2024/01/18
2024/01/18
StockSun株式会社
さまざまな企業の動画編集を行なってきた
StockSunの動画編集における品質評価基準を明文化したガイドラインです。
「動画編集ガイドライン | 100項目超の診断チェックリスト」から本資料をダウンロード可能です。
ソリューションごとのガイドラインを見てみる
2024 | 年 | 1 | 月 | 18 | 日 公開 |
2024 | 年 | 1 | 月 | 18 | 日 更新 |
StockSun株式会社
1.1 BGMの音声が映像素材の音声に対して邪魔しない音量になっているか
BGMが大きすぎて本編が聞こえなくなるような音量にならないように注意。
1.2 BGMが本編を通じて流れ続けているか
BGMが途中で止まる、BGMがないシーンが存在する(演出以外で)事がないように注意。
1.3 OP / EDなどに被っていないか
別で音が入っている素材に重複していないか。
1.4 繋ぎ目が不自然になっていないか
BGMを切り替える際は、キリの良いフレーズで締めたり。 「コンスタントパワー」で繋ぎをなめらかにする。
1.5 BGMがカットされてないか
修正で動画をカットした際に誤って一緒にBGMもカットしてないか。 BGMには一切編集点が入らないようにする。
1.6 BGMのレイヤーに不要なエフェクトをかけていないか
BGMに音量アップのエフェクトかけて想定よりもBGMが大きすぎるといった例があるため 注意。
2.1 適切なタイミングで入れられているか
重要な質問とき、回答時など強調したい時に挿入できているか。
2.2 同じSEを連続で使用していないか
連続でSEが使用されているとやや動画のクオリティがチープになるため同じシーンでも何 パターンか違うSEを用意しておく。
2.3 音量調整ができているか
SEによって音量が大きく異なったりするため、大きすぎたり小さすぎたりしないように個 別で調整する。
2.4 SEの高さに合わせて音量調整できるか
基本的に文頭で使用する。
2.5 元の音が大きいSEを個別で調整しているかどうか
高い音は数値以上に大きく聞こえるので2〜3db小さめに調整、低い音は数値以上に小さく 聞こえるので2〜3db大きめに調整する。
3.1 ギャラリー設定になっている
参加者全てが出るギャラリービューと話している人だけが出るスピーカービューの2通りあ るため、必ず全員が出る仕様にする。
3.2 個別録音設定になっている
後の変声処理を楽にするために個別音声集音設定は必ず行う。
3.3 背景画像のチャンネルに合わせた合成ができている
ZOOMは背景を合成できるため、チャンネルの背景画像と最初から合成しておくのがおすす
め。
3.4 録画開始時に「コンピュータに録音」の設定をしている
クラウド録音よりもコンピュータに直接録音の方がデータ録音先などで混乱が起きにくい。
3.5 PCを給電している
途中で電源が切れることで、ZOOMが切れてしまうという事態を防ぐ。
3.6 ボイスメモで二重録音できているか
ZOOMは音質が通常の撮影よりも悪くなりがちのため、ボイスメモなどで二重で収音してお き、あまりにも音質が悪い場合はそちらに音声を差し替えるなどの注意が必要。
3.7 途切れた場合少し前から撮影し直す
ZOOMはネット回線が悪いと音が飛び飛びになり、非常に低クオリティの動画になるため注 意が必要。
3.8 ネット回線は良好であるか確認する(可能であれば有線LAN接続)
ZOOMはネット回線が悪いと音が飛び飛びになり、非常に低クオリティの動画になるため注 意が必要。
4.1 間のないカットにできているか
YouTubeで一般的なジェットカットを行うか、TVのような間を持たせた編集にするか要確認。
ジェットカットの仕方としては、基本的には間を残さない編集をするが、カットの間が早すぎるとクリックノイズ(プツプツ音)が生まれ、聞き心地の悪い音声になる。
発声が終わった後、3フレームくらい音の波形がない部分を持たせてカットすることで、クリックノイズの発生しない聞き心地の良い音声ができる。
4.2 ケバ台詞をカットできているか
「あ〜」「え〜」などの内容に関係のないケバ台詞は全てカットする。
4.3 台詞をカットしすぎていないか
カットをしすぎて、台詞の途中でカットが入り、クリックノイズ(プツプツ音)が生まれてしまうので、発声が終わったタイミングから3フレームほど待ってカットを行う。
4.4 演者の動きを違和感なくカットできているか
