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YouTubeディレクターとは?仕事内容や年収、未経験からのステップを解説

更新日

「毎日動画編集に追われているけど、なかなか単価が上がらない…」
「単調な作業だけじゃなく、もっと企画やチャンネル運営に関わりたい!」

もしこのような悩みや向上心を持っているなら、YouTubeディレクターになることをおすすめします。

YouTubeディレクターは、単に動画を作るだけでなく、チャンネルの企画立案から制作進行、公開後の分析までを担当する重要な存在です。責任は大きいですが、その分やりがいも大きく、動画編集者よりも高い収入を得られる可能性が十分にあります。

本記事では、YouTubeディレクターの具体的な仕事内容や年収、向いている方・向いていない方について詳しく解説します。この記事を最後まで読めば、より高単価でやりがいのあるYouTubeディレクターにステップアップするための具体的な道筋が明確になります。

また、StockSun株式会社では「YouTubeディレクター道場」というスクールも運営しています。8週間でYouTubeのディレクター業務を実践的に学べるカリキュラムです。

キャリアアップに関心のある方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。

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鳥屋直弘

この記事の著者

鳥屋直弘

鳥屋直弘

StockSunでNo.1のYouTube制作チーム

東北大学卒。自社フィットネスYouTubeのグロース経験を活かし、2019年から動画マーケティング事業を始める。

120社以上の企業YouTubeアカウントの立ち上げ運用を担当。15,000本以上の動画制作に携わる。500名の編集者、ディレクターが在籍するチームの監督を務める。

得意領域はB2BのYouTubeチャンネル活用。撮影から動画の数値分析まで、YouTubeに関わる全業務の経験があるため、内製化支援も得意としている。

YouTubeディレクターとは?

YouTubeディレクターは、YouTubeチャンネルの企画・制作進行・分析といった運営全般を担当し「チャンネルの監督」のような存在です。

近年、企業や個人の情報発信・マーケティングにおけるYouTubeの重要性が飛躍的に高まっています。戦略的にチャンネルを成長させられる専門知識を持ったディレクターは、多くの案件で必要とされています。

YouTubeディレクターは、プロジェクトマネージャー(PM)と動画編集者の間に位置するポジションです。動画の企画や構成、管理といった上流工程から関わり、戦略を具体的な動画コンテンツに落とし込み、制作現場を率いて品質を担保します。

チャンネルの目標達成に貢献するという、制作と戦略をつなぐ重要な役割です。

YouTubeディレクターの仕事内容

YouTubeディレクターの仕事は、主に「編集ディレクション」と「企画ディレクション」に分けられます。多くの場合、これらの役割はチーム内で分担して担当されます。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

編集ディレクション

編集ディレクションは、主に動画編集者と連携し、制作される動画の品質と納期の管理をします。動画編集の経験がある方なら、その知識や経験を存分に活かせます。

具体的な業務は、以下の通りです。

  • 動画の品質担保
  • 動画の進行管理

動画の品質担保

編集者から提出された動画(初稿や修正稿)を細かくチェックします。単に動画テロップの誤字脱字だけでなく、企画意図に沿った構成になっているか、テンポは適切かなど動画全体のクオリティを担保する責任があります。

動画編集者が仕事をしやすくするために、マニュアル作成や教育なども実施しなければなりません。チーム全体の制作レベルを引き上げ、安定して高品質な動画を生み出す体制を築くことが、編集ディレクターの重要な役割です。

動画の進行管理

編集ディレクターには、決められた納期に動画を確実に納品する重要な責任があります。

しかし、実際の制作現場では、予期せぬトラブルで納期が遅れたり、編集者と急遽連絡が取れなくなったりすることもあり得ます。そのため、単にスケジュールを立てるだけでなく、常にリスクを想定し、余裕を持った進行管理が大切です。

具体的には、各動画編集者の作業スケジュールを的確に調整し、進捗をこまめに確認し、プロジェクト全体が滞らないことが求められます。

企画ディレクション

企画ディレクションは、単に面白い動画を作るだけでなく、YouTubeチャンネルそのものを成り立たせる、成長させていく役割です。動画編集者からステップアップし、高単価なディレクターとして活躍するための鍵となるスキル領域と言えます。

