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ネットショップ開業おすすめ10選

更新日

「どこで開業するか」が最初の壁。ネットショップ成功のカギは“土台選び”にある

「ネットショップを開業したい。でも、何を使ってどう始めればいいのか、正直よく分からない…」

この悩み、多くの人が最初にぶつかる壁です。ネットショップの需要は年々高まっており、副業として始める人から、D2Cブランドを本格展開したい企業まで、参入者は急増中。しかし、選択肢が多すぎるせいで「最初の一歩」が踏み出せない人も少なくありません。

例えば、ネットショップを開業する方法は大きく分けて2パターンあります。

南雲宏樹

この記事の著者

南雲宏樹

南雲宏樹

Amazonハック、事業構築のスペシャリスト

リクルート(旧リクルートキャリア)、Amazon JapanでのECコンサルタントを経て起業。

Amazonに在籍中はプロジェクトリーダーとして、新製品の提案を含めて、売上向上のための全ての打ち手の立案を担当・実施。

起業後はAmazonに特化したコンサルティング・運用代行の他、フランチャイズ本部として全国に実店舗を20店舗以上展開。

1つ目は「モール型」ネットショップに出店する方法

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど、いわゆる“ECモール”に出店する形です。この方法の最大のメリットは「とにかく集客力が強い」こと。すでに何千万人というユーザーがアクセスしているため、商品の知名度がなくても、検索やランキングから自然と見つけてもらえるチャンスがあります。

また、モール側が提供している決済・配送・クーポン・レビュー機能などをフル活用できるうえ、出店支援のセミナーやマニュアルも豊富。初心者でも比較的スムーズにスタートを切ることができます。

ただし、デメリットも存在します。まず、出店費や販売手数料が高額になりがち。さらに、同じ商品を扱うライバル店舗との競争が激化しやすく、広告やキャンペーン参加による販促活動が不可欠になります。つまり、「売れる仕組みが整っている一方、コストも手間もかかる」スタイルです。

2つ目は「自社ネットショップ」を構築する方法

もう一つの方法は、ShopifyやBASEなどのサービスを使って、自分たちのブランド専用のネットショップを作るスタイルです。こちらの魅力は、「利益率の高さ」と「顧客情報を自社で保持できる」点にあります。

モール型では顧客リストや販促手段が制限される一方、自社ECならCRM施策やメルマガ、クーポン配布などを自由に展開可能。中長期的にファンを増やし、LTV(顧客生涯価値)を高めていくD2Cモデルには最適です。

ただし、当然ながら「集客力」はゼロから自分で作る必要があります。SNS運用、SEO、広告運用など、継続的な施策が求められるため、ノウハウやリソースがないと結果が出るまで時間がかかるケースもあります。

そのため最近では、「モール型で売上をつくりつつ、自社ECでブランドを育てる」というハイブリッド運用をする事業者も増えています。

開業成功の分岐点は「目的に合ったプラットフォーム選び」

BASE、STORES、Shopify、カラーミーショップ、MakeShop、futureshop、楽天、Yahoo!ショッピング…名前だけ聞いたことがあるサービスも多いと思いますが、実際のところ、それぞれ得意分野もコスト構造もまったく異なります。

「とにかく安く始めたいのか」「ブランドを構築したいのか」「短期間で売上を作りたいのか」「海外にも売っていきたいのか」——まずはこの目的をはっきりさせることが重要です。

ではここからは、目的別に「おすすめのネットショップ開業ツール10選」をステップ形式で紹介していきます。

あなたが今どのフェーズにいるのかを意識しながら、最適なツールを見つけてください。

まずは、「無料で気軽に始めたい人」向けのツールから見ていきましょう。

ステップ①:無料で始めたい初心者向けツール

1. BASE(ベイス)|ノーリスクで始められる初心者の救世主

こんな人におすすめ:
– 副業感覚で気軽にネットショップを始めてみたい
– いきなりコストをかけるのは不安
– スマホだけで完結させたい

特徴と強み:
BASE最大の魅力は「完全無料で始められる」点です。初期費用も月額費用もゼロ、商品が売れたときにのみ6.6%+40円の手数料が発生するシステムで、初期投資リスクを極限まで抑えられます。スマホアプリでも在庫・注文・売上の確認ができるため、初心者はもちろん、スキマ時間で副業をしたい会社員や主婦層にも人気です。

