AIにLPを作らせると、それらしいページが数分で出てきます。見出しもコピーも画像も揃っていて、そのまま公開できそうに見えます。
ところが広告を回してみると、まったくCVしない。この落差はAIの性能の問題ではなく、AIに任せられる工程と任せられない工程を分けていないことから生まれます。
この記事では、LP制作の工程を分解してAIで埋まる部分と埋まらない部分を切り分けたうえで、実際に料金を確認したAI対応ツール4つと、AIを使うべきでないケースまで解説します。
この記事の結論(LP作成 × AI 早わかり)
StockSunに依頼する場合の支援範囲は、LP制作コンサルティングのサービスページで料金体系とあわせて掲載しています。
目次
LP制作は、大きく「決める」「作る」「直す」の3段階に分かれます。AIが得意なのは真ん中の「作る」だけです。
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| 段階 | やること | AIで埋まるか | 理由 |
|---|---|---|---|
| 決める | ターゲットの設定/訴求軸の決定/オファーの設計 | 埋まらない | 自社の商材・利益率・競合状況を知らないと決められない |
| 決める | 流入元との整合(どの広告から来る人に見せるか) | 埋まらない | 広告の管理画面を見ないと判断できない |
| 作る | 構成のたたき台 | 埋まる | LPの型はある程度決まっている |
| 作る | キャッチコピーの案出し | 埋まる | 大量に出すのはAIのほうが速い |
| 作る | デザイン・レイアウトの下書き | 埋まる | 整った見た目にはすぐ到達できる |
| 作る | 実績・お客様の声の記載 | 埋まらない | 事実なので、生成させてはいけない |
| 直す | 数値の計測と課題の特定 | 一部埋まる | 集計は自動化できるが、原因の判断は人 |
| 直す | 改善の優先順位づけ | 埋まらない | 事業の状況によって答えが変わる |
整理すると、AIは「作業」を引き受けますが「判断」と「事実」は引き受けません。この2つを渡してしまうと、それらしいだけのLPができあがります。
そもそもLPとは何か、通常のWebサイトと何が違うのかについては定義の記事にまとめています。
▼合わせて読みたい
LPとは?ホームページとの違いと、LPが向いているケース・向かないケースを解説
白紙から構成を考える作業は、慣れていないと数日かかります。AIに商材の情報を渡せば、見出しの並びとコピーの下書きが数分で出てきます。
ここで得られるのは完成品ではなく「叩く対象」です。目の前に形があると、「この訴求は違う」「この順番は逆だ」という判断ができるようになります。ゼロから考えるより、直すほうが人は速く動けます。
キャッチコピーは1案だけ書いても良し悪しが判断できません。10案並べて初めて「この方向がいい」と見えてきます。
人が10案書くと数時間かかりますが、AIなら数分です。ABテストの候補を用意する用途とは特に相性がいいといえます。
AI生成型のツールは、余白・文字サイズ・配色が最初からある程度整った状態で出力されます。デザイナーがいない組織でも、見苦しくないページには到達できます。
ただし「整っている」と「成果が出る」は別です。この点は後の章で詳しく扱います。
1本作るのに時間がかかると、テストの回数が減ります。作る速度が上がれば、その分だけ試せる仮説が増えます。
広告の訴求ごとにLPを分けたい、季節ごとにキャンペーンLPを出したい、といった「本数が要る」場面ほどAIの効果が大きくなります。
\どこを人が詰めるべきかを整理します/
【無料】AIで作ったLPを見てもらうツールにいきなり「LPを作って」と入力しても、当たり障りのないページしか出てきません。AIに渡す情報の順番を決めておくと、出力の質が変わります。
最初にやるのはAIを開くことではありません。次の3つを自分で決めます。ここが決まっていないと、何を生成させても的が外れます。
この3つは、前章の表でいう「決める」段階にあたります。AIには判断できない部分なので、必ず人が先に固めてください。
決めた3つを渡して、見出しの並びを出させます。指示は具体的なほど精度が上がります。
以下の条件でランディングページの構成案を作ってください。
・商材:中小企業向けの経費精算システム
・ターゲット:従業員50〜100名の企業の経理担当者。月末の集計に時間を取られている
・流入元:検索広告(「経費精算 システム 中小企業」で出稿)
・ゴール:無料デモの申し込み
上から順に読ませる前提で、H2見出しとその中身を1行ずつ書いてください。実績の数値は入れないでください。
最後の一文が重要です。「実績の数値は入れないでください」と明示しておくと、架空の数字が紛れ込むのを防げます。
構成が固まったら、ファーストビューのキャッチコピーを出させます。1案ではなく複数案を求めてください。
上の構成のファーストビューに置くキャッチコピーを10案出してください。
・機能の説明ではなく、使った後にどう変わるかを書いてください
・「月末の集計に時間を取られている」という悩みに直接答えてください
・1案は30文字以内。案ごとに、どの層に刺さる想定かを1行添えてください
10案並べて初めて方向性が見えます。そのまま使うのではなく、良い案から要素を借りて自分で書き直すのが実務的な使い方です。
生成された文面から、数値・社名・お客様の声をすべて洗い出し、自社の実データに置き換えます。置き換えられないものは削除してください。
この工程を省くと、実在しない実績が載ったまま公開されます。作業のなかで最も見落とされやすく、最もリスクが大きい部分です。
最後に、出稿予定の広告文とファーストビューを並べて見比べます。広告で「初期費用0円」と打ち出しているのにLPで料金に触れていない、といったズレがないかを確認します。
AIはこの照合ができません。広告の管理画面を開けるのは人だけです。
\AIに渡す前の設計から相談できます/
【無料】ステップ1の3つを一緒に決めるAIは学習したパターンの平均を出力します。そのため、整ってはいるが特徴のないページになりやすい傾向があります。
競合も同じツールを使っていれば、似たページが並ぶことになります。差がつかないLPは、結局価格で比較されます。ブランドの世界観を出したい場合は、生成後に人が手を入れる前提で考えてください。
最も注意すべき点です。AIにLPを書かせると、実在しない実績数値やお客様の声を、もっともらしく作ってしまうことがあります。
「導入企業500社」「満足度98%」といった数字が、根拠なく出力されるケースです。そのまま公開すれば景品表示法上の問題になり得ますし、広告審査でも止まります。
数値・社名・お客様の声は、必ず自社の実データに差し替えてください。ここはAIに任せてよい領域ではありません。
AIは、そのLPにどんな広告から人が来るのかを知りません。検索広告からの顕在層向けとSNS広告からの潜在層向けでは、ファーストビューに置くべき言葉が正反対になります。
この判断には広告の管理画面が要ります。LP単体をいくら磨いても、届ける相手がずれていれば成果は出ません。
▼合わせて読みたい
LPのファーストビューとは?3秒で離脱を防ぐ構成要素と改善手順【事例あり】
AI関連のツールは動きが速く、料金体系や機能構成がしばしば変わります。この記事を書くにあたって掲載ツールを確認したところ、以前おすすめされていたツールがLP作成機能そのものを提供しなくなっていました。
サービス終了や仕様変更でLPが公開できなくなるリスクは、常に念頭に置いてください。作ったLPをHTMLとして書き出せるか、独自ドメインで運用できるかは、契約前に必ず確認すべき点です。
StockSun 深井 嵐丸
AIで作ったLPを持ち込まれることが増えました。見た目はきれいなのでご本人も悪くないと思っているのですが、これは誰に向けたページですかと伺うと答えが出てこないことがほとんどです。AIが決めてくれなかった部分が、そのまま空白で残っています。
AI生成に対応したツールのうち、2026年8月11日時点で公式サイトの料金と機能を確認できたものを4つ紹介します。
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| ツール | 料金 | 無料で使えるか | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| Mixo | 無料プランあり/有料は最大6ドル | 無料プランあり | アイデアの検証。最も気軽に試せる |
| Durable | Launch 月22ドル(年払)/月25ドル Grow 月41ドル(年払)/月49ドル | 無料プランあり | 小規模事業者のサイトごと作りたい |
| Instapage | Create 月99ドル Optimize 月199ドル Convert 要問い合わせ | 14日間の無料トライアル | 広告と紐づけてLPを量産・検証する |
| Unbounce | Starter 月29ドル/Build 月99ドル Experiment 月149ドル/Optimize 月249ドル | 14日間の無料トライアル | ABテストを本格的に回す |
※2026年8月11日時点で各社公式サイトにて確認。いずれも米ドル建てで、税や為替により実際の支払額は変動します。料金は改定される可能性があるため、契約前に公式サイトをご確認ください。
Mixoは、事業の内容を入力するとページを自動生成するAIサイトビルダーです。無料プランがあり、クレジットカードの登録なしで試せます。
メールリストの収集機能を備えているため、本格的に作る前にニーズがあるかを確かめる用途に向いています。有料プランでも最大6ドルと安価で、費用面のハードルはほぼありません。
| 費用感 | 無料プランあり/有料は最大6ドル |
| ツールの種類 | AIサイトビルダー(海外) |
| 主な特徴 | 事業内容を入力するとページを自動生成。メールリスト収集機能つきで、クレジットカード登録なしで試せる |
| 公式HP | https://www.mixo.io/ |
Durableは、AIでWebサイトを生成するツールです。無料プランでは提供元のサブドメインで公開でき、有料のLaunch(月22ドル・年払)から独自ドメインが使えます。
LP単体というより小規模事業者のサイトをまるごと作る方向の製品です。問い合わせの獲得機能も含まれます。
| 費用感 | 無料プランあり/Launch 月22ドル(年払)・月25ドル/Grow 月41ドル(年払)・月49ドル |
| ツールの種類 | AIサイトビルダー(海外) |
| 主な特徴 | LP単体より小規模事業者のサイトをまるごと作る方向。独自ドメインはLaunch以上 |
| 公式HP | https://durable.com/ |
Instapageは、広告運用とセットでLPを使うことを前提に作られたツールです。見出し・本文・CTA、さらにABテスト用のページ違いをAIで生成する機能を備えています。
料金はCreateが月99ドル、Optimizeが月199ドルで、プランごとに月間の訪問者数の上限が設けられています。14日間の無料トライアルがありますが、こちらはクレジットカードの登録が必要です。
| 費用感 | Create 月99ドル/Optimize 月199ドル/Convert 要問い合わせ |
| ツールの種類 | 広告運用向けLP作成ツール(海外) |
| 主な特徴 | 見出し・本文・CTAとABテスト用のページ違いをAIで生成。プランごとに月間訪問者数の上限あり |
| 公式HP | https://instapage.com/ |
Unbounceは、LPのABテストと最適化に強いツールです。AIによるコピー生成機能があり、料金はStarterの月29ドルから、最上位のOptimizeが月249ドルです。
14日間の無料トライアルがあり、クレジットカードの登録は不要と公式に記載されています。まずテストの運用感を確かめてから決められます。
なお、AI生成に限らないLP作成ツール全般については、目的別に12ツールを整理した記事があります。国産ツールや日本語サポートのあるものを探している場合はそちらをご覧ください。
▼合わせて読みたい
LP作成ツールおすすめ15選【2026年最新】無料プランの落とし穴と目的別の選び方
LP制作費用の相場は?内訳と、安い会社を選ぶ前に確認すべきこと
| 費用感 | Starter 月29ドル/Build 月99ドル/Experiment 月149ドル/Optimize 月249ドル |
| ツールの種類 | LPのABテスト・最適化ツール(海外) |
| 主な特徴 | AIによるコピー生成機能つき。14日間の無料トライアルはクレジットカード登録が不要 |
| 公式HP | https://unbounce.com/ |
実務では、LP専用のツールではなく汎用のAIでコピーと構成だけ作り、公開は既存のCMSやノーコードツールで行うケースも多くあります。
この方法には利点があります。月額の追加費用がかからず、使い慣れた環境で公開できることです。すでにWordPressやノーコードツールを運用しているなら、わざわざLP専用ツールを契約する必要はありません。
一方で、次の点は自分で補う必要があります。
判断の目安はシンプルで、ABテストを回す予定があるかどうかです。回すなら専用ツール、1本作って様子を見るだけなら汎用AIと既存環境で足ります。
LP全体の構成をどう組むかは、基本構成の記事で解説しています。
StockSun 深井 嵐丸
汎用AIで十分なケースはかなり多くあります。専用ツールの月額を払っても、結局ABテストを回さずに1本置いたままになっているご相談先をよく見かけます。使わない機能に払い続けるより、その分を広告費に回したほうが数字は動きます。
AI対応かどうかより先に、次の4点を確認してください。ここを外すと、作った後で作り直すことになります。
無料プランでは提供元のサブドメインでしか公開できないツールが多くあります。広告の出稿先として使う場合、サブドメインのままでは信頼性の面で不利になります。
広告のコンバージョン計測タグやGoogleアナリティクスを設置できないと、改善の判断材料が手に入りません。計測できないLPは、直しようがないLPと同じです。
サービスが終了したり、料金が上がって使えなくなったときに、作ったLPや取得した顧客データを持ち出せるかを確認します。HTMLの書き出しや顧客リストのエクスポートに対応しているかが判断材料です。
今回紹介した4つはいずれも海外製で、管理画面もサポートも英語が基本です。社内で運用し続ける担当者が英語の管理画面を扱えるかは、想像以上に重要な条件になります。
日本語のサポートを重視するなら、国産ツールを含めて検討したほうが現実的です。
\AIで足りる範囲かどうかを判断します/
【無料】自社に合うツールと進め方を相談する生成されたページをそのまま公開しないでください。最低限、次の項目は人の目で確認します。
AI生成LPの公開前チェック6項目
特に①と②は、公開してしまうと法的なリスクにつながる項目です。面倒でも1つずつ確認してください。
公開後の改善の進め方については、LPOの記事で手順を解説しています。
▼合わせて読みたい
LPOとは?LP・SEO・EFO・CROとの違いと、CVRを上げる改善の進め方
LP(ランディングページ)の基本構成とは?制作会社しか知らない重要な要素と注意点
StockSun 深井 嵐丸
チェックリストの①と②は、本当に見逃されます。AIが出した「導入500社」という数字を、疑わずにそのまま載せてしまうケースは珍しくありません。悪意がなくても掲載した時点で責任は自社が負うので、数字と人の声は出どころの確認が要ります。
AIだけで完結させてよい場面と、人が入るべき場面があります。判断の目安を整理しました。
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| AIで足りるケース | 人が入るべきケース | |
|---|---|---|
| 目的 | ニーズがあるかを確かめたい | 広告費をかけて獲得する |
| 広告予算 | 出稿しない、または少額 | 月数十万円以上を投じる |
| 商材 | 説明が短くて済む | 高単価・検討期間が長い |
| 競合 | ほとんどいない | 同じ枠を複数社が奪い合っている |
| 期待する成果 | 反応があるかどうか | CPAを合わせる必要がある |
境目になるのは広告費の規模です。月に数十万円を投じるのであれば、LPのCVRが0.5%動くだけで金額の差は大きくなります。その改善幅は、制作を人に任せる費用を上回ることがほとんどです。
逆に、まだ出稿していない段階でLPに費用をかけるのは順序が違います。反応があるかどうかを確かめる段階なら、AIで十分です。
制作会社への依頼を検討する場合は、目的別に比較した記事を参考にしてください。
▼合わせて読みたい
LP制作会社おすすめ35選【2026年最新】目的別カオスマップ・費用相場・失敗しない選び方
AIで作ったLPを評価する物差しとして、StockSunでは品質基準を48項目のチェックリストとして明文化し、無料で配布しています。
生成されたページがどこまで基準を満たしているかを、項目ごとに確認できます。
チェックリスト本体はランディングページ制作ガイドラインから無料でダウンロードできます。
\初期費用50%OFF・月額5万円〜/
【無料】伴走LPの詳細を見るページの形にすることはできます。ただし、誰に何を訴求するかの決定と、実績やお客様の声といった事実の記載はAIでは埋まりません。広告費をかけて獲得する目的であれば、人が詰める工程が必要です。
出ないわけではありません。ニーズの検証や少額の出稿であれば十分機能します。成果が出ないケースの多くは、AIの性能ではなく、訴求軸と流入元の整合が取れていないことが原因です。
MixoとDurableには無料プランがあります。ただし無料の場合は提供元のサブドメインでの公開となるのが一般的です。広告の出稿先として使うなら、独自ドメインが使える有料プランを検討してください。
使えません。AIは実在しない数値やお客様の声を、もっともらしく生成することがあります。そのまま掲載すると景品表示法上の問題になり得ます。必ず自社の実データに差し替えてください。
ツールは月額数千円から数万円、制作会社への依頼は1本あたり数十万円が目安です。ただし比較すべきは金額ではなく、広告費に対する回収です。月数十万円を出稿するなら、CVRの差が費用差を上回ることが多くあります。
この記事で紹介した4つはいずれも海外製で、管理画面は英語が基本です。日本語のサポートを重視する場合は、国産ツールを含めて検討してください。目的別に整理した記事があります。
ツールによります。HTMLとして書き出せるものもあれば、そのツール上でしか使えないものもあります。サービス終了や料金改定のリスクがあるため、契約前にデータの持ち出し可否を必ず確認してください。
LP作成におけるAIの役割は、作業の肩代わりです。構成のたたき台、コピーの案出し、レイアウトの下書きまでは数分で終わります。
一方で、誰に何を訴求するかという判断と、実績やお客様の声という事実は、AIの外にあります。この2つを渡してしまうと、整ってはいるが成果の出ないLPができあがります。
ツールを選ぶときは、AI対応かどうかより先に、独自ドメイン・計測タグ・データの持ち出し・日本語運用の4点を確認してください。今回紹介した4つの料金は2026年8月時点のもので、この分野は改定が頻繁です。
StockSunでは、AIで作ったLPを見ながら「どこまでで足りていて、どこから人が入るべきか」を整理するご相談も受けています。作り直す前に、まず現状をお聞かせください。
比較してから依頼するまでの流れは、LP制作コンサルティングのサービスページで費用の目安とあわせて掲載しています。
\広告とLPをセットで診断します/
【無料】AIで作ったLPの改善案をもらう






StockSun 深井 嵐丸
プロンプトの巧拙を気にされる方が多いのですが、正直なところそこは本質ではありません。ステップ1で決めた3つが的を射ていれば、雑な指示でも使える出力が返ってきます。逆にそこが空白のまま長いプロンプトを書いても、整った文章が出てくるだけです。