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YouTubeの広告収入はいくら?1再生の単価・収益化条件・再生回数別の目安を解説【2026年最新版】

更新日

「YouTubeの広告収入は1再生いくら?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、YouTubeの広告収入は通常動画で0.05円〜0.7円、ショート動画で0.003円〜0.01円程度が目安とされています。月1万再生を達成しても、広告収入は最大で約7,000円前後にとどまるケースが一般的です。

ただし、この数字は企業がYouTubeを活用するうえで、本質的な指標とは言えません。広告収入だけを目的にしたYouTube運用を行うと、動画制作コストを回収できないリスクがあるためです。

そこで本記事では、YouTube広告収入の仕組みや収益化条件、ジャンル別・再生回数別の収入目安、ショート動画の収益化の実態、確定申告の基礎知識までをわかりやすく解説します。広告収入に依存しない企業向けのYouTube活用法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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鳥屋直弘

この記事の著者

鳥屋直弘

鳥屋直弘

StockSunでNo.1のYouTube制作チーム

東北大学卒。自社フィットネスYouTubeのグロース経験を活かし、2019年から動画マーケティング事業を始める。

120社以上の企業YouTubeアカウントの立ち上げ運用を担当。15,000本以上の動画制作に携わる。500名の編集者、ディレクターが在籍するチームの監督を務める。

得意領域はB2BのYouTubeチャンネル活用。撮影から動画の数値分析まで、YouTubeに関わる全業務の経験があるため、内製化支援も得意としている。

目次

YouTubeの広告収入は1再生あたりいくら?

YouTubeの広告収入は1再生あたりいくら?

YouTubeの広告収入は、動画の種類や視聴者層によって大きく変わります。まず「通常動画」と「ショート動画」で単価の仕組みが異なるため、それぞれの目安を押さえておきましょう。

通常動画の広告単価は0.05円〜0.7円が目安

通常動画(横型・縦型の長尺動画)の広告単価は、1再生あたり0.05円〜0.7円程度と言われています。最小と最大で14倍もの差があり、主にジャンル・視聴者属性・季節の3つの要因で変動します。

特に注目したいのは「季節変動」。広告主が予算を集中させる年末(10〜12月)は単価が上がりやすく、年明け1〜2月は下落しやすいという傾向があります。同じチャンネルでも月によって収益が2倍近く変わることも珍しくありません。

ショート動画の広告単価は0.003円〜0.01円が目安

YouTubeショート動画(縦型・最長3分の短尺動画)の広告単価は、通常動画と比べて大幅に低く、1再生あたり0.003円〜0.01円程度が目安です。月間100万再生を達成しても、広告収入は3,000円〜10,000円にとどまります。

ショート動画はアルゴリズムによる拡散力が高く「バズりやすい」という特徴がある一方、収益性は通常動画より大幅に低いことを覚えておきましょう。ショートの収益化条件は通常動画とは別に設定されており、詳細は後述の「YouTubeショート動画の広告収益のしくみと活用戦略」で解説します。

再生回数別・広告収入シミュレーション

「月に何回再生されたら、いくら稼げるか」を下記の表にまとめました。通常動画・ショート動画それぞれの試算例です(単価の最小〜最大で算出した概算値)。

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月間再生回数通常動画(最小:0.05円)通常動画(最大:0.7円)ショート(最小:0.003円)ショート(最大:0.01円)
1万回500円7,000円30円100円
5万回2,500円35,000円150円500円
10万回5,000円70,000円300円1,000円
50万回25,000円350,000円1,500円5,000円
100万回50,000円700,000円3,000円10,000円

通常動画で月10万再生を達成できれば、最大で7万円程度の収益になります。ただしこれは1本の動画ではなく複数本の合計再生数であり、企業チャンネルが月10万再生を安定して達成するのは現実的にはかなりハードルが高いと言えます。

また、この試算は「1再生につき1広告が表示された場合」の単純計算。実際には視聴者がスキップした広告や広告が表示されない再生も含まれるため、実収益はこの数字を下回ることがほとんどです。

ジャンル別・再生数別 収益シミュレーション

広告収入はジャンルによって単価が大きく異なります。下記は、主要ジャンル別の単価目安と月間再生数別の収益試算です。視聴者属性・広告主の入札状況により変動するため、あくまで試算例としてご参考ください。

