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ShopifyでのECサイト構築ガイド|費用から手順、失敗しない制作会社の選び方まで専門家が解説

更新日

ECサイトの立ち上げを検討する際、多くの事業者が候補に挙げるのが、世界No.1のシェアを誇るECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」です。デザインの自由度が高く、機能拡張も容易なことから、個人事業主から大企業まで幅広く利用されています。

しかし、その多機能さゆえに、「何から手をつければいいかわからない」「費用はどれくらいかかるの?」「自社だけで本当に構築できるだろうか?」といった疑問や不安を抱える方も少なくありません。

この記事では、ECサイト構築で失敗しないために、以下の点を網羅的に解説します。

  • Shopifyの基本とメリット・デメリット
  • 構築にかかるリアルな費用相場
  • アカウント開設から公開までの5ステップ
  • 自作と制作会社依頼の徹底比較
  • 「売上を伸ばせる」パートナーの選び方
  • 国内のShopify成功事例

この記事を最後まで読めば、Shopify構築の全体像を掴み、あなたのビジネスを成功に導くための具体的なアクションプランを描けるようになります。特に、ECサイトを単なる「お店」で終わらせず、「事業の柱」として大きく成長させたい方は、必見です。

戸田峻太郎

この記事の著者

戸田峻太郎

戸田峻太郎

EC事業を年商10億以上に育てるプロ

ECグロースの専門家。
DeNA・スリーミニッツ・ココナラで 15年/年商数百億規模のECを指揮 し、年間10億円超のマーケティング投資を統括。
スリーミニッツ時代のeimy istoireでは 月商1,500万→2億円 へ急成長を2年間で牽引。その他複数D2Cブランドを数億規模に成長させる。

2023年11月に独立後は 「EC構築~集客〜サイト改善~CRM」を一気通貫コンサル を提供し、売上とROIを同時に最大化。
EC企業のマーケティング支援・企業の生成AI活用顧問を務める。
2024年には世界的なMAツール「Braze」で日本の年間No.1 を個人で受賞(Marketing Leader of the Year)
2025年より StockSun認定パートナーとして活動領域を拡大中。

目次

そもそもShopifyとは?世界No.1シェアを誇るECプラットフォームの魅力

Shopifyは、カナダ発のECプラットフォームで、専門的な知識がない人でも手軽に本格的なECサイトを作成・運営できるサービスです。2024年現在、世界175カ国以上、数百万以上のショップで利用されており、流通総額は世界トップクラス。まさに、ECプラットフォームのグローバルスタンダードと言える存在です。

なぜこれほどまでに多くの事業者に支持されているのでしょうか。その具体的な理由と、知っておくべきデメリットを解説します。

Shopifyが多くの企業に選ばれる5つの理由

Shopifyには、他のECプラットフォームと比較して多くのメリットがあります。特に重要な5つのポイントを見ていきましょう。

1. デザイン性が高く、ブランドの世界観を表現しやすい
Shopifyの大きな魅力は、デザインテンプレート(テーマ)が豊富な点です。無料・有料合わせて100種類以上の高品質なテーマが用意されており、プロのデザイナーが作ったような洗練されたサイトを簡単に構築できます。

アパレル、雑貨、食品、デジタルコンテンツなど、あらゆる業種に対応できるデザインが見つかります。また、HTMLやCSS、そしてShopify独自の言語である「Liquid」の知識があれば、テーマをベースにさらに細かなカスタマイズも可能。これにより、他社と差別化された、独自のブランドイメージを強く打ち出すことができます。

2. 拡張機能(アプリ)が豊富で、必要な機能を後から追加できる
Shopifyは「Shopify App Store」を通じて、7,000種類以上の拡張機能(アプリ)を提供しています。これにより、標準機能だけではカバーできない、かゆいところに手が届く機能を追加できます。

  • サブスクリプション販売機能
  • 予約販売機能
  • 顧客レビュー機能
  • SNSとの連携強化
  • 高度な顧客分析(CRM)ツールとの連携
  • 日本の商習慣に合わせた配送日時指定

これらのアプリを組み合わせることで、事業の成長フェーズや顧客のニーズに合わせて、ECサイトを柔軟に進化させることが可能です。最初はスモールスタートし、売上が伸びてきたら機能を追加していく、といった使い方ができます。

