YouTubeを活用したマーケティングが注目を集める中、以下のように動画編集のやり方に悩んでいる企業はいませんか?
「動画編集を始めたいが、どこから手をつけていいか分からない」
「動画編集を内製化すべきか、外注すべきか判断に迷う」
本記事では、StockSun株式会社の動画編集ノウハウを8ステップで解説し、効率化のポイントも紹介します。
また、内製化と外注化それぞれのメリット・デメリットを比較し、自社に合った選択肢を見つけていきましょう。
より詳しい内容は、動画編集ガイドラインをご確認ください。
目次
StockSun株式会社では、以下の流れに沿って動画編集を実施しています。
動画編集ソフトは、Adobe Premiere Proを使用しています。順番に見ていきましょう。
動画編集の第一歩は「カット」です。動画から不要な部分を削除したり、必要な部分を切り出したりする作業で、視聴者が見やすい映像に整えるための重要な技術です。
最初にカットすることで、後工程のテロップやエフェクトなどの作業量が決まり、効率的な編集ができるようになります。
視聴者の集中力を保ち、メッセージを明確に伝えるためにも重要な工程です。
StockSun株式会社では、ジェットカットを原則としています。重複シーンやセリフの間が長すぎる部分、噛んでしまった箇所、同じ内容を言っている部分を削除していきます。
ただし、聞き取りやすさを重視し、喋り終わりには2フレーム程度の無音部分を残すことがポイントです。
演者が意図的に間を取っている場合は、バランスを見て残すようにします。「えーと」や「まあ」といった不要な部分は削除しますが、発言部分と被っている場合は無理にカットせず、自然な流れを優先します。
また、クリップの頭に波形の始まりが来るように調整すると、より綺麗なカットが可能です。複数名が映る場面では、ハウリング対策として話していない方のマイク音量を調整することで、音声品質を保てます。
カット編集後は、文字情報を配置する「テロップ」の作業に入ります。テロップの役割は、視聴者の理解を助け、重要なポイントを強調することです。
効率的なテロップ作成のため、過去動画や見本からテロップのクリップをコピーして作業を進めます。文字起こしの際は、1行20文字以内を目安に、視認性の高い文章を心がけることが大切です。
強調したい部分は赤や黄色で色分けし、2〜3つの画面に1回以上は色の変化をつけると、見やすくなります。
また、漢字が5文字以上続く場合は、半角スペースやひらがなを使用してバランスを調整すると、視認性が高まります。
テロップと映像のタイミングを合わせて、より分かりやすい動画に仕上げましょう。
オープニング(OP)とエンディング(ED)の挿入は、動画の構成を整える要素です。視聴者に安定感のある映像を提供するため、一貫性のある演出を心がけます。
StockSun株式会社が運営している「年収チャンネル」の冒頭では「DYMテック」or「エグゼパート」、動画中盤には「年収エージェント」のCMを挿入します。
▼「DYMテック」のCM
▼年収エージェントのCM
また、動画上部には、固定のタイトルや広告などをコンテンツに合わせて配置することも大切です。カーニング(文字間隔)とクロップ(切り抜き)で適切に調整して、見やすく配置します。
画像やサムネイルの挿入は、視聴者の理解を深め、視覚的な魅力を高める要因です。著作権や肖像権に細心の注意を払いながら、効果的な画像を入れます。
他チャンネルの動画を紹介する際は、専用ツールを使用してサムネイル画像を抽出します。
ただし、人物画像を使用する際は、以下の点を考慮しなければなりません。
また、企業ロゴの使用は事前承諾がある場合を除き、基本的にNGです。これらのルールを守ることで、安全で質の高いコンテンツ制作ができます。
クロマキーは、グリーンバック撮影した映像から背景を透過させる工程です。
動画素材のクリップを選択し、エフェクトコントロールパネルを開きます。過去の作例や見本から「ultraキー」エフェクトを、ソース欄にコピー&ペーストすることで、素材全体に一括適用できます。
撮影環境によって上手く背景が抜けない場合は、以下の数値で調整してください。