さらに、デザインテンプレートも豊富で、「オシャレで簡単に見栄えするショップが作れる」のも人気の理由。Instagramショッピング連携や、顧客とのチャット機能、レビュー収集などもボタン一つで実装可能です。

具体例:
ハンドメイド作家や地方の食品生産者がBASEでショップを立ち上げ、初月から月数万円を売り上げる事例も珍しくありません。

注意点:
ただし販売手数料は割高なので、本格的に売上が伸びてきた場合は「別のサービスに乗り換えた方が利益率が良い」ことも。売上月商10万円を超えたら要見直しです。

出典:BASE 公式サイト

2. STORES(ストアーズ)|美しくシンプル。ブランド志向の第一歩に

こんな人におすすめ:
– 世界観あるデザインにこだわりたい
– アパレルやコスメ系のD2Cブランドを目指している
– スマホ・PCの両方で簡単に操作したい

特徴と強み:
STORESはBASEと同様、無料から始められるネットショップサービスですが、特に「デザインの美しさ」と「洗練されたUI」に強みがあります。ECにおける“第一印象”は非常に重要ですが、STORESならテンプレートのままでも「ちゃんと見える」ショップが作れます。

また、月額0円のフリープランに加え、月額2,980円のスタンダードプランでは手数料が引き下げられる(5%→3.6%)ため、ある程度売上が見込めるなら有料プランへの切り替えも視野に入ります。

具体例:
雑貨・アパレル系のブランドがInstagramと連携しながらSTORESで販売を伸ばす事例も多く、D2Cを志す若い起業家の登竜門的存在。

注意点:
外部ツール連携や高度なマーケティング施策は制限が多いため、機能面を重視するならShopifyなどへのステップアップが必要です。

出典:STORES 公式サイト

ステップ②:成長志向・中級者向けの有料ツール

3. カラーミーショップ|中級者の王道EC構築ツール

こんな人におすすめ:
– 月商10万〜100万規模を目指したい
– 独自ドメインやデザインの自由度を重視したい

特徴と強み:
カラーミーショップは低コストで本格的なネットショップが構築できる、国内でも長い歴史を持つECカートの1つです。豊富なテンプレートとカスタマイズ性を備えており、HTML/CSSがわかる人であればデザインの自由度は非常に高いです。

決済手数料も業界平均より低め(クレジットカード決済 約4%)、さらに独自ドメインも利用可能。成長志向のEC事業者にとっては「必要な機能がちょうど揃っている」バランスの良さが魅力です。

具体例:
地方の特産品販売や、セレクト雑貨ブランドがカラーミーショップで月商50万円以上を安定して売り上げているケースもあります。

注意点:
拡張機能が多い分、初心者には「設定項目が多すぎる」と感じることも。また、独自デザインを追求するならHTML/CSSの基礎知識はあった方が良いです。

出典:カラーミーショップ公式サイト 

4. Shopify(ショッピファイ)|越境EC・D2C志向ならコレ一択

こんな人におすすめ:
– 海外販売や多言語対応が必要な事業者
– 自社ブランドをグローバル展開したい

特徴と強み:
Shopifyは世界No.1のECプラットフォームで、現在175か国・数百万の店舗が利用中。特に越境ECに強く、多言語・多通貨・海外発送にも柔軟に対応しています。アプリストアも充実しており、MA・CRM・在庫連携・SNS販売など、目的に応じて機能を後付けできるのが大きな強みです。

