YouTube動画が最後まで視聴されているかを判断する上で、見るべき指標が「視聴維持率」です。この視聴維持率が高い動画は、YouTubeのアルゴリズムにも評価されやすく、チャンネル全体の成長にもつながります。
本記事では、視聴維持率の目安から具体的な確認方法、そして維持率が低い場合の改善策までを徹底的に解説します。
「視聴維持率の数値が思うように伸びない」「具体的な改善方法がわからない」など企業のYouTube担当者様の課題解決を無料でサポートいたします。
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YouTube運営に関して相談する目次
YouTubeの視聴維持率とは、動画の総再生時間に対し、視聴者が実際に動画を視聴した時間の割合を表したものです。
▼視聴維持率の計算方法 例えば、10分の動画が100回再生され、総再生時間が500分だった場合を見ていきましょう。 計算式:「視聴維持率 = (視聴者の動画視聴時間 / 動画の総再生時間) × 100」 この例では、以下のようになります。 (500/10分×100回)×100=50% つまり、この動画の視聴維持率は50%です。 |
この指標は、YouTubeのアルゴリズムにとって、動画の質を評価する重要なポイントです。視聴維持率が高い動画ほど、おすすめや関連動画に表示されやすくなり、チャンネルが伸びやすくなります。
視聴維持率が高い動画は、視聴者が内容に興味を持ち、最後まで飽きずに見ている証拠です。逆に低い場合は、動画の冒頭や途中で離脱されている恐れがあるため、改善する必要があります。
YouTubeの動画分析においては、視聴維持率だけでなく、総再生時間と平均視聴時間も合わせてチェックすることが大切です。これらの指標は相互に関連しており、動画のパフォーマンスを多角的に把握する上で欠かせません。
総再生時間は動画が視聴された合計時間で、平均視聴時間が長く再生回数が多いほど、総再生時間も長くなります。そして、視聴維持率が高ければ、平均視聴時間も比例して長くなります。
つまり、視聴維持率を向上させることは、結果的に総再生時間と平均視聴時間の指標の改善にもつながるわけです。
YouTubeにおける視聴維持率の目安は、一概に「〇〇%以上が良い」とは言い切れません。なぜなら、視聴維持率は動画の内容やジャンル、動画の時間によって大きく変動するからです。
一般的に、長尺動画は短尺動画に比べて視聴維持率が低くなる傾向があります。1時間のYouTube動画の場合、視聴維持率が30%台のケースもあります。
10分から15分程度の動画の場合、50%を超える視聴維持率を目指したいところです。この水準であれば、多くの視聴者が動画の内容に引き込まれ、最後まで視聴していると言えます。
一方で、視聴維持率が40%を切る場合は、改善を検討する必要があります。動画のどこかに視聴者を飽きさせてしまう要因があるため、動画の構成や内容を見直しましょう。
ただし、50%を超えている場合でも、必ずしも安心とは言えません。その理由は、既存のチャンネル登録者はあなたの動画のファンであるため、最後まで視聴してくれることが多いからです。
もし視聴維持率が高いのに新規顧客の獲得に悩んでいる場合は、既存ファン向けのコンテンツに偏っている可能性があります。新規視聴者が増えると、視聴維持率が一定数下がるのは自然な現象です。
しかし、新規視聴者にも長く見てもらえるよう、動画の冒頭や構成に工夫を凝らす必要があります。
YouTubeショートの場合、動画の上限時間が3分に設定されています。ショート動画は、手軽に見れるため視聴維持率が高くなる傾向にあり、平均的な視聴維持率は60%程度です。
短時間で完結する動画だからといって、視聴維持率を軽視してはいけません。冒頭の数秒で視聴者の興味を惹きつけ、最後まで見てもらえるように工夫することが大切です。
もし、YouTubeの視聴維持率を向上させる方法についてお悩みがあれば、お気軽に下記までご連絡ください。これまでYouTubeの企業案件を80社以上支援した実績をもとに、鳥屋がアドバイスいたします。
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YouTube運営に関して相談するYouTubeの視聴維持率は、YouTube Studioで簡単に確認できます。自分の動画の視聴維持率を把握し、改善に役立てるために、以下の手順で確認しましょう。
1.YouTube Studioにログイン後、左側のメニューから「コンテンツ」を選択
どのGoogleアカウントを使用するか決めた上でまず、YouTube Studioにログインしてください。左側のメニューから「コンテンツ」を選ぶと、この画面で、アップロードした動画の一覧が表示されます。
2.確認する動画の「アナリティクス」を選択
パソコンから操作する場合は、マウスオーバーすると「アナリティクス」が選べます。
3.「概要」タブまたは「エンゲージメント」タブを選択し、視聴維持率レポートを確認
上記に視聴維持率が表示されます。チャンネル登録者とそれ以外、新規視聴者とリピーターなどのセグメントを使って表示することも可能です。
YouTubeの視聴維持率は、動画構成や内容によってさまざまなパターンを示します。これらのパターンを理解することで、動画の改善点を見つけることが可能です。
多くの動画では、冒頭30秒で維持率が下がる傾向があります。その後は比較的平坦になるケースが理想的です。
この傾向を踏まえ、代表的な4つのパターンを見ていきましょう。
平坦パターンは、動画の最初から最後まで、視聴維持率があまり変化しない状態です。視聴者が動画の内容に興味を持ち続け、飽きずに見続けているため、理想的と言えます。