言葉を発していなくても、演者が身振り手振りをしている場合は間をおいてカットする。
4.5 指定通りの尺にできているか
案件や素材によっては尺が決まっているものもあるため、それに合わせて余分なトークを カットする。
4.6 自動カットツールを使用していないか
現存する自動カットツールの精度はまだまだ低く、一旦カットしてしまうと修正に大変工数 がかかるため、2023年現在は使用しない方が無難である。
4.7 ボケや重要な台詞の前後の間を残しているか
基本的にはジェットカットで進めていきながら、重要なセリフだけ前後に間を残すことでメ リハリのついた品質の高い動画を作ることができる。
4.8 子音をカットしていないか
「こんにちは」の「ko」の「k」がカットされていないか。音の波形をよく見て発声の1〜2 フレーム前を目安にカットを行う。
4.9 コンテンツカットをしていないか
ディレクターの許可なく内容をカットしない。
4.10 チャンネルのイメージに合わせて間を調整できているか
動画によっては(謝罪動画など)間をカットしない方が良い場合もあるため、そこは調整した い。
4.11 重複シーンをカットできているか
同じことが繰り返されると離脱に繋がるため。
5.1 アートボードのサイズを確認する
サムネイルは(1280px)×(720px)が適切。それ以上のサイズだとサムネに設定ができないので 注意が必要。
5.2 人物の明るさが十分である
露光量で調整する。
フォント自体の明るさに劣らないくらいが適切。
5.3 人物のコントラストと彩度が適切である
彩度を調整することで自然の顔色にすることが可能。
5.4 フォントの視認性が確保されている
フォントの「塗り」と「境界線」は明暗交互で組み合わせると輪郭がはっきりと見やすい。
ゴシック体はヒラギノ、明朝体は源ノ明朝が使いやすい。
文字の縦横の縮尺を変える場合も注意が必要。
5.5 色を使いすぎていない
多くても3色以内に留めるとまとまりやすく、強調したい部分は原色(特に赤)が無難。
5.6 トンマナを守っている
チャンネルによって色やフォントに指定が入る場合がある。 真面目な動画に対して、斜め文字表現が多いサムネだと対象年齢が幼く見えてしまう。
5.7 背景の選定が適切である
基本はストックフォトから商用利用可能なものを選定する(実写はAdobeStock、イラストは イラストACなどがオススメ)。
5.8 書き出し設定が適切である
jpegが推奨。修正対応に備えてpsdデータは必ず探しやすい名称で保存する。
5.9 右下に重要なワードを置かない
スマホで見た際に時間表示と被るため、重要ワードは置かないようにする。
5.10 文言の大きさは適切か
強調したいワードを大きくする、遠目で見た時に理解できるように文言のサイズは全て意図 を持たせる。
5.11 文言と背景色を同系色にしない
視認性が非常に低くなるため、文言と背景画像の色合いは必ず違うものにする。
5.12 人物の切り抜きは適切か
文言に全く合わない切り抜きを使用していないか、女性の切り抜きなのにブサイク無表情に していたりなど気遣いが足りないサムネイルは論外。
6.1 過去のサムネイルデザインを踏襲する準備を行う
過去のサムネイルのPhotoshopデータを吸い上げておく。
6.2 指定の文言に対しての完成形を構想する
指定された文言に対して、どの文言を強調すればCTRが高まるかなどデザイン制作側での文 言の配置や大きさなどをあらかじめイメージをつけてから制作を開始する。
6.3 必要な人物画像を用意する
文言にあった表情の切り抜きを用意していただくのが必要。
6.4 切り抜きはAdobePremiereProで行う
グリーンバック素材の場合は緑の反射が気になるので、「Ultra」でキーイングすることで 綺麗な切り抜きを用意できる。
6.5 同じジャンルで伸びているサムネを把握する
サムネにもトレンドがあるため(Pivotチャンネルのような文字量多いもの)、そういった流行 のサムネデザインに対応できるよう引き出し作っておく。
7.1 素材の品質を落とさないシーケンスにできているか
60fpsの素材なのに30fpsでシーケンス設定してないか
7.2 カラースペースは問題ないか
拡張子が「.mov」の場合、撮影時の設定によってはドラック&ドロップでシーケンスを作成 すると色合いが劣化することがあるので、シーケンスを手動で設定し、適切なカラースペー スにする。
