2025/01/17
2025/01/17
StockSun株式会社
さまざまな企業のYouTubeを行なってきた
StockSunのYouTubeにおける品質評価基準を明文化したガイドラインです。
「YouTubeガイドライン | 100項目超の診断チェックリスト」から本資料をダウンロード可能です。
ソリューションごとのガイドラインを見てみる
2025 | 年 | 01 | 月 | 17 | 日 公開 |
2025 | 年 | 01 | 月 | 17 | 日 更新 |
StockSun株式会社
1.1 チャンネルとして達成したい目標、ゴールを一意に定められているか
このチャンネルは何のために行うのか、チャンネルの成功イメージと、目的/ゴールを定義すること。
採用にもつなげたい、売上を上げたい、老若男女問わず見てほしいといった、幅広く幅を持たすことはNG。
1.2 ユーザー体験の中で、どこに動画が寄与するかを定義できているか
「YouTubeマーケティング」=「伸びる動画を作る」だけではない。
視聴者が動画にどのように辿り着き、どのような行動変化を起こすかを定義しておくこと。
カスタマージャーニーの作成を推奨。
1.3 YouTube以外のマーケティング施策との連動性を設計できているか
ユーザーはYouTube以外のSNSやGoogle検索等の媒体を横断して情報収集を行うように変化してきている。
SEOメディアや広告運用、他SNSとの住み分けや補完関係について設計しておくこと。
1.4 短期、中期、長期のタイムラインに沿って戦略イメージを立案できているか
足もとの戦略と長期目線での戦略が同一なことはアルゴリズム上も正しいとは言えない。
運用フェーズを分けて、やることを明確にしておくこと。
1.5 戦略が上手く行っていないときのバックアッププランを用意できているか
主に、インプレッション、CVR、LTVの観点で戦略が上手くいっていないときの二の矢、三の矢を用意しておくこと。
1.6 チャンネルとして使えるアセット、強みは言語化出来ているか
単なるコピペメディアにならないよう、社内のナレッジや、出演者の権威性、人脈、会社としての知名度、資金力等の「その会社ならでは」の強みを言語化し差別化につなげること。
1.7 なぜこのチャンネルが見られるのか、競合との差別化ポイントを言語化できているか
仮説でも良いので、「このチャンネルは視聴者にとって〇〇という優位性が競合と比べてある」という差別化の要素を言語化してくこと。
〇〇には、アセットや強みが関係してくる。
1.8 チャンネルとして打ち出していきたいメッセージ・コンセプトを一文で表現できるか
「これはどんなチャンネルなのか?」という問いに、簡潔に回答できる一文を考える。
その際には、
・目的に沿った
・独自性のある
・実現可能な
コンセプトを作り上げる。
1.9 打ち出していきたいブランディングの方向性は言語化出来ているか
1.10 広告収益以外のマネタイズ手法を設定できているか
受注、採用、会員登録、企業案件、スポンサー、コミュニティビジネスなど、どこでマネタイズするのか事前に設計しておくこと。
広告収益はあくまでも副産物であり、期待しすぎるのはNG。
1.11 視聴者を次アクションに移すためのYouTube外の受け皿は準備できているか
視聴者がスムーズに目的までたどり着けるよう、YouTubeチャンネルからサービス購入に至るまでの、HPやLPやLINEも準備をしておくこと。
特にストック型かつプッシュコミュニケーションが取れるLINEは相性が良い。
1.12 視聴者を次のアクション(購入や登録)に促す導線が動画に組み込まれているか
動画完了した視聴者に次は何のアクションを取って欲しいのか、「セリフ」「テロップ」「概要欄」での誘導を行うようにすること。
1.13 視聴者がアクションを取りやすくなる、取りたくなるような仕掛け(オファー設計)は出来ているか
「購買してください」ではユーザーの意思決定ハードルが高い。
「無料資料プレゼント」「YouTube経由の特別クーポン」等の、アクションのハードルを下げるための施策を設計すること。
1.14 YouTubeからランディングした後のユーザーに対するアプローチ戦術は考えられているか
メルマガの配信、インサイドセールスの実施、LINEステップ配信の設計等、獲得したユーザーに対するCVRを最大化させるための施策を考えておくこと。
1.15 再生回数だけでなく、売上/問合せ数等の設計、シミュレーションは出来ているか
YouTube上だけでなく、その先の数字(受注数/問合せ数)等も数字として設計する。
再生が伸びたが問い合わせに繋がらないケースもあるため、下流の数字も振り返ることができるようにすること。
1.16 KPI・KGIは測定可能な指標で進捗を追跡できるようになっているか
YouTubeの機能で取れる数字以外にも、GA4やLINE等でWeb上の数字が計測できるようになっているか、来店型の場合アンケート設計が出来ているか、営業担当との情報連携が出来るか等を設定し、適切にKGIまでの指標計測が出来るようにすること。
1.17 直接的な指標(YouTube経由購買等)ではないが、間接的に寄与が期待できる効果・指標について定義できているか
他広告のCPAや、指名検索の増加、SEO順位の向上、営業の受注率向上等の期待される効果について事前に想定しておけると良い。
YouTube単体で見るとROASが合わなくても、トータルで見ると効果のあるケースも多々ある。
1.18 各KPIの進捗に対してバックアッププランを設計できているか
YouTube上のKPI(例えば再生回数等)だけでなく、LINE遷移率や受注率等のKPIに対しても数値下振れ時のプランを用意しておくこと。
2.1 アイコンを印象に残るデザインにできているか
演者の顔や会社のロゴ、チャンネル名などを載せるようにすること。
アイコンで覚える人もいるため、覚えやすくチャンネルと紐づいたものが良い。
2.2 チャンネル名は発信内容に基づいているか
チャンネル名を見ただけで何のチャンネルか分かるようにすること。
ただの会社名やサービス名だけ、などは非推奨。
2.3 チャンネル名のVSEO対策ができているか
チャンネル名に狙いたいキーワードを入れることでVSEO対策にも一部関係するが、強くこだわりすぎずとも良い。
2.4 チャンネルバナーは他チャンネルとの差別化ができているか
伝えたいメッセージやコンサプトなどを記載。
オファー資料や誘導導線があればその訴求も記載しておく。
2.5 チャンネルバナーの画像サイズに誤りがないか
スマホ、パソコン、テレビ、それぞれ媒体によって、表示されるバナーサイズは異なる。
バナーの設定画面にて各媒体で適切に表示されるための画像サイズが異なるため、、テレビサイズ用に作成した上で、絶対に表示したい部分はスマホサイズ内に収める。
・アップロード条件
2048×1152ピクセル以上
アスペクト比 16:9
ファイルサイズ 6MB以下
・各媒体のサイズ
