建設業の集客とは、元請け・法人・個人といった発注者に自社を見つけてもらい、問い合わせ・現地調査・見積もりを経て受注へと進んでもらうための取り組みです。
本記事では、建設業の集客方法12選に加えて、受注ルートごとの打ち手の違い、検索データで見る工事の需要の時期、問い合わせから受注までの歩留まりの上げ方を解説します。
この記事の結論(建設業 集客 早わかり)
StockSunの建設・住宅業界向けの支援内容は、工務店の集客支援のページで施策の優先順位とあわせて紹介しています。
\問題点がまる見え!無料Web集客分析実施中/
プロに無料相談する目次
建設業の集客方法は、Webを使う施策が8つ、営業やオフラインの施策が4つあります。ここでは、12の手法の特徴を一覧にしたうえで、状況別にどれから始めるべきかを整理します。
12の手法を、効果が出るまでの早さ・費用・主に届く相手で比べました。
← 横にスクロールできます →
| 区分 | 集客方法 | 効果が出るまで | 費用感 | 主に届く相手 |
|---|---|---|---|---|
| Web | ①ホームページ | ほかの施策と連動して効く | 制作時にかかる | 元請け・法人・個人 |
| Web | ②SEO・コンテンツマーケティング | 時間がかかる | 少額〜(主に人手) | 法人・個人 |
| Web | ③MEO(Googleビジネスプロフィール) | 比較的早い | 無料で始められる | 個人・地域の法人 |
| Web | ④Web広告(リスティング・リマーケティング) | 早い | 出稿中は継続してかかる | 法人・個人 |
| Web | ⑤YouTube | 時間がかかる | 撮影・編集にかかる | 法人・個人 |
| Web | ⑥SNS(Instagramほか) | 時間がかかる | 少額〜(主に人手) | 個人・求職者 |
| Web | ⑦ホワイトペーパー(資料ダウンロード) | 問い合わせ前後に効く | 制作時にかかる | 法人 |
| Web | ⑧建設業向けのマッチングサイト | 早い | 掲載プランによる | 元請け・法人 |
| 営業・オフライン | ①既存取引先・紹介 | 早い | 人件費が中心 | 過去に取引のある元請け・施主 |
| 営業・オフライン | ②アウトバウンド営業(電話・手紙) | 早い | 人件費が中心 | 元請け・法人 |
| 営業・オフライン | ③展示会・セミナー・現場見学会 | 比較的早い | 出展・準備にかかる | 法人・個人 |
| 営業・オフライン | ④チラシ・DM・看板 | 早い | 配布のたびにかかる | 近隣の個人 |
費用感は相対的な目安で、地域や会社の規模、外注するかどうかで変わります。具体的な金額は、施策の範囲を決めてから見積もりを取って比べるのが確実です。
12の手法をすべて同時に始める必要はありません。自社が今どの状況にあるかによって、先に手をつけるべき施策は変わります。
よくある5つの状況ごとに、優先する施策と理由をまとめました。
← 横にスクロールできます →
| # | こんな状況なら | まず取り組む施策 | 優先する理由 |
|---|---|---|---|
| ① | 特定の元請けからの仕事に頼っていて、条件を選べない | アウトバウンド営業・法人向けのホームページ | 取引先の数を増やすのが先。営業で接点を作り、ホームページで信頼を補う |
| ② | ホームページはあるが、問い合わせがほとんどない | SEO・MEO・Web広告 | 発注者が探す検索語に表示されていないことが多い |
| ③ | 問い合わせはあるが、見積もりで止まって受注しない | 初回対応の速さ・見積もりの出し方・施工事例 | 集客を増やしても、比較の段階で落ちる発注者が増えるだけ |
| ④ | 繁忙期と閑散期の差が大きい | 時期に合わせた告知・既存取引先への連絡 | 工事の種類ごとに、発注者が動き出す時期はある程度読める |
| ⑤ | 住宅・リフォームの個人客を増やしたい | MEO・施工事例・チラシ | 「地域名+工事名」で探す個人に、近くの会社として見つけてもらう |
③の「問い合わせはあるのに受注しない」状態は、集客の手法を増やしても解決しません。具体的な改善方法は問い合わせから受注までの歩留まりを上げる方法で解説しています。
施策がいくらの利益になるのかを説明できるようになるためのWebマーケティングの体系は、StockSunが無料で配布している『Webマーケティング概論』でまとめています。
》【無料DL】『Webマーケティング概論』をダウンロードする
\何から始めるべきかを一緒に整理/
【無料】建設業の集客を相談する同じ建設業でも、元請けから仕事を受ける会社と、施主から直接受ける会社では、集客のやり方がまったく違います。ここでは、受注ルートごとに発注を決める人と効く集客を整理します。
国土交通省によると、2026年3月末時点の建設業許可業者は483,823業者で、個人と資本金1億円未満の法人が98.9%を占めます(出典:国土交通省「令和7年度末の建設業許可業者数調査の結果」/2026年5月15日公表)。
規模の近い会社が数多くある中で選ばれるには、相手ごとに「この会社に頼む理由」を示す必要があります。受注ルートごとに、発注を決める人と判断の材料がまったく違うためです。
← 横にスクロールできます →
| 受注ルート | 発注を決める人 | 判断の材料 | 効く集客 |
|---|---|---|---|
| 元請け・ゼネコンからの受注(下請け) | 元請けの工事担当者・購買担当者 | 対応できる工種・施工体制・保有資格・安全管理・過去の取引 | 既存取引先・紹介・アウトバウンド営業・協力会社向けのページ |
| 法人からの直接受注(民間の直請け) | 工場・倉庫・店舗・オフィス・管理会社の担当者 | 同じ用途の施工事例・提案力・見積もりの分かりやすさ | ホームページ・SEO・ホワイトペーパー・YouTube・展示会 |
| 個人からの受注(住宅・リフォーム) | 施主とその家族 | 近さ・口コミ・施工事例・担当者の人柄 | MEO・地域の検索・チラシ・現場見学会 |
| 公共工事 | 国・自治体 | 入札の手続きと経営事項審査 | 集客の対象外(施工実績の公開は民間の受注に生かせる) |
公共工事は入札で決まるため、本記事では扱いません。ここからは、民間の3つのルートごとの考え方を解説します。
元請けやゼネコンが協力会社を選ぶとき、見ているのは価格だけではありません。工期どおりに安全に施工できるか、必要な職人と資格者をそろえられるかといった、任せたときのリスクの小ささです。
そのため、ホームページには対応できる工種と施工エリア、保有資格と人数、建設業許可の番号を並べ、協力会社として取引したい元請け向けのページを用意しておきましょう。営業先の担当者が社内で稟議を通すときの材料にもなります。
取引先を増やす具体的な動き方は、営業・オフライン集客の章で解説しています。
元請けとして法人から直接受注すれば、下請けより価格や工期の条件を自社で決めやすくなります。発注するのは、工場や倉庫の設備担当者、店舗の開業準備をしている経営者、オフィスや物件の管理担当者などです。
法人の担当者は、「工場 屋根 改修」「店舗 内装 スケルトン」のように用途と工事の内容で検索し、複数社を比べてから問い合わせます。同じ用途の施工事例をどれだけ見せられるかが、比較の段階で残れるかどうかを左右します。
StockSunが支援した店舗内装会社も、紹介に頼った受注から抜け出すために、飲食店の開業者が検索するテーマで動画を作り、相談を増やしています(事例はこちら)。
住宅やリフォームの施主は、「地域名+外壁塗装」「地域名+工務店」のように、近くの会社を検索して探します。口コミと施工事例を見比べ、最後は担当者の人柄で決める人が多い分野です。
個人向けの集客は業種ごとに打ち手が細かく分かれるため、工務店・リフォーム・外壁塗装それぞれの記事で詳しく解説しています。
▼合わせて読みたい
工務店の集客方法
リフォーム会社の集客方法
外壁塗装の集客方法
建設業のWebマーケティングは、発注者が検索や動画で情報を集める段階から接点を持てるのが強みです。ここでは、建設会社のWeb集客で使う8つの手法を、受注ルートとの相性とあわせて解説します。
ホームページとは、営業・広告・検索など、ほかのすべての施策から発注者が最後にたどり着く受け皿です。会社案内のような作りより、発注者が知りたい情報にすぐたどり着けるかどうかで集客の効果が変わります。
建設業のホームページで、最低限トップページから1クリックで届く位置に置きたい情報は次の4つです。
建設業許可の有効期間は5年間で、5年ごとに更新を受けなければ失効します(出典:国土交通省「建設業の許可とは」)。更新したら、ホームページの許可番号と有効期間も忘れずに書き換えておくと安心です。
SEOとは、発注者が検索したときに、自社のホームページを上位に表示させるための施策です。コンテンツマーケティングとは、発注者が知りたい情報を記事や資料で発信し、問い合わせにつなげる考え方を指します。
建設業のSEOで狙いやすいのは、「工場 床 塗装 費用」「倉庫 雨漏り 修理 地域名」のように工種・用途・地域を組み合わせた検索語です。検索する人数は少なくても、発注の手前にいる担当者が多く、問い合わせにつながりやすくなります。
キーワード選定の進め方や内部・外部の対策は、工務店向けのSEOの記事で詳しく解説しています。考え方は建設会社のサイトにもそのまま使えます。
▼合わせて読みたい
工務店向けSEO対策基礎講座!検索上位を狙える施策を徹底解説
MEOとは、Googleマップや「地域名+工事名」の検索結果に出る地図枠で、自社の情報を上位に表示させるための施策です。
Googleビジネスプロフィールへの登録は無料で、住宅・リフォームの個人客を狙う会社がまず取り組みたい施策といえます。
登録では、会社名・住所・電話番号・営業時間・ホームページのURLを正確に入れ、施工事例の写真を定期的に投稿するのが基本です。
口コミを集めるときは注意が必要です。
Googleのポリシーでは、口コミの投稿と引き換えに割引などのインセンティブを提供する行為が禁止されており、「口コミを書いたら工事代金を値引き」といった依頼は口コミが削除される原因になります(出典:Googleマップ ユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー)。
特典を付けずに、引き渡しのあとに感想の投稿をお願いするのが正しいやり方です。
Web広告とは、検索結果やWebサイトに費用を払って自社の情報を表示させる施策です。出稿したその日から表示されるため、受注を早く増やしたい時期や、新しい工種の需要を確かめたい場面におすすめです。
建設業の広告は、目的に合わせて使い分けます。
法人の工事は社内の稟議を経て発注されるため、最初の訪問から問い合わせまでに時間がかかります。リマーケティング広告は、この検討期間に接点を保つための手段として相性の良い広告です。
YouTubeは、文章や写真では伝わりにくい施工の品質や職人の技術、担当者の人柄をそのまま見せられる手法です。
建設業ではまだ発信している会社が少なく、専門的な工事ほど先に発信した会社が見つけてもらいやすくなります。
StockSunが支援した店舗内装会社では、YouTubeが最も反響の多い媒体になりました。9か月でYouTube経由の相談が53件、成約率は38%に達しています(事例はこちら)。
YouTubeの運用は、次の流れで進めます。
次の動画では、YouTubeの運用を支援するStockSun認定パートナーの植本涼太郎が詳しく解説しています。
YouTubeから問い合わせを取りたい場合は、LINEやホワイトペーパーなど、YouTubeの外側の準備にも費用がかかります。
費用を抑える方法は、次の4つです。
ただし本数を減らすと、改善に使えるデータもたまりにくくなります。建設会社なら、施工の流れを解説する動画を現場の合間に撮りためるなど、続けられる形から始めるのが現実的です。
▼合わせて読みたい
工務店がYouTubeを活用するべき理由と成功するための秘訣
SNSは、検索では出会えない人に、施工の様子や現場の雰囲気を知ってもらえる手法です。住宅やリフォームでは、完成写真や施工前後の様子を投稿すると、施主が依頼先を比べるときの材料になります。
一方、法人や元請けがSNSを見て発注先を決めることは多くありません。建設業のSNSが伸びないと悩む場合は、集客だけを目的にせず、会社の雰囲気を伝えて採用や信頼づくりにも生かす使い方がおすすめです。
ホワイトペーパーとは、発注者の役に立つ情報をまとめ、ホームページからダウンロードしてもらう資料です。たとえば「工場の屋根改修で確認したいことのチェックリスト」「店舗の原状回復工事の流れ」のような資料が当てはまります。
法人の担当者は、すぐに問い合わせる前に情報を集め、上司への説明材料をそろえます。資料のダウンロード時に連絡先を登録してもらえば、まだ発注の時期でない担当者とも接点を残せます。
マッチングサイトとは、工事を発注したい会社と施工会社、元請けと協力会社をつなぐWebサービスです。発注先を探している会社が集まっているため、登録してすぐに引き合いが入ることもあります。
一方、ほかの施工会社と並べて比べられるため、紹介文が「丁寧な施工」だけでは埋もれてしまいます。得意な工種・用途・対応エリアを具体的に書き、費用に見合う引き合いがあるかを毎月確認しましょう。
StockSun代表 岩野 圭佑
Webで集客するならSEOもSNSも広告も全部やらなければ、と考える建設会社は多いものです。しかし法人の発注担当者が最後に確かめるのは、対応できる工種と同じ用途の施工事例、そして任せて安心な体制かどうかです。手法を増やす前に、ホームページでその3つに答えられる状態を作るほうが受注につながります。
\自社に合う手法を見極める/
【無料】建設業のWeb集客を相談する元請けや法人からの受注を増やすには、Webで見つけてもらうのを待つだけでなく、こちらから接点を作る動きも欠かせません。ここでは、建設業で使う4つの営業・オフライン集客を解説します。
最も早く受注につながりやすいのは、過去に取引のあった元請けや施主です。工事が終わると連絡が途切れがちですが、次の工事の相談先として思い出してもらえる状態を保つことが大切です。
年度の切り替わりや繁忙期の前に、新しく対応できるようになった工種や最近の施工事例を案内しましょう。満足度の高かった取引先には、別の会社や部署を紹介してもらえないかを相談するのも有効です。
アウトバウンド営業とは、電話や手紙などで、こちらから見込み客に接点を作りにいく営業のことです。取引したい元請けや法人の一覧を作り、自社が役に立てる理由を添えて連絡します。
StockSunが営業を支援した内装リフォーム・補修工事の会社では、不動産管理会社に「アライアンスを組みたい」という形で提案し、1か月目で受注を獲得しました(事例はこちら)。
単に「仕事をください」と伝えるより、相手の事業にとってのメリットを先に示すほうが話を聞いてもらいやすくなります。
下請けの立場から上流の取引先を開拓する考え方は、StockSunの定額制営業代行「カリトルくん」のディレクターが解説した動画が参考になります。聞き手はStockSun認定パートナーの小原一輝です。
題材はIT業界のSES企業のため、建設業とは前提が異なる点に注意が必要です。ただし、発注者から元請け、2次・3次へと仕事が下りていく多重下請けの構造は、建設業とよく似た形です。
動画で解説されているとおり、SES企業の本当の課題は案件の数ではなく商流の深さにあり、下に行くほど中間マージンを取られて利益率が下がります。
そのうえで、いきなり発注者を狙うのではなく、元請けから直接仕事を受ける立場を目指すのが近道です。1つの元請けで実績が出れば、その会社の中で優先度が上がり、ほかの案件にも広がります。
最初に狙う窓口として挙げているのは、人事部ではなく、購買部や調達部など事業部をまたいで協力会社を手配する部署です。
まず購買部の手持ちの協力会社に入るという考え方は、建設業で元請けの購買部や協力会社の窓口に営業するときにも参考になります。
一方、購買部を通じた案件は下流の工程が多く、上流の案件が欲しい場合は、案件を最初に取ってくる事業部の営業担当にあたる必要があるとも話しています。
相手の組織の構造を理解しないまま電話をかけても結果は出にくい、というのが動画で繰り返し強調されている点です。
社内に営業の人手がない場合は、営業代行に任せる方法もあります。
▼合わせて読みたい
建設業の営業代行で受注を伸ばす|メリット・費用相場・選び方を徹底解説
建設業の仕事はオンラインで完結しないため、技術や施工の品質を直接確かめられる場があると、発注者は安心して相談できます。法人向けには業界の展示会やセミナー、個人向けには完成現場の見学会が代表的なイベント集客です。
来場者がその場で発注を決めることは多くありません。会社案内や施工事例の資料を持ち帰ってもらい、後日の連絡につなげる準備をしておきましょう。
チラシやDM、現場の看板は、住宅やリフォームの個人客を狙う場合に効く手法です。施工中の現場の近隣に配れば、「近くで工事をしている会社」として覚えてもらえます。
チラシにはQRコードを載せてホームページの施工事例へつなぎ、問い合わせのときに「何を見て知ったか」を聞いておくと、どの配布が効いたかを確かめられます。
\営業とWebの組み合わせを設計/
【無料】元請け・法人の開拓を相談する建設業の受注には繁忙期と閑散期がありますが、発注者が工事を調べ始める時期は工事の種類によって違います。ここでは、工事の発注につながる検索語の動きを実際のデータで確認し、時期ごとの打ち手を解説します。
StockSunがAhrefsで月間検索数を調べたところ、オフィス移転・原状回復工事・大規模修繕といった法人の工事は、年度替わりの1〜4月に山ができていました(Ahrefsの推定値・日本・2024年10月〜2026年9月/2026年10月19日取得)。
← 横にスクロールできます →
| 検索語 | 2年間の月平均(推定) | 多い月 | 少ない月 | 集客を始める目安 |
|---|---|---|---|---|
| オフィス移転 | 2,453回 | 2025年1月:5,674回 2026年4月:3,767回 | 2025年10月:1,581回 | 10月〜12月 |
| 原状回復工事 | 1,672回 | 2024年10月:2,169回 2026年2月:1,894回 | 2025年12月:1,383回 | 12月〜1月 |
| 大規模修繕 | 5,909回 | 2025年3月:7,454回 2026年3月:8,127回 | 2025年2月:4,287回 | 秋〜冬 |
| 店舗内装 | 1,395回 | 2026年5月・6月:1,774回 | 2025年9月:1,135回 | 通年 |
| 外壁塗装 | 21,653回 | 2025年7月:26,301回 2026年6月:25,638回 | 2025年12月:14,661回 | 2月〜4月 |
| 外構工事 | 14,425回 | 2024年10月:16,612回 2026年5月:15,405回 | 2025年12月:11,653回 | 2月〜4月 |
上のグラフは、検索数の規模が違う4つの語を比べられるよう、それぞれの2年間の平均を100とした指数で表しています。
法人の工事は年度の切り替わりに、住宅の外装工事は冬の落ち込みのあとに検索が増える形がはっきり出ています。
オフィス移転の検索は2025年1月(5,674回)と2026年4月(3,767回)に大きな山があり、2025年10月(1,581回)が最も少ない月でした。
移転や退去にともなう原状回復工事も、2025年は1〜3月、2026年は2〜3月に2年間の平均を上回っていました。
年度替わりの工事は、前の年の秋から冬に業者探しと見積もりが始まります。10月から12月には用途別の施工事例と見積もり依頼の窓口を整え、取引のある管理会社や法人にも工事の予定を聞いておきましょう。
大規模修繕は3月に山があるうえ、2年目(2025年10月〜2026年9月)の検索数は1年目の約1.33倍に増えていました。マンションの管理組合や管理会社に向けた発信を強める余地がある分野です。
外壁塗装の検索は2025年7月(26,301回)と2026年6月(25,638回)が多く、2025年12月(14,661回)に大きく落ち込みました。外構工事も2025年12月(11,653回)が2年間で最も少ない月です。
個人客の問い合わせが減る冬は、施工事例の追加とGoogleビジネスプロフィールの整備に時間を使う時期です。検索が戻り始める2月から4月に合わせて、チラシと広告の準備を終えておくと効果的です。
受注が落ち着く時期は、成果が出るまで時間のかかる施策に手を回す好機です。
StockSun代表 岩野 圭佑
仕事が減ってから慌てて営業や広告を始める建設会社は少なくありません。しかし検索データを見ると、オフィス移転や大規模修繕を調べる人は年度替わりに向けて増えており、需要の山はあらかじめ読めます。山の数か月前に事例と問い合わせの受け皿を整えておくことが、繁閑の差を小さくする第一歩です。
集客は、問い合わせが入った時点で終わりではありません。ここでは、ホームページへの訪問から受注までの途中で発注者が離れてしまう理由と、その対策を3つの段階に分けて解説します。
StockSunでは、Web上の売上を「IMP(表示回数)×CTR(クリック率)×CVR(成約率)×LTV(1顧客あたりの売上)」に分けて考えます。どの要素が足りないかを順に確かめれば、打つべき手が見えてきます。
建設業に当てはめると、CVRは「訪問した人のうち問い合わせた人の割合」だけではありません。問い合わせから現地調査・商談へ、見積もりから受注へと進む割合もあわせて見る必要があります。
← 横にスクロールできます →
| 段階 | 離れてしまう主な理由 | 対策 |
|---|---|---|
| ①サイト訪問→問い合わせ | 対応できる工事か分からない・問い合わせの手間が大きい | 工種と施工事例を見つけやすくする・フォームの項目を減らす |
| ②問い合わせ→現地調査・商談 | 返信が遅い・ほかの会社が先に動いた | 初回の返信と現地調査の日程を早く決める |
| ③見積もり→受注 | 金額の根拠が分からない・ほかの会社と比べたい | 内訳の分かる見積もり・同じ用途の事例と提案を添える |
LPOとは、ホームページや広告の着地ページを改善し、問い合わせにつながる割合を高める施策です。訪問は多いのに問い合わせが少ない場合は、集客より先にページの中身を見直しましょう。
よくある原因は、対応できる工事が一目で分からないことと、フォームの入力項目が多すぎることです。最初の問い合わせでは連絡先と工事の概要だけを聞き、図面や写真は任意で添付できる形にすると負担が減ります。
発注者は複数の会社に同時に問い合わせていることが多く、最初に具体的な話ができた会社が有利になります。
現場が忙しい建設会社ほど返信が後回しになりやすいため、問い合わせを受ける担当者と返信の期限を社内で決めておきましょう。
返信では、受け取った内容の確認とあわせて、現地調査の候補日をこちらから提示すると話が早く進みます。
見積もりの段階では、発注者はほかの会社と金額を並べて比べます。総額だけの見積もりでは、なぜその金額なのかが伝わらず、安い会社に流れやすくなります。
材料費・労務費などの内訳を示し、同じ用途の施工事例と工期の考え方を添えると、金額以外の比較材料を渡せます。受注後に追加の工事や定期的な点検を提案できれば、1社あたりの売上(LTV)も伸ばせます。
\どの段階で止まっているかを診断/
【無料】問い合わせから受注までの改善を相談する集客の手法を増やすだけでは、元請けや法人から選ばれ続ける会社にはなれません。ここでは、建設会社が受注の条件を自社で選べるようになるための5つのポイントを解説します。
集客を始める前に、どの工種・規模・地域の仕事を増やしたいのかを決めましょう。狙う仕事が決まれば、営業先・ホームページに載せる事例・広告を出す地域がすべて決まります。
元請けとして受注を増やす場合は、受けられる体制の確認も欠かせません。
発注者から直接請け負った工事で、5,000万円(建築工事業は8,000万円)以上の下請契約を結ぶ場合は、特定建設業の許可が必要です(出典:国土交通省「建設業の許可とは」)。
「丁寧な施工」「確かな技術」は、どの建設会社も使う言葉です。発注者が比べているのは、自社の工事と同じ種類・用途の実績があるかどうかです。
たとえば「食品工場の床の改修に特化」「飲食店のスケルトン物件の内装を一貫対応」のように、工種・用途・エリアを組み合わせると、誰に何を頼める会社なのかが一言で伝わります。
施工事例は、建設業の集客で最も説得力のある材料です。一方、下請けとして関わった現場や、施主の建物が特定できる写真には、公開してよいかどうかの判断が必要になります。
元請けや施主の許可なく現場の写真を載せると、その取引先との関係を失うおそれがあります。工事の契約時に、写真の掲載範囲と社名を出してよいかを確認しておきましょう。
2024年6月に公布され、2025年12月12日までに順次施行された改正建設業法では、著しく低い労務費等による見積りが禁止され、原価割れの契約の禁止が受注者側にも導入されました(出典:国土交通省「改正建設業法『令和7年12月施行分』説明会」資料)。
安さを前面に出す集客は、利益を削るだけでなく、制度の面からも続けにくくなっています。価格ではなく、②で決めた得意分野で選ばれる理由を発信しましょう。
集客の効果は、記録しなければ分かりません。問い合わせ数・現地調査や商談の数・受注数を、どの施策から来たかとあわせて毎月記録するのがポイントです。
Googleアナリティクスなどの無料の解析ツールを使えば、どのページから問い合わせが入ったかも確かめられます。数字がそろえば、反応のない施策をやめて、効いている施策に予算を寄せる判断ができます。
StockSun代表 岩野 圭佑
下請けから抜け出すには、価格を下げて元請けの仕事を取りにいくしかないと考える方もいます。しかし改正建設業法で原価を割る契約は受注者側にも禁止され、安さで選ばれる集客はますます続けにくくなっています。工種と用途と地域で強みを言い切り、その分野で真っ先に名前が挙がる会社を目指すことが確実な道です。
施策を打っているのに受注が増えない場合、原因は手法の選び方以外にあることも少なくありません。ここでは、建設業の集客ができない代表的な原因を4つ解説します。
下請けの仕事で現場が埋まっていると、集客に時間を割く余裕がなくなります。忙しい時期に何もしないまま閑散期を迎えると、条件の悪い仕事でも受けざるを得なくなります。
施工事例の撮影や既存取引先への連絡など、現場の合間にできることから仕組みにしておきましょう。社内で手が回らない部分は、外部に任せるのも1つの方法です。
会社の沿革や代表あいさつは充実していても、対応できる工種や施工事例が見つからないホームページは少なくありません。発注者は、自社の工事を任せられるかを判断できないまま、ほかの会社のサイトへ移ってしまいます。
1つのページに住宅のリフォームと工場の改修、協力会社の募集が並んでいると、誰に向けた会社なのかが伝わりません。
受注ルートごとに見るべきページを分け、それぞれの発注者が迷わず目的の情報にたどり着ける構成にしましょう。
問い合わせは入っているのに受注が少ない場合は、集客ではなく対応の流れに原因があります。返信の速さと見積もりの出し方を見直すだけで、同じ問い合わせ数のまま受注が増えることもあります。
具体的な対策は問い合わせから受注までの歩留まりで解説しています。
ここでは、StockSunの認定パートナーが建設・内装・住宅の分野で集客を支援した事例を3つ紹介します。いずれもStockSunの実績ページに掲載している事例です。
千葉県を拠点に店舗内装を手がける株式会社エムトラスト様は、紹介だけで受注がある一方、紹介案件に頼っていて売上を自社でコントロールできないことに課題を感じていました。
担当した認定パートナーの鳥屋直弘は、約1年半にわたってYouTubeの運用を支援しました。
「スケルトンと居抜き」のように顧客が検索するテーマで認知を取り、飲食・美容サロンの経営者を招いた企画を経て、飲食店の開業を解説する長尺の動画を看板コンテンツに育てています。
その結果、YouTube経由の相談は9か月で53件、成約率は38%となり、SEO(約30件)・リスティング(約30件)・Instagram(約20件)を上回りました(出典:YouTubeで資産性ある集客基盤を構築。店舗内装業界で最も反響を生んだ媒体に)。
退去時の立会い代行・補修工事・内装リフォームを手がける株式会社トゥーフロント様は、不動産管理会社に営業したいものの、自社の業種で営業を外部に頼めるのか分からない状態でした。
担当した認定パートナーの小原一輝は、販売戦略から助言し、不動産会社とアライアンスを組みたいという形で営業を進めました。
必要な数から逆算して架電数とスケジュールを設計し、アポイントの場でそのまま受注まで進められるようトークの質を高めています。
その結果、1か月で3件の訪問アポイントを獲得し、1か月目で受注につながりました(出典:リフォームやクリーニング事業のアウトバウンド営業支援【株式会社トゥーフロント様】)。
戸建住宅を手がける工務店様から、YouTubeの運用と出演をすべて任せたいというご相談をいただいた事例です。住宅への問い合わせを増やすことが目的でした。
担当した認定パートナーの加藤あゆみは、住宅の特徴を生かした企画と、目を引くサムネイルや見せ方にこだわりました。演者の個性を際立たせる内容にしたことで、視聴者に親しみを持ってもらえるチャンネルになっています。
その結果、運用半年で問い合わせが月0件から10件以上に増え、演者の名前を挙げた問い合わせや、取材・撮影のオファーも届くようになりました(出典:不動産の集客)。
StockSunでは、建設・住宅業界の集客支援に対応する認定パートナーを指名して相談できます。ここでは、本記事で触れた施策ごとに相談先となる4名を紹介します。
鳥屋直弘の強みは、toB向けの集客を目的としたYouTube運用です。建設を含む累計26業種の企業YouTube運用を経験し、120社以上の企業アカウントの立ち上げと運用を担当してきました。
店舗内装会社の事例では、紹介に頼った受注からYouTubeを柱にした集客へ切り替えを支援。専門的な工事の情報発信で、法人からの相談を増やしたい会社におすすめです(鳥屋直弘のプロフィール)。
小原一輝の強みは、売上と利益の最大化から逆算した営業支援です。100社を超える企業の営業コンサルや営業代行に携わり、インサイドセールスやテレアポ部隊の立ち上げを担当してきました。
内装リフォーム・補修工事の会社では、不動産管理会社への営業で1か月目の受注を支援。アウトバウンド営業で取引先を増やしたい会社におすすめです(小原一輝のプロフィール)。
荒川修平の強みは、住宅不動産業界に特化した経営コンサルティングです。チームとしての支援先は160社を超え、大手ハウスメーカーや地場工務店出身の実務家と連携して支援しています。
得意とするのは、集客だけでなく商品開発・営業・原価まで含めた住宅会社の成長戦略。個人の住宅受注を事業全体から見直したい会社におすすめです(荒川修平のプロフィール)。
堀碩信の強みは、SEO・Web広告・MEOを組み合わせて、商圏が絞られたビジネスの売上を伸ばす点です。外壁塗装などの集客実績があり、BtoBビジネスのコンテンツマーケティングも支援しています。
重視しているのは、問い合わせの数ではなく売上を上げること。施工エリアの検索から受注を増やしたい会社におすすめです(堀碩信のプロフィール)。
建設・住宅業界向けの支援内容は工務店の集客支援のページ、法人向けの集客はBtoBマーケティング支援のページからも確認できます。
\建設・住宅に詳しい認定パートナーが対応/
【無料】建設業の集客をプロに相談する最後に、建設業の集客についてよくある質問に回答します。
最初に、元請け・法人・個人のうち、誰からの受注を増やしたいかを決めましょう。そのうえで、対応できる工種・施工事例・建設業許可をそろえたホームページを整えるのが基本です。
元請けや法人を開拓するなら営業、個人客を増やすならGoogleビジネスプロフィールの整備から始めると、早く反応を確かめられます。
必要です。新しい元請けと取引を始めるとき、相手の担当者は会社名で検索し、対応できる工種や体制を確かめます。
ホームページで工種・資格者・許可の情報を確認できれば、営業で接点を持った相手の社内でも検討が進みやすくなります。
工事の種類によって違います。Ahrefsの検索データでは、オフィス移転や大規模修繕など法人の工事は年度替わりの1〜4月、外壁塗装は初夏に検索が多く、冬に落ち込んでいました。
そのため、法人向けは前の年の秋から、住宅の外装工事は冬のうちに準備を始めるのがおすすめです。詳しくは時期の章で解説しています。
住宅やリフォームの個人客には、施工の様子を伝える手段として向いています。一方、法人や元請けがSNSを見て発注先を決めることは多くありません。
法人向けの集客は、ホームページ・SEO・YouTube・営業を中心にし、SNSは信頼づくりと採用に生かす使い方が効果的です。
公共工事そのものは入札で決まるため、Web集客で受注が増えるわけではありません。ただし、公共工事の施工実績をホームページで公開しておけば、民間の法人や元請けが発注先を探すときの信頼材料になります。
民間の受注を少しずつ増やし、公共工事の繁閑に左右されにくい状態を作る手段として取り組む価値があります。
狙う受注ルートに合った支援実績があるかを確かめましょう。法人向けの集客と住宅向けの集客では、使う施策も成果の測り方も違います。
あわせて、問い合わせの数だけでなく、受注までを見て改善してくれるかどうかも重要な判断基準です。
建設業の集客は、12の手法をすべて試すことではありません。元請け・法人・個人のうち誰からの受注を増やすかを決め、その発注者が工事を調べる時期に、問い合わせから受注まで迷わせずに届けることが基本です。
下請けから抜け出す近道は、価格ではなく「工種×用途×エリア」で選ばれる理由を作り、営業とWebの両方で発信することです。
何から手をつけるべきか迷う場合は、建設・住宅業界の集客支援に対応するStockSunの認定パートナーに、無料相談で現状を見てもらうところから始めてみてください。
\貴社に合う集客方法をご提案/
【無料】建設業の集客を相談する関連記事:建設業の転職サイト
関連記事:【BtoB集客術】建設業向け省力化・少人化製品で顧客を確実に集客するための戦略とは?
関連記事:建設業許可がもたらす集客効果とその限界
StockSun株式会社は社内競争率日本一の企業です。上位1%のWEBマーケターのみがお客様提案できる仕組みとなっております。

StockSun代表 岩野 圭佑
建設業の集客と聞くと、まずホームページやSNSを始めようと考える会社が少なくありません。しかし元請け・法人・個人では発注を決める人も判断の材料も違い、同じ発信で全員に届けることはできません。誰からの受注を増やしたいのかを先に決めることが、施策選びの出発点になります。