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楽天RPP広告のキーワード選定ガイド|売上を伸ばす7つの手順と成功事例

更新日

「楽天でRPP広告を出しているけど、なかなか売上が伸びない…」
「広告費ばかりがかさんで、費用対効果(ROAS)が合わない…」
「そもそも、どんなキーワードを設定すればいいのか分からない…」

楽天市場で店舗を運営されている方の中には、RPP広告のキーワード選定に関して、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。RPP広告は、楽天市場内での露出を増やし、売上を拡大するための強力なツールですが、その効果を最大化する鍵は「キーワード戦略」にあります。

適切なキーワードを選定できれば、購買意欲の高いユーザーにピンポイントで商品をアピールでき、無駄な広告費を抑えながら売上を伸ばすことが可能です。逆に、キーワード選定を誤ると、商品に関心のないユーザーにばかり広告が表示され、クリックはされても全く売上につながらず、広告費だけが無駄になってしまいます。

この記事では、EC/D2C領域のコンテンツマーケティングを専門とする株式会社StockSunが、楽天RPP広告で成果を出すためのキーワード選定方法を、具体的な7つのステップに分けて徹底的に解説します。さらに、実際にキーワード戦略でROASを劇的に改善した成功事例もご紹介します。

この記事を最後まで読めば、あなたは以下のことができるようになります。

  • RPP広告におけるキーワード選定の重要性が理解できる
  • 売上につながるキーワードを自力で洗い出す具体的な手順がわかる
  • 無駄な広告費を削減し、ROASを改善するための実践的なテクニックが身につく

感覚的な運用から脱却し、データに基づいた戦略的なキーワード選定で、あなたの店舗の売上を最大化させましょう。

戸田峻太郎

この記事の著者

戸田峻太郎

戸田峻太郎

EC事業を年商10億以上に育てるプロ

ECグロースの専門家。
DeNA・スリーミニッツ・ココナラで 15年/年商数百億規模のECを指揮 し、年間10億円超のマーケティング投資を統括。
スリーミニッツ時代のeimy istoireでは 月商1,500万→2億円 へ急成長を2年間で牽引。その他複数D2Cブランドを数億規模に成長させる。

2023年11月に独立後は 「EC構築~集客〜サイト改善~CRM」を一気通貫コンサル を提供し、売上とROIを同時に最大化。
EC企業のマーケティング支援・企業の生成AI活用顧問を務める。
2024年には世界的なMAツール「Braze」で日本の年間No.1 を個人で受賞(Marketing Leader of the Year)
2025年より StockSun認定パートナーとして活動領域を拡大中。

目次

楽天RPP広告で売上を最大化するキーワード戦略とは?

具体的な手順に入る前に、まずは「なぜRPP広告においてキーワード選定がそれほど重要なのか」を、RPP広告の基本的な仕組みと合わせて理解しておきましょう。この基礎を理解することが、後々の応用的なテクニックを活かす土台となります。

なぜ今、キーワード選定が重要なのか?RPP広告の仕組み

楽天RPP広告(Rakuten Promotion Platform)は、楽天市場内の検索結果ページやカテゴリページなどに表示される「検索連動型広告」です。ユーザーが検索したキーワードや閲覧した商品に応じて、関連性の高い商品広告が自動的に表示される仕組みになっています。

RPP広告には大きく分けて2つの広告タイプが存在します。

  1. 商品ターゲティング広告: ユーザーの閲覧履歴や購買履歴、お気に入り登録など、行動履歴に基づいて自動的に広告が表示されます。こちらは主に潜在層へのアプローチに有効です。
  2. キーワード広告: 広告主が設定したキーワードをユーザーが検索した際に、広告が表示されます。こちらは購買意欲が明確な顕在層に直接アプローチできるため、非常に重要です。

広告が表示されるロジックは、「広告の品質」と「クリック単価(CPC)」の掛け合わせで決まります。つまり、ただCPCを高く設定すれば上位に表示されるわけではなく、広告(商品)とユーザーの検索キーワードとの関連性も重視されるのです。