3. 初期費用が無料で、低リスクで始められる
多くのEC構築サービスでは、数十万〜数百万円の初期費用がかかることがありますが、Shopifyは初期費用が無料です。必要なのは月額の利用料金だけで、最も安価な「ベーシックプラン」であれば数千円からスタートできます。

「まずはECサイトを試してみたい」「初期投資をできるだけ抑えたい」というスタートアップや個人事業主にとって、この手軽さは非常に大きなメリットです。

4. 決済方法が豊富で、機会損失を防げる
ECサイトにおいて、決済方法の充実は売上に直結する重要な要素です。Shopifyは、独自の決済サービス「Shopifyペイメント」を導入しており、クレジットカード(Visa, Mastercard, American Express, JCB)はもちろん、Apple Pay、Google Pay、Shop Payといった多様な決済手段に標準で対応しています。

これにより、ユーザーが希望する決済方法がないことによる「カゴ落ち(商品をカートに入れたまま購入をやめてしまうこと)」を防ぎ、売上の最大化に貢献します。

5. サーバー管理が不要で、セキュリティにも強い
自社でECサイトを構築・運営する場合、サーバーの管理やセキュリティ対策は常に悩みの種です。しかし、Shopifyはクラウド(SaaS)型のサービスなので、サーバーの保守・管理はすべてShopify側で行ってくれます。

大規模なアクセス集中にも耐えられる安定したインフラを提供しており、サイトの表示速度も高速です。また、すべてのプランでSSL(通信暗号化)に対応し、決済情報は世界基準のセキュリティ規格「PCI DSS」に準拠しているため、事業者も購入者も安心してサイトを利用できます。

Shopifyのデメリットと注意点

多くのメリットがある一方で、Shopifyにも知っておくべきデメリットが存在します。

1. 専門的なカスタマイズには知識が必要
デザインテンプレートやアプリで手軽にサイトを構築できる一方、テンプレートの枠を超えた大幅なデザイン変更や、独自の機能を追加したい場合には、HTML/CSSや「Liquid」といった専門知識が必要になります。

「このボタンの位置を少しだけ変えたい」「商品ページに特殊な入力フォームを追加したい」といった細かい要望を実現するには、自社で学習するか、専門の制作会社に依頼する必要があります。

2. 日本語のサポート体制が万全ではない部分も
Shopifyはグローバル企業であるため、サポート体制は年々強化されていますが、一部のヘルプドキュメントや最新情報が英語で提供されることがあります。また、電話サポートはなく、基本的にはメールやチャットでの問い合わせとなります。

高度な技術的問題や、複雑な仕様に関する問い合わせの際に、スムーズな解決が難しいケースも考えられます。

3. アプリの追加で月額費用が高くなる可能性がある
Shopifyの魅力であるアプリですが、高機能なものの多くは有料です。複数の有料アプリを導入すると、月々のランニングコストが想定以上にかさんでしまう可能性があります。

サイト構築の際には、「本当にその機能が必要か」「費用対効果は見合っているか」を慎重に検討し、計画的にアプリを導入することが重要です。


ShopifyでのECサイト構築にかかる費用相場を徹底解説

ShopifyでECサイトを構築・運営するには、大きく分けて「初期費用」「月額費用(Shopify利用料)」「運営費用(決済手数料など)」の3つのコストがかかります。ここでは、具体的な費用相場を、「自力で構築する場合」と「制作会社に依頼する場合」に分けて詳しく見ていきましょう。

必ず発生する「Shopify利用料金」

Shopifyを利用するために、毎月支払う基本料金です。主に3つのプランがあり、事業規模や必要な機能に応じて選択します。

プラン名月額料金(年払い)クレジットカード手数料(国内)特徴
ベーシック$25 USD/月3.4%ECサイトを初めて立ち上げる個人事業主や小規模事業者向け。基本的な機能はすべて揃っている。
スタンダード$69 USD/月3.3%事業が成長軌道に乗り、より高度なレポート機能やスタッフアカウントの追加が必要な事業者向け。
プレミアム$299 USD/月3.25%大規模なECサイト向け。さらに詳細な分析機能や、海外送料の自動計算など高度な機能が利用可能。