日本語対応も進んでおり、サポート体制も整備されつつあるため、D2Cブランドのスケーリングには最適です。

具体例:
アパレルブランドや美容系D2CがShopifyで国内外へ展開し、数千万円〜数億円規模までスケールした事例も多数。

注意点:
自由度が高い分、アプリ導入による月額コスト増や、英語表記の管理画面に戸惑う場面も。初期構築には外注を検討しても良いでしょう。

出典:Shopify 公式サイト

5. MakeShop(メイクショップ)|法人・中大規模向けの業務最適化型

こんな人におすすめ:
– BtoB・定期通販・顧客管理を一元化したい
– 拡張性とサポート重視の法人利用者

特徴と強み:
GMOグループが提供するMakeShopは、法人向けに必要な機能を標準搭載したプロフェッショナル向けのECプラットフォームです。商品数無制限、複数配送設定、会員ランク設定、CSV連携、POS連携など、本格運用を想定した機能が豊富です。

また、サポート体制が非常に手厚く、初期構築・移行支援・売上向上支援まで一貫してフォローしてくれるのも大きな利点です。

具体例:
定期購入型サプリメント販売や、業務用品・建材等のBtoB通販など、複雑な商品管理が必要な法人に多数導入されています。

注意点:
月額13,750円〜と高コストなため、月商50万円以上を目指す本格運用でないと費用対効果が合わない可能性があります。

出典:makeshop 公式サイト

ステップ③:独自性・自社システムを求める人向け

6. futureshop(フューチャーショップ)|高品質ブランドEC構築に最適

こんな人におすすめ:
– ブランド世界観を表現したいファッション・美容系事業者
– EC×CRM×広告を連動して運用したい中級者〜上級者

特徴と強み:
futureshopはデザイン性の高さとCRM機能の充実で評価が高いサービスです。特にファッション・美容・食品など、ブランドイメージを大切にしたEC構築に適しており、他社との差別化を重視する事業者から選ばれています。

また、レビュー・クーポン・レコメンド・LINE連携なども標準装備で、LTV(顧客生涯価値)向上を意識した設計がなされています。

具体例:
ナチュラル系化粧品メーカーや、アパレルブランドが“オフィシャルストア”として活用。ブランドの信頼性を高めながら売上アップを実現。

注意点:
初期費用22,000円+月額24,000円〜とコストは高め。初心者やスモールスタートには不向きです。

出典: futureshop公式サイト

7. W2 Repeat(ダブリューツーリピート)|定期通販・サブスク特化の強力支援

こんな人におすすめ:
– 健康食品・化粧品などリピート商材のD2C事業者
– LTV最大化・CRM運用を本気で行いたい企業

特徴と強み:
W2 Repeatは、サブスクリプションモデルに特化したECプラットフォーム。顧客の継続率向上に必要な機能(継続率分析、自動ステップメール、解約阻止フローなど)が網羅されており、LTVを高めるための設計が非常に強力です。

定期購入モデルの事業では、売上の安定性が重要となるため、W2 Repeatのような“D2Cの戦闘力を底上げする”ツールの存在は非常に心強いです。

具体例:
プロテイン、青汁、スキンケア用品など、定期購入×D2C商材を扱う多くの企業が採用。

注意点:
カスタマイズ性やサポート体制は万全ですが、コストは高め。売上が見込める中〜大規模事業者向けです。

出典:W2 Repeat公式サイト

ステップ④:集客導線を持つECモール型

8. Amazon(アマゾン)|圧倒的な販売力を持つ“超巨大モール”

こんな人におすすめ:
– 少ない初期投資でスピーディに売上を作りたい
– 国内外に販路を広げたい
– 商品に独自性より「価格」「利便性」で勝負できる

特徴と強み:
Amazonは日本国内だけで月間利用者5,000万人以上を誇る、世界最大級のECプラットフォーム。とくに“買う気”の高いユーザーが多く集まるモールのため、商品力や価格競争力さえあれば、無名ブランドでも即売上を作ることが可能です。

