SNSやYouTubeで「動画編集が稼げない」という情報発信を見て不安になっていませんか?
もしくは、現在動画編集をしているけど、収入が上がらずに悩んでいませんか?
本記事では、動画編集は稼げないと言われる理由や稼げない編集者の特徴、稼げる編集者の特徴を解説します。そして、動画編集の仕事で稼ぐためのポイントをまとめたので、ステップアップにお役立てください。
結論から言うと、動画編集にとどまらず、YouTubeディレクターを目指すことをおすすめします。StockSun株式会社では「YouTubeディレクター道場」というスクールも運営しています。8週間でYouTubeのディレクター業務を実践的に学べるカリキュラムです。
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目次
動画編集は、専業であれば月20万円〜30万円程度、副業であれば月5万〜10万円程度の収入は十分に狙えます。
しかし、この収入は「楽して稼げる」という甘い話ではありません。一般的な10分尺の動画編集には、平均して8時間から10時間程度かかります。
この作業時間を考慮すると、専業で月20万~30万円を目指す場合、仮に1本1万円で案件を受注できれば、月に20本から30本の納品で達成できます。同様に、副業で月5万~10万円を目指す場合、月に5本から10本の編集が目安です。
決して簡単な道のりではありませんが、スキルアップによる作業効率の向上や、より高単価な案件を獲得できるようになれば、達成可能な目標です。
最初は単価の低い案件からスタートするものの、実績を積み重ねることで、より良い条件の仕事につながります。
前章では、動画編集の仕事で月20万円から30万円を稼ぐことは十分にできるとお伝えしました。しかし、なぜ「動画編集は稼げない」といった声があるのでしょうか?
その背景には、いくつかの複合的な要因が存在します。ここでは、その主な理由を5つのポイントに絞って深掘りしていきます。
これらの課題を理解することは、動画編集で安定的に稼ぐための第一歩です。
まず大きな理由として挙げられるのが、動画編集者の急増です。近年、YouTubeをはじめとする動画プラットフォームのニーズが急速に高まり、動画編集スキルの需要も拡大しています。
この背景には、学習環境の劇的な変化があります。インターネット上には、動画編集スキルを学べる質の高い教材やチュートリアル動画が豊富にあり、誰でも手軽に学習することが可能です。
そのため、動画編集市場は供給過多の状況に陥りやすく、競争が激化しています。誰でも簡単にスキルを習得しやすくなった分、市場には多くの編集者が参入しています。
特に、同程度のスキルレベルを持つ編集者が多数存在する状況では、クライアントはより安価な条件を提示する編集者を選びやすいです。この状況が「買い手市場」を生み出し、個々の編集者が得られる単価が押し下げられる要因のひとつです。
誰でも始めやすいメリットは、裏を返せば「ライバルが多い」という厳しい現実と向き合わなければなりません。
動画編集者が増加した結果、特に顕著になっているのが低単価な案件の多さです。
この傾向は、特にクラウドソーシングサイトなどで顕著に見受けられます。実際に、1本あたり1,000円から2,000円といった、作業時間に見合わないような単価の案件も数多く存在します。
このような単価では、十分な収入を得ることは非常に困難です。
実際にこのような低単価を「まずは実績を作りたい」という思いから、経験の浅い編集者が仕事を引き受けているのも事実です。その結果、スキルを持つ編集者であっても、適正な報酬を得にくくなります。
「動画編集は稼げない」と感じるもう一つの大きな理由は、編集作業にかかる時間の長さです。特に、編集経験が浅い初心者の場合、10分程度の動画を仕上げるのに20時間から30時間近くかかる場合も少なくありません。
主な編集工程だけでも、不要な部分を削除しテンポを良くするカット編集、情報を補足し視覚的な面白さがあるテロップを入れます。そのほかにも、動画の雰囲気を演出し視聴者を飽きさせないBGM・効果音の挿入、映像の色調補正など、多岐にわたる作業が必要です。
また、修正作業も考慮しなければなりません。この修正作業が複数回に及ぶと、当初想定していた作業時間を大幅に超えてしまい、実質的な時給は著しく低下してしまいます。
動画編集で十分な収入を得られない背景には、編集者側のスキルや実績の不足も考えられます。クライアントが求めている動画を制作できないと、修正やコミュニケーションに関する手間がかかってしまうため、評価は上がりません。