ここで重要になるのがキーワード選定です。ユーザーが実際に商品を求めて検索するであろうキーワードを的確に設定することで、広告の関連性が高まり、結果として購買意欲の高いユーザーに効率的に広告を届けられるようになります。これが、RPP広告の成果を最大化するための第一歩なのです。

キーワード選定がROAS(広告費用対効果)を左右する3つの理由

ROAS(Return On Advertising Spend)とは、広告費に対してどれだけの売上が得られたかを示す指標で、「売上 ÷ 広告費 × 100 (%)」で計算されます。このROASを改善することが、利益を最大化する上で不可欠です。キーワード選定は、このROASに直接的な影響を与えます。

理由1:コンバージョン率(CVR)の高いユーザーにリーチできる

適切なキーワードは、すでに「欲しいもの」が明確になっているユーザー、つまりコンバージョン(購入)に至る可能性が非常に高いユーザーを店舗に呼び込んでくれます。例えば、「ワンピース」というビッグキーワードで検索するユーザーよりも、「ワンピース 黒 ロング 半袖」といった具体的なキーワードで検索するユーザーの方が、購入意欲は格段に高いでしょう。このような具体的なキーワードを的確に設定することで、CVRが向上し、結果的にROASも高まります。

理由2:無駄な広告費のクリックを削減できる

キーワード選定が曖昧だと、自社商品とは関連性の低いユーザーにも広告が表示されてしまいます。例えば、高級な革財布を販売しているのに「財布」というキーワードだけを設定すると、「財布 メンズ 二つ折り 安い」と検索しているユーザーにも広告が表示され、クリックされてしまうかもしれません。これは全く購入につながらない無駄なクリックであり、広告費の浪費です。関連性の高いキーワードに絞り込み、さらには後述する「除外キーワード」を適切に設定することで、こうした無駄なコストを徹底的に排除し、ROASを改善できます。

理由3:機会損失を防ぎ、売上の取りこぼしをなくせる

自社では思いもよらなかったキーワードで、実は多くのお客様が商品を検索しているケースは少なくありません。これは「お宝キーワード」とも呼ばれ、競合が少なく、かつCVRが高い傾向にあります。例えば、特定のアニメキャラクターとのコラボ商品を販売している場合、そのキャラクター名や関連ワードが強力な「お宝キーワード」になる可能性があります。こうしたキーワードを継続的にリサーチし、広告設定に追加していくことで、これまで取りこぼしていた潜在的な売上を獲得し、ビジネス全体の成長につなげることができます。

【7ステップで解説】売上が伸びるRPP広告キーワードの選定・設定方法

ここからは、実際に売上を伸ばすためのキーワード選定・設定方法を、具体的な7つのステップに沿って詳しく解説していきます。この手順通りに進めれば、誰でも戦略的なキーワード選定が実践できます。

Step1: ターゲット顧客と自社の強みを再定義する(ペルソナ設定)

キーワード選定を始める前に、まず行うべき最も重要な作業が「誰に、何を、どのように伝えるか」を明確にすることです。つまり、ターゲット顧客(ペルソナ)と自社商品の強み(USP: Unique Selling Proposition)の再定義です。

なぜペルソナ設定が重要なのか?
ペルソナを具体的に設定することで、その人物が「どんな悩みを持ち」「どんな言葉で商品を検索するか」をリアルに想像できるようになります。これが、ユーザーの心に響くキーワードを発見するための羅針盤となります。

以下の項目を参考に、具体的なペルソナを作成してみましょう。

  • 基本情報: 年齢、性別、居住地、職業、年収、家族構成
  • ライフスタイル: 趣味、価値観、休日の過ごし方、情報収集の方法(SNS、雑誌など)
  • 商品に関する情報:
    • 悩みやニーズ: なぜこの商品を必要としているのか?(例:肌の乾燥に悩んでいる、子供へのプレゼントを探している)
    • 購入動機: 商品を選ぶ際に重視するポイントは何か?(例:価格、品質、デザイン、ブランド、口コミ)
    • 検索行動: どんなキーワードを使って検索するか?(例:「化粧水 保湿 30代」「プレゼント 子供 5歳 女の子」)