7.3 不要なトラックを削除できているか
余分なトラックは削除し、後から引き継いでも編集できるようにする。
7.4 巻き取り時に修正可能にできているか
必要な場合にはマーカーやコメントを追加して参照しやすくする。 重要なポイントやカットのタイミングをマークする。
7.5 映像の画質ではなく与えられた素材に合わせた画質を設定できてい るか
ZOOMの素材はHDでないもののサイズに合わせてシーケンスを作成するともろもろ問題が 起こるため。
8.1 指定の編集ソフトを使用しているか
Adobe Premiere Proを使用できているか。 Final Cut Pro、Filmolaなど、編集ソフト自体は複数存在しているので指定されていない編 集ソフトは使用しない。
8.2 パソコンのスペックは十分か
CPU:Core i7以上
メモリ:16GB以上
SSD:搭載モデル
ストレージ:500GB以上
Mac or Windows:Macbook
おすすめ:MacbookPro16インチ →画面は大ききれば大きいほど誤字脱字などのミスが見つけやすいため最大のものが適切
※最新のM2チップを搭載しているタイプだと充電の持ちが⻑いため最新のものがおすすめ
鳥屋のPCスペック
・プロセッサ 2.4GHz 8コア Intel Core i9
・メモリ 32GB
・ストレージ 1TB
8.3 データのバックアップを定期的に取っているか
・細めにバックアップを取るか、クラウドにアップしておく
・素材を受け取ったら最低でも1年間は保存しておく →GoogleDriveかDropbox
・オンラインでの保存サービスで容量がオーバーしたら、SSDやHDDなどのアナログの媒 体で保存して基本的には3年ほどデータは保存していく
8.4 PCが破損したときの対応策は取っているか
・PCが突然壊れて使用できなくなるケースに対策を打っておく。
例えばPCを2台以上用意 するなどの万が一の場合があっても仕事が続けられるようにする
8.5 チャンネルの編集方法を理解しているか
基本的にはディレクターから共有されるマニュアルを参考にするか、既に完成している動画 のプロジェクトデータを共有してもらい、そちらを参考にする。
8.6 デザインの基礎は理解しているか
「有彩色が画面上に2つ以内であると美しい(エンタメテイストを除く)」などデザインの基 礎は理解しておく
8.7 ショートカットキーは設定しているか
カットする時のコマンドや字幕入力など頻繁に行う動作の効率を上げるための準備を事前にしておく。
8.8 エフェクトはプリセット化しているか
よく使用するエフェクトはプリセットとしてすぐに使用できる状態にして効率化しておく。
8.9 YouTubeのトレンドを認知できているか
YouTubeを常に視聴し、どういった編集が流行っているのかを自身でアップデートし続け る。
8.10 何のために運用しているチャンネルか理解しているか
認知を取りたいのか売上を立てたいのかなど目的を理解する。
8.11 編集を効率化できているか
作業にする部分と頭を使う部分を分けて考え効率化する部分を明確にできているか。
8.12 PCの使用環境でのインターネット速度を一定以上にできているか
動画視聴などの、ダウンロード(くだり)の速度だけではなく、動画アップロード(のぼり)に 必要なネット速度環境にできているかを確認する。
下記のサイトで現状の速さを測定できる
https://fast.com/ja/# Mbpsの速度、100以上が望ましい
※例:鳥屋の仕事場のインターネット速度は550Mbps ネット環境が遅い場合は、仕事環境を変える、無線ではなく有線で仕事をするよう にするなどの改善を行う必要あり。
8.13 クリエイティブを準備できているか
チャンネルで統一して使用するクリエイティブの制作が済んでいるか。
・OP
・ダイジェスト
・字幕
・自己紹介テロップ
・特殊テロップ
・ツッコミテロップ
・テーマテロップ
・トピックテロップ
・動線テロップ
・カットイン
・ED
・BGM
・SE
・チャンネルアイコン
・チャンネルアート
8.14 指定がない場合に60fpsにしているかどうか
30fpsに比べ編集点が倍あるので音声の同期やミスのリカバリーがしやすいため。
8.15 編集する機会が最も多いクリップが1番上のレイヤーにあるかどうか
基本1番編集する字幕のクリップが最上段にあると編集しやすいため。
8.16 映像と音声をズレなく同期できているか