※料金は2025年時点のものです。為替レートにより変動します。

最初は「ベーシック」プランから始め、事業の成長に合わせてプランをアップグレードしていくのが一般的です。

【自作or依頼】構築方法別にかかる「初期費用」

Shopify自体の初期費用は無料ですが、サイトを形にするまでの作業を誰がやるかによって、かかるコストが大きく変わります。

ケース1:自力で構築する場合の費用内訳

専門家に頼らず、すべて自分たちの手で構築する場合の費用です。

  • Shopifyテーマ費用:0円〜約50,000円
    無料テーマでも十分高品質なサイトは作れますが、より独自性を出したい場合や、特定の機能が組み込まれた有料テーマを選ぶことがあります。有料テーマは買い切りなので、一度購入すれば追加費用はかかりません。
  • アプリ導入費用:0円〜数万円/月
    必要な機能に応じて有料アプリを導入する場合の費用です。月額課金制のアプリが多いです。
  • 独自ドメイン費用:年間1,000円〜3,000円程度
    「your-shop-name.com」のような独自のURLを取得するための費用です。

合計:約1,000円〜

金銭的なコストは最小限に抑えられますが、デザインの調整、商品登録、各種設定などに多くの時間と労力がかかることを覚悟する必要があります。

ケース2:制作会社に依頼する場合の費用内訳

デザインや設定などを専門の制作会社に依頼する場合の費用相場です。依頼する範囲によって大きく変動します。

  • 基本的なサイト構築プラン:30万円〜100万円
    既存のテーマをベースに、デザインの調整、基本設定、商品登録代行などを行うプランです。小〜中規模のサイトであれば、この価格帯が一般的です。
  • カスタマイズを含む構築プラン:100万円〜300万円
    オリジナルのデザインを反映させたり、特定の業務フローに合わせた機能開発(アプリ開発)を行ったりする場合の費用です。ブランドの世界観を細部までこだわりたい、独自の販売方法を実現したい場合に選択します。
  • 大規模・越境ECサイト構築プラン:300万円以上
    大規模な商品点数を扱うサイトや、多言語・多通貨に対応した越境ECサイトの構築、基幹システムとの連携など、複雑な要件が伴う場合の費用です。

制作会社に依頼すると初期投資は大きくなりますが、プロ品質のサイトが短期間で手に入り、事業者は本来注力すべき商品企画やマーケティングに集中できるというメリットがあります。

サイト公開後に必要となる「運営費用」

サイトを公開した後も、継続的に以下の費用が発生します。

  • Shopify月額利用料:上記プラン料金
  • 決済手数料:売上の3.25%〜3.4%(Shopifyペイメント利用時)
    商品が売れるたびに発生する手数料です。Shopifyペイメント以外の外部決済サービスを利用する場合は、追加で取引手数料(0.5%〜2.0%)がかかります。
  • アプリ利用料:月額0円〜数万円
    導入している有料アプリの月額費用です。
  • その他:広告費、SNS運用費、保守管理費など
    集客のためのマーケティング費用や、サイトの更新を外部に委託する場合の保守費用などがかかります。

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【5ステップで解説】ShopifyでのECサイト構築の基本的な流れ

ここからは、実際にShopifyでECサイトを立ち上げる際の具体的な手順を5つのステップに分けて解説します。自力で挑戦する方はもちろん、制作会社に依頼する場合でも、全体の流れを把握しておくことは非常に重要です。

Step1:アカウント登録とプラン選択

まずはShopify公式サイトにアクセスし、メールアドレスを登録して無料トライアルを開始します。ストアの名前や簡単なアンケートに答えるだけで、すぐに管理画面に入ることができます。

無料トライアル期間中に基本的な設定やデザインを試しながら、自社の事業規模に合った料金プラン(ベーシック、スタンダード、プレミアム)を検討しましょう。本格的に販売を開始する前に、いずれかのプランを選択する必要があります。

Step2:基本設定(決済・配送など)

