネルを収益化する方法や外注化するべきかについてもお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。
YouTubeの始め方に関して相談がある方は、StockSun株式会社の鳥屋までお気軽にご連絡ください。
これまで120社以上、企業のYouTubeチャンネルを運用した経験をもとに、課題に対してご提案いたします。
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YouTubeに関して相談する目次
早速ですが、企業担当者が実践できるYouTubeチャンネル開設の手順を詳しく解説します。下記の7ステップの詳細を見ていきましょう。
YouTubeチャンネルを運用する前に、明確な目的を設定することが重要です。企業のYouTubeチャンネル運用には、主に以下のような目的があります。
目的 | 内容 |
---|---|
認知拡大 | 企業やブランドの認知度を高める |
集客 | 商品や製品に興味を持つ見込み客を集める |
採用 | 求職者に企業の魅力や社風をアピールし、応募につなげる |
認知拡大は最もイメージしやすい目的ですが、具体的なビジネス成果を得るためには、集客や採用などがおすすめです。認知拡大は成果を数値化しにくいため、投資対効果の測定が難しくなります。
目的を定めた後は、チャンネルのコンセプトを明確に決めることが大切です。コンセプトとは「誰に向けて、どのような内容を配信するのか」という方向性のことです。
設定したコンセプトが、最初に定めた目的の達成に貢献するかを常に意識する必要があります。ターゲットとコンテンツがズレていると、視聴者は増えても、まず成果につながりません。
例えば、StockSun株式会社で運営しているYouTubeチャンネルは以下のように明確なコンセプトで分かれています。
YouTubeチャンネル名 | コンセプト | 目的 |
---|---|---|
年収チャンネル | 視聴者(20代〜30代のビジネスマン)のキャリアを上げていく | 転職支援サービス「年収エージェント」の登録 |
WebマーケティングTV | 企業のWeb担当者にWebマーケティングに関するコンテンツを発信する | Webマーケティングのコンサルティングサービスの問い合わせ |
簡単に言うと、年収チャンネルは個人向けで、WebマーケティングTVは法人向けのチャンネルです。
このように、ターゲットと提供価値を明確にすることで、視聴者にとって価値のある一貫性のあるコンテンツを作成していけます。
YouTubeチャンネルのコンセプトについて、ご相談があれば、StockSun株式会社の鳥屋までお気軽にご連絡ください。120社以上の企業のYouTubeチャンネルを運用した経験をもとに、アドバイスいたします。
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YouTubeに関して相談するコンセプトが決まったら、実際にチャンネルを開設する準備を進めましょう。準備段階では、アカウント設定と必要な機材の用意が主な作業になります。
まずはGoogleアカウントの準備から始めます。YouTubeチャンネルの開設にはGoogleアカウントが必要です。
個人的なGmailではなく、企業専用のGoogleアカウントを作成することをおすすめします。後述するブランドアカウントを活用すれば、複数のスタッフで1つのチャンネルを管理できるようになります。
YouTubeで動画を配信するには、以下の基本的な機材を揃えることを検討しましょう。
機材 | 内容 |
---|---|
スマホかカメラ | 初心者はスマホでも十分 |
三脚 | 手ブレを防止し、安定した映像を撮影するために重要 |
マイク | 編集で音質を改善しにくいため、投資する価値が大きい |
照明 | LEDライトなどで適切な明るさを確保し、プロの印象を与える |
編集用ソフト・アプリ | 無料アプリから専門的な有料ソフトまで、目的に応じて選択 |
初期段階では、高価な機材に投資する必要はありません。最初はスマホとシンプルなマイク、自然光などでスタートし、チャンネルの成長に合わせて徐々に機材を充実させていきます。
必要な準備が整ったら、いよいよYouTubeチャンネルを開設します。
YouTubeチャンネルは「個人アカウント」と「ブランドアカウント」の2種類で開設できます。企業のチャンネルであれば、複数の担当者で管理できるブランドアカウントがおすすめです。ブランドアカウントのメリットは、チャンネル管理者を複数設定でき、担当者の異動や変更があっても運用を継続しやすい点です。
>>YouTubeのブランドアカウントにデメリットはある?メリットや注意点を解説
チャンネルの開設は簡単です。
YouTubeのトップ画面から右上のアカウントアイコンをクリックし、「設定」を選択します。そこから「新しいチャンネルを作成する」を選び、画面の指示に従って進めていきます。
ブランドアカウントの場合は、チャンネル名を入力する画面が表示されるので、企業名や運用目的に合った名前を設定しましょう(重複があると設定できません)。
次に、チャンネルのプロフィール情報を入力します。チャンネル名とハンドル(@マークから始まるユニークなID)を設定します。ハンドルは後からでも変更可能ですが、URLにも影響するので、できるだけ最初に慎重に決めておくことが推奨されます。
チャンネルの基本設定が完了したら、YouTube Studioからチャンネルのカスタマイズです。「チャンネルをカスタマイズ」を選択します。