映像と音声を別々に収録している場合、同期をしてから編集を開始する必要がある。
手合わせではなく音波系で調整してタイミングを一致させる機能で同期を行う。
稀に発声と口の動 きが合ってないまま編集を進めてしまい、後から膨大な工数が発生するケースがあるため要 注意。
9.1 映像と音声が正しい素材を使用できているか
撮影によっては音声素材がないもの、映像素材と音声素材の数にミスマッチがあるもの、音 声素材が何種類もあるものなど様々なパターンがあるのでディレクター、カメラマンでの連 携が必須。
9.2 マルチカメラの設定はできているか
複数カメラで撮影されている場合は、同期後マルチカメラシーケンス機能を使い、効率的に 映像の振り分けをする。
10.1 字幕が動画の下側に配置しすぎていないか
下にピッタリ付けすぎるとPCで視聴した時に見えにくくなるため。
10.2 字幕が中央寄せになっているか
寄せ方がバラバラだとクオリティが低く見える。
10.3 字幕の文字間がバラバラになっていないか
文字間がバラバラだとクオリティが低く見える。
10.4 字幕のフォントが別のものになっていないか
既定のフォントで字幕を設定する。
10.5 字幕の色替えを適切に行えているか
強調する部分は色を変えるなどの工夫ができている。
10.6 表記揺れが起きていないか
同じセリフであれば基本的に同じ表記を行う。
10.7 日本語のルールが守れているか
ら抜き言葉、ひらがなミスなどは権威を下げるため、特に「注意しづらい」を「注意しずら い」にしてしまうなどのミスには要注意。
10.8 同じ言葉が前後のテロップと被ってしまっていないか
「〇〇は〜〜なので」「なので〜〜です」というように前後のテロップで同じ言葉が入って しまうミスが起きることがよくあるため、よく確認する。
10.9 余計な言葉まで文字起こししていないか
「〜なんだけれどもねぇ」を「〜だけど」というように、やや言い回しが冗⻑な場合 テロップの方はそのまま文字起こしせずに読みやすい形に変更する。
10.10 カットの編集点とテロップの編集点が一致しているか
カットの切り替わりとテロップの切り替わりがずれると画面がチカっと見えて違和感が出て しまう。
10.11 固有名詞は調べた上で字幕化できているか
人の名前や商品名の漢字や綴りを絶対に間違えないように調べてから字幕化できているか。 DeNA をDNAにしてしまうなど。
10.12 強調 / ネガティブ / ツッコミなどシーンごとでテロップの変更が 可能か
動画にメリハリをつけて視聴者を飽きさせない工夫ができているか。 15秒に1回この演出を入れるなど、定量ルールを作成する。
10.13 テーマ / 質問など特殊テロップを使用しているか
話の転換時などに特殊テロップを使用して動画の品質を高める。
10.14 テロップあたりの文量は多すぎないか
文量が多いと読みづらいため、多くても1行あたり30文字までにする。
10.15 テロップの表示時間は適切か
あまりにも短い表示時間で読みづらくないか。
10.16 適切なテロップアニメーションをつけられているか
動画を面白くするアニメーションをつけてクオリティを高めることができるか。
11.1 こまめな確認出しはできているか
初めての編集の際、冒頭の1分を作成しての提出がおすすめ。
11.2 YouTubeの限定リンク状態での共有をしているか
YouTubeでの限定状態での共有以外の確認方法は非常に不便なのでこのやり方で統一する。
11.3 共有用のYouTubeアカウントは登録者0のアカウントを使用してい るか
BGMが途中で止まる、BGMがないシーンが存在する(演出以外で)事がないように注意。
11.4 共有リンクにミスはないか
修正動画を共有したつもりが修正前のリンクになっているなどが多々あるため注意。
11.5 プロジェクトマネージャーで素材ごと共有できているか
編集者の手が離せない、PCの破損などが起きた際に巻き取れるようにする。 限定リンク、プロジェクトマネージャー、動画データの3つを提出できているかが重要。
11.6 動画タイトルに間違えないように工夫ができているか
〇回目提出動画、などのタイトルにすると稿を間違えての共有が少なくなる。
11.7 ギガファイル便の設定は100日になっているか
1ヶ月後に急にデータが必要になったり、急にPCが故障するなどもあるので、ギガファイル 便の期限は最大にしておくことで、ネット上にバックアップを作る。