TVサイズ 2560×1440px
PCサイズ 2560×423px
スマホサイズ 1546×423px
2.6 チャンネル概要欄に必要情報の漏れがないか
チャンネルコンセプトや出演者情報、お問い合わせ先、HPリンク等の情報を漏れなく記載すること。
2.7 ハンドルは運用者に紐づいたものにできているか
チャンネル名とは別に設定できるチャンネル識別子。
日本語も使用できるが、シェアする際に文字数が多くなるためアルファベットでの設定を推奨。
企業名やサービス名に関連するものを設定すること。
2.8 動画の透かし設定は、動画全体での表示設定になっているか
パソコンで動画を視聴するユーザーに対して、動画のアイコンを右下に表示させることができる機能。
チャンネル登録ボタンとして機能する。
表示タイミングを設定できるが、基本的には動画全体での表示を推奨。
2.9 チャンネルトップの整理ができているか
YouTubeのチャンネルページのトップに固定する動画は、訪問者の第一印象を左右する重要な要素。
そのためトップ動画はチャンネルのテーマやコンテンツのジャンルを代表する動画、再生数や視聴者の反応が良かった人気動画を選ぶように設定すること。
2.10 再生リストの整理ができているか
動画のジャンルごとにリストを作成しておくことで回遊率の向上が見込めるため、再生リストは定期的に見直すこと。
また、該当する新規動画がアップロードされた際には適宜追加すること。
2.11 チャンネルタグに狙いたいキーワードを設定できているか
何に関連するチャンネルであるかを設定することができるため、狙いたいキーワードの設定をする。
3~5個程度を入れることを推奨。
2.12 上級者向け利用資格の申請は余裕を持ってできているか
各動画の概要欄にURLを記載したり、ライブ配信をできるようにするための機能であり、申請は必須。
申請から承認までに24時間程度が必要かつ、承認が降りずに再申請をするケースも多いため、チャンネル開設後すぐに行うこと。
3.1 ビジネス全般の理解ができているか
3C分析、4P分析、SWOTなどの分析フレームワークを利用し、商品・サービスの理解をする。
3.2 USP(独自の売り)を定義できているか
チャンネル全体でのメッセージ、コンセプトを作り出すため、競合にないサービスの独自の強みを理解すること。
3.3 他のマーケティング施策状況、数値を把握できているか
YouTubeは、あくまで目的達成のための手段である。
したがって、YouTube以外の実施状況及び数字も必ず把握すること。
3.4 顧客のニーズ、課題、価値観が把握できているか
具体的であればあるほど良い。
年齢・性別・職業等の情報だけでなく、悩み・なりたい像・求めている情報まで設定すること。
3.5 カスタマージャーニーを描けているか
そもそもマーケティングにおいてYouTubeはどのタイミングで、何のために使われるのかを決める必要がある。
顧客がどのような道のりで認知~利用/拡散まで至るのかを、既存のマーケティング施策の状況も踏まえて整理すること。
3.6 競合チャンネルを最低5個洗い出せているか
既に先行しているチャンネルがある場合、後発であるメリットを活かしたい。
そのため競合になるチャンネルを最低5個は探すこと。
ど真ん中の競合がない場合、類似ターゲットの別商材の訴求をしているチャンネルを洗い出すとよい。
3.7 競合チャンネルの強み・弱み・伸びている理由を言語化できているか
後発である以上、先行者を超えるコンテンツを作らないと意味がない。
そのため、なぜ伸びているかを言語化し、差別化/アップデートの材料とすること。
3.8 類似ターゲットに向けたサイトを最低5個洗い出せているか
Webサイトも必ず調査すること。
YouTubeより成熟した市場のため、訴求軸やターゲティング、発信すべきコンテンツで参考となる要素が多い。
3.9 ターゲットが検索しそうなキーワードをリスト化出来ているか
「ターゲットが検索しそう」「サービスが狙いたい」という観点でキーワードを最低200個は洗い出し、リスト化すること。
3.10 競合サイトが取得しているキーワードを調査出来ているか
Ahrefs等のツールを使うことにより、Webサイトが流入を取っているキーワードを調査することが可能。
思ってもいないキーワードが発見されることがあるため、Webサイトの分析も行うこと。
3.11 キーワード毎にどのような動画が上位表示しているかリスト化出来ているか
YouTube上でのニーズや人気コンテンツを正確に把握するため、KW毎に上位表示されている動画を最低10位まではまとめてリスト化しておくこと。
3.12 同ジャンルのチャンネルで直近伸びている企画やコンセプトはピックアップできているか
過去にアップされて人気な動画と、最近アップされて人気な動画では後者の方がトレンド性を抑えている可能性が高い。
同様な企画やコンセプトを一部踏襲することにより、初速を付けた運用が可能。
3.13 YouTube上で人気の企画やコンセプトはピックアップできているか
「喧嘩形式」「密着ドキュメンタリー」等、YouTube上では時期によって人気なトレンドが出来ることがある。
普段からYouTube視聴を続け、トレンドをキャッチアップしておくこと。
4.1 キーワードリストに網羅性があるか
チャンネル開設時は検索流入を狙った企画を優先的に作成すること。
検索流入を無視した運用では、視聴者属性がブレてエンゲージメントが低下したり、CV数が担保しづらい。
そのため、ターゲットが検索をし得るキーワードを網羅的にリストアップする必要がある。
4.2 カテゴリー分けができているか
ユーザーのニーズを把握するため、リストアップしたキーワードの中で似ているものをカテゴリー分けすること。
キーワード数が多いカテゴリーに関しては、優先的に企画を作成する。
4.3 2語以上のキーワードを選定できているか
キーワードの検索意図を踏まえて動画を作成すること。そのために、上位表示を狙っているキーワードは2語以上のものを選ぶ。
例えば、「YouTube 伸ばし方」だとYouTubeを伸ばしたい人が検索しているとわかるが、「YouTube」だけだと検索意図が分からず、企画を立案しても的外れな企画になりやすい。
4.4 キーワードの検索結果まで把握できているか
ユーザーの検索意図を把握するため、各キーワードに対してYouTube内で検索を行い、どのような動画が上位表示をされているかを把握すること。
そのうえでユーザーに人気の内容を把握し、自身の動画内容に反映させる。
また、上位表示されている動画が検索キーワードに対して的はずれな動画である場合は、自チャンネルで上位表示を取りやすいと判断して良い。
4.5 同業のチャンネルを5個以上挙げられているか
同業の人気チャンネルは5個以上リストアップする。
それらのチャンネルで共通する人気動画を把握することで、再生数が伸びやすい企画を特定することができる。
4.6 競合情報としてまとめるべき指標に漏れがないか
