Indeedの求人掲載で「突然非表示になった」「審査に落ちた」という経験はありませんか。その原因の多くは、Indeedが定める掲載ポリシーへの違反です。
本記事では、求職者保護を目的としたIndeedの掲載ポリシーの基本から、具体的な違反ケース、非表示になった際の対処法までを網羅的に解説します。
求人担当者が知っておくべき、安定した掲載を続けるためのチェックリストや作成のポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。
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Indeedで安定して求人を掲載するためには、まず掲載ポリシーの基本を理解することが不可欠です。
ここでは、Indeedのサービス概要と掲載の仕組み、そしてポリシーが何を目指しているのかを解説します。
また、Indeed運用代行の代理店選びに興味がある方は、下記の記事もあわせてお読みください。代理店選びのコツと費用について解説しており、理解がより深まります。
関連記事:【決定版】Indeed運用代行におすすめの代理店17社|インディードとIndeed PLUS代行のコツと費用紹介
Indeedは、世界最大級の求人情報に特化した検索エンジンです。国内でも多くの求職者に利用されており、企業にとっては重要な採用チャネルの一つといえます。
最大の特徴は「アグリゲーション型」という仕組みです。自社の採用サイトや他の求人サイトに掲載されている求人情報を自動で収集し、Indeed上にまとめて表示します。もちろん、企業がIndeedに直接求人を投稿することも可能です。
求人内容の質や求職者の検索キーワードとの関連性、そして掲載ポリシーの遵守度合いによって変動します。一方で、有料のスポンサー求人を利用すれば、求職者の目に触れやすい場所に優先的に表示されるため、応募が集まりやすくなります。
しかし、有料プランであっても掲載ポリシーに違反した場合は、広告費を支払っていても求人が非表示になるため、ルールの遵守は絶対条件です。
Indeedの掲載ポリシーは、第一に求職者の保護を目的としています。
求職者が不利益を被ったり、誤解したりすることなく、安全に仕事を探せる環境を提供することが最も重要視されています。そのために、掲載されるすべての求人に対して、明確な方針を定めています。
主な方針として、「正確かつ誠実な情報提供」が求められます。仕事内容や給与、勤務地などの情報に偽りがないことが大前提です。
次に、「差別や偏見を含まない求人表現」も厳しくチェックされます。年齢、性別、国籍などで応募者を不当に制限する表現は認められません。
また、求人情報は「適切なカテゴリや職種」で掲載する必要があり、求職者を混乱させるような分類は避けるべきです。
Indeedの掲載ポリシーは求職者にとって有益な情報を提供するために設けられていますが、意図せず違反してしまうケースも少なくありません。ここでは、ポリシー違反と判断されやすい代表的な事例を紹介します。
求職者の関心を引こうとするあまり、事実と異なる、あるいは大げさな表現を用いてしまうとポリシー違反と見なされます。
例えば、「月収100万円保証」「誰でも簡単に稼げる」「絶対に内定」といった、実現可能性の低い、または保証できない内容を記載する行為が該当します。
給与体系が成果報酬型や歩合制であるにもかかわらず、その事実を明記せずに最高月収例のみを強調して見せるような表記も、求職者に誤解を与えるため、虚偽・誇大表現と判断される可能性があります。
応募のハードルを下げたい気持ちはわかりますが、あくまでも事実に基づいた誠実な情報提供を心がける必要があります。
採用活動においては、応募者の機会を均等に保つことが法律でも定められており、Indeedのポリシーでも固く禁じられています。
性別、年齢、国籍、信条、社会的身分などを理由に応募者を限定する表現は、差別と見なされます。具体的には、「女性歓迎」「30歳までの若手限定」「コミュニケーション能力が高い日本人の方」といった文言が該当します。
企業側に差別の意図がなくても、特定の属性を優遇したり、排除したりするように受け取れる表現は、システムによって自動的に検出され、掲載が見送られるケースが多いため、言葉の選定には細心の注意を払わなくてはなりません。
求人票に記載された内容と、実際の業務内容が大きく異なる場合もポリシー違反の対象です。
これは、求職者の期待を裏切り、入社後の早期離職にもつながる重大な問題だからです。例えば、職種名に「企画営業」と記載しておきながら、実際の仕事内容がテレアポやポスティングのみであったり、「一般事務」の募集でありながら、実際には営業ノルマが課せられたりするケースが該当します。
求職者はタイトルや職種名から仕事内容をイメージするため、そこに齟齬があると信頼を損ないます。仕事内容はできるだけ具体的に、そして正直に記載することが重要です。
自社で採用する権限がないにもかかわらず、他社の求人情報を無断でコピーして掲載する行為は、著作権の侵害にあたるだけでなく、Indeedのプラットフォームの信頼性を著しく損なうため、厳しく禁止されています。
特に、人材紹介会社や転職エージェントが、取引のない企業の求人を勝手に掲載し、自社の利益に繋げようとする行為は悪質な「なりすまし」と判断されます。
