2024/08/05
2024/09/30
StockSun株式会社
さまざまな企業のLINE構築運用を行なってきた
StockSunのLINE構築運用における品質評価基準を明文化したガイドラインです。
「LINE構築運用ガイドライン | 100項目超の診断チェックリスト」から本資料をダウンロード可能です。
ソリューションごとのガイドラインを見てみる
2024 | 年 | 08 | 月 | 05 | 日 公開 |
2024 | 年 | 09 | 月 | 30 | 日 更新 |
StockSun株式会社
1.1 LINEを導入する目的を定義つけられているか
LINEを導入する目的を明確にすることでアカウント設計がスムーズになる
┗成約率を高めたいのか、リピータを取りたいのか、業務改善をしたいのかなど
NG事例
①LINEを導入してお客様を増やしたい
⇒新規顧客なのか、リピート顧客なのか不明確
また、お客様を増やす目的によっても施策が変わるためさらなる具体化が必要
②LINEの登録者を増やして商品の販売数を増やしたい
⇒商品の販売数が伸びない原因の特定が先。原因の解決のために、LINEをどう活用するか検討が必要
1.2 販売導線は決定できているか
1.3 登録ベネフィット戦略は決まっているか
ベネフィット例
①割引クーポン等を用意する
┗「LINE限定5%OFFクーポン」などで来店やサービス利用を促す
→割引で商品やサービスを購入したい層に刺さるベネフィット
②リード獲得用の診断機能を用意する
┗診断機能を目的としてLINE登録を促す
(顧客のナーチャリングにも活用ができる)
例)虫歯診断
→虫歯が心配だから診断を受けてみる
┗「虫歯の危険性があります」といった結果が出ると来院しようと考える
③有益情報のPDFや特典を用意する
┗「ダイエットレシピ10選」などのユーザーが欲しいと思う情報を特典にする
(情報の欲しさに顧客が友だち登録を行う)
④サービスの提供フローに組み込む
┗店舗のメニューはLINEから見るといった形でLINE登録を促す
(店舗でサービスを受ける際に100%登録を行うことができる)
注意点)潜在層・顕在層のどちらにも刺さるのか
→顕在層のみに刺さる特典の場合、逆にLINEを導入することでCVまでの工数が増えてしまう
1.4 無駄な友だち追加時アンケートを入れていないか
アンケートを入れることで約3割が離脱する
┗友だち登録をしてアンケートで離脱する3割が成約まで繋がらなくなるため
基本的には実装する必要がない
アンケートが必要な例)実店舗のローカル集客で顧客情報がわからない
実店舗で追加時アンケートをフックに登録させている場合
→基本的に流入経路を分析することでセグメントを切ることができる
1.5 初回メッセージにオファーをかけているか
友だち追加後、すぐにオファーをかける
┗最も熱量が高いタイミングでのオファーが有効的になる
→友だち追加後と配信後が熱量が高くなるため、初回オファーは必須である
1.6 リッチメニューの設計は間違っていないか
見た目の豪華さではなく、LINE導入の目的を達成することを最優先にする
┗成果を出すアカウント構築のために必要な1要素であることを忘れない
(構成・デザインは1-5を参照)
2.1 アカウント開設の方法は間違っていないか
注意点
┗・プロバイダ名はアカウントごとに変更する
・Developersの名前と説明文も会社名やサービス名
・Lステップは全て新規アカウントで開設する
アカウントの共有方法
┗スタートプラン・スダンダードプランの場合
→全員がログインできるように「ユーザーID・パスワード」を設定する
┗プロプランの場合
→スタッフ設定よりユーザーを追加する
2.2 回答フォームを開くを使っていないか
アクション設定で「回答フォームを開く」を使用しない
┗「URLを開く」を使用して、「URL設定」でアクション設定を行う
「回答フォームを開く」では、アクション設定ができずデータの取得ができない
2.3 URL設定のアクション設定は忘れていないか
URLをクリックしたのか、していないのかを明確にするため、忘れると正しいデータが取れない