11.8 YouTube投稿用のタイムスタンプも共有しているか
動画の目次は編集者が編集データを見ながら作成した方がはやいため、動画の共有と同時に タイムスタンプも共有するのが望ましい。
11.9 共有時のチャットはタイトルを最初に設定した仮タイトルにしてい るか
チャットツールでディレクターが検索する際に、編集者が動画の内容に合わせたタイトルで 共有すると検索にヒットしなくなるため。
11.10 修正箇所を明記できているか
修正箇所はディレクターが一目で確認できるように、箇条書きにする。
11.11 10分で修正できる内容はすぐに処理 / 提出
修正のレスポンスは極力急ぎで提出する。
11.12 時間のかかる修正の場合には納期を伝える
納期を仮決めして自ら伝える。ディレクターの進捗管理がしやすいようにする。
11.13 ディレクターにリマインドできているか
提出時にディレクターから返信がない場合には追いかけて連絡する。
12.1 ピントが合っている
フォーカス機能が顔に合わせられているか。
12.2 救急車や交通音が大きい場合は撮影一旦停止する
地下での撮影以外、どれだけ高所にいても救急車の音は入ってしまう。
カメラマンが都度撮影を止めて対応する。
12.3 演者が休憩する場合は必ず有線マイクを外させる
有線マイクをつけたまま移動することでマイクが外れてしまい、機材が破損するトラブルが 生じるため注意が必要。
13.1 照明の高さが適切か
照明が170cm程度の高さで、左右斜めから照らしている。
13.2 照明の明るさは適切か
年収チャンネルのスタジオの場合、明るさは⻩色半分、白半分が通常。
13.3 机 / 椅子の準備ができている
チャンネルによって机ありなしがあるので要注意。
13.4 SDカードのフォーマットが済んでいる
SDカードの容量が満タンになり、撮影が途中で止まるという事態を避けるため、必ず フォーマットを撮影前に行うようにする。
13.5 収録メディア切り替えの設定が「メモリーカード」になっている
稀にカメラ本体に収録されて、それに気が付かず素材の取り直しがあったため要注意。
13.6 ガンマイクの接続ができているか
・イヤホンをカメラに接続し音声を確認
・マイクの設定画面が選択できないようになっているかを確認(選択できないとガンマイク にきちんと繋がっている事がわかる。)
13.7 カメラにゴミがついていない
撮影前にティッシュで拭くなどを行う。
13.8 ホワイトバランスで明るさ調整ができている
・色合いが黑かったり変に⻩色かったりする時は注意
・基本的にはオート設定で問題なし
・慣れている撮影者であれば、ワンタッチで明るさを合わせるやり方が適切
13.9 手ブレ機能が最大補正になっている
手ブレ機能は基本的には最大にしておく。
ビデオカメラであれば、インテリジェントフォーカス(手ブレ機能を最大限発揮できる設定) になっているかを確認。
13.10 記録サイズがFHDの設定になっている
必要のない4K設定で収録するなどを行うと、データが膨大になりSDカードがすぐに埋まってしまうなどのミスが生じやすい。
SDカードによっては4K対応していないカードなどもあるので要注意。
13.11 カメラが平行になっている
ガンマイクの重みによって三脚が斜めになるものもあるので撮影者の方で調整。
13.12 PC / 水など余計なものが画面に映っていない
PCを写さない設計の動画でPCが映らないようにしたり、演者が飲む飲料などが映らないよ うに注意する。
13.13 白飛びしていないか
一眼カメラなどは明るさの調整を特に注意する必要があるため、白飛びしないよう画面の明 るさ調整は徹底して行う。
13.14 グリーンバッグが欠けている部分がない
ポータブルグリーンバッグを2台重ねる場合は、中央に隙間ができてないかを確認する必要 あり。
13.15 画角の上側にテーマテロップなどが入る隙間がある
グリーンバッグを使わない撮影の場合は特に気をつけて使用。
13.16 カメラの給電ケーブルが繋がっている
途中で電源が落ちる事態を防ぐために、給電ケーブルは必ず繋げておく。
13.17 演者の顔にフォーカスが入っている
カメラのフォーカス機能が演者の顔に合っているかを必ず確認する。
13.18 ハンディレコーダーの給電ケーブルが繋がっている
途中で電源が落ちる事態を防ぐために、給電ケーブルは必ず繋げておく。
13.19 ハンディレコーダーのSDカードのフォーマットが済んでいるか