その結果、当然ながら単価は上がらないため、稼げなくなります。最悪の場合、案件が継続されず、単発の仕事ばかりになり、安定した報酬を稼げない状態に陥りがちです。
また、クライアントに自身のスキルを効果的にアピールするための、質の高いポートフォリオが用意できていないケースもあります。どのような動画を制作できるのかが明確でなければ、クライアントは安心して仕事を依頼できません。
最後に重要なのが、付加価値を提供できていない点です。単に指示された動画を制作するだけでは、高い評価や継続的な案件獲得は難しくなります。
確かに、動画編集者として案件に参画すれば、動画編集の作業を行うのは当然のことです。
しかし、それだけに終始してしまうと、発注者側からすれば「言われた範囲以上の貢献は期待できない」と判断されやすくなります。このような受け身の姿勢では、クライアントの期待を超えることはできず、結果として「その他大勢の編集者」の一人として埋もれてしまいがちです。
クライアントが本当に求めているのは、単なる作業者ではなく、共に目標を達成し、事業を成長させてくれるパートナーとなり得る存在です。
動画編集の仕事で思うように稼げていない方には、以下のような特徴があります。
前章と重複している内容もありますが、詳細に見ていきましょう。
動画編集で稼げない根本的な原因は、スキル不足です。技術が未熟だとクライアントの要望に応えられず、修正回数が増えるため、信頼を損なう原因にもなります。
その結果、発注者側から「編集コストが高い」と判断されるため、よりスキルの高い編集者に仕事が流れてしまいます。スキルと報酬が見合わないと判断されれば、最悪の場合、継続案件であっても打ち切られてしまう事態にもなりかねません。
クライアントを満足させる技術力は、安定して稼ぐための最低条件と言えます。
動画編集のスキルがあっても、クライアントの要望を正確に汲み取れていないと、稼ぐことは難しくなります。なぜなら、最終的に評価するのはクライアントであり、満足度が高くないと継続的な仕事や単価アップにはつながらないからです。
クライアントが動画を通して何を伝えたいのか、どのような成果を期待しているのかを理解せず、自己満足な編集をしているケースがあります。
こんな仕事では、どんなに凝った編集をしてもクライアントの期待には応えられません。
また、動画制作前のヒアリング不足や途中の報告・確認を怠るなど、コミュニケーション不足も問題です。認識のズレが生じ、結果として修正が多発したり、最悪の場合は「この人とは仕事が進めにくい」と判断されてしまいます。
動画編集は時間のかかる作業ですが、その作業効率を上げる工夫を怠っていると、稼ぐ上で大きな足かせとなります。
例えば、編集ソフトのショートカットキーを習得していないと、マウス操作に頼りがちです。また、よく使うテロップやエフェクトをテンプレート化していなければ、毎回同じ作業を繰り返すことになり、作業時間を短縮できません。
このように1本の動画を仕上げるのに必要以上の時間を費やすと、結果として実質的な時間単価は低下します。1つの案件に時間がかかりすぎると、受けられる案件の数も限られてしまい、収入の上限も自ずと低くなってしまいます。
ポートフォリオは、動画編集者にとって自身のスキルと実績をアピールするための最も重要な営業ツールです。
しかし、その質が低いと、案件獲得の機会を大きく損ねてしまいます。クライアントがあなたに興味を持ったとしても、ポートフォリオに掲載されている編集動画のクオリティが低いと、不安になってしまいます。
また、最新の作品が更新されておらず、古い情報のままでは、クライアントは現在の実力や活動状況を正確に判断できません。これでは、せっかくのスキルや実績があっても効果的にアピールできていないことになります。
その結果、より条件の良い案件や、継続的な仕事のチャンスを逃してしまう可能性が高まります。
素晴らしいポートフォリオを持っていても、自分から積極的に仕事を取りに行く行動が不足していれば、案件獲得の機会は限られてしまいます。クラウドソーシングサイトやSNSで案件を探したり、企業に直接アプローチしたりといった営業活動は、フリーランスとして稼ぐ上で不可欠です。
ただ待っているだけでは、仕事の機会は自然と舞い込んでくるわけではありません。
また、既存のクライアントとの関係が良好であっても、何もしなければ単価が大きくアップすることは稀です。自身の成長を伝えたり、より付加価値の高い提案をしたりといった積極的な働きかけを通じて、初めて条件交渉のテーブルにつけるようになります。