動画の再生数、チャンネル登録者数、公開日の3点をまとめる。
再生数のみで判断をしてしまうと相対評価の精度が下がってしまうため、上記3つの指標から相対評価を行う。
4.7 チャンネル登録者に対して再生数が多いか
企画の良し悪しの判断基準の一つとして、「拡散率が100%以上かどうか(=登録者数よりも再生数が多いかどうか)」を考慮すること。
300%以上だと良い企画である可能性が非常に高い。
4.8 再生数が多い動画は、時期性による一過性の増加ではないか
イベントの直前に投稿した動画など、時期性によって注目されている動画が人気動画になっているケースも多々見られる。
そのため、普遍的に再生数が多い動画であるのか、時期性が絡んだために再生数が多い動画であるのかを判断すること。
4.9 伸びている動画の共通点を洗い出せているか
参考にする動画をいくつか見つけたら、伸びている共通点を洗い出し、どのように企画に落とし込むかを考える。
4.10 企画以外で再生数の伸びに寄与している要因はないか
演者の強みが出る企画の方が内容が濃くなり、視聴維持率やチャンネル登録者数などが増えやすくなる。動画に出演するのは誰か、どのような見せ方をするか先に決めるべき。
4.11 投稿本数に応じた拡散戦略を取れているか
30〜50本ほど検索KWを意識した動画を投稿したら、トレンド性が高い動画やより拡散率の高い動画の投稿頻度を増やすこと。
それによりブラウジングや関連動画からの流入を増やしていくのが目的。
4.12 外部流入元の精査ができているか
視聴者層の近いチャンネルとコラボやYouTube広告を使用することで、再生回数やチャンネル登録者数の大幅増加を狙うことも可能となる。
チャンネルの方向性によっては、コラボをすることでブランディング毀損になるケースも考えられるため、外部流入元の精査が必要。
4.13 外部流入を用いるタイミングとして適切か
チャンネル開設初期は外部流入を増やすことで興味の薄いユーザーが集まってしまい、チャンネルの評価が極端に下がってしまうケースがある。
そのため、ある程度の固定ファンが付き、再生数が安定するタイミングまでは外部流入施策は非推奨。
5.1 文字数は20文字以内になっているか
一目でその動画がどんなものか分かる文言を設定する
多くの要素を詰め込みすぎて文字が潰れてしまうと何も伝わらないため、多くとも20文字ほどに収める。
(ただし、文字の壁のような背景を作りたい場合は、文字数制限なし)
5.2 タイトルとサムネで内容が重複していないか
そしてサムネイル・タイトルでいかに情報を伝えられるかは一つの鍵となるため、タイトルとサムネイル文言で重複する単語がないようにする
5.3 【暴露】【知らないと損する】のような惹きの強いKWをタイトルに入れているか
また切り口をうまく使えるかで再生数が数倍変わることもある。「知らないと損する」「永久保存版」のようなキャッチーな表現で、切り口を使うこと。
5.4 人物画像
インフルエンサーは認知度があり、クリックされる要因になるのでインフルエンサーは大きく表示する。
社員など著名人以外の方は認知度がなく、クリックされる要因になる可能性は低いため、出演者の写真は比較的小さく配置し、文字を大きくする。
喜怒哀楽が伝わりやすい画像は目を惹きやすいため、サムネイル用に高画質の別撮り画像を用意することも推奨される。
5.5 文言とデザインのイメージが合っているか
明るい文言に対しては明るい表情、色使い
ネガティブな文言に対しては暗い表情、色使い
など、文言とデザインに整合性を持たせること。
5.6 背景色と文字の色は被っていないか
文字の視認性を担保するため、背景色と文字色では似たような色、明るさのデザインを使用しない。
5.7 トンマナは統一されているか
配色がバラバラだとクオリティの低いサムネイルに見えてしまう。そのため、チャンネル内で統一感を出すように意識する
チャンネルにファンがついている場合は、統一感を出すことでリピートされやすくなる。
5.8 色を3色以上使っていないか、3色の場合、配色比率(70:25:5)を意識して作成しているか
カラフルすぎるデザインは、文字の視認性を下げてしまう。
デザインも大事なものの、あくまでも文言で引きを作りたいめ、使用している色数や配色比率に注意する。
5.9 引きでの視認性は十分か
お洒落なサムネイルは訴求が弱くなり、クリック率が下がる傾向がある。
そのため視認性を一番に考えてデザインすることが重要である。
サムネイルの文字が多すぎると視認性が落ちてしまうため、文字数は15文字程度に収める。
一番見てほしいワードは大きく、助詞は小さくすることで、文字の強弱をつける。
また、動画の肝となるワードや切り口などのワードは目立つ色を使うことが推奨される。
背景と文字が同系色になっていると文字が見えにくくなりクリック率が下がるので、同じ色を使わないように。
5.10 ユーザー側画面の確認はできているか
視聴者はサムネイル→タイトルの順番で見て、クリックするかを決めるのが一般的な流れである。
そのため、タイトルとの組み合わせを考えてサムネイルを作成する。
サムネイルは目に留まるようにインパクトのあるものにし、タイトルは具体性を持たせるように。
またサムネイルは視線誘導を意識して作成する。
Z型、E型、N型などの視線誘導の型があるが、視聴者がどの順番で文字を読むのかを意識してサムネイルを作るように。
5.11 複数パターンで3枚制作し、テスト設定できているか
クリック率が低い場合、サムネイルを変更できるように複数パターン作成しておきましょう。
現在は、サムネイルを最大3パターン比較できる機能がYouTubeに実装されています。
5.12 文字数は32文字以内で設定されているかスマホ視聴前提の場合、28文字以内になっているか
デバイスにもよるが32文字以上は表示されないので、タイトルは長くなりすぎないようにしましょう。
5.13 検索されるKWは必ず入っているか、出来ればタイトル冒頭に入っているか
YouTube検索されたときに動画を上位表示させたい場合は、検索されるKWを必ずタイトルに含めましょう。
キーワードはタイトルの最初の方に入れた方が上位表示されやすいと言われているため、可能であれば最初の方に入れるようにしましょう。
5.14 16個以上設定していないか
動画の内部タグを15個以上に設定すると、全てのタグが反映されなくなってしまう。
そのため、タグに入れるキーワードは8~14個を推奨。
5.15 動画に関連したキーワードを入れることができているか
内部タグは検索結果にも影響するため、表示させたいキーワードを確実に入れること。
また、関連動画の判定にも影響するため、関係ないキーワードは入れないこと。
5.16 VSEO及び問い合わせ導線を意識できているか
動画の内容のサマリーを記載するとVSEOに効果的なため、設定すること。
またユーザーへ打ち出したいサービス等のリンクは上部に記載する。
5.17 動画に関連したキーワードを入れることができているか