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ジャンル1再生単価目安月10万再生の収益目安月100万再生の収益目安単価が高い理由
金融・投資0.5〜1.0円5万〜10万円50万〜100万円顧客1人あたりの生涯価値が高く、広告主の入札価格が高い
BtoBサービス0.4〜0.8円4万〜8万円40万〜80万円法人契約は高単価で、見込み客へのリーチに高い広告費をかけられる
IT・ガジェット0.3〜0.6円3万〜6万円30万〜60万円購買意欲の高いビジネスパーソンが主な視聴者層
料理・ライフスタイル0.1〜0.3円1万〜3万円10万〜30万円視聴者層は広いが広告主の単価は中程度
エンタメ・雑談0.05〜0.15円5,000〜1.5万円5万〜15万円再生数は伸びやすいが広告主の購買意欲が低い層が中心

金融・BtoBジャンルは単価が高い反面、競合チャンネルも多く再生数を伸ばすハードルも上がります。自社の事業領域と視聴者像を照らし合わせながら、狙うジャンルを設計することが重要です。

YouTubeの広告収入が入る仕組み

YouTube広告収入の仕組み

YouTubeの広告収入は、動画の内容や視聴者の閲覧履歴に連動した広告が表示されることで発生します。料理動画には調理器具の広告、ビジネス系動画にはBtoBサービスの広告が表示されるといった具合です。

収益が発生する流れは次の通りです。

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ステップ内容
① 広告の表示視聴者が動画を再生し、広告が表示される
② 広告主の支払い視聴者が広告を一定秒数以上視聴、またはクリックすると広告主がYouTubeに広告料を支払う
③ 収益の配分YouTubeが手数料(約45%)を差し引き、残り約55%が動画投稿者に分配される

つまり、広告収入を最大化するには「広告が表示される動画を大量に再生してもらう」ことが前提になります。企業チャンネルでこれを実現するのは容易ではなく、広告収入だけでの黒字化は現実的に難しいのが実情です。

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YouTubeの広告収入の単価を決める要因

YouTubeの広告収入の単価を決める要因

YouTubeを運営していると「同じチャンネルなのに、なぜ月によって収益が大きく変わるのだろう?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。実は、YouTubeの広告単価は一定ではなく、複数の要因が組み合わさって決まります。

視聴者の属性や動画ジャンル、広告主の出稿状況などによって、同じ再生回数でも収益が大きく変わることがあります。この章では、YouTubeの広告収入の単価を左右する主な要因について解説します。

ジャンル・業界による単価の違い

広告単価が高いジャンルは、視聴者の購買力が高く、商品・サービスの契約単価も大きい分野。広告主が「1人のお客さんを獲得するためにいくら払えるか」を基準に入札しているため、ジャンルの違いが単価に直結します。

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高単価ジャンル単価が高い理由
金融・投資顧客1人あたりの生涯価値が高く、広告主の入札価格が高い
不動産1件成約の単価が大きく、多くの広告費を投じられる
BtoBサービス法人契約は高単価で、見込み客へのリーチに高い広告費をかけられる
IT・ガジェット購買意欲が高いビジネスパーソンが主な視聴者層
健康・美容継続購入が見込めるため広告投資が活発

ただし、高単価ジャンルには競合チャンネルも多く、再生数を伸ばすハードルが上がります。自社の事業領域と照らし合わせながら、参入するジャンルを検討しましょう。

視聴者の属性・地域によって広告単価は変動する

同じ動画であっても、視聴者の属性や居住地域によって広告単価は大きく変わります。

なかでも重要なのが「視聴者の地域」。日本国内の視聴者が中心のチャンネルは比較的単価が安定しやすい一方、海外視聴者の割合が高い場合は、地域によって単価が低くなるケースがあります。

また、経営者やマーケターなどを対象としたBtoB向けコンテンツでは、法人向け広告主の入札競争が起こりやすく、広告単価が高騰することもあります。どのような視聴者を集めるかは、広告収益を左右する重要な要素です。

例えば、同じ月間10万再生のチャンネルでも、学生や10代向けの雑談チャンネルと、経営者向けのビジネスチャンネルでは、広告収入に2〜5倍以上の差が生じることも珍しくありません。収益を伸ばすためには、視聴者像を明確に設計することが重要です。

動画の長さと広告設定で収益が変わる

動画の長さが8分以上になると、動画の途中に広告(中間広告)を設定できるようになります。これがYouTubeの広告収益に大きく影響します。

試算例を見てみましょう。同じ1万再生でも、7分の動画と10分の動画では設定できる広告の数が変わるため、収益にも差が生まれます。

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動画の長さ設定できる広告の数1万再生時の収益目安(単価0.3円の場合)
7分(8分未満)冒頭・末尾のみ(1〜2本)約1,500〜2,000円
10分(8分以上)冒頭・中間・末尾(3〜5本)約3,000〜5,000円
15分以上中間広告を複数設定可(5本以上)約5,000〜8,000円

ただし、広告を増やしすぎると視聴者の離脱率が上がる可能性もあります。広告の数を増やすことだけを目的にするのではなく、視聴維持率と収益のバランスを見ながら調整することが重要です。

視聴継続率を高めてコンテンツを作り込む

視聴者が最後まで動画を見てくれることが、広告収入を上げる重要なポイントです。視聴継続率が高いコンテンツはYouTubeのアルゴリズムから高く評価され、おすすめ表示が増えて再生数も伸びやすくなります。

良質なコンテンツは、広告主にとっても「視聴者にリーチしやすい価値ある枠」とみなされ、単価の高い広告が表示される可能性が高まります。視聴継続率を高めるための主なポイントは次の通りです。

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施策具体的な方法
冒頭で興味を引く最初の15秒で「この動画を見るメリット」を明確に伝える
視聴者目線の情報提供商品PRではなく、視聴者の課題解決につながる情報を届ける
適切な動画の長さ8分以上で中間広告を設定しつつ、冗長にならない構成を意識する
次の動画への誘導動画の終わりに「関連動画」や「チャンネル登録」を促してリテンションを高める

企業チャンネルでは、商品やサービスの情報を一方的に伝えるのではなく、視聴者目線で価値ある情報を提供することが欠かせません。この「価値ある情報」を継続的に企画・制作するには、専門的なノウハウとリソースが必要になります。

YouTubeの広告収入を得るための条件

YouTubeの広告収入を得るための条件

YouTubeの広告収入を得るには、複数の条件を満たす必要があります。条件をクリアしなければ、どれだけ動画を投稿しても収益化はできません。通常動画とショート動画で条件が異なるため、それぞれ確認しておきましょう。

通常動画の収益化条件(YouTubeパートナープログラム)

YouTubeパートナープログラム(YPP)とは、YouTubeクリエイターが動画で収益を得るための公式プログラムのこと。このプログラムに加入しないと、広告を配信して収益を受け取ることはできません。

YouTube公式によると、通常動画でYPPに加入するための条件は次の通りです(出典:YouTube ヘルプ「YouTubeパートナープログラムの概要と利用資格」)。

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条件詳細
チャンネル登録者数1,000人以上
過去12ヶ月の総再生時間4,000時間以上
ポリシーの遵守YouTubeのコミュニティガイドラインおよび利用規約に違反がないこと
AdSenseアカウント紐づけられたGoogle AdSenseアカウントが必要

条件をクリアしたら、YouTube Studioから申請できます。申請から承認まで通常1ヶ月程度かかり、その間にコンテンツやチャンネルの審査が行われます。

なお、2023年から登録者500人以上でメンバーシップやスーパーチャットなど一部の収益化機能が利用できるようになりましたが、広告収入を得るには依然として登録者1,000人以上・再生時間4,000時間以上が必要です。

ショート動画の収益化条件

ショート動画(YouTubeショート)の収益化は、通常動画とは別の基準が設定されています。

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条件詳細
チャンネル登録者数1,000人以上(通常動画と同じ)
過去90日間のショート再生回数1,000万回以上

ショートの収益化条件で注目すべきは「過去90日間で1,000万再生」という高いハードル。通常動画の「4,000時間再生」と比較して、いかに難易度が高いかがわかります。

ショート動画は1本あたりの再生時間が短いため、同じ総再生時間を得るにはより多くの再生回数が必要です。ショートのみで収益化を目指すのは、通常動画よりさらにハードルが高いと認識しておきましょう。

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YouTubeショート動画の収益化方法や条件、コツについて解説

Google AdSenseの審査に通過する

YouTubeパートナープログラム(YPP)に加入した後、広告収入を受け取るにはGoogle AdSenseアカウントの申請と審査通過が必要です。AdSenseは、YouTubeの広告収入を管理・受け取るためのプラットフォームです。

手続きは次の流れで進みます。

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ステップ内容
① YouTube Studioにアクセス収益化設定を開く
② AdSenseアカウント作成画面の指示に従って必要事項を入力
③ 本人確認本人確認書類の提出・支払い情報の登録
④ 審査Googleによる審査(不合格の場合は30日後に再申請可能)

すでにAdSenseアカウントを持っている場合は、そのアカウントをYouTubeチャンネルに紐づけるだけで完了します。なお、AdSenseアカウントは1ユーザーにつき1つまでしか持てないため、複数のチャンネルを運営している場合でも収益はすべて1つのアカウントに集約されます。

コミュニティガイドラインに違反しない

収益化が認められた後も、コミュニティガイドラインへの違反があると収益化の権限を失う恐れがあります。特に企業チャンネルは複数の担当者が関わるため、全員がガイドラインを把握しておくことが大切です。

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違反カテゴリ具体例
スパム・詐欺誤解を招くサムネイル、フィッシング詐欺的な内容
差別的表現人種・性別・宗教などに関する差別的な発言
暴力・性的表現過度な暴力描写、成人向けコンテンツ
危険行為の助長違法行為や有害な行為を推奨する内容
著作権侵害許可なく他者のコンテンツを使用

YouTubeの制裁措置は段階的に実施されます。9日間以内に3回の違反警告を受けると、チャンネルが完全に削除されます。

一度削除されたチャンネルは復活できないため、投稿前のチェック体制をあらかじめ整えておきましょう。(出典:YouTubeのコミュニティガイドラインの違反警告に関する基礎知識

収益化条件を達成するまでの期間の目安

「登録者1,000人・再生時間4,000時間を達成するまで、どのくらいかかるのか?」は、多くの方が気になるポイントです。投稿頻度や動画の品質によって大きく変わりますが、一般的な目安としては次のような試算が参考になります。

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投稿頻度1本あたりの平均再生数(想定)収益化条件達成までの期間目安
週1本500〜1,000再生1〜2年程度
週2〜3本500〜1,000再生6ヶ月〜1年程度
週2〜3本3,000〜5,000再生3〜6ヶ月程度

ただし、これはあくまで試算例であり、チャンネルのジャンルや動画の質、SEO対策の有無などによって大きく前後します。

また重要なのは、収益化を達成するまでの期間も動画制作コストがかかり続けるということ。人件費や外注費を含めると、収益化前の段階で一定の投資が必要になるケースも少なくありません。

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YouTubeショート動画の広告収益のしくみと活用戦略

「ショート動画も通常動画と同じように広告収入が得られるのか?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。ショート動画の広告収益は通常動画とは異なる仕組みで分配されており、単価・収益化条件・活用目的のすべてが異なります。

ショートと通常動画で収益分配の仕組みが異なる

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項目通常動画ショート動画
最長時間制限なし3分以内
広告の種類インストリーム・ミッドロール等ショートフィード広告
クリエイター配分約55%約45%
1再生単価目安0.05〜0.7円0.003〜0.01円
YPP収益化条件登録者1,000人+過去12ヶ月4,000時間登録者1,000人+過去90日1,000万回
向いている使い方広告収益・詳細解説コンテンツ認知拡大・集客の入口

YouTube公式によると、ショート動画の広告収益は「ショートフィードで動画間に表示される広告による収益が月ごとに合算され、クリエイターへの報酬と音楽ライセンス費用に充てられる」仕組みです(出典:YouTube ヘルプ「YouTubeショートの収益化ポリシー」)。

通常動画では広告収益の約55%がクリエイターに配分されますが、ショートはクリエイタープールへの配分が約45%と低く設定されています。さらに音楽を使用した場合は配分が下がるため、実際の手取りはより少なくなります。

ショートの収益化ハードルは通常動画より高い

ショート動画でYPPの収益化条件を満たすには「過去90日間で1,000万回再生」が必要。月換算で約333万回再生を3ヶ月続ける必要があり、多くのチャンネルにとって非常に高いハードルです。

仮に1,000万回再生を達成して収益化できたとしても、1再生あたりの単価は0.003〜0.01円。月333万再生で得られる広告収入は最大でも約33,000円程度という計算になります。ショートの再生回数を伸ばすためのコストと見合わないケースがほとんどです。

ショートは「広告収入源」より「集客の入口」として使う

ショート動画の本当の価値は、広告収益ではなく「チャンネルへの集客入口」にあります。拡散力の高いショートで視聴者を獲得し、詳細解説の長尺動画へ誘導することで、チャンネル全体の再生時間と収益を底上げする設計が効果的です。

企業がショートを活用するなら、「30〜60秒で課題感を刺激→長尺動画や自社サービスへ誘導」という導線を設計することが重要です。広告収益を直接狙うのではなく、本業の集客チャネルとして位置づけることがショート活用の正しい方向性だと言えます。

企業がYouTubeの広告収入に頼れない3つの理由

企業がYouTubeの広告収入に頼れない3つの理由

ここまで、YouTubeの広告収入の仕組みについて解説してきました。しかし、企業がYouTube運用で広告収入のみを収益源とするのは、現実的ではないケースが少なくありません。特にBtoB企業では、広告収入よりも本業への貢献を重視したほうが高い成果につながることが一般的です。

ここでは、企業がYouTubeの広告収入に依存すべきではない理由を3つ解説していきます。

再生数を大きく伸ばすのが難しいから

YouTubeへの動画投稿数は年々増加しており、視聴者の注目を集める競争は激化しています。特に企業チャンネルは商品・サービス関連の内容が中心になるため、エンターテインメント性の高い個人チャンネルと比べて再生数が伸びにくい傾向があります。

仮に月間1万再生を達成した場合でも、広告収入は最大で約7,000円程度。一方、動画1本を制作するためのコスト(企画・撮影・編集・サムネイル作成)を外注すると、3〜10万円程度かかるケースが一般的です。月4本投稿する場合、制作費は12〜40万円ほどになる一方で、広告収入は数千円にとどまる可能性があります。

広告単価が下がっているから

YouTubeはマーケティングの観点ではすでに成熟期に入り、参入者の増加により広告単価は下落傾向にあります。

電通「2025年 日本の広告費」によれば、動画広告費全体は前年比121.8%の1兆275億円と市場拡大が続いていますが、広告予算が多くのチャンネルに分散される結果、1チャンネルあたりの単価は以前より低下しています(出典:電通デジタル「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」/2026年3月発表)。

また、YouTubeショート動画の台頭により、通常動画の視聴時間が分散される傾向もあります。さらに2025年7月には「繰り返しの多いコンテンツ・大量生産コンテンツを収益化対象から除外する」ポリシー改定も実施されました。今後はよりオリジナリティの高いコンテンツが求められ、広告収入で安定した収益を得るハードルはさらに上がっていくと考えられます(出典:YouTube ヘルプ「YouTubeパートナープログラム規定の変更」)。

収益化条件を達成するまでに大きなコストがかかるから

YouTubeで広告収入を得るには、まず「チャンネル登録者1,000人以上」「総再生時間4,000時間以上」といった収益化条件をクリアする必要があります。つまり、広告収入が発生する前の段階から、動画制作や運用に継続的なコストと時間を投資しなければなりません。

例えば、週2本のペースで動画を投稿し、1本あたりの制作費を5万円とした場合、半年間の運用コストはどの程度になるのでしょうか。以下の試算例で見てみましょう。

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項目内容試算コスト
動画制作本数週2本 × 26週(約半年)52本
動画制作費(外注)1本あたり5万円(企画〜編集)260万円
収益化条件達成後の月間広告収入(想定)月1万再生の場合の最大値約7,000円/月

260万円の投資に対して、広告収入での回収は月7,000円程度。単純計算で回収に30年以上かかる計算になります。これが「広告収入だけを目的にしたYouTube運用はリスクが高い」と言われる理由です。

実際にYouTube外注費の詳細や予算の抑え方を知りたい方は、以下の動画で詳しく解説しています。

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YouTubeの広告収入と確定申告・税金の基礎知識

YouTubeの広告収入が発生したら、確定申告が必要になるケースがあります。「どのくらいの収益から申告が必要なのか」「経費として何が認められるのか」を正しく理解しておくことが大切です。

YouTubeの収入は「雑所得」として申告する

YouTubeの広告収入は、国税庁の区分では原則として「雑所得」に該当します。会社員が副業としてYouTubeを運営している場合は、一般的に雑所得として申告します。一方で、継続的かつ事業としてYouTubeを運営している場合は、「事業所得」として扱われるケースもあります(出典:国税庁「所得の種類と課税方法」)。

また、雑所得は給与所得など他の所得と合算して総合課税の対象となるため、本業の収入が高いほど税負担も大きくなる可能性があります。収益が増えてきた場合は、適切な申告方法を確認するためにも税理士への相談を検討することをおすすめします。

確定申告が必要になる金額の目安

YouTube収入で確定申告が必要になるかどうかは、働き方によって異なります。以下の表を参考にしてください。

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区分所得の種類申告義務が生じる目安主な経費
会社員・副業YouTuber雑所得年間20万円超機材・通信費・撮影場所の按分費用など
個人事業主・専業YouTuber事業所得年間48万円超(基礎控除後)同上 + 青色申告特別控除(最大65万円)
法人チャンネル(企業)法人の事業収益全額申告必須(金額問わず)制作費・人件費・ツール利用料など全額

副業YouTuberは年間20万円を超えた時点で確定申告の義務が生じます。AdSenseの支払いは年間を通じて受け取るため、年末に合計金額を確認する習慣をつけておきましょう。

経費として認められる費用の例

YouTube運営にかかった費用は、業務に関連するものであれば経費として計上できます。主な経費の例は次の通りです。

  • 機材購入費
    カメラ・マイク・照明・パソコンなど撮影・編集に使用する機材費
  • 通信費・ソフトウェア費
    インターネット費用(業務利用分を按分)・動画編集ソフトのサブスクリプション費用
  • 外注費・制作費
    動画編集・サムネイル制作・ライティングなどの外注コスト
  • 撮影スタジオ・場所代
    撮影に使用したスタジオや会議室のレンタル費用
  • 交通費・取材費
    取材・撮影のために移動した交通費や諸経費

法人チャンネルの場合の税務処理

企業がYouTubeチャンネルを運営して広告収入を得た場合、その収益は法人の事業収益として全額申告が必要です。広告収入は法人の売上に計上し、動画制作費・人件費・ツール費用などを経費として計上する形が基本となります。

法人の場合は消費税の扱いや決算期との関係もあるため、税務処理の詳細は顧問税理士に確認するのがおすすめ。なお、企業がYouTubeを「広告媒体」として使用する場合と「コンテンツ制作」として運営する場合では会計上の処理が異なるケースがあります。

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YouTubeで広告収入以外に収益化する方法

YouTubeで広告収入以外に収益化する方法

YouTubeで収益を上げる方法は、広告収入だけではありません。企業がYouTubeを活用して成果を出すためには、複数の収益化方法を理解したうえで、自社の目的に合った手段を選ぶことが重要です。ここでは、YouTubeで収益化する代表的な方法を紹介します。

プラットフォーム収益(広告・プレミアム)

YouTubeでは広告収入以外にも、プラットフォームの仕組みを通じて得られる収益があります。主な例は次のとおりです。

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収益源内容企業での活用度
YouTubeプレミアム収入有料会員(YouTubeプレミアム)の視聴時間に応じた収益配分低い(広告収入と同様の課題あり)
YouTubeショートファンドショート動画クリエイター向けの支援制度低い(個人クリエイター向けが中心)

これらの方法は再生数や視聴時間に大きく依存するため、企業が安定的な収益を得る手段としてはあまり適していません。

視聴者からの直接収益(スパチャ・メンバーシップ)

YouTubeには、視聴者から直接支援を受けられる収益化方法もあります。

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収益源内容収益配分の目安
スーパーチャットライブ配信時に視聴者が送れるチップ(投げ銭)機能投げ銭の約50〜70%
チャンネルメンバーシップ月額制の会員サービス収益の約70%
スーパーステッカーライブ配信で使用できる装飾付きメッセージ収益の約70%
スーパーサンクス通常動画で送れるチップ機能投げ銭の約70%

これらは広告収入より高額になる可能性もありますが、熱心なファンコミュニティの形成が前提になります。BtoB企業の場合、エンタメ系チャンネルのようなファンコミュニティを作るのは難しく、現実的な収益源とは言いにくいのが実情です。

商品販売・集客への活用が企業に最も効果的

企業がYouTubeを活用するうえで最も効果的なのは、自社の商品・サービスの販売や集客につなげることです。

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活用方法内容メリット
自社商品・サービスの販売動画で商品やサービスを紹介し、購入や問い合わせにつなげるニッチな分野でも収益化が可能
リード獲得資料ダウンロードや無料相談へ誘導する見込み顧客リストを構築できる
認知拡大・ブランディング業界の専門性を発信し、ブランド価値を高める長期的な信頼構築につながる

特に自社商品の販売やリード獲得を目的にした場合、再生数やチャンネル登録者数が少なくても成果を出せる点が特徴。例えば登録者1,000人のBtoBチャンネルでも、ターゲットを絞った動画から月間10件の問い合わせを獲得し、そのうち2件が成約すれば大きな収益につながります。

実際にStockSunでは、YouTubeチャンネル(@stocksun-web-1082)を開設して2ヶ月で22件のお問い合わせ、約7,000万円の売上を達成した実績があります。広告収入ではなく本業の売上につなげる目的でYouTubeを活用することが、企業にとって最も効果的な戦略です。

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YouTubeを使ったお金の稼ぎ方8つ!稼ぐためのポイントを解説

企業がYouTubeを集客に活かすための3つのポイント

企業がYouTubeを集客チャネルとして機能させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。特に意識したいのが、次の3つです。

①ターゲット視聴者を絞り込む

「誰でも見られる動画」よりも、「特定の人の悩みに答える動画」の方が問い合わせにつながりやすくなります。自社の見込み顧客が抱えている課題や疑問を起点に、動画テーマを設計することが重要です。

②問い合わせまでの動線を設計する

動画の概要欄やエンドカードに、資料ダウンロードページや無料相談フォームへのリンクを設置します。視聴者が「次に何をすればよいか」を迷わないよう、問い合わせまでの導線をシンプルに設計することが大切です。

③継続投稿で信頼を積み上げる

YouTubeは、継続的な情報発信によって徐々に信頼が蓄積されるメディア。週1本でも投稿を続けることで「この会社は専門性が高い」という認知が形成され、結果として問い合わせの質と量の向上につながります。

YouTube運用を外注する際の具体的な注意点については、以下の動画で詳しく解説しています。

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YouTubeの広告収入に関するよくある質問

YouTubeの広告収入について、よく寄せられる疑問をまとめました。

YouTubeで1万再生・10万再生・100万再生でいくら稼げる?

通常動画(単価0.05〜0.7円)の試算で、1万再生で最大7,000円、10万再生で最大70,000円、100万再生で最大700,000円が目安。ジャンルや視聴者属性によって大きく変わるため、あくまで参考値として捉えてください。ショート動画の場合は、単価が通常動画の1/10〜1/50程度になります。

YouTubeの広告収入はいつ振り込まれますか?

AdSenseの支払い基準額(日本では8,000円)を超えた翌月の21〜26日ごろに、登録した銀行口座へ振り込まれます。基準額に達しない月は翌月以降に繰り越されます。収益が安定するまでは振り込みがない月が続くことも珍しくありません。

YouTubeの広告収入に確定申告は必要ですか?

はい、一定の金額を超えると必要です。会社員が副業としてYouTubeを運営している場合は年間20万円超、個人事業主・専業YouTuberの場合は年間48万円超(基礎控除後)で確定申告の義務が生じます。法人チャンネルは金額にかかわらず全額申告が必要です。申

告漏れが発覚した場合は追徴課税のリスクがあるため、収益が発生したら早めに管理を始めましょう。

ショート動画と通常動画、どちらが広告収入を稼ぎやすいですか?

通常動画(横型長尺動画)の方が稼ぎやすいです。ショート動画は単価が通常動画の約1/10〜1/50と低く、同じ再生回数でも収益差が大きくなります。ただし、ショートは拡散力が高いため「チャンネルへの集客入口」として活用し、通常動画で収益を得るという組み合わせが効果的です。

YouTubeショートの収益はいつから受け取れますか?

ショート動画からの収益は、YPPへの参加かつ「ショート動画収益化モジュール」への同意後にアップロードされた動画から発生します。収益化条件として「過去90日間で1,000万回以上の再生」も必要。通常動画の収益化条件とは別に設定されているため注意しましょう。

YouTubeチャンネル登録者が少なくても収益化できますか?

広告収入の観点では、登録者1,000人以上が必須条件です。ただし「商品販売・集客目的」のYouTube活用であれば、登録者数が少なくても成果を出すことはできます。ターゲットが明確な動画から問い合わせが生まれるケースは、登録者数百人規模のチャンネルでも起こります。

企業チャンネルでもYouTubeの広告収入は得られますか?

条件さえ満たせば法人チャンネルでも広告収入は得られます。ただし企業チャンネルは視聴者にとっての娯楽性が低いため、個人チャンネルに比べて再生数が伸びにくく、広告収入で採算を取るのは難しい傾向があります。

企業チャンネルは広告収入ではなく、集客・ブランディング目的での活用が現実的です。

動画を削除するとYouTubeの広告収入はどうなりますか?

削除した動画に対してすでに発生・確定していた広告収入は受け取れますが、削除後はその動画からの新たな収益は発生しません。また、動画を削除することでチャンネル全体の視聴時間が減り、YPPの維持条件(過去12ヶ月の再生時間4,000時間)を下回ってしまう場合は収益化が停止されることがあります。削除前に再生時間への影響を確認しておきましょう。

YouTubeの広告収入が急に減る原因は何ですか?

主な原因は次の4つです。

  • 季節変動
    1〜2月は広告主の予算が減少しやすく、単価が下落する傾向がある
  • アルゴリズムの変化
    おすすめ表示の減少により、再生数そのものが落ちるケース
  • コミュニティガイドライン違反
    「広告制限(黄色アイコン)」が適用されると収益が大幅に下がる
  • YouTubeの仕様変更
    新機能のリリースや視聴動向の変化による影響

急激な減収が続く場合はYouTube Studioのアナリティクスで原因を特定しましょう。

YouTubeのCPM(広告表示1,000回あたりの収益)の目安はいくらですか?

CPM(Cost Per Mille:広告1,000回表示あたりの収益)は、日本の場合おおむね200〜1,500円程度が目安です。ジャンル別では金融・BtoBサービス系で高く(1,000〜2,000円以上になることも)、エンタメ・雑談系で低い傾向があります。CPMが高いジャンルを選ぶことは、少ない再生数でも収益を伸ばす有効な手段です。

YouTubeの収益化条件を達成してから申請まで何日かかりますか?

YouTube Studioから申請後、審査完了まで通常1ヶ月程度かかります。申請が承認されるとメールで通知が届きます。審査中もチャンネルの運営は続けられますが、収益化はあくまで承認後から開始されます。審査が不承認となった場合は30日後に再申請が可能です。

YouTubeの広告収入以外で収益を得る方法はありますか?

YouTubeの広告収入以外で収益を得る代表的な方法としては、以下が挙げられます。

  • アフィリエイト
    動画内で商品を紹介し成果報酬を得る方法
  • 企業案件(スポンサードコンテンツ)
    企業から依頼を受けて商品・サービスを紹介する
  • 自社商品・サービスの販売・集客
    企業にとって最も費用対効果が高い活用方法
  • オンラインサロン・有料コンテンツの販売
    メンバーシップや外部プラットフォームを活用した有料化
  • 講演・コンサルタント業務への誘導
    専門性を発信して講演依頼やコンサル契約につなげる

企業の場合は「自社商品・サービスへの集客」が最も費用対効果が高くおすすめです。

まとめ|YouTubeの広告収入を正しく理解し、成果につながる運用を行おう

YouTubeの広告収入は、通常動画で1再生あたり0.05〜0.7円、ショート動画で0.003〜0.01円程度が目安。月10万再生を達成しても収益は最大7万円前後にとどまり、広告収入だけで安定した利益を生み出すのは容易ではありません。

また、収益化には登録者1,000人・総再生時間4,000時間といった条件があり、達成までには時間とコストがかかります。さらに、広告単価の下落傾向やポリシー変更の影響もあり、広告収入を主目的とした運用の難易度は高まっています。

広告収入が一定額を超えた場合は確定申告も必要です。副業の場合は年間20万円超、個人事業主の場合は年間48万円超がひとつの目安となります。企業がYouTubeを活用するなら、広告収入ではなく、本業の集客やリード獲得を目的に運用するほうが高い費用対効果を期待できます。ターゲット設計や導線設計を最適化できれば、広告収入を大きく上回る成果につながるでしょう。

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