具体的には、下記の業務内容です。

  • 全体の進行管理
  • 戦略・企画立案
  • 台本制作
  • クライアントワーク
  • ゲストのアサイン

全体の進行管理

ディレクターの役割は編集作業の管理に留まらず、動画制作に関わる全てのプロセスを俯瞰的な視点から管理するものです。まさに、プロジェクトマネージャーのような働きが求められます。

チャンネル全体の目標達成のため、多岐にわたる業務をスムーズに連携させることが重要です。YouTubeの企画立案から撮影、編集、最終チェック、そして公開に至るまでの全工程のスケジュールを計画し、その進捗を厳しく管理します。

撮影においては、場所の手配や機材の準備といった事前の段取りから、当日の進行指示まで責任を持ち、円滑に撮影を進めます。

また、クライアントや演者、編集者などのハブとなって意思疎通を図り、必要な打ち合わせを設定することもディレクターの重要な務めです。

このように、計画性を持って全体を管理し、関係者を調整しながらチャンネル運営を滞りなく進める力が、ディレクターには求められます。

戦略・企画立案

ディレクターの最もクリエイティブで、重要な仕事のひとつです。担当するチャンネルの目標(再生数や登録者数、売上向上など)を達成するために「どんな動画が伸びるのか」を徹底的に考え抜きます。

市場調査や競合チャンネル分析、YouTubeのトレンド把握、そして視聴者データの分析結果などを踏まえ、勝てる企画を生み出すことが求められます。単なる思いつきではなく、論理とデータに基づいた企画力が大切です。

台本制作

面白い企画が浮かんだら、その内容を「台本」にしていきます。どんなに良いアイデアも、台本がしっかりしていないと魅力的な動画にはなりません。企画ディレクターは「誰が何を話し、どんな順番で進めるか」という動画全体の流れ(構成案)を考え、まとめる役割を担います。

演者がスムーズに話せるように、そして編集者が意図を汲み取って作業しやすいように、分かりやすく書くことが大切です。時には、具体的なセリフやナレーションの言葉まで考える場合もあります。

視聴者が最後まで見てくれるように、話の展開を工夫したり、飽きさせない仕掛けを入れたりすることも良い台本作りには不可欠です。

クライアントワーク

企業チャンネルを運営する場合、クライアントと円滑なコミュニケーションを取る必要があります。クライアントがYouTubeチャンネルを通じて何を達成したいのかを正確にヒアリングし、動画企画やチャンネル運営方針に反映させます。

例えば、制作途中における方向性の確認やすり合わせ、進捗報告、公開後の成果報告などが必要です。予定通りに作業が進んでいない場合や成果が出せていない場合に、改善案も考えて報告しなければなりません。

また、ミーティングに必要な資料作成もディレクターの重要な役割です。クライアントの期待を超える成果を出すことで、信頼関係を築けるようになると、ビジネスパーソンとして成長につながります。

ゲストのアサイン

動画の企画によっては、外部の専門家やインフルエンサーといったゲストに出演を依頼するときがあります。企画ディレクターは、企画内容に最も適したゲストは誰かを選定し、出演交渉を実施します。

スケジュール調整や当日のアテンドなど、ゲストが気持ちよく協力してくれるような配慮も必要です。人脈作りや交渉力など、動画編集だけでは得られないスキルが身につく業務のひとつです。

このように、YouTubeディレクターの仕事内容は多岐に渡ります。自分にできるか不安に感じる方も多いはずです。YouTubeディレクター道場では、8週間でYouTubeディレクターに必要なスキルをまるっと学べるようになっています。気になる方は下記より、無料相談会にご参加ください。

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YouTubeディレクターはいくら稼げる?