このような動画は、高いエンゲージメントと視聴時間を維持できており、YouTubeのアルゴリズムからの評価も高くなります。
下降パターンは、動画の時間経過とともに、視聴維持率が徐々に下がっていく状態です。動画を見続けるうちに、視聴者が内容に飽きてきたり、興味を失ったりした場合に起こります。
緩やかな下落であれば、ある程度は問題ないですが、急激に下落している場合は、動画の構成や内容を改善することが必要です。特に、動画の冒頭や中盤での急激な下落は、視聴者が動画に魅力を感じていない恐れがあります。
山パターンは、動画の途中で視聴維持率が一時的に上昇している状態です。動画の特定の部分だけ注目されて視聴されています。
例えば、エンタメ系の動画の場合は、特に面白いシーンやツッコミどころ満載の場面などです。視聴者が動画の中で特に興味を持った部分を、何度も見返している可能性が高いと言えます。
一方で、音声や映像に問題があって、視聴者が同じ箇所を何度も見直している場合もあります。
谷パターンは、動画の途中で視聴維持率が一時的に大きく下がっている状態です。視聴者が動画の特定の箇所で興味を失い、その部分をスキップして別の箇所に移動したり、動画自体から離脱したりしています。
ノウハウ系の動画であれば、説明が長すぎたり、難しい専門用語を多用しすぎたりして、視聴者が退屈しているケースが想定されます。
「自社のYouTubeチャンネルの視聴維持率を見てほしい」「どこが課題でどのような対策が有効か意見を聞きたい」などがあれば、StockSun株式会社の鳥屋までお問い合わせください。
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YouTube運営に関して相談するYouTubeの視聴維持率が低い場合「冒頭30秒以内」と「中盤」に離脱されている場合が想定されます。
それぞれのケースごとに原因と対策を見ていきましょう。
多くの視聴者は、動画の最初の30秒で、その動画を見続けるかどうかを判断します。経験的に、この最初の30秒で視聴者が離脱するかどうかが、動画全体の視聴維持率に大きく影響します。
冒頭30秒以内に離脱されている割合が多い場合、以下のような対策が有効です。
サムネイルは、動画の内容を視聴者に伝える最初の接点です。サムネイルが魅力的でクリックされたとしても、動画の内容と大きくかけ離れていると、視聴者はすぐに離脱してしまいます。サムネイルと動画の内容が一致していることは大前提です。誇大表現や、誤解を招くような表現は避けましょう。
また、サムネイル動画の作成方法は、弊社のWebマーケティングTVで紹介しています。気になる方はチェックしてください。
>>株本自ら企画した”YouTubeサムネ社内研修”を特別公開
動画のタイトルやサムネイルは、視聴者が動画の内容を判断する不可欠な要素です。視聴者は、タイトルとサムネイルから動画の内容を理解し、自分のニーズに合致するかどうかを瞬時に判断します。
しかし、タイトルやサムネイルで内容が明確に伝わりすぎると、視聴者は「もう知っている情報だ」と判断し、動画を最後まで見ずに離脱してしまいます。
そのため、動画の冒頭で、最後まで見ることのメリットを伝え、視聴者の離脱を防ぐ工夫が必要です。
▼最後まで動画を見るメリットの使い方 「この動画を見れば、初心者でも〇〇ができるようになります」「この動画を見れば、長年悩んでいた〇〇の悩みが解決できます」 |
オープニングが長すぎると、視聴者は動画の内容が始まる前に飽きてしまい、離脱してしまう恐れがあります。
特に、自己紹介やチャンネル紹介などの尺が長いと、視聴者は動画を見るのをやめてしまうため、すぐに本題に入りましょう。
動画の視聴維持率が中盤から右肩下がりになっている場合、視聴者が飽きて離脱していることが考えられます。原因を特定し、適切な対策を講じましょう。
視聴者が動画を見続けるためには、クリアで快適な映像が不可欠です。撮影環境や機材を見直し、より高品質な映像を提供できるよう努めましょう。
音質は、視聴者が動画を楽しむ上で無視できない要素のひとつです。画質よりも音質を重視することで、クリアで聞きやすい音声は動画の理解度を高め、ストレスなく視聴を続けられるようになります。
ピンマイクや外付けマイクを活用し、音声をクリアにするとともに、BGMや効果音のバランスも調整してください。
動画のテンポは、視聴者の集中力を維持する上で大切です。「えー」や「あー」といった無駄な間をできるだけ排除し、テンポの良い展開を心がけましょう。
編集段階でこれらの間をカットして、言い回しを修正するなどの工夫も有効です。
視覚的な変化は、視聴者を飽きさせないために意識する必要があります。動画内に図や画像を効果的に挿入することで、視聴者の興味を引きつけ、動画への没入感が高まります。
4場面以内を目安に、常に何かしらの変化を取り入れるよう意識し、視聴者を飽きさせない工夫をすることが大切です。
YouTubeの視聴維持率を向上させることは重要ですが、数字を上げるためだけに尺を短くするなどの安易な施策に走ってはいけません。視聴維持率はあくまで、動画の質を測るための指標として捉えるべきです。
押さえた方がいいのは、視聴者が面白いと感じたり、役に立つと思えるような良質な動画を作ることです。
視聴維持率の向上は、その結果として自然とついてくるものと考え、常に質の高い動画制作を目指しましょう。
StockSun株式会社は、動画マーケティングやYouTube運営について無料相談を実施しています。気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
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