このペルソナ設定と同時に、自社商品の「強み」も言語化します。「高品質」「低価格」といった抽象的な言葉ではなく、「国産オーガニックコットン100%使用」「工場直販だから実現できた、他社より20%安い価格」のように、具体的で競合優位性のある言葉に落とし込みましょう。この「強み」自体が、強力なキーワードになることも多々あります。

Step2: 軸となる「メインキーワード」を洗い出す

ペルソナと強みが明確になったら、次はその情報を基にキーワードの「軸」となるメインキーワードを洗い出します。これはキーワード選定の出発点であり、ここから様々なキーワードへと派生させていきます。

主に以下の4つのカテゴリから洗い出しましょう。

  • 商品名・一般名称: 例)「プロテイン」「日傘」「ワイヤレスイヤホン」
  • ブランド名・メーカー名: 例)「ザバス」「Wpc.」「ソニー」
  • カテゴリ名: 例)「レディースファッション」「スキンケア」「キッチン用品」
  • 型番・品番: 例)「WH-1000XM5」「SK-2 フェイシャルトリートメントエッセンス」

これらのキーワードは、ユーザーの検索意図が比較的明確で、CVRも高い傾向にあります。まずは思いつく限り、Excelやスプレッドシートに書き出していきましょう。

Step3: 楽天サジェスト・関連キーワードで候補を拡張する

メインキーワードを洗い出したら、次はその軸キーワードを元に関連性の高いキーワードへと拡張していきます。ここで非常に役立つのが、楽天市場の「サジェスト機能」です。

サジェストキーワードとは?
楽天の検索窓にキーワードを入力した際に、自動的に表示される検索キーワード候補のことです。これは、実際に多くのユーザーが検索している人気の組み合わせであるため、キーワードの宝庫と言えます。

例えば、「プロテイン」と入力すると、「プロテイン 女性」「プロテイン ダイエット」「プロテイン 溶けやすい」「プロテイン 安い」といったサジェストが表示されます。これらは全て、ユーザーの具体的なニーズを表しており、有力なキーワード候補となります。

また、検索結果ページの下部には「関連キーワード」も表示されます。こちらもサジェストと同様に、ユーザーの検索意図を理解する上で重要なヒントとなります。Step2で洗い出したメインキーワードを一つずつ検索窓に入力し、表示されるサジェストキーワードと関連キーワードを全てリストアップしていきましょう。

さらに、これらのキーワードを掛け合わせる(2語、3語にする)ことで、より具体的でCVRの高い「スモールキーワード」を作成できます。

  • 例1(プロテイン): 「プロテイン」×「女性」×「ダイエット」→「プロテイン 女性 ダイエット」
  • 例2(ワンピース): 「ワンピース」×「夏」×「40代」→「ワンピース 夏 40代 きれいめ」

このような掛け合わせキーワードは、検索ボリュームは小さいものの、競合が少なく、購入意欲が非常に高いため、積極的に狙っていくべきです。

Step4: 競合分析で「お宝キーワード」を発見する

自社だけでキーワードを考えていると、どうしても視野が狭くなりがちです。そこで、競合店舗がどのようなキーワードでユーザーを集めているかを分析し、自社の戦略に取り入れましょう。

具体的な方法は以下の通りです。

  1. 競合の商品名をチェックする: 売れている競合店舗の商品名を詳細に見てみましょう。多くの場合、商品名にはユーザーが検索するであろうキーワードが戦略的に盛り込まれています。例えば、「【楽天1位】〇〇 ワンピース ロング丈 レディース 夏 半袖 きれいめ Vネック 体型カバー Aライン 送料無料」のような商品名には、「ワンピース ロング丈」「ワンピース 夏」「ワンピース 半袖」「ワンピース きれいめ」など、多数のキーワードが含まれています。これらを参考に、自社が見落としていたキーワードを抽出します。
  2. 競合の商品説明文やレビューを参考にする: 商品説明文や、実際に商品を購入したユーザーのレビューにも、キーワードのヒントが隠されています。「〇〇の悩みが解決した」「〇〇なシーンで使っています」といったお客様の声は、そのままユーザーの検索キーワードに繋がりやすいです。

