「セミナーバナーを作った方がいいと言われたけど、どんなデザインがいいの?」
「そもそも本当にオンラインセミナーにバナーは必要?」
このようなお悩みを抱えておられる方も多いのではないでしょうか。
StockSun株式会社の茂木です。
私は、BtoBマーケティングにおける、オンラインセミナーに特化したコンサルタントです。
今回は、オンラインセミナー担当者になったら誰もが一度は課題を抱える、オンラインセミナーバナー作成方法と具体的なノウハウについてお伝えしていきます。
「バナー作成」と聞くと、左にタイトルがあって、右に人がいる、それっぽい、プロが作ったようないい感じのセミナーバナーを想像されるかもしれません。
しかし、そのようなありきたりなバナーでは、せっかく良い企画ができたとしても、集客が十分にできないという事はよくある事です。
このバナー作成は本当に侮ってはいけません。オンラインセミナー成功のために「全てを賭けてもいいくらい」大事な要素になります。
今回はオンラインセミナーのバナーとはそもそも何かや、ルールを踏まえた上で、着実に繋げるために必要なバナー作成のコツを紹介していきます。
もしよろしければ以下よりお問い合わせいただけましたら、オンラインセミナー無料診断を承らせていただきます。今後オンラインセミナーの運用を検討されているときには、ぜひご活用ください。
目次
セミナーバナー広告とは、オンラインセミナーを告知するための告知画像のことです。これは、イベントの内容、登壇者、日時などの基本情報を視覚的に伝える重要なツールです。
セミナーバナーが必要な主な理由は3つあります。
それぞれの理由について解説します。
オンラインセミナーは、自動的にコンテンツが流れる受け身型のテレビや広告と違い、参加者が自分で申し込む事で視聴ができます。
つまり、参加者がバナーを見ただけで「見てみたい!」とならない限り、申込する事はありません。
バナーに必要な要素としては、「タイトル」「登壇者」「開催日時」「企業のロゴ」「開催形式」です。ここでポイントがあります。
最近リアルも増えてきたのでオフライン開催の場合は必ず場所を記載しましょう。また、ハイブリット(リアル会場とオンライン配信)で開催する場合はその旨も一緒に記載しておくと良いです。
オンラインセミナーは、ハウスリストへのメール集客を中心に、さまざまな施策を用いて見込客を集めます。
その際に、文章だけでなくバナーがある事で登壇者、登壇内容、開催日時などが視覚的に理解する事が可能になります。
最近では、SNSや広告などでも、よくセミナー案内を見受けますが、やはりバナーにこだわっている企業は目に留まります。
私の経験談では、メルマガでセミナー集客をする際、集客ページをURLで案内するよりHTMLメールでバナーを活用した方が2倍以上集客できた事もありました。
オンラインセミナーで、「月1件以上受注を上げている企業」で共通している事の1つに、開催数が月間3〜4回 というデータがあります。
そのような企業様の多くは、かなりバナーに拘っており、バナーを見た瞬間に「あ!この会社のオンラインセミナーか!」と分かるバナーが多く存在します。
バナーにある程度の一貫性を持たせたり、他社とは異なる工夫をしたりする事で、あなたの会社が印象付き、参加してくれる方が増えます。
実際にセミナーバナーを作る前には必ず準備をしましょう。
必要な準備は、以下の通りです。
それぞれの内容について詳しく解説します。
Canva、Adobe Photoshop、Illustrator、パワーポイントなど、目的に合ったバナー作成ツールを選びます。
セミナーの告知場所に合わせて、最適な画像サイズを選定します。
以下は、サイズごとの特徴の例です。
サイズ | 特徴 |
1200×628 | 申込ページの上部やメルマガに使用されるサイズです。また、facebookで広告を配信する際にも利用できます。 |
1080×1080 | 主にfacebookの広告配信用に使われるサイズです。FacebookやXなどのSNS投稿においては、スマホの画面の割合のほとんどを占める大きさになるので、目立ちやすいでしょう。 |
イベントのテーマや企業のブランドカラーに合わせて、色合いを選びます。