概要欄に #〇〇 と入れることで動画の内容をYouTube側が判断しやすく、関連動画等に影響する。
こちらも15個以上に設定すると反映されなくなってしまうため、3~14個の設定を推奨。
また、2語以上のキーワードは設定することができないため、1語のキーワードを設定すること。
5.18 回遊や問い合わせのための要素を表示できているか
オススメ動画の表示やLINE公式アカウントのURL表示ができるため、自チャンネルの状況に合わせて、表示させたい要素を設定すること。
6.1 遷移させたいURLの計測が動画ごとに行えるようになっているか
GA4を導入し、各動画にカスタムURLパラメーターを追加して計測を行うことで、どの動画からお問い合わせリンクやLINEへの遷移が多いかを把握すること。
LINEへの遷移にはたとえばLステップなどの外部ツールを導入し、適切なパラメーターを設定することで、Lステップを通じたユーザーの行動も正確に追えるように計測環境を整備すること。
6.2 お客様にアンケートを行い、成果を計測する仕組みになっているか
アンケートの「知ったきっかけ」欄にYouTubeを選択肢として追加し、パタメーターでは測れない数値の効果も把握すること。これにより、パラメーターでは測定できない定性データも含めて成果を把握することが可能となる。
6.3 KGI・KPIを振り返りができているか
1-2 戦略設計 にて設定したKGIやKPの数値を達成できているか振り返る。
達成できていない場合はどの数字が要因か分析する。
6.4 KGI・KPIの達成に寄与した動画は把握しているか
CVに直結しなくても再生数が増加する企画がある一方で、再生数が伸びなくてもCVに繋がりやすい企画も存在する。
KGIやKPIに寄与しやすい動画を整理しておくことで、数字が低迷した際の改善策として活用できる。
6.5 遷移率は予想通りの結果になっているか
LINEやメルマガなどへの遷移数を追っている場合は、再生数あたりの遷移率で改善できるポイントがないか確認すること。
6.6 再生リストやチャンネルページが整備されているか
サービスの紹介動画やお客様との対談動画など、コンバージョンにつながる動画をチャンネルページのトップに固定し、再生リストにまとめる。また、再生リストやチャンネルページを整備し、自チャンネル内の回遊性を高めることで、再生数の増加が期待できる。
6.7 CVにつながる動画を投稿しているか
リード獲得や成約率向上を目的としたお客様インタビュー、対談形式の動画コンテンツを定期的に投稿する。
6.8 動画内で誘導できているか
お問い合わせやLINEなどに誘導するCMを挿入することで、遷移率の向上が期待できる。
またサイドテロップに「特典資料は概要欄から」「お問い合わせは概要欄から」などと載せて訴求することもできる。
6.9 コメント欄に誘導したいリンクが掲載されているか
コメント欄に誘導したいリンクを掲載し、固定化することで遷移率が向上し、売上につながる可能性がある。
6.10 クリック率、視聴維持率は低い数値になっていないか
クリック率や視聴維持率が低いとインプレッション数が伸びず、再生数や登録者数も低下する。クリック率や視聴維持率が低い場合は、後続の項目を参考に改善を行うこと。
6.11 動画ごとの確認ができているか
現在のYouTubeは総再生時間が多い動画を良い動画だと判断し、おすすめに表示される。
総再生時間の算出方法は、
総再生時間=再生数(インプレッション数×クリック率)×視聴時間(動画尺×視聴維持率)
のため、総再生時間が良かった場合は上の4要素のうちどれが良かったのかを分析する。
6.12 総再生時間が前月比で増加傾向になっているか
各月で比較することにより、そのチャンネルで投稿済みの動画全体での評価推移を見ることができる。
前月比1.2倍以上あると順調に成長していると見なすことができますが、投稿本数を変えないまま0.8倍の場合はテコ入れが必要といえる。
1点注意点として、時期性のあるテーマを扱うチャンネルでは、順調に成長していても前月比で1を割ってしまうことがございます。例えば受験塾の場合、2月前後の総再生時間は多く、8月にかけて下がっていく傾向があります。ご自身のチャンネルテーマの季節性を鑑みた上で、総再生時間が正しく成長しているか確認が必要。
6.13 総再生時間に大きく寄与している動画が特定できているか
チャンネル内で総再生時間を牽引する動画を把握することで、視聴者が求めるテーマやフォーマットが見えやすくなる。特定動画が牽引役の場合、その特徴を分析し、他コンテンツにも応用することで、総再生時間全体の底上げが期待できる。
6.14 長尺動画を投稿できているか
5分くらいの尺が短い動画は総再生時間が短くなり、おすすめに表示されにくいため、動画の尺は10分以上になるようにする。また、30分以上の長尺動画を投稿することも有効。
6.15 再生リストや関連動画への導線設計がなされているか
総再生時間は単一動画だけでなく、チャンネル内の複数動画を連続視聴してもらうことでも向上する。再生リストをテーマ別に最適化し、関連動画へのリンクやカードを配置して視聴を誘導することで、総再生時間を長くすることができる。
6.16 視聴維持率は35%以上になっているか(10分尺の場合)
視聴維持率は35%以上になっているか確認しましょう。(10分尺の場合)
視聴維持率が低いと質が低い動画とYouTube側が認識し、おすすめに表示されにくくなります。
視聴維持率のグラフを見て、離脱されているポイントがあれば改善するようにしましょう。
6.17 冒頭30秒で60%の維持率を切っていないか
離脱は冒頭で一番多いため、冒頭の演出を変更することで視聴維持率は大幅に改善します。
6.18 本編の内容が分かりにくくなっていないか
説明がわかりにくかったり、つまらないと感じてしまうと離脱されるので、視聴維持率が上がっている箇所や下がっている箇所の理由を調べる。
6.19 台本構成はPREP法にのっとっているか
冒頭でポイントを提示し、理由や根拠を明確化し、その後具体例を示し、再度ポイントをまとめて結論づけるPREP法を用いることで、視聴者の関心を維持しやすい構成となる。
6.20 冒頭で権威性、実績を提示しているか
演者の権威性や実績を冒頭で提示することで、有益な動画であることを視聴者に伝える。
6.21 動画の概要を冒頭で言っているか
ダラダラ話し始めと冒頭で離脱されることが多い。
この動画で何について話すのか最初に一言で伝えるようにする。
また、冒頭やサイドテロップで全体の流れを目次などで示すことも有効。
6.22 冒頭に余計なダイジェストが入っていないか
ダイジェストを入れると冒頭での離脱が増えるため、余計なダイジェストは入れない方が良い。
6.23 音量バランスは悪くないか
セリフやBGM、SE(効果音)が適切な音量バランスで調整されていない場合、視聴者にストレスを与える。
特にBGMやSEが大きすぎると離脱につながる。
6.24 画変わりが無い単調な動画になっていないか
