Lステップで、商品の訴求や顧客のセグメント分けをする際に便利なのが「カルーセル」です。
カルーセルとは、画像とテキストを組み合わせてアンケートやメニューを作れる機能のことで、うまく使えば、視覚的に華やかなトーク画面を演出可能です。
ただし仕様が多少複雑なので、ある程度の知識を要します。
そこでこの記事では、毎月40社以上のLINE構築を担当し、過去に300件以上の構築実績のある中上が、Lステップのカルーセル機能について解説します。
ぜひ最後まで記事を読み、カルーセル機能を使いこなせるようになりましょう。
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「カルーセル」とは「回転台」を意味する英語です。「回転木馬」を意味するフランス語を語源としています。
Lステップでは画像とテキストを組み合わせた簡単なアンケートの実施や、カード形式のスライドを複数表示させてのメニュー表示が可能です。
具体例として、以下のような使い道があります。
誘導したい商品やコンテンツが複数ある場合は、とくに有用な方法といえます。
シナリオ配信でのカルーセル設定方法を、以下の4ステップで解説します。
STEP1. 新しいシナリオを作成する
STEP2. 配信内容設定から「ボタン・カルーセル」を選ぶ
STEP3. パネルを設定する
STEP4. シナリオを登録して配信する
まず、サイドメニューの「シナリオ配信」を選択し「+新しいシナリオ」をクリックします。
「時刻で指定」と「経過時間で指定」の選択画面になるので、配信内容に適した方を選んでください。
シナリオ編集画面に移ったら「メッセージを追加」を選択しましょう。
配信内容の設定画面で「メッセージ+アクション」を選択します。
「メッセージ+アクション」を選べば、配信にアクションを設定できるため便利です。
「ボタン・カルーセル」タブを選べば、カルーセルの設定画面に移れます。一緒に、画面右側の「詳細設定ON」にチェックを入れておいてください。
パネルのタイトルと本文を入力し、画像を挿入します。プレビューがきちんと機能しているか確認しましょう。
「パネルの画像を追加する」では、必ずパネルの画像を選択してください。画像の有無は回答率に直結します。
そして、ボタンの挙動を設定しましょう。以下の情報を入力してください。
ボタンを必要な数だけ入力できたら完了です。最後に、テスト配信を行いましょう。
「シナリオ登録」をクリックして登録できたら、テスト配信を行いましょう。
シナリオ設定画面右下の「テスト送信」をクリックして、テストアカウントに送信します。
操作や文章に不備がなければ、カルーセルの設定は完了です。完成したシナリオは「一斉配信」や「自動応答」機能を用いて、ユーザーに送信しましょう。
テンプレート機能でのカルーセル設定方法を、以下の5ステップで解説します。
STEP1. 新しいテンプレートを作成する
STEP2. アンケート内容を入力する
STEP3. 選択肢を設定する
STEP4. アクションの内容を設定する
STEP5. カルーセル設定をする
サイドメニューの「テンプレート」から「テンプレートを作成」を選びます。プルダウンメニューが出るので「カルーセルメッセージ(新方式)」をクリックしてください。
テンプレート登録画面に移ったら、テンプレート名と分類するフォルダを入力しましょう。
アンケート内容を作成します。編集するパネルを選択し、以下の情報を入力してください。
画像はカルーセルの回答率に大きく影響するため、必ず挿入してください。
次に、パネルに対する選択肢を選択肢を設定します。選択肢は、パネル1つであれば最大4つ、パネル2つ以上であれば最大3つ設定可能です。
選択肢を作ったら、忘れずにアクションを設定しましょう。タップ後の動作に「アクション実行」を選び「アクション設定」から設定画面に移行します。
例えば、テキストメッセージの送信であれば、以下のように入力します。ほかにも、タグや共通情報で、クリック数やセグメントを測定しておくのがおすすめです。
すべての選択肢にアクションを設定できたら、次に進んでください。
最後に画面最下部にある「オプション」から「カルーセル設定」をクリックします。
選択肢のタップ回数制限は「各パネルで1回ずつ」や「回数制限なし」がおすすめです。
デフォルトの「カルーセル全体で1回のみ」にしてしまうと、パネルが複数あっても、1つの選択肢しか選べない設定になってしまいます。
タップ回数制限を超えたときの設定は、好みで選んでください。
PC・通知欄での代替テキストは、必ず設定すべきです。通知欄にメッセージがあるかないかで、開封率が大きく変わります。
ここまで完了したら「テンプレート登録」から保存してください。
最後に、テンプレート一覧から作成したアンケートの右側にある「操作」をクリックし「テスト送信」を行いましょう。
文字や動作に不備がなければ、カルーセル設定は完了です。作成したテンプレートは、シナリオ配信や一斉配信、自動応答などでユーザーに送信しましょう。
カルーセル配信のメリットは、大別すると以下の5つです。
1. 視覚的・直感的に訴求できる
2. 全自動でユーザーと対話できる
3. 配信数を節約できる
4. 複数択のアンケートを実施できる
5. さらなる業務効率化が進む
カルーセルは、写真やイラストとボタン、本文を組み合わせる配信形式です。通常のテキストメッセージより、視覚的な情報を増やせます。