途中電源が落ちるケースを防ぐためにフォーマットは必ず行なっておく
13.20 ハンディレコーダーが有線ケーブルときちんと繋がっている
収音マイクとケーブル、ケーブルとハンディレコーダー、それぞれが繋がっていて初めて音 声が収音されるため、接続には細心の注意を払う必要がある
13.21 ハンディレコーダーの赤ランプが付いている
押し忘れを防止するために、必ず撮影中を示す、赤ランプの点灯を確認する様にする。
13.22 演者のピンマイクが上に向いている
稀に下に向けてピンマイクをつける方がいるため、ピンマイクは必ずカメラマンがつける様 にする
13.23 演者のピンマイクが衣擦れしていない
服に近くマイクをつけることにより衣擦れ音が発生し、音として使用できなくなる。
13.24 演者のピンマイクが話している時の顔の向き側についている
基本的に話者の発声方向に近い側にピンマイクをつける必要あり。
13.25 演者の髪にピンマイクが触れていない
特に女性の場合は注意が必要。
ピンマイクをやや下の位置につける or 髪を片側に持ってきて、逆の箇所につけるなどす る。
13.26 演者の音が割れていない
ツマミが大きすぎたり、ハンディレコーダーの設定が大きすぎると割れる。
ハンディレコーダーの音量は70程度にする。
14.1 スマホ
1080p / 30fpsの設定で撮影する場合空き容量が20GBは空いているようにする。 スマホの画質はリッチなコンテンツを撮影するには適していないため、本格的なカメラを用 意できない場合の代替機材として使用する
14.2 三脚
カメラに台数と同じ三脚数を用意する。立った状態でも目線に合わせる必要があるため、 170cm以上の高さが出せる三脚を用意する。
14.3 ビデオカメラ
収録ミスが起こりにくいビデオカメラの使用がおすすめ。 基本的に使用は全てオートで行う。
14.4 ビデオカメラの充電バッテリー
1個の充電パックで3~5時間は持つが撮影が⻑引くことを想定して複数個、充電バッテリー を持っていく
14.5 ビデオカメラの充電ケーブル
給電ケーブルを忘れた場合に必要。
14.6 128GB以上のSDカード(ビデオカメラ用)
SDカードを使用するときの注意点としては、手渡しだと静電気でデータが破損する必要が あるため、必ず机に置いて渡す必要あり
14.7 64GB以上のSDカード(ハンディレコーダー用)
音声収音用のSDカードは映像を保存するものよりも容量は少なくても問題ない。
14.8 ハンディレコーダー
音声を収音しながら音声を確認するために必須の機材。
14.9 ハンディレコーダーの給電ケーブル
カメラと同様に途中で電源が切れて撮影ミスにならないよう給電ケーブルは必ず用意する。
14.10 照明×2(必要に応じて)
人物の正面からではなく左右斜めからライトアップすると人物を綺麗に撮影することができ る。
14.11 有線マイク
スタジオでの移動がない撮影であれば有線マイクがおすすめ。無線マイクは電池切れ、混戦 などのトラブルが非常に多い。
14.12 有線マイクケーブル
有線マイクにつき一つ必要。
14.13 電池×8
ハンディレコーダーの給電がなかった時に使用。その他、様々な撮影機材に使用できるため 撮影班は電池を十分持っておくことが必要。
15.1 mp4での書き出しになっているか
YouTubeのアップロードに適さない状態での書き出し形式になっていないかを確認。
15.2 編集した部分を過不足なく書き出ししているか
ED後の部分も書き出し範囲に含まれていて、謎に黑部分が存在する動画になるケースがあ る。
16.1 撮影日の把握とリソースの確保
自身の担当するチャンネルの撮影日を把握し、その後の数日間はリソースを確保しておく。
16.2 効果音 / 差し込み画像の準備はできているか
フリー素材でも問題ないので、編集で使用する素材の準備は事前にしておく。
16.3 動画の構成は理解しているか
編集作業に着手する前に、台本を一読して構成を先に把握しておく。
16.4 公開スケジュールの把握
自身が製作する動画がどのタイミングで公開されるかを把握しておくことで、初稿提出のタイミングの目安を付けることができる。
16.5 自分で編集しているか
他の編集者に流して二次請け以上の構造ができると非常に危険。 発注側は編集者との間にNDAを巻いておくのが必要
17.1 画角に対して人物の占める大きさが適切か