チャンネルのカスタマイズ画面が表示されます。チャンネルアートやプロフィール画像の設定、チャンネル説明文の入力、連絡先情報の追加などをしましょう。
詳細の設定方法は、下記で画像を使ってまとめています。気になる方は確認してください。
>>YouTubeチャンネルをカスタマイズする方法【レイアウトの編集方法|初級〜上級】
カスタマイズをしたら、アカウント制限を解除します。
初期設定では、動画の長さは最大15分までです。この制限は、スパム対策や不正利用防止のためにYouTubeが設けているものです。
企業の場合、製品紹介やセミナー動画など、15分を超える長尺コンテンツを配信したいケースも多いのではないでしょうか。そのような場合は、YouTubeアカウントの認証をすることで、この制限を解除できます。
認証の手続きは非常に簡単です。以下のURLにアクセスし、画面の指示に従って進めてください。
▼YouTube認証手続き
https://www.youtube.com/verify
認証プロセスでは、電話番号を入力し、SMSまたは音声通話で受け取った確認コードを入力するだけです。
ここまで説明してきたのは、YouTubeチャンネルの下準備の段階です。チャンネルを開設したら、いよいよ実際の動画コンテンツを企画・制作していきます。
第2ステップで決めた、チャンネルのコンセプトに沿った動画を企画しましょう。競合チャンネルの分析や、自社の強みが活かせるテーマ選びが重要です。
企画ができたら、実際に撮影に入ります。撮影の際には、第3ステップで準備した機材を使用します。初めての撮影は緊張するかもしれませんが、何度も撮り直しながら徐々に慣れていきます。
撮影後は、編集作業が不可欠です。不要な部分のカットやBGMの挿入、テロップの追加など、見やすくわかりやすい動画に仕上げましょう。
下記の記事では、StockSun流の動画編集のノウハウを公開しています。
>>【StockSun流】動画編集のやり方を8ステップで解説|内製・外注の判断方法も
YouTubeで顔出しした方がいいか? 多くの企業が悩むポイントとして「顔出しするかどうか」という問題があります。結論から言えば、商品やサービスのレビュー、使い方などの動画であれば支障はありません。 演者が顔を出さなければ、チャンネルが属人化されないため、担当者が変わっても運用を継続しやすくなります。 ただし、ファン化はされにくくなります。特に採用目的のチャンネルでは、社員の人柄や職場の雰囲気を伝えるために顔出しが効果的です。チャンネルの目的に応じて判断しましょう。 |
動画の企画・制作が完了したら、最後のステップとしてYouTubeへの動画アップロードと公開をします。
編集した動画ファイルをYouTubeにアップロードするには、YouTube Studioにログイン後、「作成」ボタンから「動画のアップロード」を選択してください。YouTubeでは「MP4」または「MOV」形式など対応しているファイルでアップします。
▼YouTube でサポートされているファイル形式
https://support.google.com/youtube/troubleshooter/2888402?hl=ja
アップロード中に、タイトルや説明文、サムネイル画像、タグなどを設定します。
公開設定では、すぐに公開する方法以外にも、YouTube Studioの予約投稿機能を活用するのがおすすめです。あらかじめ設定した日時に自動で動画を公開できるため、計画的に運用しやすくなります。
YouTubeチャンネルの開設手順を理解したところで、実際の運用における重要な注意点を押さえましょう。
下記4つのポイントは、企業チャンネルを成功させるためのポイントです。
YouTubeでチャンネルを運用する上で最も注意すべき点の一つが、プラットフォームのガイドライン遵守です。ガイドラインに違反すると、アカウントのバン(停止)やコンテンツの削除といった深刻な結果を招く恐れがあります。
▼YouTubeのコミュニティガイドライン
https://support.google.com/youtube/answer/9288567?hl=ja
特に、著作権に関する問題は慎重に対処する必要があります。企業チャンネルとして、他者の著作物を無断使用することは法的リスクだけでなく、企業イメージにも悪影響を及ぼすため、注意してください。
YouTubeはスマホだけでも始められますが、効率的に運用するにはパソコンと併用するのが有効です。
動画撮影はスマホでも高画質な映像が撮れる時代ですが、編集作業はパソコンの方が圧倒的に効率的と言えます。特に動画編集ソフトはパソコン版の方が機能が豊富で操作性も良いため、クオリティの高い動画を制作するにはパソコンは必須です。
また、YouTubeチャンネルに関する詳細な分析データの確認やチャンネル設定の調整も、パソコンの方が操作や管理がしやすくなります。
YouTubeでは、どれだけ優れたコンテンツを制作しても、サムネイルが魅力的でなければ視聴者はクリックしてくれません。視聴者は膨大な動画の中から、わずか数秒でクリックする動画を選択します。その瞬間の判断材料となるのがサムネイル画像です。
そのため、ターゲット層の興味を引く、内容を的確に表現したサムネイルの作成は、再生数を左右する大切な施策と言えます。
サムネイル画像の具体的な作成方法については「株本自ら企画した”YouTubeサムネ社内研修”を特別公開」で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