必要情報として、以下の情報を用意しましょう。
ここで、1つだけ注意点があります。これら全てをバナーに記載しなければいけない。という訳ではありません。特にロゴや登壇者の情報といったものは省いていい可能性もあります。
ただし、タイトルは非常に重要です。登壇者が著名人の場合にはその登壇者を目立たせるという方法もありますが、基本的にはタイトルを第1優先に考えたデザイン構成を考えると良いでしょう。
タイトルと登壇者の画像全体のバナーの雰囲気などが、アンマッチにならないように気をつけましょう。
セミナーバナーの作成方法には、以下2つのパターンが存在します
効果的なバナーを作るための方法について解説していきます。
自分で作成する場合の流れは以下の通りです。
順を追って解説します。
参考にするバナーを探すのに活用できるツールは以下の通りです。
バナー作成に活用できるツールは以下の通りです。
なお、おすすめは「canva」です。canvaは無料で利用できます。
<ポイント>
有料ユーザーでなければ使用できない素材もあるため確認が必要です。右下に「プロ」と書かれた王冠マークがついているものは有料素材が含まれています。
気になるテンプレートがあればお気に入り登録「☆」をしておくと後になって探さなくて良いので便利です。
バナーはもちろんデザインも重要ですが、それ以上に「見てもらえるか」「わかりやすいか」「クリックしたくなるか」が重要です。
タイトルなどの必要情報を入力、人物像やカラーを変更したり、微調整をしましょう。
主なチェックポイントとしては以下となります。
ちなみに、以下は私がcanvaで作成したバナーです。
デザイナーさんがいなくても、ここまでのクオリティができてしまうのです。本当にcanvaってありがたいですね、、、。
デザイナーさんに依頼する場合は、バナー作成に必要な事項を、見やすいシートに記載し依頼しましょう。
主に必要な項目は以下です。
作成における背景や想いなどは、デザイナーさんにとって非常に重要な項目となります。何に力を入れたいかなど、必ず「こだわり」や「希望」を伝えてください。
デザイナーさんからもらったバナーの主なチェックポイントとしては以下となります。
実際に私もたった一度で500人以上もの方に参加してもらえる企画やバナーを作れるようになりました。また、お客様からは「今でもあのウェビナー覚えてるよ!」とお言葉もいただきます。
そのようなバナーを作る際に、用いているコツやテクニックを、ここではご紹介いたします。
今回紹介する具体的なコツは以下の5つです。
それぞれのコツについて詳しく解説します。
なるべく短く端的に伝わるタイトルが良いです。また、最も多くオンラインセミナー集客ができる施策は、自社のハウスリストへのメルマガです。
メルマガのタイトルは25文字までの表示のため、タイトルは短ければ短い方が良いでしょう。
オンラインセミナーの満足度の構成要素として、「求めていた情報を知れた」というデータがあります。
参照:「ながら見」が7割。BtoBオンラインイベントの実態調査
つまり、タイトルで訴求した内容の答えが、オンラインセミナーの内容になければ満足度は低下します。集客を増やすためのタイトルは重要ですが、誇大にならないようにしましょう。
よくあるパターンは「前向き」「腕組み」「笑顔」「社員証の写真」そのまま、などありますが、撮影のタイミングで何パターンか準備しておくと便利です。
タイトルにあった表情だと尚良いです。私がこれまで経験した中ですと、高圧的に感じるため腕組みポーズはNGです。
ここはポイントですが、デザイナーさんが切り抜きやすいように、背景を白くしたり単色にしたりなど工夫すると作成がスムーズになります。
本やテレビ番組のタイトルといったものは、専門の作家又はライターさんが、考えに考え抜いたものの集大成です。ここを参考にしない手はありません。
私自身も、本のタイトルを参考に企画したオンラインセミナーは、普段の集客人数より増えた会もありました。
本屋へ行き、ふらーっと眺めているだけでも十分です。
ぜひ、試してみてください。
どうしてもタイトルが長くなってしまう場合は、強調したい文字のサイズを変更するなり工夫してみましょう。
