「E-E-A-Tってどのような意味なのだろう」
「E-E-A-TはSEOにどのような影響があるのだろう」
「対応したコンテンツの作成方法を知りたい」
上記のような疑問や要望を抱えていませんか?よく聞くものの、具体的な内容が理解できていない方も多いでしょう。
E-E-A-Tとは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定められているWebサイトの評価基準です。そのためSEOと直接的な関係はありません。
しかしGoogleは、質の高いコンテンツを上位に表示するため、間接的な効果を期待できます。
この記事ではE-E-A-Tの基礎知識とSEOへの影響、YMYLとの関係性、E-A-Tを高める対策を解説していきます。
自社コンテンツでE-E-A-T対策を行うと売上アップを狙えるため、最後まで読んでみてください。
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目次
E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定められているWebサイトの評価基準です。
Google検索品質評価ガイドラインとは、検索エンジンを検査する際に用いられる資料です。検索エンジンの評価を行う「外部評価者」向けに作られたものですが、SEOに従事する者も検索エンジンの方向性を読み解くのに活用できます。
E-E-A-Tの要素は以下の4つです。
上記4つの頭文字を取った略称でもあります。
もともとは「E-A-T(専門性・権威性・信頼性)」の3つの指標でした。2022年12月15日に「E(経験)」が追加され「E-E-A-T(イーイーエーティー)」に更新されました。
次の章からは、それぞれの要素を1つずつ解説します。
自社やコンテンツ制作者の実体験や人生経験の量です。
たとえばWebマーケティングに携わって約1ヵ月の新人と、10年以上のベテランだと経験や実体験の量が異なるでしょう。
両者が同じテーマでコンテンツを作成した場合を以下の表で比較します。
新人が作成したコンテンツ | 一般的に知られている基本情報を記載 |
ベテランが作成したコンテンツ | 基本情報を記載した後、実践時につまづいたところや解決策を記載 ※例:すべての方法を実践したのに検索上位に表示されなかった→SEOは実践と改善を繰り返すことが重要、最初から検索上位は獲得できないと覚悟しておくと挫折しないなど |
上記のように、長年の経験を交えて詳しく記載しているため、10年以上携わっているベテランが作ったものの方が有益と判断されます。
つまり実体験を基にした1次情報が含まれているかも評価基準のひとつです。実際にGoogleも以下のように発表しています。
実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。
引用元:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加丨Google 検索セントラル ブログ
自社やコンテンツ制作者の知識量やスキルの高さです。専門性と有用性を兼ね備えたコンテンツが評価されます。
また以下5つの要素も重要です。
特定のテーマに焦点を絞ったコンテンツを提供すると、専門性の高いWebサイトと評価されます。そのためユーザーの潜在ニーズまで満たせる有益な情報を、網羅的に提供しましょう。
コンテンツやWebサイトの認知度です。有益な情報源と第三者から評価されている度合いを示します。
具体的には以下の2つの獲得数などです。
第三者からの評価や社会的認知度の高さが、権威性の評価基準です。
コンテンツやWebサイト運営者の信頼性や安全性を表します。もともとは「Trustworthiness(信頼性)」でしたが「Trust(信頼)」に更新されました。
信頼を成り立たせるには、先述した3つの要素それぞれが担保されている必要があります。
評価規準は以下の4つです。
自社の場合は、会社情報やプライバシーポリシーを記載すると効果的です。
E-E-A-TはSEOと直接的な関係はありません。検索アルゴリズムにも入っておらず測定もできません。
E-E-A-Tは検索順位を決める要素ではなく、あくまでWebサイトのクオリティの評価基準です。
しかし良質なコンテンツが検索上位にくる傾向があるため、E-E-A-TとSEOは密接な関係にあると読み取れます。直接的な関係こそないものの、間接的な効果を期待できるため高めておきましょう。
一般的にはE-E-A-Tの各項目は並列で考えられますが、検索評価ガイドラインには以下のように記載されています。
高品質なページやウェブサイトには、そのトピックにおいて権威があり信頼できると認められるだけの専門性が必要です
引用元:General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)
上記から専門性が重要と読み取れます。
しかし専門性のみを追求しても、信頼性のないコンテンツは評価されません。
ただし専門性を追求すると、権威性などが負荷されて行く場合もあることは念頭に置いておきましょう。
E-E-A-TとYMYLは深い関係にあります。YMYLは人々の生活に重大な影響を与える可能性があるトピックです。
実際にGoogleも、E-E-A-TとYMYLの関係を以下のように言及しています。
Google のシステムでは、人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に大きく影響する可能性のあるトピックについては、E-E-A-T が優れたコンテンツを特に重視します。Google はこうしたトピックを「Your Money or Your Life」、または略して YMYL と呼びます。
引用元:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成丨Google セントラル
上記のとおり、YMYLのトピックはとくにE-E-A-Tが重視されるため、両者は密接に関係しています。
E-E-A-Tを高める方法を以下の4つ解説します。
1つずつ詳しくみていきましょう。
専門性を高める方法は以下の4つです。
1つずつ詳しく解説します。
自社サイトで特定のテーマに特化したコンテンツを提供すると、専門性を伝えられます。サイト内で関連したコンテンツを増やし、内部リンクを設置しましょう。
内部リンクは自社サイト内の関連記事をコンテンツ内に設置し、ユーザーの回遊率を高めます。E-E-A-Tを高めるだけでなく、SEOにも効果的なため、1つのテーマに絞ったコンテンツを提供しましょう。
コンテンツで提供する専門知識の質を高め、量を増やしましょう。特定のテーマに焦点を絞ったコンテンツを提供すると、検索エンジンとユーザーに専門性を伝えられます。
ユーザーの顕在ニーズと潜在ニーズを正確に把握し、自社サイトのみで解決できるようにコンテンツを作成します。ユーザーニーズを満たすサイトの構築は、E-E-A-Tを高めるだけでなくSEOにも有効です。
Googleはユーザーを重視しているため、問題を解決できるWebサイトを評価します。
1次情報とは、自社やコンテンツ制作者の経験や体験です。誰にも真似できない情報を提供できるため、信頼性を高められます。
コンテンツ内には「お客様の声」などの、実際に商品やサービスを利用した方の口コミを積極的に盛り込みましょう。体験や経験はE-E-A-Tの「信頼」にあたるため、有益なコンテンツと判断されます。
専門家に取材し仕入れた情報を専門知識としてWebサイト上に公開する方法です。専門家のアドバイスや見解を盛り込むと、専門性を高められます。
しかしYMYL以外のテーマのコンテンツは、監修記事に大きな効果は期待できません。E-E-A-TとSEOの効果を狙い監修記事を作成するメディアもありますが、Googleの公式サイトに「監修記事が有効」などの記載はないため、効果の有無は不明です。
「〇〇監修」は誰でも書けるため、監修者に関わるサイトやSNSで言及してもらうなどのサイテーションが必要です。
権威性を高める方法は以下の2つです。
1つずつ詳しく解説します。
サイテーションは有益な情報を提供し、他社やSNSで言及されることを指します。
サイテーションが多いと、Googleは他者評価が高いと判断します。そのため他者が紹介したくなるような、有益な情報を提供しましょう。
サイテーション獲得には、効果検証が有効です。ユーザーのレビューを参考に検証と改善を繰り返すと、サイテーションを獲得できます。
有益な情報を提供して権威性が高いサイトから評価され、紹介してもらう方法です。権威性が高いサイトからの被リンクは、SEOにも効果的です。
有益なだけでなく、わかりやすさも兼ね備えると紹介してもらえる可能性が高まります。
また被リンク獲得には、サイトの存在を知ってもらうことも重要です。そのためSNSでの発信など、認知拡大につながる施策を積極的に行いましょう。
信頼性を高める方法は以下の4つです。
1つずつ詳しく解説します。
公的機関や公式サイトなどから情報を引用すると、コンテンツの信頼性を高められます。
メディアだけでなく、個人ブログやSNSなど情報は溢れているため、信憑性を判断するのは難しいのが現状です。そのため専門性の高い情報を引用すると、ユーザーと検索エンジンに自社サイトも信頼できると示せます。
自社やコンテンツ制作者の情報を詳しく記載すると、権威性とともに信頼性を高める効果も期待できます。自社の情報を開示すると、ユーザーは安心してコンテンツを閲覧可能です。
具体的には以下の項目を開示します。
できるだけ詳しく開示し、安心して閲覧できるサイトを構築しましょう。
whois情報を公開すると、信頼できる企業だとユーザーに提示できます。
whois情報は以下のような企業情報を記したものです。
運営情報が充実するため、信頼性の向上につながります。
ニュースサイトやメディアの場合は、編集ポリシーを明記しましょう。編集ポリシーはメディアの理念です。
ユーザーや検索エンジンに運営元を理解してもらえるため、信頼性につながります。
その他のE-E-A-T対策を以下の4つ解説します。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
Googleマイビジネスは、検索やマップなどに自社の情報を表示できる無料サービスです。
具体的には以下の情報を提供できます。
Googleマイビジネスから自社サイトに誘導できるなどのメリットがあります。自社に興味をもったユーザーは、公式サイトにアクセスする可能性があるためです。
また、Googleマイビジネスで運営情報を開示すると、E-E-A-Tの権威性と信頼性の向上につながります。
Googleマイビジネスでは、ユーザーが口コミを投稿できます。
投稿された口コミには真摯に対応しましょう。ユーザー満足度が向上し、やりとりを見たほかのユーザーからの信頼性にもつながります。
自社サイトのURLをSSL化するのも、E-E-A-Tを下げないために重要です。
SSL化とは「http」から「https」に変更することを指します。
「http→https」にすると鍵マークがつき、サイトやユーザーの個人情報をハッキングされるリスクを軽減可能です。
ユーザー情報の保護観点からGoogleもSSL化を推奨しています。SSL化しないとGoogleの評価も下がるため、実施しましょう。
しかしこれだけでは万全ではないため、ほかのセキュリティ対策もする必要があります。
構造化データはコンテンツの情報を分類したHTMLコードです。
構造化するとカテゴリから検索できるため、ユーザーの利便性が向上します。どのようなコンテンツか理解しやすく、検索エンジンがE-E-A-Tを判断する手助けもできる方法です。
構造化する方法は複雑なため、エンジニアなどの専門スキルがある者に依頼しましょう。
2000年代では、小手先だけのSEO対策がまかり通っていました。現在(2024年)に比べると検索エンジンの精度が低く、サイトの良し悪しを正確に判断するのが困難だったためです。
キーワードを多数詰め込んだ中身がないサイトや、被リンクを購入してよいサイトに見せるようなサイトが検索上位に表示されていました。
しかし現在は検索エンジンの精度も高まっています。
検索エンジンの精度が高まったため、サイトの良し悪しを判別できるようになってきました。
Googleはユーザーファーストを大切にしているため、信頼に値するサイトを検索上位に表示します。その評価基準がE-E-A-Tのため、現在では重要視されています。
最後に今回の内容をおさらいをしましょう。
過去には小手先だけのSEO対策がまかり通っていた時代もありました。
しかし検索エンジンの精度も高まっており、現代では信頼に値するサイトが検索上位に表示されるようになりました。その評価基準がE-E-A-Tです。
この記事で紹介したE-E-A-Tを高める方法を参考にコンテンツを作成し、自社の売上アップを達成しましょう!