撮影段階では演者の動きを入れるため、本来よりも引き気味に撮影することが多い。 そのため、編集で画角を拡大しないと違和感のある動画になる。
17.2 画角を並行にできているか
撮影段階ではやや斜めに撮影してしまうケースなどもあるため、人物が地面に対して並行に なるように角度を調整。
17.3 画角の中にPCなどの余計なものが入っていないか
撮影によっては画角の下にPCが見切れて入っている素材などもある。 動画によってはPCを出さないように統一しているケースがあるため、余計なものを移さな い編集ルールの場合は、それに応じた画角にする。
17.4 強調時やネガティブ時などのシーンに応じた画角変更ができているか
動画のクオリティを上げるために画角の変化をつける。
18.1 ディレクター or 撮影者へのリマインド
撮影の次の日の午前までに素材振り分けがない場合はリマインドを行う。
18.2 ディレクターの振り分け素材と実際の受け取り素材が正しいか確認
ディレクターから受け取った素材に対して齟齬がないよう「〇〇の素材編集を行います。」
という返答をするなど、受け渡し素材の齟齬が出ないようにする。
同じ素材を間違えて2人以上の編集者で編集してしまうといったケースを防ぐ。
特に素材渡す際に素材リンクだけを渡されて確認なしで進めるなどのことが無いようにす
る。
18.3 撮影メモの吸い上げ
ディレクターまたは撮影者からの撮影時に演者が話した注意点などの吸い上げを行う。
撮ってない場合撮影メモを合わせて共有してもらうよう伝える。
完成尺を◯分に抑える、スライドと合わせる、ゲストの変声処理を行うなど、後から修正で 工数がかかるような注意点はあらかじめ把握しておく。
18.4 素材のダウンロード
ディレクターから振り分けがあったらすぐにダウンロードしておく。
ギガファイル便などの場合、保存期間の制限があるためすぐにダウンロードする。
保存したデータは最低でも1年間はHDやGoogle Drive、Dropboxに保管する。
18.5 素材の確認と報告
素材段階で音声の不備や映像の不備などがないか確認。
受け取ったその日か翌日の午前中までには確認し、少しでも気になる点があればディレクターに報告する。
18.6 ダウンロードした素材を1つのファイルに整理
プロジェクトフォルダを整理して、ファイルの命名規則を決めておく。
19.1 映像素材に対して適切なクロマキー合成ができているか
基準となる色を映像の中で最も緑が濃い位置にする必要がある。 抜け切るようにクロマキー合成を丁寧に行う。
19.2 人物と合成した背景画像の境目がぼやけていないか
クロマキー合成が綺麗に抜けないと人物と背景画像の間に間ができてしまう。
19.3 背景の縮尺を正しく設定できているか
想定の縮尺よりも大きかったり小さかったりする場合があるため、そちらも統一する。
19.4 人物同士の距離や高さを違和感なく揃えているか
複数演者の場合、身⻑差がありすぎる場合高さをそろえたり、演者間の距離が大きすぎる場 合近づけるなど、グリーンバックの特徴を生かして画面をきれいに整える。
19.5 余計なものをマスクでトリミングできているか
グリーンバックの外側の壁が写っていることもあるので、マスクをかけて画角から取り除 く。
19.6 下部の透過が不可能な場合にマスクで切り分けてUltraキーを変更 できるか
影の影響で映像の上部と下部で色が違うため、ultraをマスクで切り分けると綺麗に抜ける。
20.1 顔色が自然な明るさになっているか
演者の表情が暗いと視聴者に対する印象が悪くなるため編集で改善する。
20.2 顔色が悪く写っていないか
光量設定がおかしいことで、顔色が暗くなり視聴者からの違和感が生まれる
20.3 色合いに違和感がないか
彩度設定がおかしいことで、顔色が変に垢すぎたりすることで視聴者からの違和感が生まれ る
20.4 コントラストに違和感がないか
カメラの設定や撮影環境によってはコントラストが低くなっている撮影素材もあるため、コ ントラストやシャドウ / ハイライトの差を強くつけて調整する。
20.5 色温度(ホワイトバランス)が調整されているか
素材が暖色よりになっていたり緑がかっていたりするした場合、白い部分がきちんと白く見 えるようにホワイトバランスを修正する。
20.6 ネガティブなときにモノクロにするなど演出変更できているか
動画のクオリティを上げる色調補正ができるか。
21.1 等倍速で2回以上見直しができているか
早送りしてチェックすることで漏れが生じやすくなるため、必ず等倍速でのチェックを2回 以上行う必要がある。