それでもグリーンバックの抜きが難しい場合は、マスクをかけて上下でキーカラーを分ける方法も効果的です。
撮影素材は基本的に暗いため、Lumetriカラーで補正すると、より鮮明で見やすい映像に仕上がります。
動画の演出効果を高めるため、テロップとは別に、演者のネームプレートや本日のテーマを配置します。これらの要素は視聴者が内容を理解する上で不可欠です。
ネームプレートは、出演者が初めて登場するタイミングで表示します。過去の動画や見本から適切なデザインをコピーして活用してください。
また、本日のテーマは、動画の冒頭で視聴者の興味を引くように配置します。見やすい位置と適切なサイズで表示すれば、視聴者にとって見やすくなります。
SE(効果音)とBGMは、動画の印象を大きく左右します。テンプレートの「SE」ビンから、場面に合わせて以下のような効果音を選択します。
音量は基本的に-15db前後に設定し、目立つSEはさらに小さめに調整してください。
また、顔出しNGゲストの音声は、ピッチシフターを+4に設定して声が特定できないようにします。それでも変化がない場合は、数値をもっと上げて調整します。
完成した動画は、品質保証のために最低2回以上、確認しなければなりません。
PremiereProのプレビューとYouTubeの限定公開の2段階で確認することをルールとしています。
納品前には以下のチェックリストに沿って、細部までチェックしましょう。
納品は「frame.io」というツールを使用し、以下の3点セットを提出します。
また、ギガファイル便を使用する場合は、必ず保存期間を100日に設定します。このような丁寧な確認プロセスを経ることで、高品質な動画を提供しています。
質の高い動画編集をするため、以下の2つのポイントを押さえることが大切です。
企業がYouTubeチャンネルを運営する上で、動画のトンマナ(トーン&マナー)を統一することは重要です。一貫性のないデザインや演出は、チャンネルの印象を損ね、ブランド価値を下げてしまう恐れがあります。
そのため、すでに公開している動画や見本動画に合わせて編集することが不可欠です。
テロップのフォントやカラーや演出方法、BGMの使い方など、細部まで統一することで、視聴者に違和感のない動画を届けられます。
動画編集を依頼する際は、必ず見本となる動画を用意しましょう。具体的な参考動画があることで、制作の方向性が明確になり、修正作業も最小限に抑えられます。
視聴者がどこで興味を持つか、どこで離脱しやすいかを考えながら編集することが大切です。テロップの表示時間や強調箇所、BGMの使い方など、視聴者の立場に立って判断します。
また、テロップは音声がなくても内容が理解できるよう心がけ、画面の切り替わりや演出効果は適度なペースで使用します。視聴者が快適に動画を楽しめる工夫を忘れないようにしましょう。
動画編集の方法を理解したところで、自社で行うか外注するかの判断が必要です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
動画編集のノウハウや経験のある社員がいる場合は、内製化が最適です。編集作業をするための時間的なリソースが確保できれば、コストを抑えながら継続的な運用ができるようになります。
また、自社のブランドや発信したいメッセージを正確に反映できます。企業理念や商品・サービスへの深い理解があるため、より説得力のある動画コンテンツを制作できる点は、メリットです。
動画編集の経験者がいない、または制作に充てられるリソースがない場合は、外注を検討しましょう。
プロフェッショナルに依頼できれば、より高品質な仕上がりが期待できます。チャンネル運用まで一括して任せると、自社の業務負担を軽減できます。
特に、動画の品質を重視する場合は、専門家に外注すると効果的です。
動画編集の進め方は、会社の状況に応じて選ぶことが重要です。動画編集は単純作業が多いものの、細かい部分まで丁寧に実行しなければなりません。
進め方は会社や個人によって異なりますが、StockSun株式会社では独自の「8つのステップ」に基づいて質を高めています。
YouTubeチャンネル運用や動画編集に関する無料相談を実施しています。YouTubeに関する相談がある方は、お気軽にお問い合わせください。