YouTube APIとは？「Data」「Live」「Analytics and Reporting 」の3種類を解説

「YouTubeの動画データをもっと自由に扱いたい」
「APIって難しそうでなかなか手が出せない…」
「どのYouTube APIを使えばいいのか分からない…」

このような疑問をお持ちではないでしょうか？

本記事では、「 Data」「Live」「Analytics and Reporting」の3種類のYouTube APIを詳しく解説します。API連携でYouTubeを最大限に活用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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YouTubeで活用できるAPIとは？

YouTube APIは、他のアプリケーションとの連携を通じて、動画コンテンツの拡張的な活用や操作を容易にする機能です。

APIと連携すると、外部のデータやサービスと自社システムを統合しやすくなります。

また、自社で開発せずに高度な機能や情報取得の実現も可能です。

ただし、YouTube APIの利用には、Googleが定めた仕様にしたがったアプリケーション開発やプログラミング知識が欠かせません。

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YouTube APIは主に3種類

YouTubeが提供するAPIは主に以下の3種類です。

• YouTube Data API
• YouTube Live Streaming API
• YouTube Analytics and Reporting API

上記のAPIは、Google APIs Explorerで「YouTube」と検索すると確認できます。

Google APIs Explorer  |  Google for Developers

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YouTube Data API

YouTube Data APIは、YouTubeの主要な機能をアプリケーションやWebサイトに組み込むためのRESTベースのAPIです。

主に以下の操作が可能です。

• 動画のアップロード
• 再生リストの作成・管理
• チャンネル情報の取得・更新
• コメント管理
• 検索機能の実装

また、アプリケーションではYouTubeのさまざまなリソース（動画、チャンネル、再生リストなど）の取得や作成、更新、削除ができます。

なお、APIはOAuth 2.0認証とAPIキーの両方が使用できますが、動画アップロードや削除などの操作には認証が必要なので注意しましょう。

では、「YouTube Data APIの機能」や「iOS向けの利用開始手順」の詳細をご紹介します。

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YouTube Data APIの機能

YouTube Data APIは、さまざまな機能を提供しており、以下に主な機能の一部を紹介します。

• 動画のアップロード
• 再生リストを作成・管理
• チャンネル情報の取得・更新
• コメントとコメントスレッドの取得、投稿、削除、管理
• ユーザーのアクティビティ情報の取得
• 字幕トラックの追加、取得、更新、削除
• サムネイル画像の設定
• 動画の評価の追加、取得
• 動画の統計情報の取得
• ガイドカテゴリ、動画カテゴリ、言語・地域設定の取得
• チャンネルセクションの管理
• チャンネルのウォーターマークの設定、削除
• 定期購読（チャンネル登録）の情報の取得、追加、削除
• メンバーおよびメンバーシップレベルの情報取得
• 動画に対する不正行為の報告理由の取得
• 検索キーワードや条件を指定した動画、チャンネル、再生リストの検索
• 各リソースに対したlist / insert / update / delete 操作

iOS向けの利用開始手順【4STEP】

iOSアプリでYouTube Data APIを利用するための手順を、以下4つのステップに分けて解説します。

• STEP1：YouTube Data APIを有効化
• STEP2：ワークスペースを準備
• STEP3：サンプルを設定
• STEP4：サンプルを実行

また、Android版やGoogle Apps Script版など複数のクイックスタートの方法も存在するため、以下のページで確認してみてください。

YouTube Data API の概要

なお、YouTube Data APIのより詳細な利用手順は、以下のページも参考にできます。

iOS クイックスタート  |  YouTube Data API  |  Google for Developers

STEP1：YouTube Data APIを有効化

まず、以下の手順に沿って、YouTube Data APIの有効化を実施します。

1. Google Developers Console のウィザードを使用して、新しいプロジェクトを作成または既存プロジェクトを選択する
2. 「続行」をクリックし、「認証情報に移動」を選択する
3. 「認証情報を作成」ページで「キャンセル」をクリックする
4. ページ上部の「OAuth 同意画面」タブを選択し、メールアドレスを選択後、プロダクト名を入力して「保存」をクリックする
5. 「認証情報」タブに戻り、「認証情報を作成」 →「OAuth クライアント ID」を選択する
6. アプリケーション タイプを「iOS」、名前を「YouTube Data APIquickstart」、バンドル ID を「com.example.QuickstartApp」に設定して [Create] をクリックする

STEP2：ワークスペースを準備

続いて、ワークスペースを以下の手順に沿って準備します。

1. Xcode を起動して新しいプロジェクトを作成する
2. テンプレートに「iOS」→「Application」→「Single View Application」を選択する
3. Product Name を「クイックスタート アプリ」、Organization Identifier を「com.example」、Language を「Objective-C」に設定する
4. バンドル ID が「com.example.QuickstartApp」と一致しているのを確認してプロジェクトを作成する
5. ターミナルを開き、プロジェクトディレクトリに移動する
6. Podfileを作成し、CocoaPodsで依存ライブラリをインストールしてプロジェクトを開く
7. Xcode のプロジェクトナビゲータでプロジェクトを選択し、「File」 →「Add files to “quickstartApp”」を選択して、GoogleService-Info.plist ファイルを追加する
8. 「必要に応じてアイテムをコピー」にチェックを入れ、すべてのターゲットにチェックを入れて追加する
9. 「情報」タブの「URL タイプ」に、GoogleService-Info.plist 内の REVERSED_CLIENT_ID を URL Schemes として追加する
10. 「Product」→「Clean Build Folder」を実行し、「Product」→「Build」をクリックしてビルドする