画角を変えたり、イラストなどを適度に入れ画変わりを適度に行うことで視聴維持率の改善が期待できる。
またはディレクターとの掛け合いを入れることで動きがある動画にすることもできる。
6.25 7〜10秒に一回、SE(効果音)は挿入されているか
SEを適度に挿入することで、テンポ感が良くなる。
6.26 ジェットカットを行っているか
YouTubeで一般的なジェットカットを行うか、TVのような間を持たせた編集にするか要確認。
ジェットカットの仕方としては、基本的には間を残さない編集をするが、カットの間が早すぎるとクリックノイズ(プツプツ音)が生まれ、聞き心地の悪い音声になる。
発声が終わった後、3フレームくらい音の波形がない部分を持たせてカットすることで、クリックノイズの発生しない聞き心地の良い音声ができる。
6.27 内容が分かりにくい箇所は図解を入れているか
難しい話は離脱されやすくなるので、図解を入れて内容を理解しやすくする。
6.28 公開1時間後
公開して1時間後時点でのクリック率(CTR)は、動画の伸びに一定の影響があると考えられる。
良い動画の場合は15~20%が見込めますが、仮に7%前後の場合、その後あまり露出されない可能性がある。
分析シートなどに時間ごとのクリック率をまとめておく。
6.29 公開24時間後
24時間後のクリック率は8%以上を目標にする。
立ち上げから30本ほど投稿したら視聴者属性が固まりクリック率が安定してくる。
クリック率が極端に低いサムネイルは変更した方が良い。
6.30 公開数ヶ月後(公開後全体)
インプレッション数が増えるとクリック率が低くなる傾向がありますが、インプレッション数もクリック率も他の動画に比べて低い場合は、サムネイルを変更することで改善できることがある。
6.31 高クリック率を示すサムネイルやタイトルの共通点が分析できているか
なぜクリック率が高くなったのか要因を分析することで他のサムネイルにも応用できる。
6.32 撮影する前にサムネイルに入れるワードを決めているか
サムネイルの訴求を強くするために、撮影した動画を見てサムネイル文言を決めるのではなく、事前にサムネイルに入れる文言を決めておく。
6.33 撮影する前にサムネイルに使用する写真をイメージできているか
動画の切り抜きの写真を使用するのではなく、表情やポーズ、写真の背景などを考えておく必要がある。
6.34 サムネイルの文字数は15文字程度に収まっているか
サムネイルの文字が多すぎると視認性が落ちてしまうため、文字数は15文字程度に収める。
6.35 サムネイルのA/Bテストは行っているか
クリック率が低い場合、サムネイルを変更できるように複数パターン作成しておく。
YouTubeの機能でサムネイルは3枚まで試すことができます。訴求軸をずらして、どのサムネイルが一番良い結果になるかを調べ改善するようにする。
6.36 競合のサムネイルを把握しているか
競合のサムネイルと並んで表示されてもクリックされるようなサムネイルを目指す。
6.37 サムネイルの文字の大きさの強弱は適切につけられているか
一番見てほしいワードは大きく、助詞は小さくすることで、文字の強弱をつける。
6.38 サムネイルの演者の大きさは適切か?(インフルエンサーは別)
インフルエンサーは大きく表示、社員や著名人以外の方の写真は比較的小さく配置し、文字を大きくする。
6.39 サムネイルはチャンネル全体で文字の色やデザインに統一感があるか?
配色がバラバラだと他のチャンネルに見えてしまうことがあり、クリックされないことがある。チャンネル内で統一感を出すように意識する。
6.40 サムネイルの右下に重要なワードが入っていないか
サムネイルの右下はYouTube時間表記で隠れてしまうため、重要なワードは配置しないようにする。
6.41 1〜2秒で理解できるサムネイルになっているか
視聴者は2秒くらいでその動画を見るか判断しています。パッと見て理解できるサムネイルになっているか確認する。
6.42 切り口(惹きつけるような文言)が入っているサムネイルになっているか
切り口をうまく使えるかで再生数が数倍変わることもあります。「知らないと損する」「永久保存版」のような切り口を使うようにする。
6.43 サムネイルの文字は色を使いすぎていないか(3色くらいまで)
使う色が多すぎるとまとまりが無く見えづらくなってしまいます。使う色を絞り配色比率(70:25:5)を意識して作成する。
6.44 目立たせたい文字を目立つ色にしているサムネイルになっているか
動画の肝となるワードや切り口などのワードに目立つ色を使うようにする。
6.45 視線誘導を意識したサムネイルになっているか
Z型、E型、N型などの視線誘導の型がありますが、視聴者がどの順番で文字を読むのかを意識してサムネイルを作る。
6.46 背景と文字が同系色のサムネイルになっていないか
背景と文字の色が同じだと、文字が見えにくくなりクリック率が下がるので、同じ色を使わないようにする。
6.47 どのような動画であるか分かるようなタイトルになっているか
サムネイルで訴求した内容の解像度を上げるようなタイトルになるようにする。
6.48 タイトルはサムネイルの文言と同じになっていないか
サムネイルと同じことを訴求するのはもったいないので、同じ文言にならないようにする。
6.49 タイトルは切り口(惹きつけるような文言)を使えているか
「知らないと損する」「永久保存版」のような切り口を使うようにしましょう。サムネイルの訴求と相性の良い切り口を使えると良い。
【驚愕】など【〇〇必見】のように目立たせたいワードは【】をつけて目立たせるやり方もある。
6.50 トラフィックソースは予想通りの結果になっているか
検索流入を狙った企画であれば、”YouTube検索”からの流入があるか、どのキーワードからの流入が多いか確認しましょう。
特に初期・立ち上げ期は狙ったKWからの流入があるか確認しましょう。
初期・立ち上げ期は「外部」、「チャンネルページ」、「検索」からの流入が多くなりやすい。
YouTubeに視聴データが溜まっていくと、「ブラウジング」、「関連動画」の流入が多くなってくる。
6.51 どの経路からどれくらい視聴者が流入しているか把握できているか
アルゴリズムが操作できるのはインプレッション数のみとなり、CTRや視聴維持率など他要素はユーザー行動によって記録される。
そのため、YouTubeがどの流入元での数字を評価したかは、インプレッション数やグラフを見ることで確認できる。
企画立案時に
・どの動画を参考にしたか
・どの検索KWを狙ったか
・どれくらいインパクトや自信のあるサムネイル/タイトルだったか
などをメモしておき、トラフィックソースの数字と照らし合わせることで、より良い分析を行いやすくなる。
6.52 公開1時間後のランキングが下位になっていないか
視聴回数が7〜10位の動画の場合は拡散される可能性が低いので、サムネイルやタイトルを変更する。
6.53 トレンドをウォッチしてるか?