サイトを運営するための裏側の設定を行います。ここは非常に重要な部分なので、漏れなく設定しましょう。

  • 一般設定: ストアの正式名称、住所、連絡先、通貨などを設定します。
  • 決済設定: Shopifyペイメントを有効化し、クレジットカード決済を受け付けられるようにします。銀行口座を登録すれば、売上が自動で振り込まれるようになります。
  • 配送設定: 送料を設定します。全国一律料金、購入金額に応じた送料無料、地域別の料金設定など、柔軟な設定が可能です。日本の配送業者(ヤマト運輸、佐川急便など)に合わせた設定も行いましょう。
  • 通知設定: 注文確認メールや発送完了メールなど、顧客に自動送信されるメールのテンプレートを編集します。

Step3:デザイン(テーマ)の決定とカスタマイズ

ECサイトの「顔」となるデザインを整えていきます。

  1. テーマの選定: Shopifyテーマストアから、自社のブランドイメージや扱っている商材に合ったテーマを選びます。まずは無料テーマで試してみて、必要であれば有料テーマの購入を検討するのがおすすめです。
  2. デザインのカスタマイズ: 選んだテーマをベースに、ロゴのアップロード、キーカラーの変更、トップページのスライドショー画像の設定などを行います。専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で、ある程度のカスタマイズが可能です。ここでブランドの世界観をしっかりと表現することが、顧客の信頼獲得に繋がります。

Step4:商品登録とページ作成

いよいよ主役である商品を登録し、サイトに必要なページを作成します。

  • 商品登録: 商品名、商品説明文、価格、在庫数、商品画像を登録します。サイズや色などのバリエーションがある場合は、それらも設定します。商品点数が多い場合は、CSVファイルを使って一括で登録することも可能です。魅力的な商品説明文と高品質な商品写真は、売上を左右する非常に重要な要素です。
  • ページ作成: 「会社概要」「特定商取引法に基づく表記」「プライバシーポリシー」「お問い合わせ」など、ECサイトに必須のページを作成します。これらのページが整備されていることは、顧客からの信頼を得るために不可欠です。

Step5:アプリの追加と最終チェック

サイトの機能を強化するために、必要なアプリをShopify App Storeから追加します。例えば、以下のようなアプリが人気です。

  • レビューアプリ: 顧客からのレビューをサイトに表示させ、信頼性を高める。
  • 配送日時指定アプリ: 日本のECサイトでは必須とも言える機能。
  • お問い合わせフォーム拡張アプリ: より高機能なフォームを作成する。

最後に、テスト注文を行って、商品購入から注文確定メールの受信まで、一連の流れが問題なく動作するかを必ず確認します。スマートフォンでの表示崩れがないかもチェックしましょう。すべての確認が完了したら、いよいよサイトを公開し、販売開始です。


Shopify構築は自作?制作会社に依頼?メリット・デメリットを比較

Shopify構築を進める上で、多くの事業者が直面するのが「自力で作るか、プロ(制作会社)に頼むか」という選択です。どちらが良いかは、事業者の状況、予算、そしてECサイトで目指すゴールによって異なります。

ここでは、それぞれのメリット・デメリットを整理し、どのような場合にどちらを選ぶべきかの判断基準を提示します。

自力で構築するメリット・デメリット

メリット

  • コストを最小限に抑えられる: 最大のメリットは、制作会社に支払う数十万円以上の初期費用がかからない点です。独自ドメイン代や有料テーマ代など、最低限のコストでスタートできます。
  • Shopifyの知識が身につく: 自分で試行錯誤しながら構築することで、Shopifyの仕組みや運営ノウハウが自然と身につきます。これにより、サイト公開後の細かな修正や更新も自分自身で迅速に対応できるようになります。
  • 思い通りにスピーディーな修正が可能: 「ここの文言を少し変えたい」「バナーを差し替えたい」といった軽微な変更を、外部に依頼する手間なく、いつでも好きなタイミングで行えます。