┗設定箇所が異なるため、忘れがちなため注意する
2.4 カルーセルの代替テキストの設定はできているか
代替テキストは必ず入力する
┗開封率の低下が起きるため、必ず入力する
2.5 運用を見据えた構築ができているか
①誰から見てもわかる構築(命名規則)
┗複数人で管理する場合が多いため、誰が見てもわかる構築を行う
②修正対応しやすい構築
┗運用フェーズで修正しやすい構築をすることでスムーズに改善を行える
③視認性の高いフォルダ管理
┗丁寧なフォルダ管理を行うことで、修正ミス・工数削減を実現できる
2.6 動作テストの実施に漏れはないか
動作テストを必ず行い、構築ミスをなくす
┗構築ミスにより損失が発生することを意識して動作テストを行う
3.1 ユーザ心理に則ったシナリオ設計ができているか
事前リサーチで調べて、顧客の悩みに対して商品やサービスを購入することでどのようなベネフィットが得られるのかナーチャリングを行う
┗シナリオの品質の高さが成約率に直結するため、事前リサーチやベンチマークにしているアカウントを参考に設計を行う
3.2 ヘッドコピーは秀逸になっているか
LINEの配信における冒頭の2行はトーク一覧画面に表示されるため、「~~さん、こんにちは」などの文言だと開封率が著しく下がってしまう
3.3 配信に必ずCTAを設定できているか
意味のない配信をしてしまうとただただブロックにつなげるだけ
予約をしてほしいのか、購入してほしいのか、配信を読んでほしいのか、必ずアクション提示をしないと意味がない
3.4 シナリオ配信反応率の集計は正しく行えているか
配信の数値を分析し、分析改善を行う
┗指標例)配信内のリンクタップ率 平均20%
CVR 5~10%
4.1 市場リサーチは細かくできているか
リサーチ項目
①他社商品・サービスの特徴や強み
┗サービスの差別化ポイントを洗い出す
例)・商品及びサービスの価格
・販売までの流れ
・商品及びサービスのメリットとベネフィット
・商品及びサービスが解決する悩みと得られる未来
・商品及びサービスを購入したお客様の声やビフォーアフター
・商品及びサービスの強みや競合との差別化
②市場共通の悩み
┗市場共通の悩みを理解することで適切な訴求を行える
例)・価格
・効果や成果が出ない
③市場によくいるターゲット層
┗ターゲットを明確にすることで訴求軸をブレないようにする
市場に多いターゲットにオファーをする
例)・年齢
・職業
・家族構成
・年収
・性別
④他社のマーケティング導線
┗成果の出ているアカウントをベンチマークにする
リサーチ理由
①サービスの差別化ポイントを洗い出す
②市場共通の悩みを理解することで適切な訴求を行える
③ターゲットを明確にすることで訴求軸をブレないようにする
④市場に多いターゲットにオファーをする
⑤成果の出ているアカウントをベンチマークにする
4.2 商品・サービスのリサーチはできているか
リサーチ項目
①顧客はなぜこの商品・サービスを購入するのか
┗顧客の購買理由を理解することで顧客に刺さる訴求ができるようになる
②購入する前はどんな悩みを抱えているのか
③購入した結果どんな未来になるのか
┗顧客の悩みに対して商品及びサービスで解決できる未来を提示することができれば、購入に繋がる
④なぜ、他社ではなく選ばれるのか
┗他社との差別化できる点を明確にすることで、比較検討している顧客の購入に繋がる
リサーチ理由
クライアントの商品は他社と何が違うのかがわからないと正しい訴求ができず競合他社に負けてしまうため
4.3 ペルソナのニーズを明確にできているか
リサーチ項目
どんな対象ユーザがなぜ商品サービスを受けるのか
明確に端的に答えられる状態にしておく
ペルソナによってニーズが変わる
恋愛コンテンツの場合
例①)30代の独身女性で結婚願望がある方のニーズ⇒誠実で結婚願望がある男性との出会い
例②)20代の独身男性で結婚願望がない方のニーズ⇒同年代や趣味があう女性との出会い
このように、設定するペルソナによってニーズが変化する
例)男性は理屈で判断し、悪い未来を嫌がる