過去には、このような行為をしていた複数のエージェントがIndeedから一斉に掲載を停止された事例もありました。自社の責任と権限のもとで、直接雇用する求人のみを掲載するという原則を必ず守ってください。
求人を掲載したにもかかわらず、検索結果に表示されなかったり、審査に落ちてしまったりするのには必ず理由があります。ここでは、掲載がうまくいかない具体的な原因について掘り下げていきます。
無料で掲載した求人が、Indeedで検索してもなかなか表示されないという事態は頻繁に発生します。
これは、Indeedが「求人の品質スコア」を基に表示順位を決定しているためです。品質スコアは、求人タイトルと仕事内容の一致度、勤務地や給与、業務内容といった情報の明確さなど、さまざまな要素から総合的に判断されます。
情報が不十分であったり、曖昧であったりすると品質が低いと見なされ、検索結果の上位には表示されにくくなります。
また、自社の採用サイトや他の求人媒体にも同じ求人を掲載している場合、Indeedのシステムが自動的に重複求人と判断し、表示を一つに絞ったり、場合によっては非表示にしたりすることもあります。
Indeedでは、新しく投稿された求人に対して、システムによる自動審査と担当者による手動審査が行われます。
この審査過程で不適切と判断されると、求人は掲載されません。審査に落ちやすい求人にはいくつかの共通点があります。例えば、求人タイトルに【急募】や★などの記号、あるいは絵文字を多用しているケースです。
また、業務内容が「簡単な作業です」のように曖昧で、具体的に何をするのかがわからない求人も審査を通過しにくいです。「即日採用」「楽して稼げる」といった、求職者を煽るような信ぴょう性に欠ける文言も避けるべきです。
さらに、求人内容だけでなく、企業情報が不十分な場合も信頼性が低いと判断され、審査に通りにくくなるため、会社の公式ウェブサイトのURLや事業内容を正確に記載することが大切です。
一度は審査を通過し、問題なく掲載されていた求人が、ある日突然非表示になってしまうこともあります。この現象の主な原因の一つは、同一企業による類似求人の大量投稿です。
例えば、勤務地が少し違うだけの同じ職種の求人を何十件も投稿すると、システムがスパム行為と認識し、アカウントごと非表示にする可能性があります。
また、掲載されている求人内容に対して、求職者から「情報が事実と違う」といった苦情や通報が複数寄せられた場合も、Indeedが調査の上で掲載を停止します。
さらに、Indeedの掲載ガイドラインは定期的に更新されるため、過去は問題なかった表現が、新しい基準では不適合と判断されて非表示になるケースもあります。このような場合、企業側に明確な通知が届かないことも多いため、定期的に自社の求人が表示されているかを確認する作業が欠かせません。
安定した求人掲載を維持するためには、ポリシー違反を未然に防ぐ社内体制が重要です。
ここでは、求人作成時に確認すべき具体的なチェック項目を紹介します。
求職者が最初に目にするタイトルと、詳細を説明する本文の内容に一貫性を持たせることは基本中の基本です。
例えば、タイトルで「一般事務募集」とアピールしているにもかかわらず、本文を読むと「営業サポート」や「電話対応が中心」といった、当初のイメージとは異なる業務内容が記載されていると、求職者に不信感を与えます。
特に、「職種名」「仕事内容」「勤務地」「給与」の4つの要素は、求職者が最も重視する情報です。これらの情報がタイトルと本文で一致しているか、矛盾がないかを必ず確認してください。一貫性を保つことで、求職者の誤解を防ぎ、Indeedからの評価も高まります。
応募数を増やしたい一心で、つい魅力的な言葉を使いたくなりますが、根拠のない誇張や抽象的な表現はポリシー違反のリスクを高めます。
例えば、「高収入をお約束」「未経験からでも月収50万円が可能」といった表現は、具体的な給与体系や実績の根拠が示されていない限り、誇大広告と見なされます。
Indeedのアルゴリズムは、このような信ぴょう性の低いキーワードを自動的に検出するよう設計されているため、掲載が非表示になる可能性が高いです。
給与やキャリアパスについては、「月給25万円以上(経験・能力を考慮)」「入社3年目の平均年収450万円」のように、具体的で現実的な数値を提示することが求められます。
求職者は、どのような会社で、どのような条件で働くことになるのかを正確に知りたがっています。
情報が曖昧な求人は信頼性が低いと判断され、敬遠されるだけでなく、Indeedの審査にも通りにくくなります。ポリシー違反を防ぎ、求職者に安心感を与えるためにも、以下の項目は漏れなく、かつ明確に記載してください。
項目 | 記載内容のポイント |
---|---|
企業情報 | 正式な会社名、本社の所在地、設立年、資本金、具体的な事業内容を記載します。 |
勤務地 | 実際に勤務する場所の住所を、都道府県だけでなく市区町村、番地まで正確に記載します。最寄り駅からのアクセスなども加えると親切です。 |
雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託など、法的な雇用形態を正確に明記します。 |