デメリット

  • 膨大な時間と労力がかかる: 本業がある中で、操作方法の学習、デザインの調整、各種設定、商品登録などを一から行うのは、想像以上に時間がかかります。結果的に、本来注力すべき商品開発やマーケティングがおろそかになる可能性があります。
  • デザインや機能のクオリティに限界がある: 専門知識がない場合、どうしても素人感のあるデザインになったり、実現したい機能(例:複雑な予約販売)を実装できなかったりするケースがあります。サイトのクオリティは、ブランドの信頼性や売上に直結します。
  • トラブル発生時に自力で解決する必要がある: 「決済がうまく動かない」「特定のページが真っ白になった」といった技術的なトラブルが発生した際、原因の特定から解決まで、すべて自分で行わなければなりません。問題解決に時間がかかり、販売機会を失うリスクもあります。

制作会社に依頼するメリット・デメリット

メリット

  • 高品質なサイトが短期間で完成する: ECサイト構築のプロが、マーケティング視点を取り入れた売れるデザインと構成でサイトを構築してくれます。事業者は、構築作業に時間を取られることなく、本来の業務に集中できます。
  • 専門的なカスタマイズや機能実装が可能: 自作では難しい独自のデザインや、業務効率を上げるための特殊な機能開発も依頼できます。これにより、競合との差別化を図り、より強固なブランドを築くことができます。
  • 戦略的なアドバイスがもらえる: 経験豊富な制作会社は、単にサイトを作るだけでなく、どのような集客方法が有効か、どのような機能があれば顧客満足度が上がるかなど、EC事業全体に関する戦略的なアドバイスを提供してくれることがあります。

デメリット

  • 高額な初期費用がかかる: 最も大きなデメリットは、数十万〜数百万円のまとまった初期投資が必要になる点です。
  • コミュニケーションコストがかかる: 自社の要望を正確に伝え、イメージをすり合わせるために、定期的な打ち合わせや細かなやり取りが必要になります。
  • 制作会社選びが難しい: 制作会社のスキルや得意分野は様々です。「デザインは得意だが、集客は不得意」「安かろう悪かろう」といった会社も存在するため、信頼できるパートナーを見極めるのが非常に重要です。

【結論】年商1億円以上を目指すなら「戦略的パートナー」選びが重要

結論として、以下のように判断するのが良いでしょう。

  • 自作がおすすめな人:
    • 初期投資を極限まで抑えたい個人事業主
    • Web制作の知識や学習意欲がある人
    • まずはテスト的にECを始めてみたい人
  • 制作会社への依頼がおすすめな人:
    • 本業に集中し、ECサイト構築に時間をかけられない人
    • プロ品質のデザインでブランド価値を高めたい企業
    • EC事業を本気で成長させ、年商数千万〜1億円以上を目指したい事業者

特に、EC事業を単なる物販の窓口ではなく、会社の成長を牽引する柱にしたいのであれば、単にサイトを「作る」だけの制作会社ではなく、事業を共に成長させてくれる「戦略的パートナー」を見つけることが、成功への最短ルートとなります。


失敗しないShopify構築パートナー(制作会社・コンサル)の選び方5つのポイント

「制作会社に依頼しよう」と決めても、どこに頼めば良いのか迷ってしまうでしょう。安さだけで選んでしまい、「作ったはいいけど、全く売れない」という事態は絶対に避けなければなりません。

ここでは、あなたのEC事業を成功に導く、本物のパートナーを見極めるための5つの重要なポイントを解説します。

ポイント1:デザインだけでなくマーケティング視点を持っているか

見た目が綺麗なサイトを作るのは、プロであれば当然です。重要なのは、そのデザインが「売上につながる設計」になっているかです。

チェックポイント:

  • ターゲット顧客の心に響く導線設計を提案してくれるか?
  • SEO(検索エンジン最適化)を意識したサイト構造になっているか?
  • 購入までのステップをいかに短くし、離脱を防ぐかという視点があるか?

打ち合わせの際に、「なぜこのデザインなのか」「この構成にどのような意図があるのか」を論理的に説明できるパートナーを選びましょう。

ポイント2:構築後の集客・運用サポートは可能か

ECサイトは、作って終わりではありません。むしろ、公開してからが本当のスタートです。サイトに人を集め、売上を立てていくための「集客」と「運用」が不可欠です。

チェックポイント:

  • サイト公開後のサポート体制は整っているか?(保守、更新代行など)
  • 広告運用、SNSマーケティング、SEO対策といった集客施策の支援も可能か?
  • 分析ツール(Google Analyticsなど)を用いたデータ分析と、それに基づく改善提案を行ってくれるか?