YouTubeチャンネルを運用し続けることは、思いのほか大変です。企画や撮影、動画編集までやることが多岐に渡り、片手間で全てをこなすのは現実的ではありません。
月10本の動画を投稿する場合、週に2〜3本はアップしなければなりません。動画編集だけを考えても、1本編集するにあたって1日〜2日かかります。
この作業を片手間で実施するのは難しく、複数名の専任スタッフが必要です。StockSun株式会社では、以下のような体制でYouTube運用を実施しています。
役割 | 内容 |
---|---|
PM(プロジェクトマネージャー) | チャンネル全体の方針を決定する |
企画ディレクター | YouTubeの企画を考える |
編集ディレクター | 動画の品質を担保する |
動画編集者 | 動画を編集する |
社内にリソースがない場合は、外注も選択肢の一つです。StockSun株式会社であれば、PMから動画編集者までアウトソースできます。
御社の状況に合わせて最適な運用体制をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
YouTubeチャンネルの運用方法や注意点について解説してきました。
しかし「自社で運用するべきか、それとも外部に委託すべきか」という判断に迷う企業も多いのではないでしょうか。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットと適している条件を解説します。
YouTubeを自社で運用するのに適している会社は、下記です。
自社運用の最大のメリットは、スピード感です。自社にYouTubeに関するノウハウや対応できる人材がいれば、すぐに運用をスタートできます。
社内の打ち合わせのみで意思決定ができるため、企画から公開までのプロセスを大幅に短縮できます。外部に依頼するコストもかからないため、低予算でスタートしたい場合にも最適です。
YouTube運用を外部に代行してもらうのに適している企業は、以下のような特徴があります。
代行サービスの最大のメリットは、専門性とクオリティです。YouTubeに精通したプロフェッショナルが企画から制作、分析までを一貫して担当するため、効果的なコンテンツを作成できます。
特に、自社でYouTubeチャンネルを運営している会社であれば、そのノウハウや知見も教えてもらえる点も利点です。
また、人的リソースを補填できるため、社内に専任スタッフを配置する必要がありません。動画制作には企画、撮影、編集など多岐にわたりますが、これらの作業を外部に任せることで、自社スタッフは本来の業務に集中できます。
YouTubeチャンネルを立ち上げる多くの企業が気になるのが「投資した分を回収できるか?」という点ではないでしょうか。
企業がYouTubeを収益化する方法は、大きく分けて3つあります。
おすすめ順に解説していきます。
収益化に最もおすすめなのが、自社商品の販売です。特に、高額商品やサービスを取り扱っている企業にとって、YouTubeは非常に効果的なチャネルです。
企業向けコンサルティングやシステム開発などを扱うBtoB企業の場合、1件の問い合わせで1,000万円近くの受注が決まるケースも少なくありません。チャンネル登録者数や再生回数が少なくても、質の高い見込み客が数名でも獲得できれば十分に収益できます。
YouTubeを通じて専門知識や事例を共有することで、潜在顧客に対する信頼性が高まり、問い合わせのハードルが下がります。
また、動画というフォーマットを活用すると、テキストや画像だけでは伝えきれない価値を提供することが可能です。
自社商品だけでなく、関連する他社商品のアフィリエイト販売も有効な収益化手段です。特に自社が提供していない、補完的な商品やサービスを紹介することで、視聴者に総合的な価値を提供できます。
例えば、フィットネス関連の商品を扱う企業なら、自社の運動器具に加えてプロテインやトレーニングウェアなどを紹介できます。
ただし、紹介する商品は自社のブランドイメージに合致したものを厳選し、企業としての信頼性を損なわないよう注意しましょう。長期的な視点で視聴者との信頼関係を構築することが、持続的な収益化につながります。
YouTubeの広告表示による収益化は、多くの人が最初に思い浮かべる方法と言えます。この収益を得るためには、YouTubeパートナープログラム(YPP)への参加が必要です。参加条件は以下の通りです。
これらの条件を満たすと、動画内に表示される広告から収益を受け取れます。
ただし、企業チャンネルの場合、広告収入だけでコストを回収するのは難しいケースが多いでしょう。広告収入はあくまで副次的な収益源と考え、主目的は自社商品の販売促進や顧客獲得に置くことをおすすめします。
>>YouTubeの広告収入はいくら?仕組みや条件、収益化のコツを解説
YouTubeチャンネルの成功には、明確な目的設定とコンセプト決めが不可欠です。これらのポイントを無視して運用を始めてしまうと、コンテンツの方向性が定まらず、視聴者の定着が難しくなってしまいます。
また、上手く外注化することで、効率的な運用ができるようになります。
YouTubeチャンネルの開設自体は簡単ですが、継続的な運用と成果創出には戦略的なアプローチが必要です。この記事を参考に、自社に合ったYouTube運用を始めてみましょう。
ご不明点があれば、StockSun株式会社までお気軽にご相談ください。
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