競合を分析することで、自社にはない視点や、ユーザーのリアルなニーズに基づいた「お宝キーワード」を発見できる可能性が高まります。

Step5: RMS(店舗運営システム)でキーワードを登録する実践手順

キーワードリストが完成したら、いよいよRMS(店舗運営システム)でキーワードを登録します。手順は以下の通りです。

  1. RMSのトップページから「広告・アフィリエイト・楽天大学」>「1. 広告(RPP・クーポン等)」を選択します。
  2. 「検索連動型広告(RPP)」の「設定」ボタンをクリックします。
  3. RPP広告の管理画面に遷移したら、「キャンペーン」タブを選択し、キーワードを設定したいキャンペーン名のリンクをクリックします。
  4. 次に「商品・キーワード設定」タブをクリックします。
  5. 画面下部にある「キーワード登録」のセクションに進みます。
  6. 「キーワードを個別登録する」の入力欄に、準備したキーワードリストからキーワードを1つずつ入力(またはコピー&ペースト)し、「キーワードを追加」ボタンをクリックします。1行に1キーワードで、最大100件まで一度に登録できます。
  7. 登録するキーワードが多い場合は、「キーワードをCSVで一括登録する」機能が便利です。指定のフォーマットに従ってCSVファイルを作成し、アップロードすることで効率的に作業を進められます。

注意点:
登録できるキーワードの上限は、1キャンペーンあたり1,000キーワードです。やみくもに登録するのではなく、これまでのステップで厳選した、関連性の高いキーワードから優先的に登録しましょう。

Step6: 「除外キーワード」の設定で無駄なクリックを防止する

キーワードを「登録」することと同じくらい重要なのが、不要なキーワードを「除外」することです。除外キーワードとは、そのキーワードで検索したユーザーには広告を表示させないようにする設定のことです。

これを設定することで、自社の商品やターゲットとは全く関係のないユーザーからの無駄なクリックを防ぎ、広告費の浪費を抑え、ROASを大幅に改善することができます。

除外すべきキーワードの例:

  • 自社で取り扱いのない要素:
    • ブランド名(例:新品のナイキスニーカーを販売している場合に「アディダス」を除外)
    • 色、サイズ、素材(例:黒のTシャツしか扱っていない場合に「白」「赤」などを除外)
  • 購入意欲の低いユーザーが使う言葉:
    • 情報収集系:「とは」「意味」「やり方」「口コミ」「評判」
    • 中古・レンタル系:「中古」「レンタル」「リース」「無料」「サンプル」
    • 就職・求人系:「求人」「採用」「仕事」

除外キーワードの設定も、RMSの「商品・キーワード設定」画面から行えます。「除外キーワード登録」のセクションで、該当するキーワードを登録してください。定期的にパフォーマンスレポートを確認し、コンバージョンに繋がっていないにもかかわらずクリックが多いキーワードを見つけ出し、随時除外リストに追加していくことが重要です。

Step7: 定期的な効果測定と改善で精度を高める

キーワードは一度設定したら終わりではありません。市場のトレンド、競合の動向、季節性の要因などによって、効果的なキーワードは常に変化します。そのため、定期的にパフォーマンスレポートを確認し、改善のサイクルを回し続けることが成功の鍵となります。

RMSのRPP広告管理画面で確認できるパフォーマンスレポートでは、キーワードごとの以下の指標をチェックしましょう。

  • 表示回数(IMP): 広告がどれだけ表示されたか。
  • クリック数(Clicks): 広告がどれだけクリックされたか。
  • クリック率(CTR): 表示回数に対するクリック数の割合。
  • 転換率(CVR): クリックされたうち、どれだけ購入に繋がったか。
  • 売上(Sales): そのキーワード経由での売上金額。
  • ROAS: 広告費用の回収率。

分析と改善のアクションプラン:

  • ROASが高いキーワード: これはお宝キーワードです。関連するキーワードをさらに深掘りしたり、場合によってはCPC(クリック単価)を上げてさらに露出を強化したりすることを検討します。
  • クリックは多いがCVRが低いキーワード: ユーザーの検索意図と商品ページ(LP)の内容がずれている可能性があります。LPを改善するか、あるいはそのキーワードの除外を検討します。
  • 表示回数が少ないキーワード: 検索ボリュームが少ないか、CPCが低すぎて表示されていない可能性があります。より一般的なキーワードに広げるか、CPCの見直しを検討します。