構築から集客まで一気通貫でサポートしてくれるパートナーであれば、戦略に一貫性が生まれ、よりスピーディーな成果が期待できます。

ポイント3:EC事業のグロース実績(売上を伸ばした実績)があるか

これが最も重要なポイントです。単に「サイトを作った」という実績ではなく、「担当したECサイトの売上を実際にどれだけ伸ばしたか」というグロース実績を持つパートナーは非常に価値が高いです。

例えば、アパレルD2Cブランド「eimy istoire」を2年間で月商1,500万円から2億円へと急成長させたような実績を持つ専門家は、売れるサイトの法則を熟知しています。

チェックポイント:

  • 具体的な成功事例として、売上や会員数が伸びた数値を提示できるか?
  • どのような戦略や施策によって、その成果を出したのかを具体的に説明できるか?

「サイトを作るスキル」と「事業を伸ばすスキル」は全くの別物です。あなたのゴールが事業の成長であるならば、後者のスキルを持つパートナーを選ぶべきです。

ポイント4:CRMやLTV向上に関する知見があるか

EC事業で安定的に成長するためには、新規顧客を獲得し続けるだけでなく、一度購入してくれた顧客にリピーターになってもらうこと、つまりLTV(顧客生涯価値)を高める視点が欠かせません。そのために重要になるのがCRM(顧客関係管理)です。

チェックポイント:

  • メルマガやLINE公式アカウントを活用した顧客コミュニケーションのノウハウがあるか?
  • MA(マーケティングオートメーション)ツールなどを活用し、顧客一人ひとりに合わせたアプローチを提案できるか?
  • 客観的な受賞歴など、CRM領域での専門性を証明できる実績はあるか?

例えば、世界的なMAツール「Braze」で日本の年間最優秀マーケティングリーダーに選出されたような実績があれば、その専門性は極めて高いと判断できます。


Shopify構築で成功したECサイトの事例

理論だけでなく、実際にShopifyを活用してビジネスを成功させている国内企業の事例を見ていきましょう。彼らがどのような課題を持ち、Shopifyでどのように解決したのかを知ることは、あなたのEC戦略を考える上で大きなヒントになります。

【事例1】アパレルD2C:COHINA(コヒナ)

  • サイトURL: https://cohina.net/
  • 概要: 身長150cm前後の小柄な女性という、明確なターゲットに特化したアパレルブランドです。代表自身が感じていた「自分に合うサイズの服がない」という課題からスタートし、同じ悩みを持つ女性たちの熱狂的な支持を集めています。
  • Shopify活用法と成功のポイント:
    • ターゲットとの共感醸成: ライブコマースやSNSを積極的に活用し、顧客と双方向のコミュニケーションを取ることで、強いファンコミュニティを形成しています。Shopifyサイトは、そのコミュニティの受け皿として機能しています。
    • アプリによるUX向上: 在庫切れ商品の「再入荷通知」アプリを導入。これにより、顧客は欲しい商品を買い逃すことがなくなり、企業側は「どれだけ需要があるか」をデータで把握し、生産計画に活かすことができます。顧客満足度の向上と機会損失の防止を両立させています。
    • スピーディーなサイト改善: Shopifyの柔軟性を活かし、顧客からのフィードバックやデータ分析の結果を基に、サイトのデザインや機能を迅速に改善。このPDCAサイクルの速さが、成長を支えています。

【事例2】食品・飲料:オリオンビール

  • サイトURL: https://shop.orionbeer.co.jp/
  • 概要: 沖縄を代表するビールメーカーであるオリオンビールは、コロナ禍で観光客や飲食店の需要が減少したことを受け、オンラインでの個人向け販売(D2C)を強化するためにShopifyでECサイトを全面リニューアルしました。
  • Shopify活用法と成功のポイント:
    • ブランド体験の提供: オリオンビールの世界観を存分に表現できるShopifyのデザイン性の高さを活かし、単なるECサイトではなく、沖縄の空気感まで感じられるようなブランド体験の場を構築。サイトを訪れるだけでも楽しめるコンテンツを提供しています。
    • 業務効率の大幅な改善: Shopify Plusを導入し、受注から出荷までのバックヤード業務を効率化。特に、ギフト需要など複雑な注文にも対応できる体制を整え、顧客体験を損なうことなく、運営側の負担を軽減することに成功しました。
    • データに基づいたマーケティング: Shopifyで取得できる購買データを活用し、顧客に合わせた限定商品やキャンペーンを展開。沖縄県外のファンとの新たなエンゲージメントを創出しています。