21.2 素材が適用されていないシーンがないか
プロジェクトデータに素材漏れが生じていると赤画像表示されていて、ミスとしては非常に 目立つので決して無いようにする。
21.3 適切に補足を入れられているか
視聴者目線で見て一般的に知らないワードや分かりにくい用語には補足テロップを入れるこ とで離脱が防げる
21.4 動画として視聴した時に違和感ないか
編集者目線だけで見ていると視聴者目線で面白い・分かりやすい動画になっているかという 視点が抜けてしまうので注意
21.5 誤字脱字はないか
誤字脱字がないのは動画としての最低ライン。一人でのチェックに限界がある場合は、クラ ウドソーシングのサービスでチェック担当を作るなど(NDAや発注側への確認は必須)の工夫 が必要
21.6 演出の過不足はないか
視聴者を飽きさせないように面白いシーンに特殊な文字を使ったり、イラスト・画像を 10~15秒に1回など頻度を決めて挿入する必要あり。
21.7 撮影メモ/台本との食い違いはないか
撮影中に動画への指示があり、それを撮影メモとして残している場合は必ず動画に反映する ようにする
21.8 修正漏れがないか
すでにディレクター側から修正をもらっている場合は、修正漏れがないかをチェックし、か つ誤った修正方法で修正しないかを特に注意する必要あり。
21.9 色味などに違和感があるシーンがないか
特にスマホでの撮影に多いのが、「光量のバランスが崩れて白飛びが生じているケース」。 チープな印象になっていないか注意が必要。
22.1 チャンネルの規定の速度にできているか
チャンネルによっては等倍速、もしくは動画尺を抑えるために1.1倍速にするなどするチャ ンネルがある。
22.2 ピッチ(音程)は修正できているか
ピッチシフターを使用して「log2 1.x(再生速度)^12」をかけることで、再生速度を変更して も音質を損なわずに音の高さを調整することができる。
23.1 演者の声を均等にできているか
個別に集音している場合はそちらで合わせる。集音していない場合は編集の機能で統一す る。
23.2 声の音量を上げられているか
カメラで集音したままの音声だと基本的に音量が小さい。ダイナミックコンプレッサーで音 量を調整。基本的+8くらいしないとYouTubeでは埋もれる。 Shortsでは+16くらいにする。
23.3 声の音量の上限を決められているか
声が大きすぎる場合があるため、ダイナミックリミッターで最大音量を制限。
23.4 クリックノイズが出ていないか
カットを厳しく行うことでセリフが言い終わらない内に次のセリフに行ってしまい、それに よりプツプツ音が発生する。
23.5 左右の音量の出方が対称か
収録の仕方や機材によっては左右の音量の出方が違っていたり、片耳からしか音が出ないと いったケースも存在する。
23.6 マイクの音声を使用しているか
カメラ音声ではなく、マイク音声を使用できているか 基本的に法人運用のチャンネルであればピンマイクは使用する。
23.7 背景ノイズを適切にカットできているか
基本的には「クロマノイズ除去」でほとんどのノイズはカット可能だが、かけすぎると音が こもってしまうため、ベースである「45%」を「25%」に抑えたりの微調整が必要。
23.8 マイクはハウリングしていないか
ピンマイクの音量を上げすぎてハウリングしていないか。 ハウリングする場合は話している人以外のマイクをオフにするなど対策できているか。
23.9 リミッター使用時に発生するカットインノイズ対策ができているか
リミッターを使用すると音声クリップがないときに境目でノイズが発生する。 特にカットインという場面切り替え時は音声クリップがなくなるため、無音のクリップを置 いて対策する必要がある。
23.10 音声のエフェクトはオーディオトラックミキサーでかけているか
オーディオトラックミキサーで行わないとプロジェクトファイルが重たくなるので注意。
23.11 必要に応じてミュートを使用しているか
一部ノイズが乗っているシーンなどは使用しない方が良いため。
23.12 画角変更するシーンの数は適切かどうか
変更が多い方が離脱しにくいため。
23.13 適切に改行できているか
横に⻑すぎると読みづらいのでセーフマージン内をはみ出る場合には改行する。
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