例えば以下のようなイメージです。
私自身、職業柄オンラインセミナーのバナーを良く拝見しますが、その中でも「これは勿体ないな。もっと惹きつけられるようにできるのに!」と感じる事が多々あります。
そのような、バナーは何が良くないのか。共通している点をまとめ、その対策を以下に記載いたします。
今回紹介する失敗例は以下の3つです。
それぞれの失敗例と取るべき対策について詳しく解説します。
自社のメインカラーを中心に、多くても4~5色。
また、色をいくつか使用したい場合は、この後の参考にもありますがメインカラーから近い色を使いましょう。
イベントの魅力や参加者にとっての利点を明確に端的に打ち出す事が重要です。私自身は、よくChatGPTで案をもらいます。
「以下タイトルを端的にして◯個、案をください」と伝えれば、非常に良い案が出てくるので、ぜひ試してみてください。
一番伝えたいのは、タイトルです。
登壇者が著名人の場合、もしくは今後、SNSなどで打ち出していきたい人の場合は登壇者の画像を大きくしてもいいですが、多くの方はタイトルを見て申し込みます。
メリットや訴求をはっきりさせ、打ち出したい文字を30pt以上で大きく表示してください。
私がこれまで、300回以上のオンラインセミナーを企画した中で、いくつか厳選してバナーをご紹介いたします。
ぜひ、ご参考ください。
▼参考ポイント▼
▼参考ポイント▼
▼参考ポイント▼
▼参考ポイント▼
▼参考ポイント▼
▼参考ポイント▼
最後に、セミナーバナーに関するよくある質問に回答します。
セミナーバナーの制作は、主に以下のパターンがあります。
私個人的には、プロの方に任すのがやはり早いし良いものができると感じています。
また、作るタイミングは申込ページや集客のためのメルマガ配信、SNS投稿に活用するのが効果的なので、それまでに準備しておくと良いでしょう。オンラインセミナーの集客目標や開催規模にもよりますが、実施の1~1.5ヶ月前にバナーの準備ができていれば安心です。
「デザインロジック」と言い、人の視線はおおよそZ型・F型に動いていると言われています。つまり、左上から見て、Zを書くように右下へ移動、Fの様に右に向かって横に視線が移動します。デザインロジックの一部を紹介します。
結論、場合によります。
ここはOTSUNAGIとしての意見ですが、こちらのようなタイトルだけしか変わらない内容はNGです。なぜなら、よく見ないと内容の違いが分からないからです。
すくなくとも、背景色や簡単な背景デザインは変更しましょう。
余裕があれば必要です。
広告配信の場合は何パターンか用意をした方が良いでしょう。例えば、以下のパターンなどです。
A/Bテストの基本とされる「1つの箇所だけを変更して検証する」という事を徹底しながら実施すると良いです。
あくまでも、個人的なおすすめですが、以下、サーキュレーション様のnoteが大変参考になりますので、ぜひ概要欄から見てみてください。
なお、企業ロゴかサービスロゴ、どちらを使用するべきかについては、ブランディング戦略やフェーズなどによりますが「広く認知が取れている方」を使うと良いです。
「OGP」とは「Open Graph Protcol」の略で、FacebookやTwitterなどのSNSでサイトURLを投稿した際に表示される情報のことです。
OGP画像用に新たにバナーを作るのは工数がかかるため、SNSに通常投稿した時に見える程度であれば問題ないでしょう。
<ポイント>
Xを含む、いくつかのSNSでは、投稿に直接外部リンクを設置すると、アルゴリズム的に伸びない傾向がありますのでご注意ください。
私の場合は、コメント欄にURLを投稿するようにしています。
SNSやメールでオンラインセミナー告知・集客を行う際、バナーではなく、以下のようなGIF画像を作って活用するのも効果的です。
セミナーバナーの作成は、イベントの成功に直結する重要な要素です。効果的なバナーを作成するためには、ターゲット層の理解、魅力的なデザイン、そして明確なメッセージが必要です。
上記のガイドラインとツールを活用して、目を引くバナーを作成し、セミナーの集客を成功させましょう。