【事例3】BtoB EC:ダイソー(DAISO)

  • サイトURL: (BtoBサイトは一般に公開されていませんが、多くのメディアで事例として紹介されています)
  • 概要: 100円ショップの巨人、ダイソーは、法人向けの大量注文や卸売りのためのBtoB(企業間取引)サイトに、Shopifyの最上位プランである「Shopify Plus」を導入しています。
  • Shopify活用法と成功のポイント:
    • 内製化によるコスト削減とスピード向上: 従来は外部に委託していたサイトの改修や更新作業を、Shopify Plusの導入により、専門知識のない部署でも内製化できるようになりました。これにより、外注コストを削減すると同時に、施策の実行スピードを大幅に向上させています。
    • BtoB特有の要件への対応: 法人顧客ごとの価格設定や、請求書払いといったBtoB特有の複雑な要件に、Shopify Plusのカスタマイズ性とアプリ連携で柔軟に対応。BtoCで培った使いやすいUI/UXをBtoBにも展開し、法人顧客の利便性を高めています。
    • スケーラビリティ: 今後の事業拡大にも耐えうる、安定したインフラと拡張性を備えたプラットフォームとしてShopify Plusを選択。将来的な成長を見越したシステム基盤を構築しています。

売上を最大化するShopify構築なら、専門家への相談が近道

この記事では、Shopify構築の費用から手順、パートナー選びまでを詳しく解説してきました。Shopifyが非常にパワフルなツールである一方、そのポテンシャルを最大限に引き出し、EC事業を成功させるには、専門的な知識と戦略が不可欠であることがお分かりいただけたかと思います。

特に、

  • 構築後の集客や売上アップに不安がある
  • 単にサイトを作るだけでなく、年商10億円規模を目指せるEC事業に育てたい
  • リピート顧客を増やし、LTVを最大化する仕組みを構築したい

このようにお考えなら、その道のプロフェッショナルに相談することが、成功への最も確実でスピーディーな選択肢です。

EC事業を成功に導く一気通貫サポート

戸田峻太郎が提供するECコンサルティングサービスは、まさにEC事業のグロース(成長)に特化したプロフェッショナルサービスです。DeNAやココナラといった大手企業で15年間にわたり年商数百億円規模のEC事業を牽引し、D2Cブランド「eimy istoire」をわずか2年で月商2億円へと成長させた圧倒的な実績に基づき、あなたのEC事業を成功へと導きます。

【サービスの特徴】

  • ECサイトの立ち上げ・改善: 「売れる」サイトの設計思想に基づき、新規構築から既存サイトの改善まで対応します。
  • 集客支援: 広告運用、SNS、SEO、LINEを活用したCRMまで、集客施策を網羅的に支援します。
  • AI活用支援: 特にSEO領域でのAI活用を推進し、業務効率と成果を両立させます。

費用対効果を最大化する料金プラン

事業フェーズや予算に合わせて、柔軟なプランをご用意しています。

  • 新規EC店舗の立ち上げ: 100万円~
  • 集客支援(広告): 広告予算月50万円~
  • SNS運用: 月25万円~
  • CRM(LINE構築): 月10万円~
  • SEO × AI記事生成: 月5万円~

まずは無料相談で事業の課題を明確にしませんか?

「自社の場合は何から手をつけるべきか」「どのくらいの費用感で、どのような成果が見込めるのか」など、まずはあなたの事業が抱える課題や目標をお聞かせください。

年商10億円規模へのグロース実績と、MAツール「Braze」での受賞歴に裏打ちされた客観的な専門性を持つプロが、あなたの事業に最適な戦略をご提案します。

ShopifyでのECサイト構築を成功させ、ビジネスを次のステージへ進めたい方は、ぜひ下記リンクよりお気軽にお問い合わせください。

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