この分析と改善のサイクル(PDCA)を最低でも週に1回、できれば毎日行うことで、キーワードの精度は飛躍的に高まり、RPP広告の効果を最大化することができます。

さらに効果を高める!RPP広告キーワード運用の3つのコツ

上記の7ステップを実践するだけでも大きな効果が期待できますが、さらに一歩進んだ成果を出すための3つのコツをご紹介します。

コツ1: 商品ページ(LP)とキーワードの関連性を一致させる

ユーザーは、検索キーワードと関連性の高い情報がそこにあると期待して広告をクリックします。しかし、クリックした先の商品ページ(LP)に、期待していた情報がなかったり、キーワードとの関連性が低かったりすると、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。これはCVRの低下に直結します。

例えば、「オーガニック 化粧水 敏感肌」というキーワードで広告を出稿しているなら、リンク先の商品ページには

  • 「オーガニック認証成分」に関する明確な記載
  • 「敏感肌の方でも安心」な理由(パッチテスト済み、無添加処方など)
  • 実際の利用者の声(レビュー)

といった情報が分かりやすく掲載されている必要があります。キーワードとLPの内容を一貫させることで、ユーザーの期待に応え、CVRを向上させることができます。広告で設定したキーワードは、必ず商品ページ内にも盛り込むようにしましょう。

コツ2: 楽天セールや季節イベントに合わせたキーワード調整

楽天市場では、「お買い物マラソン」や「楽天スーパーセール」といった大型セールが定期的に開催されます。この期間中は、ユーザーの検索行動も通常とは大きく変化します。

具体的には、以下のようなキーワードの検索数が急増します。

  • 「買い回り」「ポイント10倍」「楽天スーパーセール 対象商品」
  • 「クーポン」「送料無料」「タイムセール」

これらのイベント関連キーワードを事前に広告に設定しておくことで、購買意欲が最高潮に達しているユーザーを効率的に集客できます。また、母の日、クリスマス、バレンタインなどの季節イベントに関連するキーワードも同様です。「母の日 ギフト」「クリスマス プレゼント 子供」といったキーワードは、イベントの数週間前から検索数が伸び始めます。年間スケジュールを把握し、こうした需要の波に乗り遅れないよう、計画的にキーワードの追加・調整を行いましょう。

コツ3: 「キーワード品質スコア」を意識したアカウント構築

楽天RPP広告では公式に「品質スコア」という指標は公開されていません。しかし、Google広告など他の多くの検索連動型広告と同様に、広告の表示順位は「クリック単価(CPC)× 広告の品質」で決定されると考えられています。

この「広告の品質」を高める上で重要だと考えられる要素が以下の3つです。

  1. キーワードと商品の関連性: 設定したキーワードと、広告が表示される商品の関連性が高いか。
  2. 推定クリック率(CTR): 広告が表示された際に、ユーザーがクリックする可能性が高いと予測されているか。
  3. 商品ページの品質: 商品情報が充実しているか、レビューは良好か、在庫は確保されているか。

つまり、ただキーワードを設定するだけでなく、そのキーワードと関連性の高い商品に紐づけ、ユーザーがクリックしたくなるような魅力的な商品画像やキャッチコピーを設定し、商品ページ自体も充実させる、という一連の取り組みが重要になります。アカウント全体でこの「品質」を意識することで、低いCPCでも広告が上位表示されやすくなり、結果的にROASの向上につながります。

RPP広告のキーワード選定で陥りがちな失敗と対策

最後に、多くの店舗が陥りがちなキーワード選定の失敗例と、その対策について解説します。同じ轍を踏まないよう、ぜひ参考にしてください。

失敗例1:ビッグキーワードばかりを狙い、広告費が高騰

【失敗例】
「ワンピース」「スニーカー」「化粧水」といった、検索ボリュームが非常に大きい「ビッグキーワード」ばかりを設定してしまうケースです。これらのキーワードは多くのユーザーにアプローチできる反面、競合がひしめき合っているためCPCが非常に高騰しがちです。結果として、多くのクリックを集めてもコンバージョンに繋がらず、広告費だけが膨れ上がってしまいます。