労働条件 | 勤務時間、休憩時間、休日・休暇制度、給与(固定給・歩合給など)、昇給や賞与の有無、各種社会保険や福利厚生について具体的に記載します。 |
これらの情報が不足していると、求職者は応募をためらうため、結果的に採用機会の損失に繋がります。
求人原稿を作成した担当者だけでは、意図せず使ってしまった不適切な表現や、客観性に欠ける主観的なアピール、単純な誤記などを見逃してしまう可能性があります。
こうしたミスを防ぐためには、掲載前に必ず複数人で原稿をレビューする体制を整えることが重要です。
法務や人事の他部署のメンバー、あるいは現場の責任者など、異なる視点を持つ人がチェックすることで、ポリシー違反のリスクを大幅に低減できます。社内でのダブルチェック、トリプルチェックをルール化し、誰もが安心して応募できる質の高い求人票を作成する文化を構築しましょう。
万が一、求人が掲載停止になってしまった場合でも、慌てず冷静に対応することが重要です。
ここでは、掲載停止からの回復を目指すための具体的な手順と注意点を解説します。
Indeedは、求職者にとってより良いプラットフォームであり続けるために、掲載ポリシーやガイドラインを定期的に更新しています。
そのため、以前は問題なかった求人内容が、新しいルールでは違反と判断されることがあります。掲載が停止されたら、まずはIndeedのヘルプセンターにアクセスし、最新の掲載ポリシーに隅々まで目を通してください。
自社の求人がどの項目に抵触した可能性があるのかを、先入観を持たずに確認する作業が、問題解決の第一歩です。この一手間を惜しまないことが、迅速な再掲載に繋がります。
求人の掲載が停止された場合、Indeedからメールで通知が届くか、管理画面上に非掲載の理由が表示されることがあります。
この通知には、「職種名が曖昧です」「誇大な表現が含まれています」「勤務地の表記が不正確です」といった、問題点を特定するための重要なヒントが記載されている場合が多いです。
まずは通知内容を注意深く読み解き、どの部分を修正すべきなのかを正確に把握しましょう。もし通知が届いていない、あるいは内容が不明瞭で原因がわからない場合は、Indeedの問い合わせフォームを利用して、具体的な理由について説明を求めることも一つの手段です。
掲載停止の理由が特定できたら、速やかに求人の再掲載に向けた作業を進めます。一般的には、以下の手順で対応します。
まず、指摘された箇所や、ガイドラインに照らして問題があると思われる部分をすべて修正します。次に、修正した原稿を再度社内の第三者にチェックしてもらい、他に問題がないかを確認します。
その後、Indeedの管理画面などから再掲載の申請を行います。申請後は、Indeed側での再審査が行われ、結果を待つことになります。審査には数日から1週間程度かかる場合もあります。
注意点として、同じような違反を繰り返すと、求人単体だけでなく、企業アカウント全体が利用制限を受ける可能性もあるため、一つひとつの対応を慎重に進めることが求められます。
Indeedの掲載ポリシーを遵守することは、単なるルール対応ではありません。
求職者から信頼され、結果として良い人材からの応募を集めるための重要な採用戦略です。
求人票を作成する際、つい自社の魅力をアピールすることに終始しがちですが、最も大切なのは「求職者が働くイメージを具体的に持てるか」という視点です。
企業が伝えたいことではなく、求職者が知りたい情報を提供することを第一に考えなくてはなりません。
どのようなスキルや経験を持つ人に来てほしいのか、どのオフィスや現場で働くのか、どのような業務を日々行うのか、そしてどのような給与や福利厚生が提供されるのか。
これらの要素を具体的かつ正直に提示することで、求職者は安心して応募でき、結果的にIndeedの掲載審査にも通りやすくなります。
意図しない差別表現によって掲載が停止されるリスクを防ぐには、採用に関わる担当者個人の注意深さだけに頼るのではなく、組織全体で取り組む必要があります。
「何が差別的な表現にあたるのか」という知識は、人によって認識が異なる場合があるためです。Indeedのガイドラインや、厚生労働省が示す公正な採用選考の基本などを参考に、社内独自の表現チェックリストやガイドラインを作成し、チーム全体で共有することが重要です。
定期的な勉強会などを通じて、言葉遣いや記載方法に関する知識をアップデートし、社内の基準を統一することで、無意識のポリシー違反を組織的に防ぐことができます。
Indeedの掲載ポリシーは、求職者が安全かつ安心して仕事を探せる環境を守るために存在します。
掲載が拒否されたり、突然非表示になったりする原因は多岐にわたりますが、その根底にあるのは「求職者を裏切るような情報であってはならない」という考え方です。
したがって、対策の基本は「正確・誠実・一貫性」のある求人情報を作成することに尽きます。
もし、Indeedの運用で専門家のアドバイスが必要な場合は、下記の資料をご参考にしてみてください。
また、Indeed運用を代理店に依頼する際は、以下の記事も役立ちます。代理店選びで失敗しないためのコツや費用相場を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:【決定版】Indeed運用代行におすすめの代理店17社 | インディードとIndeed PLUS代行のコツと費用紹介