「自分のブランドの商品をネットで売りたい」
「会社の新しい事業としてECサイトを立ち上げたい」
EC(電子商取引)市場が拡大を続ける中、このように考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、いざECサイトを作ろうと思っても、「何から手をつければ良いかわからない」「どの作り方が自分に合っているの?」「作ったはいいけど、本当に売れるのか…」といった疑問や不安が次々と浮かんでくるはずです。
ECサイトの立ち上げは、ゴールではなくスタートです。成功のためには、サイトを「作る」知識だけでなく、その後の「運営・集客」までを見据えた戦略的な計画が不可欠です。
この記事では、EC業界で15年以上の経験を持つプロの視点から、ECサイトの作り方の基本から、年商数億円規模の事業を成功させてきた実績に基づく実践的なノウハウまで、網羅的に解説します。
この記事を読めば、以下のことがわかります。
ECサイトの立ち上げで失敗したくない、本気で事業を成功させたいという方は、ぜひ最後までお読みください。
StockSunの支援内容と対応範囲は、EC・D2C支援のサービスページで料金体系とあわせて掲載しています。
目次
ECサイトの作り方は、大きく分けて4つの種類があります。それぞれにメリット・デメリット、費用、必要な専門知識が異なるため、自社の目的や事業規模に合った方法を選ぶことが最初の重要なステップです。
ASP(Application Service Provider)カートとは、ECサイトに必要な機能(商品管理、決済、注文管理など)をパッケージ化して提供する、クラウド型のサービスです。専門知識がなくても比較的簡単にECサイトを構築でき、現在の主流となっています。
メリット:
デメリット:
代表的なサービス:
こんな人におすすめ:
革製品の企画・製造・販売を行う老舗ブランド「土屋鞄製造所」は、元々EC-CUBEで構築していたECサイトをShopify Plusへ移行しました。移行の目的は、柔軟性の向上と運用の内製化でした。結果として、専門知識を持つエンジニアでなくてもサイトの更新や改修が容易になり、施策のPDCAサイクルを高速化。ブランドの世界観をよりスピーディーに顧客に届けられる体制を構築しました。
出典: Shopify Success Stories: 土屋鞄製造所
オープンソースとは、ソースコードが無償で公開されているソフトウェアのことです。自社のサーバーにインストールし、自由にカスタマイズしてECサイトを構築します。
メリット:
デメリット:
代表的なソフトウェア:
こんな人におすすめ:
横浜名物シウマイでおなじみの「崎陽軒」は、ECサイトのリニューアルにあたりEC-CUBEを採用しました。リニューアルの決め手は、カスタマイズの柔軟性でした。基幹システムや情報サイトとのAPI連携を実現し、オンラインでの弁当予約や複数配送先指定など、顧客の利便性を高める独自の機能を実装。EC-CUBEの自由度の高さを活かし、顧客満足度と業務効率の向上を両立させています。
出典: EC-CUBE 導入事例: 株式会社崎陽軒
パッケージとは、ECサイト構築に必要な機能を備えたソフトウェア製品を購入し、自社のサーバーにインストールして利用する形態です。オープンソースとASPの中間のような位置づけです。
メリット:
デメリット:
こんな人におすすめ:
フルスクラッチとは、既存のサービスやソフトウェアを一切使わず、ゼロから完全にオリジナルのECサイトを開発する手法です。
メリット:
デメリット:
こんな人におすすめ:
ここまで解説した4つの方法を、目的や予算に応じて選べるように一覧表にまとめました。
| 比較項目 | ASPカート | オープンソース | パッケージ | フルスクラッチ |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円~30万円 | 50万円~500万円 | 500万円~ | 1,000万円~ |
| 月額費用 | 数千円~数万円 (+販売手数料) | サーバー代のみ (数千円~) | 保守費用 (月数万円~) | 保守・運用費用 (月数十万円~) |
| 開発期間 | 数日~1ヶ月 | 3ヶ月~半年 | 半年~1年 | 1年以上 |
| 専門知識 | 不要 | 必須(サーバー、プログラミング) | 必須(制作会社への依頼が一般的) | 必須(高度な専門チームが必要) |
