Lステップは、1度構築すればLINEにおける集客から顧客育成、成約までを1つで完結させられる強力なツールです。
Lステップの構築には、一定の手順といくつかのポイントを意識して行う必要があるため、「やり方がいまいちわからない」と困っている方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、毎月40社以上のLINE構築を担当するLステップ公認コンサルである中上が、Lステップの構築方法について、以下の4つの項目で解説します。
これからLステップを構築し始める担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
関連記事:LINE構築代行とは【料金相場・運用費用・やり方】ライン副業についても解説
StockSunでは、企業のLINE構築運用を助けるガイドラインを無料配布しています。Lステップ構築の際にも役立つ情報が多数含まれているので、ぜひ記事を併せてお読みください。
\特典:売上倍増?!事業課題を解決するLINEの戦略をご提案/
LINEの無料相談目次
Lステップを構築する前に、押さえておきたいポイントを3つ解説します。
1. すべての機能を使いこなす必要はない
2. 操作はパソコンで行う
3. 困難な場合は外注も考える
Lステップには数多くの有用な機能があり、複雑な公式LINE構築が可能です。だからといって、すべての機能を使いこなす必要はありません。
企業により使っても効果が薄い、あるいは使う意味がない機能もたくさんあります。
最低限使うべき機能は、以下に挙げる7つです。
とくに分析機能は、ほとんどの企業に有用な機能。そのため、できればLステップのプロプラン以上に入りましょう。
ただし、プランに応じたメッセージ送信数との兼ね合いもあるので、個々で調整するのが望ましいです。
Lステップは一応スマホでも操作できますが、使える機能は以下の3つに限られます。
大部分の設定はパソコンでしか行えないので注意してください。スマホ版は、PCがないときの個別トーク内容確認や、ざっくりと一斉配信を設定したいときに利用しましょう。
PC版Lステップは、Google Chrome最新版での動作を推奨しています。
Lステップの基本的な構築は誰でもできますが、企業向けにしっかり構築するとなると、自社内では難しい場合があります。
Lステップは費用対効果に優れるマーケティングツールですが、全体の運用難易度は高めです。もし生半可な状態で運用すると、ただ人的・金銭的リソースを消費しただけ、といった状態になりがちです。
集客が目的である以上、しっかり構築するのであれば外注も検討しましょう。Lステップは正規代理店制度があるので、公式サイトの代理店一覧に載っている業者であれば安心して構築を依頼できます。
私も正規代理店に認定されており、現在でも月40件以上のコンサルを請け負っています。もし私への依頼に興味があれば、お気軽に以下のリンクからご相談ください。
Lステップを構築する前に、まず以下の3ステップで下準備を済ませましょう。
STEP1. LINE公式アカウントを用意する
STEP2. 初期設定を行う
STEP3. テストアカウントを設定する
Lステップは単体では動作せず、LINE公式アカウントとの連携が必要です。
そのため、Lステップの構築にはLINE公式アカウントとLステップのプラン、両方を用意してください。
LINE公式アカウントは「LINE Business ID」から作成可能です。あとに行う初期設定のために「LINEアカウントで登録」から作成しましょう。
アカウントは無料で作れますが、メッセージ送信数を増やすには有料プランへの加入が必要です。
以下の表にLINE公式アカウントとLステップのメッセージ送信数をまとめたので、確認してください。
サービス | メッセージ送信数上限 |
LINE公式アカウント | コミュニケーションプラン:200通/月 ライトプラン:5,000通/月 スタンダードプラン:30,000通/月+従量課金制 |
Lステップ | スタートプラン:5,000通/月 スタンダードプラン:30,000通/月 プロプラン:50,000通/月 |
メッセージ送信数上限は、LINE公式アカウントとLステップの少ない方が上限になるので注意です。
両方のアカウントを作成できたら、次に進みましょう。
LINE公式アカウントとLステップを連携します。
初期設定のざっくりとした手順は、以下のとおりです。
具体的な設定手順は、以下の記事を参考にしてください。
【プロが解説】Lステップの初期設定5STEP|トラブルの対処法やスマホとの連携についても解説
初期設定が完了したら、次に進みましょう。
最後にテストアカウントを設定し、しっかり連携できているか確認します。
テストアカウントを設定するには、まず友達リストからテストアカウントにしたい友だちを選択し、個人ページに飛びます。
次に、ユーザー名右にある歯車マークをクリックし、個人ページ右上にある「この友だちをテスト送信対象に追加する」からテストアカウントに設定してください。
これで、テストアカウントの設定は完了です。
実際のLステップ構築のやり方を、以下の5ステップで解説します。
STEP1. 構築の事前リサーチを徹底する
STEP2. タグ管理体系とデータ管理体制を構築する
STEP3. 基本的なコンテンツを構築する
STEP4. 設定を見直し最適化する
STEP5. 運用ルールを確立する
Lステップならびに企業LINE構築には、徹底した事前リサーチが重要です。まず、以下に挙げる市場リサーチから始めてください。
次に、競合他社のマーケティング導線を分析します。成功している企業がどのような導線を引いているか、成果が出ているものを参考にしましょう。
自社製品やサービスの強みを確認して事前リサーチすれば、以下の利点を得られます。
緻密に計画して実際の運用に入ることで、より効果的なマーケティングが展開できるでしょう。
実際の構築に入ったら、まず基本設定を行いましょう。
とくに重要なのが、タグ管理体系です。以下に挙げるような、要所要所に使うタグは必ず作成してください。
タグ作成の上限は500個までになります。
顧客のあらゆるアクションや選択にタグを付与し、常にユーザーの動向を追えるようにしましょう。1度作って終わりではなく、フォルダにまとめて見直しやすくしてください。
またデータ管理体制は、この時点で綿密に決めておくこと。とくに顧客の個人情報などは、漏えいしないよう厳重に管理すべきです。
複数人でアカウントを管理する場合は「スタッフ設定」を活用し、適切に権限を管理しましょう。
次に、いよいよ基本的なコンテンツ構築を行います。まず構築したいコンテンツは、以下の3つです。
友だち追加直後に配信するシナリオやアクションを設定できます。もっともユーザーの反応率が高いタイミングなので、魅力的なオファーを設計しましょう。
小売や飲食であれば、新規登録時のウェルカムフロー(クーポンなど)を用意できれば、劇的に開封率が上がります。クーポン未使用へのリマインド配信も同時設計すれば完璧です。
カルーセルを使うのであればサイドメニューの「テンプレート」から作成し、すべてのパネルに画像とアクションを付与してください。
リッチメニューのボタンは、基本的に4~6個に抑えるべきです。ボタンは少なければ少ないほど、ユーザーが迷わずに操作できるため、タップ率が上がります。
デザイン性でなく、あくまで視認性とタップ率を重視してデザインしましょう。
リッチメニューの詳しい設計方法については、以下の記事を参考にしてください。
【プロが解説】Lステップのリッチメニューとは?LINE公式アカウントとの違いも徹底解説
商品やサービスの訴求が目的であれば、基本的に「コラム型」か「動画型」の2種類の方法で配信を設計します。
詳しくは、以下の集客の記事にて紹介しているので、ぜひご覧ください。
Lステップ構築のやり方5ステップ!構築を最大化するコツや注意点も公認プロが徹底解説
シナリオ配信の最適な構築は、業種により異なります。顧客の心理に沿った流れを組むのが重要のため、自社での構築が難しい場合は、専門家に外注するのも1つの手です。
私も公認のプロとしてコンサル依頼を受け付けています。シナリオ配信の構築にお悩みの方は、ぜひ1度、以下のリンクからご連絡ください。誠心誠意、対応させていただきます。
Lステップには、ほかにも多くの機能がありますが、ここではひとまず設計に沿った機能のみでOK。必要な機能が出てきたら、その都度設定・調整を行いましょう。
基本的なコンテンツ構築が終わったら、テスト配信で見直しつつ最適化を図ります。実際のトーク画面を見ながら、以下の内容について確認してください。
しっかりチェックし問題なければ、いよいよユーザー向けに運用を開始します。運用していくうえでも、常に不備の修正や最適化を意識しましょう。
最適化を進めつつ一段落が見えたら、今度は非属人性を下げるために運用ルールを確立します。
運用ルールをしっかり定めておけば、担当者の急な異動や退職があった際の引き継ぎが楽になります。
とくに重要なのが、タグなどのフォルダ管理です。適当にフォルダを作ると、どこにどのタグや友だち情報があるか分からなくなるため、ルールを徹底してください。
複数人での運用においても、ミスが起きないように整備することが肝心です。
ルールを厳格に定めてPDCAを回す体制が整ったら、本格運用を開始しましょう。
Lステップ構築を最大化するには、以下の3つのポイントを押さえてください。
1. 明確なCTAを設定する
2. データの計測と分析を緻密に行う
3. マニュアルや資料を有効活用する
効果の高いマーケティングには、明確なCTAが必須です。ユーザーが次に取るべきアクションは、必ずこちらから提示していきましょう。
具体例としては、以下のとおりです。
また、シナリオ配信やリマインド配信では、タイミングに応じて最適なアクションを行います。具体的には、以下のような配信内容を構築します。
CTAに基づき、メッセージはガンガン送信してください。特にリピーターを狙う戦略ならば、ブロック率を気にする必要はまったくありません。
データは認知集客や顧客教育をするうえで、なくてはならないものです。タグ付けや友だち情報収集、アンケートを駆使して、データの計測と分析を行いましょう。
以下に、具体例を挙げます。
収集したデータは、さらなるアカウント改善に利用しましょう。
Lステップは数多くの企業が導入しており、それを顧客とするコンサルも無数に存在します。
そのため、各コンサル業者やLステップ公式が出している有用な資料も多く配布されています。これら資料を有効活用すれば、より効率的なLステップ構築・運用が可能です。
StockSunでも、企業LINEの初期構築のポイントをまとめた「LINE構築運用ガイドライン」を無料配布しています。ぜひ以下のバナーからダウンロードし、自社のLINE構築に役立ててください。
Lステップを構築する際は、以下の3点に注意してください。
1. Lステッププランは慎重に選ぶ
2. LINE公式アカウントのメッセージ送信数に注意する
3. セキュリティを盤石にする
Lステップのプランはいつでもアップグレードできますが、逆にダウンロードはできません。ダウングレードしたければ、1度Lステップ自体を解約する必要があります。
ただし解約してしまうと、同じLINE公式アカウントとは二度と連携できません。
そのため、すでにLINE公式アカウントで企業LINEを運用している企業は、自社で必要なメッセージ送信数や機能を概算し、プランを選ぶ必要があります。
Lステッププラン名 | スタートプラン | スタンダードプラン | プロプラン |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
初月費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用(税込) | 5,000円 | 21,780円 | 32,780円 |
月間配信数 | 5,000通まで | 30,000通まで | 50,000通まで |
各機能 | スタートプラン | スタンダードプラン | プロプラン |
個別トーク | ◯ | ◯ | ◯ |
シナリオ配信 | ◯ | ◯ | ◯ |
一斉配信 | ◯ | ◯ | ◯ |
自動応答 | ◯ | ◯ | ◯ |
テンプレート | ◯ | ◯ | ◯ |
予約管理 | ◯ | ◯ | ◯ |
回答フォーム | ◯ | ◯ | ◯ |
リマインダ配信 | ◯ | ◯ | ◯ |
友だち追加時設定 | ◯ | ◯ | ◯ |
対応マーク管理 | ◯ | ◯ | ◯ |
URLクリック測定 | ✕ | ◯ | ◯ |
リッチメニュー | ✕ | ◯ | ◯ |
コンバージョン | ✕ | ◯ | ◯ |
サイトスクリプト | ✕ | ◯ | ◯ |
Lフレックス | ✕ | ✕ | ◯ |
クロス分析 | ✕ | ✕ | ◯ |
流入経路分析 | ✕ | ✕ | ◯ |
スタッフ設定 | ✕ | ✕ | ◯ |
注意点として、いずれのプランであっても初月1ヶ月は無料で使えますが、1度課金が発生すると最低3ヶ月は契約できません。
いくら初月無料だからといって、不必要な上位プランを選ぶのはやめましょう。
企業LINEのメッセージ送信数上限は、LステップとLINE公式アカウントそれぞれに設定された上限のうち、より少ない方が適用されます。
サービス | メッセージ送信数上限 |
LINE公式アカウント | コミュニケーションプラン:200通/月 ライトプラン:5,000通/月 スタンダードプラン:30,000通/月+従量課金制 |
Lステップ | スタートプラン:5,000通/月 スタンダードプラン:30,000通/月 プロプラン:50,000通/月 |
メッセージ送信数上限が「LINE公式アカウント<Lステップ」だった場合、LINE公式アカウントの送信数を超過した時点で、ユーザーにメッセージを送れなくなります。
そのため、Lステップの膨大な送信数を活かすには、LINE公式アカウントのアップグレードが必要な点を覚えておきましょう。
Lステップには、多くの顧客情報が収集されています。中には住所や電話番号など、重大な個人情報が含まれるため、セキュリティは盤石でないといけません。
Lステップでは、マイページから二段階認証を設定できます。「二要素認証」から「二要素認証をONにする」をクリックしてください。
企業のアカウントがハッキングされた場合、顧客情報が流出し、計り知れない損害を被ります。
甚大な被害を未然に防ぐためにも、二段階認証は必ず設定しておきましょう。
Lステップは顧客育成から成約まで一元管理する、強力なマーケティングツールです。基本的な構築は、正しい知識と手間さえあれば、誰でもできます。
重要な点は、事前リサーチをしっかり行い、設計すること。すべての機能を使う必要はないので、目的に応じて必要な機能を見極めましょう。
貴社のLINE運用に、この記事が少しでも役立てば幸いです。
またStockSunでは、多くの企業LINE構築に助力してきたプロ直伝の「LINE構築運用ガイドライン」を無料配布しています。以下のバナーから情報を入力するだけですぐに受け取れるので、ぜひダウンロードしてくださいね。
\特典:売上倍増?!事業課題を解決するLINEの戦略をご提案/
LINEの無料相談