動画編集者として、活動する中で「もっと収入を上げたい」「単価の低さに悩んでいる」と感じている方は少なくありません。キャリアアップの選択肢としてYouTubeディレクターを考えたとき、やはり気になるのは収入面ですよね。

一般的な動画編集者の月収が20万円〜30万円程度と言われるのに対して、YouTubeディレクターは以下のようになります。

  • 正社員:年収400万円〜800万円(月33万〜66万円)
  • フリーランス:年収600万円〜1,200万円(月50万〜100万円)

経験やスキル、担当するチャンネルの規模によっては、さらに高収入を目指すことも可能です。より広範な責任とスキルが求められるため、チャンネルの成果に直接貢献する付加価値の高い役割を担います。

もちろん、誰もがすぐにこの収入を得られるわけではありませんが、適切なスキルと経験を積めば、動画編集者からステップアップして大幅な収入増を目指せる可能性があるのが、YouTubeディレクターという仕事の大きな魅力です。

YouTubeディレクターの注意点

YouTubeディレクターはやりがいも収入も大きい魅力的な仕事ですが、その責任の大きさゆえに注意すべき点もあります。

  • 企画ディレクターと編集ディレクターは利益相反になりやすい
  • 撮影はディレクターが担当する

ここでは、ディレクターとして活躍するために知っておきたい2つの重要な注意点を解説します。

企画ディレクターと編集ディレクターは利益相反になりやすい

チームでYouTube動画を制作する際、企画側と編集側では優先順位が異なり、対立が生まれやすくなります。

企画ディレクターやクライアントは、限られた予算内でも質を追求し、より良い動画のためなら編集工数を増やしたいと考えがちです。一方、編集ディレクターや編集者は、納期と予算を守りつつ効率的に作業を進めたいと考え、工数はできるだけ抑えたいと思います。

このように、質を求める企画側と効率を求める編集側の間には、予算や時間をめぐる「利益相反」が生じやすい構造があります。この対立をそのままにしておくと、チーム内の関係が悪化したり、制作スケジュールが遅れたりする原因になりかねません。

そのため、優れたYouTubeディレクターには、この構造を理解した上で、両者の意見を調整し、最適なバランスを見つけ出す能力が求められます。双方にとって納得のいく着地点を探り、限られたリソースの中で最良の動画を作り上げることが重要な役割であり、腕の見せ所です。

撮影はディレクターが担当する

YouTube制作において、撮影はディレクターが担当した方が望ましいと言えます。なぜなら、YouTube動画の全体像が見えているディレクターが担当した方が、最終的な動画のクオリティを高めやすいからです。

もし、動画の方向性が分からないカメラマンに撮影を任せてしまうと、編集時に「企画と映像が合わない」といった問題が発生しやすくなります。そのような事態が発生すると、編集者は意図が掴めず混乱し、動画全体の質が低下したり、編集作業が難航したりする原因となります。

YouTubeディレクターに向いている方・向いていない方

YouTubeディレクターは魅力的な仕事ですが、その適性は人それぞれです。

動画編集者からのキャリアアップを考えるなら、まずご自身のタイプと照らし合わせてみましょう。下記の表で、向いている方の特徴と向いていない方の特徴をまとめました。

向いている方向いていない方
・動画制作を楽しめる方
・動画編集に頭打ちを感じている方
・コミュニケーション能力が高い方
・編集者の管理をしたくない方
・責任の範囲を広げたくない方
・数字やデータを見るのが嫌いな方

向いている方は、まず動画編集のスキルを活かせます。

その上で、企画力やコミュニケーション能力といったスキルを身に付け、チャンネルを成長させることに挑戦できるため、やりがいを感じられるでしょう。特に、現状の編集業務に物足りなさや収入面の限界を感じている方にとって、ディレクターは魅力的なステップアップの道です。

一方、向いていない方の特徴に当てはまる場合は、ディレクターの業務内容にストレスを感じやすいかもしれません。

チームマネジメントや成果への責任、データ分析といった要素は、ディレクター業務の核となる部分です。もちろん、これらは一般的な傾向です。現時点で苦手意識があることでも、学びや経験を通じて克服できる可能性は十分にあります。

YouTubeディレクターになるには?未経験でもなれるのか?