動画編集の技術やトレンドは、日々目まぐるしく変化しています。このような状況下で、新しい技術やトレンドを学ばずにスキルアップを怠っていると、あっという間に時代に取り残されてしまいます。
直近では、AIを活用することは大切です。文字起こしやカット編集、素材検索といった作業をAIで効率化できるため、積極的に取り入れる必要があります。
そのような取り組みをしないと、ほかの編集者との生産性に大きな差が生まれ、結果として競争力を失ってしまうわけです。
最後に、見落とされがちですが重要なのが、動画編集そのものを楽しめているかという点です。どんな仕事でも、作業自体が苦痛であれば、長期的に続けることは容易ではありません。
動画編集の作業が苦痛だと感じている場合、モチベーションを維持し続けるのは難しく、結果として長く続けられずに挫折してしまいます。特に、フリーランスは自己管理能力が問われるため、仕事に対する情熱や楽しむ心は、継続的な活動と成果に大きく影響します。
創造性が求められる動画編集において、楽しむ気持ちは作品のクオリティにも反映されやすいため、楽しむ気持ちは大切です。
ここからは、実際に稼げている動画編集者の特徴をチェックしましょう。
上記5つの詳細は、下記の通りです。
稼げる動画編集者の根底には、常にスキルを磨き続ける高い意識があります。
彼ら・彼女らは現状に満足せず、より質の高い映像表現を目指し、自己投資を惜しみません。新しい編集テクニックの試用やクリエイティブ作品からの着想など、常に技術とセンスを更新しています。
また、自身の得意分野だけでなく、クライアントが真に求めるスキルを柔軟に習得しようとする姿勢も重要です。細かいフィードバックにも、その本質を理解し、期待を超える改善を重ねることで、より高いレベルの成果物を追求します。
この絶え間ないスキルアップが、クライアントからの信頼と高評価につながります。
どれほど高いスキルを持っていても、クライアントに認知されなければ仕事にはつながりません。稼げる編集者は、自ら積極的に営業活動を行い、仕事の機会を創出しています。
例えば、SNSを使った情報発信やオフラインの交流会などにも積極的に参加し、スキルや実績をアピールし、問い合わせにつなげます。
また、新規案件の獲得だけでなく、一度仕事をしたクライアントから再度依頼してもらえるよう、質の高い仕事と丁寧なコミュニケーションが不可欠です。その結果、リピート案件や満足したクライアントから紹介されます。
このような地道な積み重ねが、安定した案件獲得には欠かせません。
稼げる編集者の特徴は、単に作業をこなすだけでなく、クライアントのビジネスや目標達成に貢献したいという強い意識がある点です。クライアントの手間を最優先に考え、コミュニケーションコストを低減し、スムーズな進行を心がけることで最適に編集します。
自分のためでなく、クライアントの成功を真剣に考えて行動するため、ほかの編集者よりも視座が高いです。例えば、クライアントの商品やサービスを理解して、動画の構成やメッセージの伝え方にも提案します。
このようなプラスアルファの働きかけが、クライアントからの厚い信頼を得て「頼れるパートナー」としての地位を確立します。
稼げる動画編集者には、単に与えられた編集作業をこなすだけでなく、プロジェクト全体をより良くする提案力があります。自身の役割を限定せず、より広い視野で貢献しようとするのが特長です。
具体的には、クライアントからのフィードバックが遅い場合、積極的に編集業務を巻き取りにいきます。また、動画の企画案を提示したり、クリック率を向上させるためのサムネイルデザインの具体的な改善案を提示したりします。
このような主体的な関与は、頼れるパートナーとしての価値を高めるための動きです。
稼いでいる動画編集者は、案件をこなすたびに公開できる実績を着実に増やしています。 なぜなら、この公開可能な実績こそが、編集者としての具体的なスキルレベルと過去の成果を物語る、何よりの証拠となるからです。
実績が増えるほど、スキルと信頼の証明となり、結果として、より条件の良い高単価な案件を獲得しやすくなります。 新規のクライアントは、過去の実績を見て依頼するかどうかを判断するため、実績の豊富さは強力な営業ツールとなります。
動画編集の仕事で稼ぐには、下記のポイントが重要です。
それぞれについて、具体的なアクションプランと共に解説していきます。
動画編集で稼ぐためには、作業効率の徹底的な追求が不可欠です。 同じ品質の動画をより短時間で仕上げられれば、多くの案件をこなせ、収入アップにつながります。
まず、編集ソフトのショートカットキー習得は基本であり、これだけで編集速度は格段に向上します。次に、テロップやエフェクトなど、繰り返し行う作業はテンプレート化・プリセット化し、毎回の手間を省きましょう。
また、動画素材や音源などの素材整理を徹底すれば、必要なものを探す時間を大幅に削減できます。さらに近年では、文字起こしやラフカットなど、AI編集ツールを活用して単純作業を自動化することも有効な手段です。
これらの効率化を積み重ねることが、生産性向上と収入増への近道です。
実際に動画編集で成果を上げている方に直接会い、アドバイスを求めることは、自身が成長する上で重要です。彼ら・彼女らの経験や知見は、ネットで出てこない情報である場合も多く、とても貴重です。
セミナーや交流会、SNSなどを活用して、動画編集で稼いでいる方に積極的にコンタクトを取り、話を聞く機会を作ることはおすすめです。
どのような仕事の基準を持ち、どんな工夫を凝らしてクライアントの期待に応えているのか、具体的な話を聞きましょう。
また、成功者の話はモチベーション向上にもなるため、定期的にそのような機会をつくることは非常に価値があります。
動画編集で稼ぎ続けるには、継続的に商談することが求められます。その理由は、安定した収益や単価アップを狙うには、常に新しい仕事の流れを作り出す必要があるからです。
まず、自身のスキルレベルや制作実績、得意なジャンルなどを分かりやすくまとめた、魅力的なポートフォリオサイトを作成しましょう。 あなたの「顔」となる重要な営業ツールであり、見込み客が最初に目にする情報源です。
次に、クラウドソーシングサイトで積極的に案件に応募したり、X(旧Twitter)やLinkedInなどのSNSを活用します。自身の活動や制作物、動画編集に関する知見などを発信したりすることで、発注者に対する認知を取っていくことが重要です。
もし、まだ実績が少ないうちは、積極的にサンプル動画を作成することも有効な手段です。
特に、獲得したい案件のジャンルに合わせて動画を編集すると効果的です。例えば、ビジネス系の案件を獲得したいのであれば、ビジネス系の解説動画やインタビュー動画などをサンプルとして作成します。
一人で対応できる案件数には限界があり、収入のスケールアップを目指す上でチーム化は有効な戦略です。
具体的な方法として、動画編集者の品質を担保する「編集ディレクター」から始めることです。動画編集の仕事に対応できるメンバーを外注で構成し、あなたはクライアント対応や案件の進行管理、成果物の品質チェックに専念します。
チーム化することで、1ヶ月で受けられる納品本数を増やせるため、自然と収入が上がっていきます。編集作業からマネジメントへと役割をシフトすることで、より大きな成果を目指すことが可能です。
動画編集で高収入を目指すなら、プロジェクト内での自身の立ち位置、つまり「商流」を上げる意識が重要です。 同じスキルでも、関わる工程で報酬は大きく変動します。より上流工程は責任も増しますが、報酬も向上する傾向にあります。
例えば、YouTube案件では、PM(プロジェクトマネージャー)、企画ディレクター、編集ディレクター、編集者という階層構造が多く見られます。
編集者は比較的下流ですが、スキルと経験を積み、企画や編集のディレクションを担うことで、時間単価は大幅にアップします。 動画編集スキルを基盤に、企画力や管理能力を磨けば、専業で月50万~100万円以上の収入も十分に狙えます。
このキャリアパスは、動画編集者であれば、誰にでも目指せる魅力的な選択肢です。
しかし、YouTubeディレクターになるにはどうしたらいいの?と思いませんか。
StockSun株式会社では「YouTubeディレクター道場」というスクールも運営しています。8週間でYouTubeのディレクター業務を実践的に学べるカリキュラムを提供しています。
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動画編集は、正しい知識とスキルを身につけ、しっかりと業務に取り組めば、月20万円から30万円程度の収入を得ることは十分に可能です。 決して楽な道ではありませんが、目標達成は決して夢物語ではありません。
本記事で紹介した内容を取り入れながら、クライアント業務に役立てましょう。特に、商流を上げて、YouTubeディレクターとして仕事をすることは大切です。