STEP3：サンプルを設定

ワークスペースの準備が完了したら、以下の手順に沿ってサンプルを設定します。

1. ファイルの内容を、提供されたコード内容に置き換える
2. Google Sign-In を使うために @import GoogleSignIn; を記述する
3. AppDelegate クラスで UIWindow のプロパティを定義する

サンプルコードを正しく設定すると、YouTube Data APIとの連携がスムーズに行えます。

STEP4：サンプルを実行

最後に、以下に沿ってサンプルを実行し、Data APIを利用する準備を完了させます。

1. Xcode の「Product」→「Scheme」→「quickstartApp」を選択する
2. デバイスシミュレータまたは接続済みの実機を選んで「Cmd+R」でアプリを実行する
3. 初回実行時に、Googleアカウントへのログインとアクセス許可を求められる
4. 承認後、認証情報はキーチェーンに保存され、次回以降の実行時には承認が不要になる

これで、iOSアプリからYouTube Data APIを利用する準備が完了です。

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YouTube Live Streaming API

YouTube Live Streaming APIは、YouTube上でライブイベントの作成や更新、管理するためのAPIです。

「YouTube Data API」または「YouTube Content ID API」を構成要素とし、一部は特別な認証が求められます。

また、利用にはGoogleアカウントでのAPI登録とYouTube Data API v3の有効化が必要です。

加えて、JSON形式のデータ構造への理解が求められるため、対応できるように知識をインプットしておきましょう。

では、YouTube Live Streaming APIの主な使い方や機能を詳しく解説します。

YouTube Live Streaming APIの主な使い方

YouTube Live Streaming APIは、ライブイベント（ブロードキャスト）のスケジュール設定や、実際の配信コンテンツを示すストリームとの関連付けが可能です。

また、ライブ配信でのイベント状態（testing、live など）の管理や移行も制御できます。

さらに、ブロードキャスト動画に広告挿入のためのキューポイントも設定できます。広告挿入のためのキューポイントを設定すると、動画の適切なタイミングで広告を表示できるため、ぜひ試してみてください。

YouTube Live Streaming APIの機能

YouTube Live Streaming APIが提供する機能は、以下のように多岐に渡ります。

• ライブイベントの作成とスケジュール設定
• 動画ストリームとイベントの関連付け
• ライブ配信のステータス管理と移行（例: ready → testing → live）
• ライブ動画に対するメタデータ更新
• ミッドロール広告挿入のためのキューポイント設定
• チャットメッセージの送受信と管理
• チャット参加者のモデレーション（モデレーター追加、禁止など）
• Super Chat やスポンサーイベントの管理
• ライブ配信に関する申し立てやポリシーの適用
• API を通じたリソースの作成、更新、削除、バインド操作の実行

上記の機能を活用すると、質の高いライブストリーミング体験を視聴者に提供できるので、ぜひ使ってみてください。

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YouTube Analytics and Reporting API

YouTube Analytics API と Reporting APIは、YouTube上の動画やチャンネルに関するアナリティクスデータを取得・分析するためのツールです。

上記のAPIを活用すると、YouTube のチャンネル所有者およびコンテンツ所有者が、アナリティクスデータを元に視聴者傾向や収益情報などを把握できるでしょう。

また、カスタムレポート作成や大規模なデータの一括取得、カスタムダッシュボード構築なども可能です。

さらに、チャンネルの視聴回数、評価（高評価・低評価）、広告のパフォーマンス、推定収益などをAPI経由で取得できます。コンテンツ所有者向けには、すべての関連チャンネルを集計した包括的なレポートの取得も可能です。

では、YouTube Analytics APIやYouTube Reporting APIの主な機能、対比レポート例を詳しく見ていきましょう。

YouTube Analytics APIの主な機能

YouTube Analytics APIは、チャンネルや動画のパフォーマンスに関するさまざまな指標をリアルタイムに近い形で取得できます。

例えば、視聴回数や再生時間、ユーザーアクティビティ、広告パフォーマンス、推定収益などの取得が可能です。

また、YouTube Analytics APIは柔軟なクエリ機能を備えており、週次や月次の統計データ取得もできます。

さらに、カスタムレポートを動的に生成する機能も備えており、必要なデータに合わせてレポートをカスタマイズできるでしょう。

フィルタリングや並べ替え機能もAPIに組み込まれているため、クライアント側での処理を最小限に抑えられます。

YouTube Reporting APIの主な機能

YouTube Reporting APIは、24時間単位のデータを含んだ大規模な非同期の一括レポートを取得できます。

データのダウンロード後、クライアントアプリケーションで独自にフィルタや並べ替えが可能です。

また、コンテンツ所有者向けには、広告収益やアセット（著作物）に関する詳細なレポートも提供しているため、所有者側は管理しやすいでしょう。

なお、システム管理レポートでは、実際の収益データや申告済み動画情報などが含まれています。

対応レポートの例

以下に主要なレポートの種類と、それぞれが提供するデータの概要を表でまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

レポートの種類	提供データの概要
動画レポート	視聴回数や評価などの統計
再生リストレポート	視聴維持率などを含む
広告パフォーマンスレポート	広告のインプレッションベース統計
推定収益レポート	広告および広告以外の収益の推定値
アセットレポート	アセットにリンクされた動画の統計
システム管理レポート	実収益および関連動画との一致リスト

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