| カスタマイズ性 | 低い(テンプレート・アプリの範囲内) | 高い(ソースコードを自由に編集可能) | 中~高(ベンダーと相談し追加開発) | 非常に高い(制約なし) |
| サポート | ◎(サービス提供元) | ×(自己責任) | ◎(開発ベンダー) | △(開発した会社に依存) |
| 向いている規模 | 個人~中小企業 | 中小企業~大企業 | 中企業~大企業 | 大企業 |
どの構築方法を選ぶかが決まったら、次はいよいよ具体的な開設準備に入ります。ここでは、どのようなECサイトでも共通して必要となる7つのステップを順に解説します。
ECサイト作りで最も重要なのが、この最初の事業計画です。ここが曖昧なまま進めてしまうと、「誰に」「何を」「どのように」売るのかがブレてしまい、失敗の大きな原因となります。
事業計画に基づき、販売する商品を具体的に決定し、準備します。
Step1の事業計画と、前の章で解説した4つの構築方法を照らし合わせ、自社に最適なプラットフォームを選定します。
これらの観点から総合的に判断しましょう。迷ったら、まずはスモールスタートが可能なASPカートから始めて、事業の成長に合わせてステップアップしていくのも有効な戦略です。
プラットフォームが決まったら、いよいよサイトの構築作業です。
顧客が購入をためらう原因の一つに「希望する決済方法がない」ことが挙げられます。できるだけ多くの決済手段を用意しておくことが、カゴ落ち(商品をカートに入れたまま離脱すること)を防ぐ鍵となります。
主要な決済方法:
ASPカートを利用する場合、サービスと連携している決済代行会社と契約することで、これらの決済方法を一括で導入できます。
ECサイトで商品を販売するには、法律で定められた情報をサイト上に明記する必要があります。これを怠ると罰則の対象となる可能性もあるため、必ず準備しましょう。
全ての準備が整ったら、いよいよECサイトを公開します。しかし、公開してすぐに本格的な販売を始めるのは危険です。
これらのテスト運用で問題がないことを確認できたら、本格的なオープンの準備は完了です。
ECサイトは、ただ作っただけでは誰にも見つけてもらえず、商品は売れません。開設後の集客活動こそが、事業の成否を分ける最も重要なフェーズです。ここでは代表的な4つの集客・運営術を紹介します。
SEO(Search Engine Optimization)とは、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードが検索された際に、自社サイトを上位に表示させるための対策です。広告費をかけずに、購入意欲の高い潜在顧客を継続的に集客できるのが最大のメリットです。
具体的な手法:
Web広告は、費用はかかりますが、短期間で成果が出やすい集客方法です。特定のターゲット層に絞って広告を配信できるため、費用対効果の高いプロモーションが可能です。
主なWeb広告:
InstagramやX (Twitter)、LINE公式アカウントなどを活用し、顧客と直接コミュニケーションをとることで、ブランドのファンを育成する手法です。
具体的な活用法:
CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客との良好な関係を築き、維持していくための経営手法です。EC事業の長期的な成長には、新規顧客の獲得コストよりも、既存顧客にリピート購入してもらい、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を高めていくことが極めて重要になります。
具体的な施策:
世界トップクラスのMAツールである「Braze」は、多くの企業で顧客エンゲージメントの向上に貢献しています。例えば、日本最大級のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」を運営する株式会社アイスタイルは、Brazeを導入したことで、アプリのプッシュ通知の開封率が2倍に向上し、導入後わずか3ヶ月で月間アクティブユーザー(MAU)数が1.5倍に増加しました。これは、ユーザーの行動に基づいたパーソナルな情報発信が、いかに顧客の心を動かし、サイトへの再訪を促すかを如実に示す事例です。
出典: Braze Customer Stories: istyle Inc.
これまでの内容を踏まえ、ECサイト運営で失敗しないために必ず押さえておくべき3つの鉄則を、改めて強調します。
多くの初心者が陥りがちな失敗が、「初期費用が安いから」「簡単そうだから」という理由だけでASPカートを選んでしまうことです。しかし、もしあなたの事業が将来的に独自の機能や大規模なシステム連携を必要とする場合、後からプラットフォームを移行するには多大なコストと時間がかかります。
重要なのは、現在の状況だけでなく、1年後、3年後に事業がどうなっていたいかというゴールから逆算して、最適な構築方法を選ぶことです。D2Cブランドで月商2億円を目指すなら、それに耐えうる拡張性やカスタマイズ性を持つプラットフォーム(例: Shopifyなど)を最初から選ぶべきでしょう。
「素晴らしいサイトさえ作れば、お客様は自然とやってくる」というのは幻想です。前述の通り、ECサイトは作ってからが本当のスタートです。
サイトを構築する段階で、「誰に」「どこで」「どのように」知ってもらうのかという具体的な集客戦略をセットで計画してください。SEOで攻めるのか、広告で短期的に認知を取るのか、SNSでコミュニティを形成するのか。その戦略によって、サイトに必要な機能やコンテンツも変わってきます。集客計画のないサイト構築は、地図を持たずに航海に出るようなものです。
ECサイトの運営は、商品企画、サイト構築、デザイン、集客(SEO, 広告, SNS)、CRM、物流、顧客対応…と、非常に多岐にわたる専門知識を要求されます。これら全てを自社の人材だけで、しかも高いレベルで実行するのは至難の業です。
特に事業の成長フェーズでは、次々と新たな課題が発生します。「広告の費用対効果が合わない」「リピート顧客が増えない」「売上が頭打ちになった」…こうした壁にぶつかった時、自社だけで解決しようとすると、時間ばかりが過ぎてしまい、大きな機会損失に繋がりかねません。
成功への最短ルートを歩むためには、それぞれの分野の専門家の知見を積極的に活用することが賢明な判断です。
次に、ECサイトの作成に関連したおすすめのサービスを紹介します。
また、STORES(ストアーズ)はBASEと並んで人気の国産ASPです。デザインテンプレートがおしゃれで、無料プランでも決済手数料が比較的安いのが特徴。実店舗との連携機能も充実しています。
イージーマイショップは、オーダーメイド・定期販売・会員限定販売などの機能がオプション無しで自由度高く設定できる点が魅力です。
独立型ECサイトの重い課題:集客力を支援する「創作品モールあるる」でのモール連携・PRオプションがある点も特徴です。
「ECサイトの作り方は分かった。でも、本当に自社だけで成功させられるだろうか?」
「どうせやるなら、中途半端ではなく年商10億円規模の大きな事業に育てたい」
もしあなたが本気でそう考えているなら、EC事業を成功に導いてきたプロフェッショナルの伴走は、何よりも強力な武器となります。
熱意と努力だけでEC事業を成長させることには、残念ながら限界があります。多くの企業が直面する壁は、主に以下の3つです。
これらの壁を突破し、事業を非連続に成長させるために、ECコンサルタントの存在価値があります。
数あるコンサルティングサービスの中で、なぜ戸田峻太郎のECコンサルティングが選ばれるのか。それは、机上の空論ではない、圧倒的な実績と再現性のあるノウハウに裏付けられているからです。
DeNA、スリーミニッツ、ココナラといった名だたる企業で15年間、年商数百億円規模のEC事業を牽引してきた経験は、事業をグロースさせるためのあらゆる引き出しを持っていることを意味します。
特に、D2Cアパレルブランド「eimy istoire」を2年間で月商1,500万円から2億円へと10倍以上に急成長させた実績は、そのノウハウの再現性の高さを証明しています。サイト改善、広告運用、SNS活用、そしてCRM。これらを組み合わせた一気通貫の戦略で、EC事業を爆発的に成長させます。
EC事業の持続的な成長の鍵がLTV最大化にあることは前述の通りです。戸田峻太郎は、2024年に世界最高峰のMAツール「Braze」において、年間最優秀マーケティングリーダーに日本で唯一選出されました。これは、顧客との関係を構築し、売上を最大化するCRM領域において、日本トップクラスの専門性を持つことの客観的な証明です。
この高い専門性に基づき、LINE構築やMAツール活用を支援し、あなたのEC事業のLTVを最大化します。
本記事では、ECサイトの作り方を4つの種類から比較し、具体的な開設ステップ、そして最も重要な開設後の集客・運営術までを網羅的に解説しました。
ECサイトの成功は、以下の3つのポイントにかかっています。
ECサイトの立ち上げと運営は、決して簡単な道のりではありません。しかし、正しい知識と戦略、そして時には専門家の力を借りることで、成功の確率は格段に高まります。
もしあなたが、EC事業の立ち上げや運営で壁にぶつかっていたり、事業の成長スピードを加速させ、年商10億円規模の成功を本気で目指しているのであれば、ぜひ一度ご相談ください。15年の経験と数々の実績で培ったノウハウで、あなたの事業を成功へと導きます。
参考:ECサイト制作・リニューアルの落とし穴に注意!失敗しないWeb制作会社10選
依頼先を決めてから着手するまでの進め方は、EC・D2C支援のサービスページで支援実績とあわせて掲載しています。