トレンド性のある企画はブラウジング流入が増えやすい。
自チャンネルの業界で流行っているものは毎日確認しておく必要がある。
トレンド性のある企画の場合は編集のクオリティよりも早さを優先し、即日投稿した方がブラウジング流入は多くなることが多い。
6.54 競合の動画がバズったら、3日以内にパクれているか
競合のチャンネルを毎日確認し、バズっている動画があれば競合の動画内容よりもクオリティが高いものをすぐに投稿できるようにする。
6.55 どのチャンネルのどの動画から流入しているかをまとめられているか
企画立案時、何かの動画に寄せに行った際やトレンドの構成を真似た際は、こちらの流入数がそれにより増えているか確認する。
クリック率はブラウジングと似た数字になりやすいですが、そちらより少し高くなることが多い。
また一定の外部流入を記録した1~2時間後は、関連動画でのインプレッション数が増えることも何度か確認されている。
6.56 自チャンネル回遊と他チャンネル流入を分けて分析できているか
自チャンネルでの内部の回遊強化に注力すべきか、他チャンネル視聴者の取り込みにフォーカスすべきかを判断し、より効果的な改善アクションを打つことが可能となる。
6.57 関連動画として表示されるコンテンツがターゲット層と一致しているか
関連動画経由で得られる視聴者が、自チャンネルのペルソナと合致しているかを分析する。非ターゲット層からの流入が多い場合、ブラウジングの表示先もターゲットから離れた属性になってしまうことがある。
6.58 自チャンネルが落ち込んでいる場合、概要欄での誘導を実施できているか
概要欄の上部に、関連する動画はこちらとまとめて記載しておくことで回遊率が上昇する。
6.59 動画の最後に自チャンネルの動画が表示されるようにエンドカードを設定できているか
終了画面からその動画を見に行く人が多い場合、関連動画にも表示される可能性が高くなる。
関連動画に表示させたい動画や再生リストを設定すること。
6.60 再生リストやカードは設定されているか
同じ種類の動画を再生リストにまとめておくことでYouTubeからも関連性の高い動画であると認識されやすくなり関連動画にも載りやすくなる。
また、関連性の高い動画や再生リストをカードにも設定しておくことで関連動画に載りやすくなる。
6.61 台本内で関連する自チャンネルの動画について言及できているか
動画の中で自チャンネルの他の動画を紹介することで回遊率が上昇する。話したタイミングでカードを挿入するようにしておく。話し忘れないように事前に台本に記載しておくこと。
6.62 関連動画に表示されやすいタグ設定になっているか
関連動画に表示させたい内容のキーワードをタグに設定しておくことで、関連動画にも表示されやすくなる。
6.63 サムネイルは関連動画の一覧で目を引くデザインになっているか
関連動画枠で埋もれないためには、視認性の高いサムネイルが欠かせない。他動画との比較で視線を奪える色使い、表情、文言配置を再考し改善することでクリック率を向上させる。
6.64 狙ったKWに対して順位計測を出来ているか
検索流入を狙った企画であれば、”YouTube検索”からの流入があるか、どのキーワードからの流入が多いか確認する。
また少なくとも月に一回以上は狙いたいKWで実際にYouTube検索し、自分の動画が上から何番目に表示されているか確認することをことを推奨する。
弊社では、独自開発したツールを活用し、日々検索順位をモニタリングしています。この体制により、VSEOの課題に対して即座に対応できる環境を整えている。
6.65 検索流入のクリック率は高い数値となっているか
YouTube検索は順位次第で10~20%のクリック率を安定的に出すことも可能。
6.66 概要欄にキーワードを入れた動画概要を記載し直しているか
狙っているキーワードを不自然にならない範囲で動画概要欄に盛り込むことで、検索結果で上位表示の可能性が高まる。
6.67 タイトルで狙っているKWを冒頭に寄せられているか
狙っているキーワードをタイトルの冒頭に入れることで検索順位が上がることがある。
6.68 動画のタグが検索意図に合致したキーワードで最適化されているか
動画内容やターゲット視聴者の検索意図に合ったタグ設定を行うことで、そのキーワードで検索した際に上位表示されやすくなる。
6.69 検索した時に自チャンネルの動画より上位表示されている動画を参考に、再度企画考案できているか
検索流入を増やすには視聴者が探し求めている解決策やエンタメ要素を提供する必要がある。上位表示されている競合の動画を分析し、競合の動画よりも視聴者のニーズを満たしている企画を立案し撮り直す。
6.70 再生リスト経由の再生回数が増加傾向になっているか
再生リストを起点に視聴が増えている場合、再生リストの構成やテーマが視聴者のニーズに合致していると考えられる。
6.71 再生リスト経由の視聴維持率が高水準になっているか
再生リスト内で視聴維持率が高ければ、動画間の関連性が高く、スムーズな導線を生み出せているサイン。
6.72 再生リスト内のサムネイル・タイトルが統一感をもって整備されているか
再生リストを企画コンセプトに合わせて統一することで、視聴者が求めるコンテンツを直感的に見つけやすくなる。改善時には、各動画のサムネイルやタイトルのトンマナを揃えることでクリック率の向上が期待できる
6.73 再生リスト内の動画順が関連性やストーリー性を考慮した並びになっているか
再生リスト内の流れが分かりやすく、テーマが明確であれば、視聴者は次の動画へスムーズに遷移しやすくなる。
6.74 再生リストのテーマが新規視聴者にも理解しやすい内容になっているか
初めてそのチャンネルに訪れる視聴者でも、再生リストの意図や価値がすぐに把握できるような明確なテーマ付けは重要。改善時には、タイトルや説明文を分かりやすくし、重複や曖昧さを避けることで、視聴者がストレスなくコンテンツ群へアクセスできるようにする。
6.75 チャンネルページ経由の視聴回数が増加傾向になっているか
チャンネルページからの視聴数推移を定期的に確認し、安定的な流入が得られているかを分析する。継続的な増加はブランディングが浸透し、視聴者がトップページを積極的に閲覧している兆候である。
6.76 トップ表示する動画や再生リストを定期的に入れ替え、最新かつ最も訴求力のあるコンテンツになっているか
新鮮なコンテンツをトップに配置することで、リピーターにも新たな発見を提供できます。データに基づき効果の低い動画を入れ替え、最適な訴求を行う。
6.77 チャンネルページのレイアウトは視聴者が次のアクションを取りやすくなっているか
ユーザーが求めるコンテンツへ自然に誘導するため、視覚的誘導ラインやコンテンツ分類を定期的に見直します。最も視聴者に見てもらいたい動画リストが上部に来るようにする。