そのため、画像とテキストをうまく組み合わせれば、商品やサービスの魅力を視覚的に伝えやすくなります。
また、スライド形式の選択肢で構成されるため、ユーザーはタッチとスワイプのみの直感的な操作が可能です。ユーザーの操作のハードルが低いので、高いコンバージョン率が期待できます。
カルーセルを使えば、ユーザーの回答に応じて、質問を次々と分岐できます。質問内容を柔軟に設定できるので、全自動での自然な対話が可能です。
カルーセルで行えるユーザーとの対話は、例えば以下のようなものがあります。
相手の反応に合わせた最適な情報を提供できるカルーセルは、自然な会話の流れを作るのに有用な機能です。
Lステップの、通常のテキストメッセージは5吹き出しで1配信として計算します。
LINE公式アカウントでは3吹き出し1配信のため、これでもかなりの節約になりますが、カルーセルを組み合わせると、さらに配信数を最適化可能です。
カルーセルは、最大10枚のパネルを1配信として送信できます。しかも、通常のテキストメッセージよりもはるかに情報量が多いのも大きなメリットです。
友だち数が多いアカウントでは配信数が膨大になるため、カルーセルのこのメリットが活かしやすくなります。
Lステップのシナリオ配信にある「質問機能」では、2択のアンケートしか採れません。一方、カルーセル機能であれば、3択以上のアンケートが実施できます。
使用するパネルが1枚であれば最大4択でアンケートが採れるので、ユーザーをより細分化してセグメント分けできます。
ただし、あくまで択一式の簡単な選択肢しか作れない点に注意。詳細な顧客情報の収集が必要な場合は、素直に回答フォームを使いましょう。
カルーセルは1度作成すれば、付与した条件のもとに何度でもユーザーに配信可能です。以下に挙げるような情報を全自動で収集できるので、設定次第でより業務効率化が進むでしょう。
シナリオ配信と組み合わせて、最適なシナリオへのユーザーの振り分けも簡単です。ぜひカルーセルを駆使して、非属人性を高め、業務効率化を図りましょう。
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カルーセル機能の効果を最大化するには、以下の6つのコツを押さえましょう。
1. なるべく「テンプレート」設定を使う
2. 必ず画像を挿入する
3. 必ず代替テキストを入力する
4. すべてのアクションにタグを付与する
5. 「松竹梅」のテクニックを使う
6. 必ずテスト配信する
カルーセル設定は、なるべく「テンプレート」設定を使ってください。
シナリオ配信の「ボタン・カルーセル」設定では、個々のボタンにアクションが設定できないという重大な欠点があります。
一方、テンプレート設定であれば各種ボタンにアクションが設定でき、以下に挙げる機能への連携も簡単です。
加えて、シナリオ配信にもテンプレート設定のカルーセルを流用可能です。現状「ボタン・カルーセル」設定を使う必要はほぼ皆無なので、なるべくテンプレート設定で作成しましょう。
カルーセルには、かならず画像を挿入してください。
画像なしのカルーセルはチープな印象をユーザーに与えてしまい、タップ率が下がる傾向にあります。
訴求が目的の以上、最大限ユーザーの目を引く工夫をすべきです。最低限、Canvaなどのフリー素材でも良いので、画像はかならず挿入しましょう。
「代替テキスト」とは、PCや通知欄に表示される1行メッセージを指します。
代替テキストは、LINEから通知が来た際にユーザーが開封するかどうかを見定める重要なポイントです。
代替テキストの抜けは開封率の大幅な低下を招くため、かならず設定してください。
ボタンにアクションを付与する際は、必ずタグを付与してください。タグを付与すれば、どのユーザーがどの選択肢を選んだかが一目で分かります。
情報を集めすぎて困ることは、いっさいありません。すべてのアクションにタグを付与すれば、顧客のあらゆる動作を追跡可能です。
加えて、一緒に日付も付与するのもおすすめです。顧客のリードタイムの測定や、購買傾向の分析に役立ちます。
商品を訴求する際の有名なテクニックである「松竹梅」は、カルーセル構築でも有効です。
松竹梅のテクニックとは、以下の手順で3つの商品を提示する手法です。
人間は「心理的に中価格帯の商品を選びやすい」特徴があります。これを利用し「竹」にもっとも訴求したい商品やサービスを置くことで、自然かつ効果的に購入を促せます。
価格やグレードを提示する際には効果的な手法なので、ぜひ取り入れましょう。
すべての動作が正常に動いているか確認してからでないと、配信に載せてはいけません。カルーセルをシナリオ上に載せる際には、必ずテスト配信しましょう。
テスト配信の際に抑えたいポイントをまとめたので、参考にしてください。
1度配信したカルーセルは、修正できません。配信後の不具合は信頼性を大きく損ない、ユーザー離れを招くため気をつけましょう。
Lステップのカルーセルは、視覚的かつ直感的な訴求が可能なマーケティングツールです。配信数の最適化もでき、複数択アンケートや魅力的な商品紹介など、さまざまな用途に利用できます。
カルーセル機能を活用した効率的な顧客対応は、ビジネスの成長に大きく貢献するでしょう。この記事が、貴社のカルーセル構築に役立てば幸いです。
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