BtoBのランディングページを作ることになったとき、いちばん参考になるのは他社の実物です。ただし「良さそうなLP」を眺めるだけでは、自社に持ち帰れるものが残りません。
この記事では、実在するBtoB企業のLPを10件選び、ファーストビューの文言・CTAの置き方・実績数値の見せ方を構成単位で分解しました。すべて実際にページを開いて確認し、数値は注記まで原文のまま引用しています。
掲載しているURLはそのまま開けます。気になったLPは実物を見ながら読み進めてください。後半ではBtoC LPとの違い、基本構成8要素、費用相場までまとめています。
そもそもLPがどういうページなのかを先に押さえたい方は、定義から解説した記事もご覧ください。
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LPとは?ホームページとの違いと、LPが向いているケース・向かないケースを解説
この記事の結論(BtoB LP 早わかり)
StockSunに依頼する場合の支援範囲は、LP制作コンサルティングのサービスページで支援事例とあわせて掲載しています。
目次
事例を見る前に、BtoBのLPが何を求められているのかを押さえておきます。ここを外すと、いくら他社の見た目を真似ても成果につながりません。
「BtoB LP制作」を実務に落とし込むうえで要点になるLP設計の基本からデザイン、効果測定、改善施策までの品質基準を、StockSunでは『ランディングページ制作ガイドライン』として無料で配布しています。
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| 観点 | BtoC LP | BtoB LP |
|---|---|---|
| 読者と決裁者 | ほぼ同一。見た本人が買う | 別人であることが多い。担当者が見て、上司や役員が決める |
| 検討期間 | その場で決まることが多い | 数週間〜数か月。複数回訪問される前提 |
| 求められる材料 | 共感・欲求の喚起 | 社内を説得できる根拠。実績・料金・導入までの流れ |
| ゴール | 購入・申し込み | 資料請求・問い合わせ・無料トライアル(=商談の入口) |
| クロージング | 「今なら◯%OFF」など希少性の演出 | 割引より「持ち帰れる資料」。10件中9件が資料DLか料金表 |
| 信頼の担保 | 個人の口コミ・顔写真 | 企業名・部署・役職、第三者調査の出典 |
BtoBで最も大きい違いがこれです。LPを見ている担当者に決裁権がないケースが多く、その人は社内で説明する立場に立たされます。
だからBtoBのLPは、感情を動かして終わりにできません。上司に見せられる資料、稟議に書ける数字、他社と比べた表。こうした持ち帰れる材料を渡すことがゴールになります。
今回検証した10件のうち9件が、CTAに「資料ダウンロード」または「料金表をもらう」を置いていました。BtoCのように「今すぐ購入」を迫るページはひとつもありません。
BtoBの購買は、その場では決まりません。担当者が調べ、社内で相談し、他社と比べ、また戻ってきます。1回のアクセスで決着をつける設計は、はじめから成立していません。
そのため、再訪したときに必要な情報がすぐ見つかることが重要になります。料金プランをページ内に置く、FAQで細かい疑問に答える、導入までの流れを図示する。いずれも「調べ直しに来た人」への配慮です。
検証した10件のうち、料金をページ内に明示していたのは5件でした。BtoCのLPで価格を隠すことは少ないですが、BtoBでは価格を出すかどうかが設計上の分かれ目になります。
BtoCのLPでは、利用者の顔写真とニックネームつきの口コミが有効に働きます。BtoBでは、これがほとんど効きません。
代わりに効くのが企業名・部署・役職つきの導入事例と、第三者調査の出典です。稟議に添付するとき、匿名の感想は根拠になりませんが、調査会社の名前が入ったシェアデータは根拠になります。
後で見ていくように、「No.1」を掲げている企業は例外なく、調査主体・調査時期・比較対象まで注記していました。注記の丁寧さがそのまま信頼の設計になっているのが、BtoB LPの特徴です。
ここからが本題です。実在する10件のBtoB LPを、構成の観点で分解します。掲載しているURLはすべて実際に開いて確認したもので、引用している文言・数値は2026年8月時点の原文です。
業種はSaaS・製造・建設・人材・法務・経理・マーケ支援に散らしてあります。自社に近い業種から読んでも構いません。
※掲載しているスクリーンショットは、解説を目的として各社の公式サイトより引用したものです(2026年8月時点の表示)。各社の権利はそれぞれの企業に帰属します。
中小企業向けビジネスチャットのLPです。運営は株式会社kubell(旧・Chatwork株式会社)。ファーストビューに「国内利用者数No.1」を掲げつつ、その根拠を徹底的に開示しているのが最大の特徴です。
注記には調査会社名、調査月、調査の種類(月次利用者数)、比較対象が44サービスであること、その44を選定したのが自社であることまで書かれています。ここまで書くと「自社に都合よく選んだ44社では」という疑いに先回りできます。
構成上のもうひとつの工夫は、料金プランを機能紹介の直後・導入事例より前に置いていること。中小企業がまず気にするのは価格なので、その不安を早い段階で消しています。
| ファーストビュー | 「国内利用者数No.1※1/中小企業向けビジネスチャット/Chatwork」 |
|---|---|
| CTAの主軸 | 「無料ではじめる」(7回)+「説明資料のダウンロードはこちら」の二本立て |
| 信頼要素 | 「導入社数100万社※2」(※2 2026年6月末時点)/No.1の注記に調査会社・調査月・比較44サービス・選定者を明記 |
| ページの流れ | FV+フォーム→導入社数・ロゴ→サービス概要→基本機能→料金プラン→選ばれる理由→導入事例→FAQ |
| 学びどころ | No.1表記は注記が命。ここまで開示すれば数字が武器になる |
| URL | https://go.chatwork.com/ja/ |
アライドアーキテクツが提供する動画マーケティングプラットフォームのLP。ファーストビューのコピーは「作るだけで終わらない 動画制作ツールの決定版」。機能の優劣ではなく、カテゴリーの定義そのものをずらしにいっています。
ページ内には「従来の動画編集ツール」との比較表があり、従来型を「作りたい動画を作るための手段」、自社を「成果につなげる手段」と位置づけています。同じ土俵で機能を比べず、土俵の引き直しから入る構成です。
もうひとつ注目したいのが、ファーストビューに置かれた3つの改善率です。「広告CVR 3.5倍/サイト流入数 2倍/サイト滞在時間 1.28倍」に対し、それぞれ「どの企業の・何と何を比較した・平均値か最大値か」まで注記されています。
| ファーストビュー | 「作るだけで終わらない 動画制作ツールの決定版」+改善率3指標 |
|---|---|
| CTAの主軸 | 資料ダウンロード一本(「資料ダウンロードする(無料)」「3分でわかる資料をダウンロード」)。無料トライアルは置かない |
| 信頼要素 | 改善率の注記に企業名・比較条件・平均/最大の別を明記。導入企業ロゴ |
| ページの流れ | FV→ロゴ→課題提起「動画を作るだけで終わりになっていませんか?」→従来ツールとの比較表→3つの価値→機能→制作事例→導入事例 |
| 学びどころ | 改善率を出すなら比較条件まで書く。競合比較は「機能」より「課題の捉え方」でずらせる |
| URL | https://service.aainc.co.jp/product/letrostudio/ |
人事労務クラウドのLP。この事例で最も参考になるのは、数字の性質を明示的に書き分けている点です。
「登録社数8万社以上」には「SmartHR上で事業所登録を完了しているテナント数(但し、退会処理を行ったテナント数を除く)」という自社定義を添えています。社数の数え方を開示している例は多くありません。
さらに「合計工数を約88%削減」という強い数字には、「1,000名規模企業を想定して算出しています」と明記。これは実績ではなく試算だと、自分から宣言しているわけです。数字を大きく見せたい誘惑に抗った書き方で、BtoBの信頼設計として学ぶ価値があります。
| ファーストビュー | 「バックオフィスから/まるごとスマートに。」 |
|---|---|
| CTAの主軸 | 「いつでも見られる! 資料ダウンロード」「使いやすさを実感! 無料トライアル」の2種。ボタン上に一言添える型 |
| 信頼要素 | 「労務管理クラウド7年連続シェアNo.1」(出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所の市場調査)/登録社数の自社定義を開示 |
| ページの流れ | FV→実績バッジ→アプリ訴求→登録社数・業界別ロゴ→サービス3系統→課題別→導入事例→選ばれる理由→資料3点セット |
| 学びどころ | 試算値には「想定」と書く。社数は数え方まで開示すると強い |
| URL | https://smarthr.jp/ |
ミスミが運営する機械部品調達プラットフォームのLPです。BtoBでは珍しく、資料請求も問い合わせも置かず、CTAを会員登録だけに絞っています。「まずは会員登録」が17回、「3Dデータで無料見積もり」が9回という徹底ぶりです。
これが成立しているのは、登録前に価格の不安を消しているからです。ページ内の「部品加工事例」では、実際の部品ごとに参考価格と出荷日が提示されています。見積もりを取る前に相場感が分かる設計です。
もうひとつ構成上の工夫があります。ファーストビューの「手間・時間を約92%削減」には注記記号がなく、その前提条件をページ下部でまとめて回収している点です。「部品点数1,500点の設備の部品調達の場合」と条件が示されます。強い数字を冒頭で出し、根拠は読み進めた人に渡す構成です。
| ファーストビュー | 「メビーなら 図面バラシ不要! 3Dデータをアップロードするだけ。価格も納期もすぐわかる。」 |
|---|---|
| CTAの主軸 | 会員登録に一本化(「まずは会員登録」17回)。問い合わせ・資料請求は置かない |
| 信頼要素 | 「利用者数23万人突破 シェアNo.1」(※2025年オンライン機械部品調達サービス国内ユーザー数シェア テクノ・システム・リサーチ調べ) |
| ページの流れ | FV→対応加工12種→簡単3ステップ→3つの特長→利用開始手順→部品加工事例(参考価格・出荷日つき)→お客さま事例→92%削減の根拠→受賞歴→FAQ |
| 学びどころ | 価格を先に見せれば、問い合わせを挟まず登録まで運べる |
| 注意 | 顧客満足度・納期遵守率の根拠は2019年・2020年の調査。引用時は時点の明記が要る |
| URL | https://meviy.misumi-ec.com/ja-jp/ |
建設・建築業界向けクラウド施工管理のLP。構成が特徴的で、機能紹介より先に業種別のユースケースを13種類も並べています。注文住宅、分譲住宅、リフォーム、設備工事、太陽光、塗装・屋根・外装、外構、大規模修繕、ゼネコンといった具合です。
同じ「施工管理」でも、注文住宅と設備工事では日々の業務がまるで違います。機能から説明すると自分事になりませんが、業種名を先に見せれば「これは自分の話だ」と分かる。読者が業種で割れる商材のLPとして、参考になる順序です。
CTAも徹底しています。「メールで資料を受け取る」に絞り、無料トライアルも問い合わせフォームへの直リンクも前面には置いていません。選択肢を増やさないことで迷いを消す設計で、CTAを2種併置するChatworkやSmartHRとは対照的です。
| ファーストビュー | 「経営から現場まで 建築業界のDX化をワンプラットフォームで」 |
|---|---|
| CTAの主軸 | 資料請求に一本化(「メールで資料を受け取る」) |
| 信頼要素 | 「導入社数No1」(※デロイト トーマツ ミック経済研究所調べ/ミックITリポート2025年12月号)/国土交通省の事業採択・受賞歴を新着情報で提示 |
| ページの流れ | FV→新着情報→業種別ユースケース13種→機能22種→導入事例→お役立ち資料 |
| 学びどころ | 読者が業種で割れる商材は、機能より先に業種で自己同定させる |
| URL | https://andpad.jp/ |
\自社の商材にどの型が合うか整理します/
【無料】伴走LPの内容を見る営業DXサービスのLP。ファーストビュー直下のCTAが、読者の検討フェーズごとに分岐している点が特徴的です。
「比較検討に使える資料をダウンロードしたい」人には資料DLを、「機能を詳しく知りたい」人には機能ページへの導線を用意しています。同じページに来ていても、読者がどの段階にいるかで欲しいものは違うという前提に立った設計です。
数値の書き方にも工夫があります。「商談数 従来比3.3倍」の注記は「利用企業である通信業A社の実績」。企業名は伏せつつ、業種と「1社の事例である」ことを明示しています。全社平均だと誤解されない書き方で、誇大表現を避けながら数字の強さは保っています。
| ファーストビュー | 「名刺データベースが、収益を最大化する」 |
|---|---|
| CTAの主軸 | 資料DL・見積もり依頼・問い合わせの3系統。無料トライアルなし=商談前提のエンタープライズ型 |
| 信頼要素 | 「シェア 85.8%」(出典:シード・プランニング調査/2026年1月)/改善率は「通信業A社の実績」等と単一企業であることを明示/第三者調査はn数まで開示 |
| ページの流れ | FV(シェア・受賞バッジ)→検討フェーズ別の二択導線→売上拡大とコスト削減の2軸→選ばれる理由→導入事例→価格→FAQ |
| 学びどころ | 改善率は「◯◯業A社の実績」と書けば、盛らずに強さを保てる |
| URL | https://jp.sansan.com/ |
中途採用のダイレクトリクルーティングサービスのLPです。10件のなかで最も構成が独特で、ファーストビュー直下に「無料お試し検索」を置いています。
「『欲しい人材』が何名いるか無料で検索できます」という導線で、資料請求も問い合わせも挟まずに、いきなりデータベースを触らせる設計です。人材サービスに対する最大の不安は「本当に採れるのか」ですが、それに資料ではなくデータベースそのもので答えています。
導入事例の見せ方も参考になります。見出しが「導入後2か月で施工管理人材の採用実現」「幹部や管理職など5名の採用に成功」のように、成果そのものが見出しになっているため、一覧を流し読みするだけで実績が伝わります。
| ファーストビュー | 「全国の 即戦力 見つかる/転職意欲が高い人材が 登録しているサービス」 |
|---|---|
| CTAの主軸 | 3種を用途分け。「登録されている人材を調べる」(体験)6回/「料金表を見る」(価格)4回/「お問い合わせ」(相談) |
| 信頼要素 | 「導入社数 累計43,900社以上」(※2026年4月末時点)/「スカウト可能会員数342万人以上」(※2026年4月末時点) |
| ページの流れ | FV→無料お試し検索→導入社数→成功する3つの理由→採用成功事例→従来サービスとの違い→FAQ→導入までの流れ |
| 学びどころ | 資料より前に小さな体験を挟むと、不安が実感で解ける |
| 注意 | 「No.1」の根拠は2021年10月の調査。引用時は時点の明記が要る |
| URL | https://bizreach.biz/service/bizreach/ |
弁護士ドットコムが運営する電子契約サービスのLPです。ファーストビューのCTAは「資料ダウンロード(無料)」のみ。無料開始も申し込みも置かず、1択にしています。
電子契約は法的効力に関わるため、慎重に検討される商材です。最初から契約を迫らず、まず資料を持ち帰らせる。読者の警戒心に合わせてCTAの数を調整した例といえます(ページ下部では申し込みや無料開始も用意されています)。
もうひとつ特徴的なのが、「選ばれる5つの理由」の筆頭に機能ではなく法的根拠を置いていること。電子署名法への準拠が法務省・デジタル庁に認められた旨が説明されています。法務商材ならではの信頼設計です。料金も税込で明示されています。
| ファーストビュー | 「電子契約から 気軽に始めるDX」/CTAは「資料ダウンロード(無料)」1つのみ |
|---|---|
| CTAの主軸 | FVは資料DL1択。下層で相談・申し込み・無料開始の4系統に展開 |
| 信頼要素 | 「導入社数250万社以上、累計送信件数4000万件超の国内シェアNo.1」(※富士キメラ総研の調査/2024年度実績)/SOC2 Type1・ISO27001 |
| ページの流れ | FV→3つの価値→導入社数・シェア→選ばれる5つの理由(筆頭が法的根拠)→料金プラン4段階(税込表記)→お役立ち資料→FAQ |
| 学びどころ | 慎重に検討される商材ほど、最初のCTAは1つに絞る |
| URL | https://www.cloudsign.jp/ |
ラクスが提供する経費精算システムのLPです。BtoBの資料請求型として、最も型が徹底されているのがこの事例です。
CTAは「メールで資料を受け取る」と「料金表をもらう」の2種のみ。これをページ全体で計18回繰り返しています。しかもボタンの上に「3分でわかる詳しい資料をプレゼント」「詳しい料金がわかる!」と受け取れる中身を明記しているため、押す前に得るものが分かります。
注記の書き分けも参考になります。第三者調査、自社集計の時点、決算期の実績、試算、自社調べが、それぞれ別の注記番号で明確に区別されています。「80%削減」には「社員数100名の場合の年間の導入効果(ラクス調べ)」と条件と主体が添えられているため、読者は数字の性質を取り違えません。
| ファーストビュー | 「申請・承認・保存までをAIで自動化 あらゆる経費精算の作業時間から解放」 |
|---|---|
| CTAの主軸 | 2種を計18回反復。加えて「他社からの乗り換えをご検討中の方はこちら」というリプレイス専用導線 |
| 信頼要素 | 「累計導入社数No.1」(※デロイト トーマツ ミック経済研究所/ミックITリポート2026年6月号)/「利用継続率99%」(※2025年3月期実績) |
| ページの流れ | FV→実績バッジ→AI搭載とは(申請者/承認者/経理の3者別)→3つの特長→機能→導入効果→導入事例→料金プラン→導入の流れ→FAQ |
| 学びどころ | CTAは種類を増やすより、2種に絞って繰り返す。ボタン上に「もらえるもの」を書く |
| URL | https://www.rakus.co.jp/rakurakucloud/seisan/ |
ベーシックが提供するBtoBマーケティング支援ツールのLP。ファーストビューのコピーが訴求軸ごとに自動で切り替わる構成になっています。
「ferret Oneなら〔リード獲得強化/少人数でサイト運用/外資MA・SFAの乗換/AIで営業自動化/マーケの立ち上げ〕が、もっと速く、簡単に。」という形で、〔〕の中が回転します。多機能でターゲットが割れる商材が、1つのファーストビューで複数の入口意図を拾うための解法です。
その下も同じ思想で、機能ではなく課題名でパッケージ化されています。「リード獲得・育成」「BtoBサイト成果改善」「マーケ基盤構築」など6種類が並び、読者は自分の悩みからメニューを選べます。
| ファーストビュー | 訴求軸が自動で切り替わる回転コピー(停止ボタンつき) |
|---|---|
| CTAの主軸 | 相談・資料・料金表・デモの4系統 |
| 信頼要素 | 導入実績の社数を掲示(※注記・基準時点の記載は確認できなかったため、本記事では数値を引用していません) |
| ページの流れ | FV(回転コピー)→ferret Oneとは→課題別パッケージ6種→選ばれる理由→製品紹介→UI訴求→導入実績→セミナー |
| 学びどころ | ターゲットが割れる商材は、FVのコピーを回転させて入口を増やせる |
| URL | https://ferret-one.com/ |
逆に言えば、この3つを外しているLPは、デザインが良くても商談に進みません。自社のLPを見直すときは、まずCTAの種類を数え、次に数字の注記を確認してください。
\自社の商材に合う構成を一緒に設計します/
【無料】伴走LPの内容を見るStockSun 古澤伸一
事例を見るときに陥りがちなのが、デザインの真似から入ることです。10件を並べて分かるのは、効いているのは見た目ではなく順序と絞り込みだという事実でした。とくにCTAは増やすほど成果が下がり、1本から始めるほうが確実です。
10件に共通していた並び順を、汎用的な型として整理します。上から順に置いていけば、BtoB LPの骨格になります。
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| 順 | 要素 | ここで果たす役割 |
|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | 誰向けの何かを一目で伝える。信頼要素(社数・シェア)もここに置く |
| 2 | 問題提起 | 読者が抱えている課題を言語化する。「◯◯になっていませんか?」の型 |
| 3 | 共感 | その課題が起きる背景を説明し、読者を責めない |
| 4 | ベネフィット | 導入後にどう変わるかを示す。機能ではなく変化を書く |
| 5 | 実績・事例 | ベネフィットの根拠。企業名・部署・成果を出す |
| 6 | 料金・プラン | 再訪した読者が最も探す情報。出せるなら出す |
| 7 | FAQ | 個別の懸念を潰す。稟議で聞かれる質問を先回りする |
| 8 | クロージング+CTA | 持ち帰れるもの(資料・料金表)を渡す |
LPを開いて最初に目に入る領域です。ここで「誰向けの、何のサービスか」が分からなければ、その先は読まれません。
Chatworkの「中小企業向けビジネスチャット」、ANDPADの「建築業界のDX化」のように、対象を明示している例が多く見られました。BtoBでは対象を絞るほど刺さります。
あわせて、導入社数やシェアといった信頼要素もここに置きます。読者が最初に判断するのは「この会社は信用できるか」だからです。
LPに来る読者の全員が、自社の商材を求めているわけではありません。多くは課題は感じているが、解決策を知らない状態で来ます。
LetroStudioの「動画を作るだけで終わりになっていませんか?」が典型例です。読者がうまく言葉にできていなかった不満を、代わりに言語化しています。
問題提起の直後に「だからあなたはダメなのです」と続けると、読者は離れます。その課題が起きるのは構造的な理由があるからだと示すのが共感のパートです。
「リソースが足りない」「専任者がいない」といった、読者の責任ではない事情に触れます。ここで読者の警戒が解けると、以降の提案が届きやすくなります。
読者が知りたいのは機能一覧ではなく、導入後に自分の仕事がどう変わるかです。
楽楽精算が「申請者/承認者/経理」の3者別にメリットを整理していたのが良い例です。同じ機能でも、立場によって嬉しさが違います。BtoBでは関係者が複数いるため、この整理が効きます。
ベネフィットを裏づけるパートです。ここが弱いと、それまでの主張がすべて「そちらの言い分」で終わります。
ビズリーチのように成果そのものを見出しにすると、流し読みでも実績が伝わります。企業名を出せない場合も、Sansanの「通信業A社の実績」のように業種と単一事例であることを明示すれば誠実さは保てます。
10件のうち5件が、料金をページ内に明示していました。BtoBでは「要問い合わせ」も選択肢ですが、価格が分からないと社内で検討にすら上げられません。
Chatworkのように料金を機能紹介の直後・事例より前に置く例もあります。価格の不安が強い商材ほど、早く出すほうが離脱を防げます。
BtoBのFAQは、読者本人の疑問だけでなく読者が社内で聞かれる質問に答える場です。セキュリティ、契約期間、解約条件、他システムとの連携。ここを潰しておくと、担当者が社内で詰まりません。
BtoCのLPでは「今なら◯%OFF」といった希少性の演出が定番ですが、今回検証した10件でこの型を使っているLPはありませんでした。
代わりに置かれていたのは、資料ダウンロードと料金表です。BtoBの読者は、その場で決められません。決められない人に決断を迫るのではなく、社内で検討するための材料を渡すのがクロージングの役割です。
構成の型をもっと詳しく知りたい方は、実物のLPを分解した記事もあわせてご覧ください。
▼合わせて読みたい
LP構成の型と要素の並び順|実物のLPを分解して解説
LPのワイヤーフレームの作り方|基本レイアウトの図解とテンプレート
StockSun 古澤伸一
構成の型は「守れば正解」ではなく「外すと事故る」ものです。10件のうち順序を大きく崩していたLPは1つもありませんでしたが、力を入れている箇所はバラバラでした。骨格は共通で、勝負どころは商材ごとに違います。
構成の型を押さえたうえで、成果を左右する具体的な打ち手を6つ挙げます。
デザインから入ると、後から要素を足す場所がなくなります。先に枠割りを決め、どこに何を置くかを固めてからデザインに進んでください。
BtoBは要素が多くなりがちです。実績、料金、FAQ、導入の流れ。これらを後付けすると、継ぎ足しの読みにくいページになります。
「すべての企業へ」と書くと、誰にも届きません。Chatworkの「中小企業向け」のように、対象を明示したほうが反応は上がります。
対象が複数ある場合は、ferret Oneのように訴求を切り替える方法もあります。ただし技術的な実装が必要なので、まずは主要な1つに絞るほうが現実的です。
今回の10件で最もはっきり出た傾向です。CTAを増やすほど、読者は迷って何も選びません。「資料ダウンロード」と「料金表」の2種に絞り、繰り返すのが最も多い型でした。
ボタンの文言も重要です。「お問い合わせ」より「3分でわかる資料をもらう」のほうが、押したあとに何が起きるか分かるぶんクリックされます。
事例を「株式会社◯◯様の導入事例」という見出しで並べても、読者は中身を開きません。「導入後2か月で施工管理人材の採用実現」のように成果を見出しに書くと、一覧のまま伝わります。
BtoBの読者は数字を疑って読みます。条件のない「CVR3倍」は、かえって信頼を落とします。
SmartHRの「1,000名規模企業を想定して算出」、Sansanの「通信業A社の実績」のように、実績か試算か、誰の事例かを明記してください。条件を書くことで数字は弱くなりません。むしろ使える数字になります。
LPは公開してからが本番です。ヘッドコピー、CTAの文言、フォームの項目数。変えて反応を見る作業を繰り返さないと、数字は動きません。
BtoBは母数が少ないため、BtoCほど高速には回せません。まずはファーストビューとCTAの文言という、影響が大きく変更が軽い2箇所から始めてください。
\公開後の改善までまとめてお任せいただけます/
【無料】伴走LPの内容を見るStockSun 古澤伸一
費用の話で毎回お伝えしているのが、BtoBは事例取材にいちばん時間がかかるということです。既存顧客に依頼して、話を聞いて、先方の広報確認を通す。ここだけで1か月かかることも珍しくなく、見積もりの差はこの工程の有無で出ます。
BtoBのLP制作を外注する場合、依頼先と対応範囲によって費用が変わります。
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| 価格帯 | 依頼先の目安 | 含まれる範囲 |
|---|---|---|
| 10万円以下 | フリーランス/格安制作会社 | テンプレートを使ったデザインとコーディング。構成案・原稿は発注側で用意 |
| 10万〜30万円 | フリーランス/中小の制作会社 | オリジナルデザイン。構成の相談に乗ってもらえる場合がある |
| 30万〜60万円 | 制作会社 | 構成設計からデザイン・コーディングまで。原稿作成が含まれることも |
| 60万円以上 | 制作会社/コンサル会社 | 戦略設計・調査・公開後の改善まで。広告運用とセットの場合が多い |
BtoBの場合、実績や導入事例の取材が必要になるぶん、BtoCより工数が増えます。既存顧客へのヒアリングを制作会社に任せるなら、その分の費用も見込んでください。
また、公開後の改善を含めるかどうかで総額が大きく変わります。BtoBは検討期間が長く、成果が見えるまでに時間がかかるため、作って終わりの契約は避けたほうが無難です。
実額の比較や、依頼先ごとの違いは別記事にまとめています。
▼合わせて読みたい
LP制作の費用相場は3万〜200万円|8社の料金を実額検証【2026年最新】
LP制作の依頼先はどこがいい?フリーランス・制作会社・クラウドソーシングを実額比較
\事例取材から公開後の改善まで対応できます/
【無料】伴走LPの内容を見るランディングページ(Landing Page)の略です。広義には検索や広告から最初に着地するページ全般を指しますが、マーケティングの文脈では「1つの行動に絞った縦長の1ページ」を指すのが一般的です。
最大の違いは、読む人と決める人が別であることです。BtoBでは担当者が見て社内で上申するため、感情に訴えるより「社内で説明できる材料」を渡す設計になります。ゴールも購入ではなく資料請求や問い合わせで、割引による即決の演出はほとんど使われません。
種類は2つ以下に絞るのがおすすめです。今回検証した10件でも、資料ダウンロードと料金表の2種に絞る形が最も多く見られました。設置回数は多くて構いません。楽楽精算は2種類を計18回繰り返しています。種類を増やすと読者が迷うので、増やすなら回数のほうです。
出せるなら載せてください。価格が分からないと、担当者は社内の検討テーブルに載せられません。10件のうち5件が料金を明示していました。個別見積もりが前提の商材でも、価格帯や算定の考え方だけ示す方法があります。
数が少なくても、1件を深く見せるほうが効果的です。企業名を出せない場合は「製造業A社」のように業種だけ示し、単一の事例であることを明記してください。実績がまったくない段階なら、無理に事例を作らず、サービスの仕組みや担当者の専門性で信頼を担保する構成に切り替えます。
調査主体・調査時期・比較対象を必ず明記してください。今回検証したLPは例外なくこれを守っており、Chatworkは比較対象が44サービスであることと、その選定者までを開示していました。根拠のないNo.1表記は景品表示法上の問題になり得ます。
実績か試算かを明示し、条件を添えます。SmartHRは「88%削減」に「1,000名規模企業を想定して算出」と書き、試算であることを隠していません。Sansanは「通信業A社の実績」と単一企業の事例であることを示しています。条件を書いても数字の説得力は落ちません。
構成が固まっていて素材も揃っていれば1か月程度です。時間がかかるのは制作作業そのものより、導入事例の取材と社内の確認フローです。BtoBは関係部署が多く、原稿の確認だけで数週間かかることもあります。逆算してスケジュールを組んでください。
LPという形式は検索に不利な条件を抱えています。テキストが画像化されやすく、1ページ完結で内部リンクが乏しいためです。BtoBは検討期間が長く情報収集の段階が長いので、LP単体で戦うより、周辺に記事を置いてそこからLPへ送る形が現実的です。
増えません。LPは受け皿であって集客手段ではないため、広告か検索か、どこから人を連れてくるかを決めていなければ成果は出ません。「LPを作ったのに問い合わせがゼロ」という相談の多くは、LPそのものではなく集客側に原因があります。
実在する10件のBtoB LPを分解してきました。共通していたのは3点。CTAを2種以下に絞って繰り返すこと、強い数字ほど注記を丁寧に書くこと、読者が業種やフェーズで割れる商材では機能より先に自己同定させることでした。
いずれもデザインではなく順序と絞り込みの問題です。BtoBのLPは、その場で決めてもらうページではありません。読んでいる担当者は決裁者ではなく、社内で説明する立場にいます。その人が明日の会議で話せる材料を渡せているかが評価軸になります。
まず自社のLPでCTAの種類を数えてみてください。3種類以上あるなら減らす余地があります。StockSunは550社以上の支援実績をもとに、構成設計から公開後の改善までを伴走しています。どの型が合うか迷う段階からご相談ください。
比較してから依頼するまでの流れは、LP制作コンサルティングのサービスページで支援体制とあわせて掲載しています。
\構成の設計から一緒に整理します/
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StockSun 古澤伸一
BtoBのLPで最初に確認したいのは、このページを見た担当者が明日の会議で何を話せるかです。ここが具体的に言えないLPは、どれだけ見た目が良くても商談に進みません。資料・料金・導入事例の3点が揃えば、デザインが素朴でも案件は動きます。