ここまで読んで、「YouTubeディレクター、面白そうだけど自分になれるかな?」と不安に感じている方もいるかもしれません。結論から言うと、未経験からでも、そしてもちろん現役の動画編集者からでも、YouTubeディレクターを目指すことは十分に可能です。

ただし、そのためには正しいステップを踏んで、必要なスキルと経験を着実に積み重ねていく必要があります。

ここでは、YouTubeディレクターになるための具体的な5つのステップを解説します。

ステップ1| 動画編集スキルを習得する
ステップ2|企画力・構成力を磨く
ステップ3|分析力・マーケティング知識を身につける
ステップ4|実績・ポートフォリオを作る
ステップ5|単価を上げていく

ステップ1| 動画編集スキルを習得する

まずは、動画制作の基本である編集スキルを身につけることから始めましょう。YouTubeディレクターに動画編集スキルは必須ではありませんが、経験があることでメリットはあります。

動画編集者に的確に指示を出せるようになりますし、より分かりやすいマニュアルも作成しやすくなります。多くのディレクターは動画編集経験者からステップアップしており、その経験は大きなアドバンテージです。

編集者の気持ちや作業の大変さが分かるからこそ、円滑なコミュニケーションが取れます。

ステップ2|企画力・構成力を磨く

ディレクターの価値を大きく左右するのが、この企画力と構成力です。視聴者を惹きつけ、チャンネルの目標を達成する動画を作るには、面白い企画と分かりやすい構成が不可欠です。

日頃から人気チャンネルを分析し「なぜこの動画は伸びているのか?」「どんな構成になっているのか?」を研究しましょう。また、自分でターゲットを設定し、企画案や台本の骨子を実際に書いてみる練習も有効です。

ただし、センスだけに頼るのではなく、成功事例の分析方法や、再現性のある企画立案のフレームワークを学ぶことが重要です。独学だと手探りになりがちな部分であり、フィードバックを得ながら実践的に学ぶ環境があると効率的です。

ステップ3|分析力・マーケティング知識を身につける

YouTubeディレクターは、動画を作って終わりではありません。

公開後のデータを分析し、改善につなげることが求められます。分析ツールを活用し、視聴回数や視聴者維持率、クリック率、視聴者層といったデータを正しく読み解くスキルを習得することが大切です。

そして、「なぜこの数値になったのか?」を考察し、データに基づいて次の企画や改善策を具体的に立案・実行する力が求められます。

また、SEOやSNS連携など、基本的なWebマーケティングの知識があると、より戦略的なチャンネル運営が可能になり、ディレクターとしての価値が高まります。

ステップ4|実績を作る

どんなにスキルをアピールしても、具体的な実績がなければ仕事を獲得するのは難しくなります。実際に動画制作やチャンネル運営に関わった実績を作り、ポートフォリオ(作品集)として提示できるように準備しましょう。

おすすめは、YouTubeチャンネルを自分で立ち上げて運営することです。チャンネルを伸ばせれば、その経験が一番分かりやすい実績になります。

もしくは、知人のチャンネル運営を手伝う、クラウドソーシングサイトで単価は低くても編集案件や簡単なディレクション案件を受けるなどです。

収入を上げることよりも、実績を作ることに注力しましょう。

ステップ5|単価を上げていく

スキルを磨き、実績を積み重ねてディレクターとして活動を始めたら、次はより高い報酬を目指して、単価を上げていくことです。

単価を上げるためのアプローチは主に2つです。

1つ目は、現在取引のある既存のクライアントに対して単価アップを交渉することです。

これまで良好な関係を築き、チャンネルの成長に貢献してきた実績をもとに交渉します。一方通行な単価アップでなく、相手が納得できるメリットを提案することが成功の鍵です。

2つ目は、新規のクライアントに、これまでの実績を元により高い単価で提案していくことです。現状で受けている単価よりも高い金額で提案し、仕事を獲得します。

自身の市場価値を正しく評価し、安売りしない意識を持つことも大切です。

まとめ:YouTubeディレクターを目指そう

YouTubeディレクターは、動画編集スキルを活かしながら、企画から分析までチャンネル全体を動かす、やりがいと将来性のある仕事です。責任は増えますが、その分、収入アップやキャリアの可能性は大きく広がります。

「編集作業から抜け出したい」「もっと稼ぎたい」と感じているなら、今こそディレクターへのステップアップを考える絶好のタイミングです。

しかし、必要なスキルを独学で身につけるのは大変かもしれません。「YouTubeディレクター道場」なら、未経験からでも8週間でプロのスキルを効率的に習得できます。

まずは、無料相談会にご参加ください。

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