TikTok広告を出稿しようとして、「動画のサイズは何が正しいの?」「ファイル形式はどれを選べばいい?」と迷った経験はないでしょうか。TikTok広告には細かな入稿規定があり、これを守らないと審査落ちしてしまいます。
本記事では、TikTok広告の入稿規定について、2025年最新の公式情報をもとに徹底解説します。動画広告、カルーセル広告、テキストの規定から、審査に通りやすくするポイントまで、実務で使える情報をお届けします。
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目次
TikTok広告の入稿規定とは、広告を出稿する際に守るべきルールのことです。動画のサイズや形式、ファイル容量、テキストの文字数など、さまざまな項目に細かなルールが定められています。
TikTok広告は日本国内で月間4,200万人以上のユーザーにリーチできるプラットフォームとして注目を集めています(2025年11月 TikTok Japan公式発表)。TikTok for Businessによると、ユーザーは1日あたり約80分をTikTokに費やし、1日に13〜15回アプリを起動しているとのことです。この高いエンゲージメントを広告に活かすためには、まず入稿規定を正しく理解することが不可欠です。
入稿規定に違反すると、広告は審査段階で「非承認」となり、配信されません。具体的には以下のようなリスクがあります。
特に、解像度不足やファイルサイズ超過、無音動画などは審査落ちの代表的な原因です。後述する入稿規定をしっかり確認し、事前にチェックすることをおすすめします。
TikTok広告には複数の種類があり、それぞれ入稿規定が異なります。主な広告フォーマットは以下の通りです。
| 広告種類 | 特徴 | 入稿形式 |
|---|---|---|
| インフィード広告 | フィード内に表示される広告 | 動画 |
| TopView広告 | アプリ起動時に表示される広告 | 動画 |
| Spark Ads | 既存のオーガニック投稿を広告として配信 | 動画 |
| カルーセル広告 | 複数の画像をスワイプで表示 | 静止画+音楽 |
なお、2026年1月にカスタムアイデンティティ(広告専用アカウント)が廃止されました。これにより、広告は実在するTikTokアカウントから配信されることが標準となっています。今後はアカウントを育成し、オーガニック投稿を活用した「Spark Ads」の重要性がさらに高まると予想されます。
TikTok広告の中心となるのが動画広告です。ここでは、TikTok公式ヘルプセンターの情報をもとに、最新の入稿規定を解説します。
TikTok動画広告では、3種類のアスペクト比に対応しています。中でも縦型(9:16)が最も推奨されており、TikTokユーザーの視聴体験に最適化されています。
| アスペクト比 | 最低解像度 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 9:16(縦型) | 540×960px | 最推奨 |
| 1:1(正方形) | 640×640px | 対応 |
| 16:9(横型) | 960×540px | 対応 |
縦型(9:16)を選ぶべき理由は明確です。TikTokは縦型ショート動画のプラットフォームとして成長してきたため、ユーザーは縦型コンテンツに慣れています。横型動画を出稿しても表示はされますが、画面の占有率が下がり、視認性やエンゲージメントが低下する可能性があります。
実務においては、解像度は最低ラインではなく、可能な限り高解像度で入稿することをおすすめします。1080×1920px(フルHD縦型)を基準にすると、さまざまなデバイスできれいに表示されます。
動画ファイルに関する入稿規定は以下の通りです。
| 項目 | 入稿規定 | 備考 |
|---|---|---|
| ファイル形式 | .mp4 / .mov / .mpeg / .3gp / .avi | .mp4が最も汎用的 |
| ファイルサイズ | 500MB以下 | 実務上は100MB以下を推奨 |
| 動画の長さ | 5秒〜60秒 | 推奨は9〜15秒 |
| ビットレート | 516kbps以上 | 高いほど画質が良い |
動画の長さについては、TikTok公式も9〜15秒を推奨しています。短時間でインパクトを与え、ユーザーの離脱を防ぐためです。なお、Spark Adsを利用する場合は動画の長さに制限がないため、長尺コンテンツも配信可能です。
ファイルサイズは500MBまで対応していますが、実務上は100MB以下に抑えることをおすすめします。ファイルサイズが大きいとアップロードに時間がかかり、エラーが発生するリスクも高まります。
TikTok動画広告の入稿規定まとめ
| 項目 | 推奨仕様 | 最低要件 |
|---|---|---|
| アスペクト比 | 9:16(縦型) | 9:16 / 1:1 / 16:9 |
| 解像度 | 1080×1920px | 540×960px以上 |
| ファイル形式 | .mp4 | .mp4/.mov/.mpeg/.3gp/.avi |
| ファイルサイズ | 100MB以下 | 500MB以下 |
| 動画の長さ | 9〜15秒 | 5〜60秒 |
| ビットレート | 1Mbps以上 | 516kbps以上 |
TikTok動画広告の中でも特に利用されるのが「インフィード広告」と「TopView広告」です。両者は配信場所や仕様が異なるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
インフィード広告は、TikTokの「おすすめ」フィード内に表示される広告です。ユーザーがコンテンツをスワイプしながら閲覧する中で、自然に広告が表示されます。
インフィード広告には「オークション型」と「予約型」の2種類があります。
| 種類 | 特徴 | 費用目安(業界相場) |
|---|---|---|
| オークション型 | リアルタイム入札で配信 | CPC 20〜100円程度 / CPM 300〜2,000円程度 |
| 予約型 | 配信枠を事前に予約 | 広告代理店経由で要見積 |
オークション型は中小企業でも始めやすく、月5万円程度から運用可能です。一方、予約型は大規模なキャンペーン向けで、広告代理店を通じて出稿するのが一般的です。
また、Spark Adsという特殊な形式もあります。これは既存のオーガニック投稿をそのまま広告として配信できる機能で、自然な形でユーザーにリーチできるのが特徴です。Spark Adsでは動画の長さに制限がないため、長尺コンテンツも配信可能です。
TopView広告は、TikTokアプリを起動した直後に表示される広告です。画面全体を使ったインパクトの高い広告で、ブランド認知向上に効果的です。
TopView広告の入稿規定は以下の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| アスペクト比 | 9:16(縦型のみ) |
| 解像度 | 540×960px以上 |
| 動画の長さ | 5〜60秒(推奨9〜15秒) |
| ファイルサイズ | 500MB以下 |
TopView広告で特に重要なのが「セーフゾーン」の概念です。TopView広告には2つのステージがあります。
この切り替わりにより、動画の見え方が変わります。そのため、重要なテキストやロゴは、TikTokのUI要素(スキップボタン、ユーザー名、キャプションなど)と重ならない位置に配置する必要があります。
TopView広告の注意点
インフィード広告とTopView広告の比較
| 項目 | インフィード広告 | TopView広告 |
|---|---|---|
| 表示場所 | フィード内 | アプリ起動時 |
| アスペクト比 | 9:16 / 1:1 / 16:9 | 9:16のみ |
| 動画の長さ | 5〜60秒 | 5〜60秒 |
| セーフゾーン | 比較的緩い | 厳格(2ステージあり) |
| 費用 | CPC/CPM/CPV | 500〜700万円程度/1日枠(業界相場) |
| 適したケース | 幅広い用途 | ブランド認知向上 |
カルーセル広告は、複数の静止画をスワイプで表示できる広告フォーマットです。EC事業者やサービス紹介に適しており、商品カタログのような使い方ができます。
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カルーセル広告には「標準カルーセル」と「VSAカルーセル」の2種類があります。
| 項目 | 標準カルーセル | VSAカルーセル |
|---|---|---|
| 画像数 | 2〜35個 | 2〜20個 |
| ファイル形式 | .jpg / .jpeg / .png | .jpg / .jpeg / .png |
| 推奨ファイルサイズ | 100KB以下 | 100KB以下 |
画像解像度はアスペクト比によって異なります。
| アスペクト比 | 推奨解像度 |
|---|---|
| 縦型(9:16) | 728×1220px |
| 横型(1.91:1) | 1200×628px |
| 正方形(1:1) | 640×640px |
カルーセル広告では、すべての画像に対して共通の広告キャプションとCTA(誘導アクション)が設定されます。ただし、VSAカルーセルでは各商品イメージに固有の商品リンクを設定できるため、EC事業者にとって便利な機能です。
カルーセル広告では音楽の設定が必須です。設定した音楽はループ再生されます。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 音楽の長さ | 2秒以上 |
| 対応形式 | .mp3 / .wav / .m4a / .flac |
| ファイルサイズ | 最大10MB |
標準カルーセルでは商用音楽ライブラリの楽曲も利用可能ですが、VSAカルーセルでは音楽ファイルのアップロードのみに対応しています。
カルーセル広告の入稿規定まとめ
| 項目 | 標準カルーセル | VSAカルーセル |
|---|---|---|
| 画像数 | 2〜35個 | 2〜20個 |
| ファイル形式 | .jpg/.jpeg/.png | .jpg/.jpeg/.png |
| 推奨サイズ | 100KB以下 | 100KB以下 |
| 解像度(縦型) | 728×1220px | 728×1220px |
| 音楽 | 必須(2秒以上) | 必須(2秒以上) |
| 音楽形式 | .mp3/.wav/.m4a/.flac | .mp3/.wav/.m4a/.flac |
| 商用音楽 | 利用可能 | アップロードのみ |
動画や画像だけでなく、テキストやプロフィール画像にも入稿規定があります。これらを正しく設定することで、広告の信頼性やクリック率が向上します。
TikTok広告では、アプリ名、ブランド名、広告テキスト(キャプション)にそれぞれ文字数制限があります。
| 項目 | 全角の場合 | 半角の場合 |
|---|---|---|
| アプリ名 | 2〜20文字 | 4〜40文字 |
| ブランド名 | 1〜10文字 | 2〜20文字 |
| 広告テキスト | 1〜50文字 | 1〜100文字 |
重要な注意点として、絵文字や特殊文字は使用不可であり、これを守らないと審査落ちの原因となります。
広告テキストは全角50文字(半角100文字)が上限ですが、実際の表示領域を考慮すると、より短く簡潔にまとめることをおすすめします。長すぎるテキストは途中で切れてしまい、メッセージが伝わりにくくなります。
プロフィール画像は広告の信頼性を高める重要な要素です。ユーザーはプロフィール画像を見て、その広告がどの企業から配信されているかを認識します。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| アスペクト比 | 1:1(正方形) |
| サイズ | 98×98px |
| ファイル形式 | .jpg / .jpeg / .png |
| ファイルサイズ | 50KB未満 |
プロフィール画像は小さく表示されるため、シンプルでわかりやすいデザインが効果的です。企業ロゴやサービスアイコンを使用する場合は、縮小しても認識できるかどうかを確認しましょう。
また、セーフゾーンとして、写真のメイン部分は66×66pxの中央エリアに配置することが推奨されています。周囲がトリミングされても重要な部分が残るよう調整してください。
テキスト・画像の入稿規定まとめ
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| アプリ名 | 全角2〜20文字 / 半角4〜40文字 |
| ブランド名 | 全角1〜10文字 / 半角2〜20文字 |
| 広告テキスト | 全角1〜50文字 / 半角1〜100文字 |
| 絵文字・特殊文字 | 使用不可 |
| プロフィール画像 | 98×98px、50KB未満 |
入稿規定を満たしていても、審査で非承認になるケースがあります。ここでは、よくある審査落ちの理由と、審査に通りやすい広告を作るためのポイントを解説します。
TikTok広告で審査落ちしやすいポイントは以下の7つです。
審査落ちを防ぎ、効果的な広告を作るためのポイントを紹介します。
セーフゾーンを意識したデザイン
TikTok広告では、画面の上部と下部にUI要素(ユーザー名、いいねボタン、コメントなど)が表示されます。重要なテキストやロゴは、これらの要素と重ならない中央エリアに配置しましょう。
TikTok Ads Managerには広告プレビュー機能があるため、入稿前に実際の表示を確認することをおすすめします。
冒頭3秒で視聴者を惹きつける
TikTokユーザーは次々とコンテンツをスワイプするため、冒頭で興味を引けないと離脱されてしまいます。最初の3秒で「この先が気になる」と思わせる工夫が必要です。
具体的には以下のようなテクニックが効果的です。
サウンドオンで制作
TikTokユーザーの多くは音声をオンにして視聴しています。完全に無音の動画は審査落ちの原因になるだけでなく、エンゲージメントも低下します。
BGMやナレーション、効果音を効果的に活用し、音声でもメッセージを伝えられるようにしましょう。ただし、耳障りな音(爆発音、アラームなど)は避けてください。
TikTokのトレンドを取り入れる
TikTokでは、トレンドの音楽やチャレンジを取り入れた広告の方が高いエンゲージメントを獲得できる傾向があります。TikTok Creative Centerで人気のコンテンツをリサーチし、自社の広告に活かしましょう。
ただし、トレンドは移り変わりが早いため、制作から配信までのスピードが重要です。トレンドを追いかけすