サブドメインはSEO評価にどのような影響がある？サブディレクトリとの違いや使い分けも解説！

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「サブ「ドメイン」とサブ「ディレクトリ」の違いが知りたい」

「新サイトを立ち上げるときに使うべきなのは？」

「両者を使い分ける基準が知りたい」

このような疑問に答えます。

当記事では、サブドメインとサブディレクトリの特徴や違い、SEOの評価など、それぞれのメリットやデメリットを紹介します。

Webサイト担当者の方だけではなく、基礎知識を知りたい方にも、分かりやすいように説明しています。ぜひ最後までお読みください。

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サブドメインとは

WebサイトやSEOの分野でよく聞く「サブドメイン」とはなんでしょうか？

まずは用語に関する基礎知識を簡潔に紹介します。

• ドメインとは
• ディレクトリとは

両者の意味や違いを明確に理解できれば、「サブ〜」の意味も自然と理解できるはずです。

そもそもドメインとは

「ドメイン」は、インターネット上の住所と例えられます。

Webサイトの場所を識別するために使われる文字列で、コンピュータやネットワークを識別するための名前です。

さらに例えるなら、Webサイト＝建物、ドメイン＝土地となります。URLやメールアドレスなども「ドメイン」です。

ちなみにドメイン（domain）を直訳すると「領地、領域」といった意味になります。

サブディレクトリとは

ディレクトリとは、コンピューター上でファイルを整理して保存するための「階層」のことです。

複数のファイルを整理したり、階層的に管理するために使われます。

ほぼ同じ意味を持つ「フォルダ」のほうが馴染み深いかもしれません。主にプログラミングやWebサイト構築などの業界では「ディレクトリ」と呼ぶことが多いようです。

サブディレクトリは、「下の階層の領域」です。

サブドメインとサブディレクトリの違いとは

サブドメインとサブディレクトリは、両方ともドメイン（住所）を分けるのが目的です。

両者の大きな違いに、URLの形式があります。

サブドメインは、ドメインの「前」に、サブディレクトリでは「後ろ」に、それぞれ文字列を追加します。

たとえば、メインURLが「https://yahoo.co.jp/」であれば、ヤフーのニュースメディア「Yahoo!ニュース」のURLは「https://news.yahoo.co.jp/」です。

これが「サブドメイン」です。

一方、サブディレクトリの場合は「https://yahoo.co.jp/pickup」のようになります。

分ける用途は同じですが、「サブドメイン」の方が別サービスの印象が強くなるのが特徴です。

サブドメイン・サブディレクトリとSEOの関係とは

サブドメインとサブディレクトリは、URL（ドメイン）を分けるもので、両者の違いはURLの表示のされ方と使われ方（ユーザーからの認識のされ方）です。

新規サイトを立ち上げるときには、どちらで作成すればいいのでしょうか？

それぞれのSEO効果を見ていきます。

サブドメイン・サブディレクトリにSEO上の優劣はない

結論からいうと、SEOの優劣はありません。

Googleが「両者にSEO上の優劣はない」と発表しているので、間違いはないでしょう。

であれば、両者の使い分けは、SEOとは無関係の基準で選ぶべきだと分かります。

サイトの構造を分かりやすくしたり、管理者が管理しやすい方を選べばいいでしょう。

ドメインパワーが弱いうちはサブディレクトリで展開するべき

SEO的な違いはありませんが、一定のセオリーはあります。

一般的にいって、ドメインパワーが弱いうちはサブディレクトリで展開したほうがよいとされます。

「ドメインパワー」とは、検索エンジンから当該ドメインがどれだけ評価（信頼）されているかを表す指標です。高いほど検索結果で上位に表示されやすくなります。

ドメインパワーが弱い（ドメイン取得したばかりなど）状態でサブドメインを作成すると、パワー（評価ランク）が伝わりにくくなり、結果的にSEO効果も薄くなってしまいます。

一方、サブディレクトリであれば、メインドメインのパワー（評価）はそのまま引き継がれます。

サイト開設から日が浅い（パワーが弱い）段階で、サブドメインの多用は避けるべきでしょう。

サブドメインのSEO上のメリット・デメリット

サブドメインを使って新サイトを作成したときの違いを、ここでは「SEO上の効果」の観点から比較していきます。

サブドメインのメリット

サブドメインで新サイトを作成すると、次のような利点があります。

• コストを抑えて複数サイトが作れる
• ブランディングの統一
• 本ドメインの評価を引き継げる

他にも、ドメイン管理の労力が比較的少ないなどのメリットがあります。

コストを抑えられる

サブドメイン作成には、新たなサーバー費用が基本的には発生しません。

1つのドメイン（メインのドメイン）で複数のサイトを作成できるため、新たに独自ドメインを取得するよりもコストを削減できます。

ただし、SSL（セキュリティを高めるための技術）を発行するための料金などが発生する場合はあります。

（レンタルサーバーによっては、サブドメインを無料で作成できるプランを提供しているサービスもあります）

自社のブランディングにつなげられる

サブドメインで作成したサイトのURLには、メインサイトのURLに新たな文字が左側に加わります。

本ドメインの文字が残るので運営企業が同じことがユーザーに伝わりやすく、企業のイメージやブランドを統一させたいときに有効です。

たとえば、Yahoo! オークション（https://auctions.yahoo.co.jp/）や、Yahoo! 知恵袋（https://chiebukuro.yahoo.co.jp/）は、ドメインを見るだけで同一企業が運営しているサービスと分かります。

本ドメインの評価を引き継げる

サブドメインが引き継げるのは、本サイトのURLだけではありません。

Googleからの評価も反映されます。

サブドメインは本ドメインと同じIPアドレスを使用するため、評価を一定程度引き継ぎます。

新規サイトを立ち上げたときに、評価ゼロからのスタートではなく、本ドメインの評価を引き継いだ状態でのスタートとなり、SEOでは有利になります。

サブドメインのデメリット

新サイト立ち上げの際にサブドメインを使うことには、デメリットも存在します。

主に以下の3つです。

• 本ドメインの影響を受ける
• サブドメインごとにドメイン設定が必要
• SSL証明書の発行が必要

以上の特徴を知った上で、使い分けを決めましょう。

本ドメインの悪影響を受けてしまう可能性がある

サブドメインで使用される「IPアドレス」は、本ドメインと同じです。そのため、メインサイトに問題が発生すると、サブドメインにも影響を受ける場合があります。

例えば、メインサイトがGoogleからペナルティを受けたときです。この場合はサブサイトの評価もメインサイトに引きずられて下がる可能性があります。

評価が上がるときだけでなく、下がるときもメインサイトの影響を受けるのが特徴です。

サブドメインごとにドメイン設定が必要になる

取得したドメインを有効にするためには、「ドメイン設定」が必要です。

サブドメインは、メインに対してサブ（下位）の位置にあるドメインです。しかし「サブ」とはいえ、新たなドメイン（住所）登録に違いはありません。

サブサイトでSSL証明書を利用するには、新たにネームサーバーやDNSレコードなどの設定が必要です。

SSL証明書の発行が必要になる

取得手続きが完了すればドメインは有効になります。

URLを使うだけなら、SSL証明書は必須ではありません。しかし、Webサイトを運営するのであれば、SSL証明書の導入を強くおすすめします。

SSL証明書とは、個人情報を保護するためのセキュリティ設定のことです。URLの先頭に「https://」と「s」が表示されていることが一般的なSSLの目印です。

サブドメインごとにSSL証明書が必要になるケースもあります。SSL証明書の取得には費用がかかります。サブドメインを取得すると費用が増えることがあるでしょう。

サブディレクトリのSEO上のメリット・デメリット

続いて、サブ「ディレクトリ」の特徴について見ていきます。

サブ「ドメイン」との違いや、それぞれのよい点と悪い点を理解した上で選ぶようにしましょう。

サブディレクトリのメリット

サブディレクトリは、サブドメインと同じように「ネット上の住所」を分ける目的があります。

違う点はURLの表示形式です。メインURLの右側に「/」（スラッシュ」で表示されます。

サブディレクトリには、次のようなメリットがあります。

• 獲得した被リンクがメインのドメインにも影響する
• コンテンツ量やインデックス量が増えるので、SEO評価が上がりやすい
• 同一サーバー内で一元管理できる

獲得した被リンクが本ドメインにも影響する

サブディレクトリで被リンクを獲得すると、メインサイトも評価されます。

たとえば、スポーツサイト（メイン）の中に「サッカー」という「サブディレクトリ」があるとします。

「サッカー」カテゴリにある記事が被リンクを獲得すると、メインのスポーツサイトの評価も上がる仕組みです。

コンテンツ量やインデックス量が増やせるためSEO評価を上げられる

一般的に、コンテンツが多いWebサイトは検索エンジンからの評価が高くなりやすい傾向があります。

記事やカテゴリが多いと、それだけ情報量の多いサイトと認識され、Googleからの評価が高くなりやすいからです。

新サイト（新カテゴリ）を作ることで、サブサイトの記事も総合して認識されるため、合計のコンテンツ量が増えます。

同一サーバー内で一元管理できる

構築したサイトのデータは、上の階層（メインサイト）と同じサーバー内で保管されるため、管理するためのコストがかかりません。

サブドメインも基本的には同一サーバー内で管理しますが、ディレクトリとは違って「別ドメイン」と扱われます。

サブディレクトリの方が管理は楽だといえるでしょう。

サブディレクトリのデメリット

サブディレクトリは、Webサイトを整理して管理するのに便利な機能ですが、いくつかのデメリットもあります。

• SEOに悪影響を与える可能性がある
• 重複コンテンツを作成してしまう可能性がある

これらを意識してサイトを構築すれば、マイナスを最小限に抑えられるでしょう。

SEOに悪影響を与える可能性がある

サイトの規模が大きくなるにつれ、カテゴリ（サブディレクトリ）はどうしても増えます。そうなると、URLは必然的に長くなる傾向があります。

長いURLは、ユーザーにとっては親切とはいえません。自分がサイト内のどこにいるのかを見失いやすくなり、元のページに戻るのも大変になるからです。

また、サイト構造が複雑になると、検索エンジンがサイトを理解しにくくなる可能性もあります。

重複コンテンツを作成してしまう可能性がある

サブディレクトリが複数あると、コンテンツが重複しやすくなります。

同じテーマの記事が複数のサブディレクトリにあると、検索エンジンから重複コンテンツとみなされてしまう可能性があります。

サブディレクトリは多く作りすぎないほうがいいでしょう。

サブドメインとサブディレクトリはどのように使い分ければいい？

サブドメイン／サブディレクトリはメインサイトとの関連性の高低で使い分けるといいでしょう。

分けたいサイトが元のサイトと、どのくらい近いか。判断する上での一つの基準になります。

• 関連性の高いコンテンツ→サブディレクトリ
• 関連性の低いコンテンツ→サブドメイン

メインと関連性が高いテーマなら、サブディレクトリ構造にすることで「同一サイトの別カテゴリ」と認識されます。

一方、関連性が低いテーマではサブドメインにすれば「同一企業の別サイト」と認識されやすいです。

また、使用する言語が異なるサイトを立ち上げる際にも「サブドメイン」を使うといいでしょう。

まとめ

サブドメインもサブディレクトリも、サイトを構造的に分割したり、テーマによって整理するのが目的です。

両者の違いをもう一度おさらいしましょう。

• サブドメインはURLの左側に新しい文字列（例：/news.yahoo~/)＝別サイト
• サブディレクトリはURLの右側にスラッシュで新しい文字列（例：/yahoo.co.jp/pickup/）＝カテゴリの一つ

重要なポイントをまとめます。

• SEOにおいて優劣はないとGoogleが発表している
• ブランディング効果が高いのはサブドメイン
• 獲得した被リンクが本ドメインにもたらす効果が高いのはサブディレクトリ

両者とも、サイト構造を分かりやすく整理するのに役立つ使い方ができます。

それぞれの違いや特徴を理解した上で、目的に応じて使い分けましょう。