女性は感情で判断し、理想の未来になりたがる
5.1 リッチメニューの項目数が多くなっていないか
前提、リッチメニューの項目は少ない方がいい
┗項目が多くなるほどタップ率が分散して、訴求したい内容が伝わりにくくなる
→6ボタン or 4ボタン型で構成する
5.2 質素なアカウントデザインになっていないか
カルーセルには基本的に画像を挿入する
最低限canva素材を使用する
┗画像なしの場合、チープ感が出てしまう
6.1 取得したデータを一覧で確認できるようシートがまとめられているか
最低限、計測すべきKPIが一目で分かるようにシートを作成する
不必要なデータを収集する必要はなく、必ず「何のためにこのデータを使用するか」明確なものをシートに記載する
7.1 LINEの配信をスマホの1画面に収まっているか
吹き出しが1画面で収まる大きさでライティングができているか(200~300文字)
┗ユーザーが画面のスクロールが必要ないようにする
7.2 文字数が多い場合回答フォームを使用できているか
上記、200~300文字に収まらない場合回答フォームを活用してコラムにする(2000~3000文字)
┗ユーザーが見やすい形での配信を行う
7.3 横幅は14文字で改行をできているか
基本的なユーザーのスマホでは、横幅14文字での改行が好ましい
┗変な位置での改行は読みにくさを増してしまうため
7.4 2,3行ごとに行間をあける
改行を行っていない場合、文字の塊として認識され読みにくく感じる
┗改行を用いることでユーザーの反応率が向上する
7.5 無駄な情報を詰め込んでいないか
吹き出しで伝えれる情報量には限界がある
┗言い回しの工夫や情報の簡潔化により読みやすいライティングを行う
注意点)情報の削り過ぎによって伝わらないライティングにならないようにする
7.6 最低月1回の配信を行えているか
LINEでの配信が止まってしまうとユーザーのブロックに繋がる
8.1 権限設定を行っているか
パスワードやIDを共有せず、実行する作業者毎に権限を設定する
管理者:すべての操作が可能(管理者は1名のみ)
副管理者:すべての操作が可能
運用者:LINE公式アカウント設定・スタッフ設定・データ移行以外の操作が可能
一般:設定された操作のみ可能
作業者によって上記の権限を使い分けることで、安定した運営ができ、データ漏洩のリスクが抑えられる。
9.1 シナリオ、定期配信の配信数・開封率の測定集計は最低毎月行えているか
配信数の確認とURL設定でタグの付与を行う
┗データ取得をしていない場合、分析改善を行えない
9.2 シナリオの読了率の測定の集計は最低毎月行えているか
シナリオ配信設定時に読了済みタグの付与を行う
┗シナリオの分析改善に必須のデータになる
9.3 リッチメニューのタップ率の集計は最低毎月行えているか
リッチメニューのアクション設定でタグの付与を行う
┗リッチメニューの構成・コピーの分析改善を行う必要がある
9.4 各テキスト内のURLのタップ数の集計は最低毎月行えているか
URL設定でアクション設定でタグの付与を行う
┗シナリオ配信・定期配信の効果測定に必須の情報になる
9.5 全てのアクションにタグを付与できているか
LINE内の全てのアクションにタグを付与する
┗データの取り過ぎで問題になることはないため、全てのアクションいタグを付与する
例)配信済みタグ、開封済みタグ、タップタグ
9.6 全てのアクションの日付を付与できているか
LINE内の全てのアクションの日付データを取得する
┗リードタイムの測定、セグメントへの活用など必須の情報になる
例)友だち登録日、説明会申し込み日、有料会員入会日、最終反応日、スコアリング
10.1 配信前の動作チェックを行っているか
設定変更後や配信前には、必ず動作チェックを行う
┗管理者のアカウントをテスト配信対象に設定しておく
┗シナリオ配信、リッチメニュー、回答フォーム、URL遷移先など、全てのアクションを実際にLINE上でテストをする
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