また、「FBA(フルフィルメント by Amazon)」という物流代行サービスを活用すれば、在庫管理・発送・カスタマー対応などの業務をほぼ丸ごとAmazonに委託可能。これにより少人数でもスケール可能な“仕組み”が構築でき、中小企業や副業セラーの成長を後押しします。

さらに、北米・欧州・アジアへの越境販売を支援する「Amazonグローバルセリング」も展開されており、ワンストップで海外展開が可能。英語が話せなくても販売ができる環境が整備されています。

具体例:
OEMで仕入れたキッチン用品をAmazonで販売し、月商100万円超を達成した個人セラーや、国内とアメリカ・ヨーロッパに同時出店して月商数千万円を達成している中小企業も存在します。

注意点:
出店には審査や登録が必要で、販売手数料(8〜15%程度)も高め。加えて、類似商品の多さから「価格競争」に巻き込まれるリスクも高いため、安定運用には広告運用やレビュー獲得戦略が欠かせません。

出典:Amazon公式サイト

9. 楽天市場|集客力最大級の国内ECモール

こんな人におすすめ:
– とにかく早く売上を作りたい
– 自社ブランドの認知より“売れる商品”に集中したい

特徴と強み:
楽天市場は月間5,000万人以上が利用する、日本最大級のECモール。楽天ポイントの影響力と、検索導線・広告面での露出力が高く、「とにかく売れる」ことに直結しやすい環境です。

出店後すぐに売上が上がるケースも多く、広告やクーポンとの組み合わせで、短期的な集客に強みがあります。

具体例:
食品、日用品、ギフト商品など“検索需要のある商品”を出す中小事業者が多く活用。

注意点:
出店料や広告費は高額で、競合も非常に多いため、価格勝負になりやすい。粗利のコントロールには要注意です。

出典:楽天市場公式サイト

10. Yahoo!ショッピング(PayPayモール)|手数料ゼロの隠れた実力派

こんな人におすすめ:
– 広告費を抑えてモール出店したい
– PayPay経済圏の集客を活かしたい

特徴と強み:
Yahoo!ショッピングは初期費用・月額費用が無料で、売上手数料も実質ゼロという点が最大の魅力。PayPayモールとの連携により、スマホ経由での購買が強い商材(雑貨、日用品など)に特に効果的です。

LINEヤフー傘下となった現在、メディア露出やポイント施策も積極的に行われており、楽天より競争が穏やかという利点もあります。

具体例:
中堅メーカーの直販や、楽天出店との併用でリスク分散を狙うケースが増加中。

注意点:
審査が厳しめで、出店までに時間がかかることも。ユーザー層の年齢がやや高めな傾向がある点も踏まえて運用を。

出典:Yahoo!ショッピング公式サイト

まとめ|「目的」から逆算して選べば、失敗しない

ネットショップ開業は、単なるシステム選びではなく「ビジネス戦略の選択」です。

例えば、趣味レベルで始めたいのか、本業として育てていきたいのか。あるいは、国内だけでなく越境ECや定期購入モデルを展開したいのか。それぞれの目的に応じて、必要な機能・コスト・成長性はまったく異なります。

無料ツールのBASEやSTORESでミニマムに始めて、売上やリピーターがついてから有料ツールに移行する、というステップアップ型も有効です。一方、初期からブランド世界観やマーケティング導線を重視するなら、futureshopやShopifyのような拡張性の高いプラットフォームが必要になります。

また、楽天市場やYahoo!ショッピングのようなモール型は、集客力の面で圧倒的ですが、その分ブランディングの自由度が制限されます。いかに自社の商材やターゲットに合った環境を選べるかが、ネットショップ成功の鍵です。

自社のビジネスモデル、販売戦略、販路の方針と照らし合わせながら、目的にマッチするECプラットフォームを選択しましょう。的確な選定が、無駄な時間とコストを省き、ネットショップ運営の成長スピードを加速させます。

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