6.78 狙った媒体から流入しているか
現在のYouTubeでは、外部アプリ(X、Instagram、Facebook等)から流入がある動画やチャンネルを優先する傾向にある。(他媒体から視聴者を連れてきてる、と判断されるため)
InstagramやXなど施策を打っている媒体からの流入があるか確認するようにする。
6.79 外部からの視聴者数は増加しているか
外部からの視聴者が増えている場合、チャンネルの認知拡大に成功していると判断できる。
6.80 オーガニックの視聴者と比べて外部からの視聴者の視聴維持率は大きく下回っていないか
オーガニックと比べて外部の視聴者の視聴維持率が15%以上下回っている場合は、チャンネルの属性と合っていない可能性がある。その状態で過度に外部流入が増えるとチャンネルの属性が壊れてしまう可能性もあるため、オーガニックでの流入との数字を確認するようする。
6.81 運用中のSNSで告知しているか
他媒体で運用中のSNSやサービスがあれば、そちらに動画URLを添付することで一定のトラフィックを見込むことが可能となる。
6.82 TikTokでYouTubeリンクを載せていないか
TikTokの場合、流入数はYouTubeではカウントされない上、TikTokでYouTubeリンクを添付しすぎることでTikTokアカウントがシャドウバン(どんな動画を上げても再生数が2桁前後になる状況)となる可能性があるため、注意が必要である。
6.83 視聴者年齢が定めたターゲットの年齢と合致しているか
1-2 戦略設計において、狙った視聴者像とのズレがないか確認する。
また、YouTubeでは18-24歳/25-34歳といった区分がされるため、20代などの区切り方がどうしても厳しくなる。
視聴者層が30代か40代かなどを知りたい際には、コミュニティ投稿のアンケート機能などを確認する。
6.84 ターゲットの年齢層の総再生時間は他の年齢層の視聴時間に比べて長くなっているか
狙った視聴者属性の総再生時間を見ることで、その層に刺さる動画を作れてるか否かも確認することができる。
6.85 ターゲットの年齢層が好む企画、構成になっているか
狙っている年代が何に興味を持っているのかを再度整理し、視聴者の年齢層の嗜好・ニーズを的確に企画や構成に反映させる。
6.86 ターゲットの年齢層が分かりやすいチャンネル名になっているか
チャンネル名に「40代、50代」など視聴してもらいたい年齢を入れると、年代属性が改善することがある。
6.87 ターゲットの年代が好むデザインになっているか
視聴者の年代に合うサムネイルや動画デザインになっているか確認する。50代以上がターゲットの場合は、エンタメ感が強いチープなデザインよりも落ち着いたデザインの方が好まれる。
6.88 視聴者の性別が定めたターゲットの性別と合致しているか
こちらも設定した視聴者像とのズレがないか確認する。
男女による視聴時間の差は年齢ほど大きくないため、各数値を事細かに見る必要性はやや薄いと言える。
6.89 ターゲットの性別の総再生時間は長くなっているか
狙った性別の総再生時間を見ることで、その層に刺さる動画を作れているか否かも確認することができる。
6.90 ターゲットの性別が好むデザインになっているか
視聴者の性別に合うサムネイルや動画デザインになっているかを確認することが必要である。女性がターゲットの場合、男性が好む色を使用するよりも、ピンク系など女性が好む色を使用することで改善できる場合がある。
6.91 ターゲットの性別が分かりやすいタイトル、サムネイルになっているか
タイトルやサムネイルに「女性必見」など、どの性に見てほしいのかを記載することで、視聴者属性がターゲットに近くなることがある。
6.92 ターゲット視聴者が最もアクティブな曜日・時間帯を明確に把握できているか
視聴者が頻繁に閲覧する曜日や時間帯を特定し、その情報を基に最適な投稿スケジュールを組み立てることが重要である。
多くの場合、視聴される時間帯は20時前後、視聴される曜日は金・土・日であることが一般的である。
6.93 特定したピーク視聴時間に投稿スケジュールが反映されているか
視聴者の閲覧ピークタイムに合わせて動画を公開することで、初期再生数の最大化や視聴継続率の向上を図り、より高いエンゲージメントを獲得できる。
6.94 競合チャンネルの傾向を踏まえた投稿時間・曜日の調整が行われているか
ターゲット視聴者がアクティブな曜日や時間帯は他チャンネルでも動画が投稿されることが多く、競合が激しい。もし別の時間帯でも一定の視聴が確認でき、現状打開策に困っている場合は、投稿時間を工夫することも有効な手段である。
6.95 リピーターとなっている視聴者数が増加傾向になっているか
過去一定期間(例:直近3カ月)との比較で、リピーターが増加傾向にあるかを把握しておくことが重要である。
6.96 1視聴者あたりの平均視聴回数が2回以上になっているか
平均視聴回数が2回以下のチャンネルは中長期的に失速していく可能性があるため、1視聴者あたりの平均視聴回数は2回以上を目標とする。
もし数値が低い場合は、1つの動画を視聴した視聴者が他の動画も視聴したくなるような設計になっているかを確認すること。
6.97 次も見たいと思ってもらえるような企画・構成になっているか
リピーター視聴者が再度視聴する動画のトピックやジャンルを明確にすることで、ファン層が好むテーマを特定し、企画や構成に反映させる。リピーターが多い動画のトピックを強化し、類似の内容を増やす。
6.98 概要欄に関連する動画を載せているか
概要欄に動画内で触れた動画や企画内容が近い動画を配置することで、回遊率が上昇する。
6.99 再生リストは設定できているか
動画のテーマごとに再生リストを設定しておくことで、似た傾向の動画も見られやすくなる。
6.100 エンドカードは設定できているか
エンドカードにおすすめの動画や再生リストを載せることで、他の動画も視聴してもらいやすくなる。
6.101 視聴者が他に見ている主なチャンネルを把握できているか
競合分析や企画立案の際、チャンネル視聴者が自分のチャンネル以外によく見ているチャンネルは非常に参考となる。
ジャンルや規模感、発信スタイルなど、自分のチャンネルとどこが似ていて、自チャンネルにも活かせそうな要素はないか分析する。
6.102 自チャンネルの独自性は出ているか
他チャンネルに寄せるだけでは二番煎じになるだけであるため、演者のキャラや権威性、座組みなどで差別化するようにする。
6.103 他に見ているチャンネルのニーズを把握しているか
他に見ているチャンネルのコメント欄を見て、視聴者のニーズを洗い出し、自チャンネルに落とし込む。
6.104 コラボチャンネルの選定に使用しているか