【対策】
ビッグキーワードと合わせて、必ず「ミドル・スモールキーワード」を設定しましょう。「ワンピース ロング丈 きれいめ」「スニーカー メンズ 防水」「化粧水 保湿 30代」のように、2語、3語を組み合わせたスモールキーワードは、検索意図が具体的で購買意欲が高く、競合も少ないため、低いCPCで高いCVRが期待できます。

失敗例2:キーワードを登録しただけでメンテナンスをしない

【失敗例】
最初にキーワードを登録した後は、全く見直しを行わず、広告を「放置」してしまうケースです。ユーザーの検索トレンドや季節性は常に変化しており、競合も新しいキーワードで広告を出してきます。放置された広告は、徐々にパフォーマンスが低下し、機会損失や無駄な広告費の原因となります。

【対策】
本記事のStep7で解説した通り、定期的な効果測定と改善を仕組み化することが不可欠です。最低でも週に1度はパフォーマンスレポートを確認し、「効果の良いキーワードの強化」「効果の悪いキーワードの停止・除外」「新しいキーワードの追加」というメンテナンスを継続的に行いましょう。

失敗例3:データに基づかず、感覚でキーワードを運用してしまう

【失敗例】
「おそらく、こんなキーワードで検索するだろう」という担当者の「感覚」や「思い込み」だけでキーワードを選定・運用してしまうケースです。この方法では、実際のユーザーの検索行動との間にズレが生じやすく、非効率な広告運用になってしまいます。

【対策】
必ずRMSのパフォーマンスレポートという「データ」に基づいて判断を下す癖をつけましょう。どのキーワードがどれくらいの売上とROASを生んでいるのか。客観的な数値を基に、仮説を立て、施策を実行し、結果を検証する(PDCAサイクル)ことで、運用の精度は着実に向上していきます。

自社でのキーワード運用に限界を感じたら

ここまでRPP広告のキーワード戦略について詳しく解説してきましたが、「内容が専門的で難しい」「日々の店舗運営が忙しく、広告運用にまで手が回らない」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。自社での運用に限界を感じた場合、専門のコンサルティング会社に依頼するのも有効な選択肢です。

専門家(コンサル)に依頼する3つのメリット

  1. 時間的コストの削減: キーワードリサーチや日々の効果測定、改善といった煩雑な作業を全て任せられるため、店長や担当者は商品開発や顧客対応など、本来注力すべき業務に集中できます。
  2. 最新ノウハウの活用: 楽天のアルゴリズムや広告仕様は常にアップデートされます。専門家は常に最新の情報をキャッチアップしており、豊富な経験に基づいた効果的なノウハウをすぐに店舗の運用に反映してくれます。
  3. 客観的な視点での分析: 自社で運用していると、どうしても主観的な判断になりがちです。第三者の専門家が客観的なデータに基づいて分析・提案を行うことで、これまで気づかなかった課題や改善点を発見できます。

成果の出るコンサルティング会社の選び方とは?

コンサルティング会社を選ぶ際には、料金だけでなく、以下の点を確認することが重要です。

  • 楽天ECにおける実績が豊富か: 楽天市場には独自のルールや文化があります。楽天での成功実績が豊富な会社を選びましょう。
  • 担当者の専門性や実力は高いか: 会社の看板ではなく、「誰が」担当してくれるのかが最も重要です。担当者の実績やスキルを確認できる会社が望ましいです。
  • データに基づいた論理的な戦略を提案してくれるか: 感覚論ではなく、データ分析に基づいた具体的な改善提案をしてくれるかどうかを見極めましょう。

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まとめ

本記事では、楽天RPP広告の売上を最大化するためのキーワード戦略について、7つの具体的なステップと成功事例を交えながら詳しく解説しました。

RPP広告の成果は、いかにユーザーの検索意図を深く理解し、的確なキーワードを設定できるかにかかっています。そして、一度設定して終わりではなく、データに基づいて継続的に改善サイクルを回し続けることが、競合に差をつけ、安定した売上を確保するための唯一の方法です。

ご紹介した7つのステップを一つずつ実践すれば、あなたの店舗の広告パフォーマンスは必ず向上するはずです。

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