視聴者が好むものが似ているため、自チャンネルとのコラボの相性は良好である可能性が高い。
7.1 PASTORフォーミュラで書けているか
ダラダラ話し始めるのではなく、この動画で何について話すのか動画冒頭に一言で伝える。
質問を投げかけたり、PASTORフォーミュラを用いるなどして冒頭での離脱を防ぐ。
■PASTORフォーミュラ
①Problem
L 問題の特定
②Amplify
L 問題の拡大
③Solve
L 解決策
④Transformation with Testimony
L 変革と証明
⑤Offer
L 提案
⑥Response
L 返答の呼びかけ
7.2 動画の有益性を示せているか
特に演者の権威性や実績を冒頭で提示することで、有益な動画であることを視聴者に伝える。
7.3 視聴者の悩みを代弁できているか
視聴者が悩んでいることを代弁することで、共感を生み、動画に対する興味関心を深くする。
悩みではなく、問題提起をすることも共感を生むことができるため推奨。
7.4 視聴者が理解しやすい話し方になっているか
話が分かりにくいと離脱されるため、台本制作に慣れない間はPREP法などの決まったテンプレートで話すことが推奨。
■PREP法
Point 結論
Reason 理由
Example 具体例
Point 結論
本題の情報が薄いと視聴者の満足度は上がらないため、動画の情報は薄くなっていないか確認する必要がある。
台本は一言一句全部書く必要はないが、何について話すか決めておき、話す内容が競合よりも少なくなっていないようにする
7.5 話題ごとに分けて話すことができているか
雑談のように話題が混ざりながら話すと分かりづらいため、
テーマ1:〇〇
テーマ2:△△
テーマ3:▢▢
のように、話題をしっかりと分けた形にする。
7.6 終盤まで気になる構成になっているか
動画の前半で気になる内容を話してしまうと、その時点で離脱されてしまうため、視聴者が気になる内容は動画後半で話すこと。
7.7 動画の中盤でサービス案内できているか
動画前半でサービスに触れると営業感が強くなりすぎてしまい離脱が増えるため、訴求を行いたい場合は中盤以降から入れるようにする。
訴求回数を増やすことで集客数等も増やすことはできるが、訴求が多いチャンネルは飽きられてしまうため、基本的には動画のエンディングにて訴求を強く行う。
中盤に入れる場合はCMなど、15秒程度で軽く訴求を行うこと。
7.8 エンディングで問い合わせに必要な情報を網羅できているか
動画を最後まで見ているユーザーは顧客になる可能性が高いため、動画の最後には自身のサービス等の訴求をしっかりと行う。
サービス内容や申込み方法など、ユーザーが問い合わせをするまでに必要な情報を網羅的に伝えること。
7.9 エンディングで高評価、チャンネル登録訴求ができているか
「チャンネル登録、高評価をお願いします」など視聴者にしてほしい行動は正しく伝えること。
伝えることで、それぞれの反応率は明らかに変わるため、動画の最後には訴求必須。
8.1 長期間にわたり継続して動画出演可能な人が演者になっているか
基本的にYouTubeマーケティングは中長期施策となるため、その前提で演者を選定する。
経営レイヤーに近いほど離脱リスクが下がるため推奨。
8.2 複数演者の登用等、演者離脱時のリスクを踏まえた設計が出来ているか
仮に演者が離脱してもダメージが最小限で済むように、複数演者パターンや、インタビュー型メディアパターン、演者を使わないパターン等のチャンネル展開も検討しておくこと。
8.3 外部演者の登用を検討に入れているか
費用はかかるが外部からの演者登用により、社内リソースを削減し、出来るだけ離脱リスクを抑えた運用が可能である。
必ずしも自社人員のみで構成する必要はないため必要に応じて検討すること。
8.4 やる気のある人を演者に選べているか。社内命令で無理矢理演者にされていないか。
やる気と継続性が演者には重要。熱意は視聴者にも伝わるため、嫌々実施しているチャンネルは伸びない。
基本的に演者はメンバーの中で最もやる気のある人間を登用することが望ましい。
8.5 チャンネルのテーマに関連する深い知識や経験があるか
コンセプトにもよるが、基本的には演者の知見・経験からくる一次情報や独自情報が差別化のポイントに繋がることが多い。
見た目が良いから、若いから等の理由だけで選定しないこと。
8.6 見た目や第一印象、話し方に極端な欠点はないか
中長期では内容が重要だが、短期的にはメラビアンの法則(言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%)が演者にも適用されるため、基本的には視聴者からマイナススタートのイメージを持たれない演者選定を行うこと。
8.7 視聴者に与えたい印象はどのようなものか言語化出来ているか
視聴者がこの人を見たときに「優しい人だな」「頼れそう」「面白い」といった具体的な印象をどう感じてほしいか、ハッキリ言葉で書き出せているか。曖昧なイメージではなく、他人にその人を説明するように簡単に言葉でまとめてみること。
8.8 本人の望まないキャラクター設計になっていないか
本人が「こんな自分になりたくない」と思うキャラクターになっていないか。例えば、本当はおっとりしているのに無理やり「毒舌キャラ」にしたり、内向的な人を無理に「元気ハツラツキャラ」にするのはNG。演者自身が違和感を持ったままだとプロジェクトは長続きしない。
8.9 普段の人柄から大きく乖離した設計になっていないか
普段の性格や話し方と全然違うキャラクターにしていないか。
視聴者は「作ってるな」と感じるかつ、演者自身も長続きしにくい。
基本的には、普段のキャラクターの誇張等で考えること。
8.10 〇〇な人、と一言で表現できるキャラクターになっているか
その人のキャラクターを、一言で簡単に説明できるか。
例えば「痛いことをズバズバ言うが憎めない毒舌経営者」や「ITに詳しく頼れるが生意気なエンジニア」など、聞いた瞬間にどんな人か想像できるくらい簡潔にまとめられているか確認すること。
8.11 競合対比で見たときにそのキャラクターが差別化されたものになっているか
同じジャンルの他の人たちと比べて、キャラクターに違いがあるか。「この人ならでは」と思えるポイントがあるかチェックする。周りがまじめな雰囲気であれば、あえてエンタメ要素を強める等も検討すること。
8.12 小道具や衣装等のビジュアルデザインまで検討できているか
見た目もキャラ設計の一部。「見ただけで分かる」、「一目見ると覚えられる」ような服装や小道具の検討まで行うこと。
9.1 編集ガイドライン参照
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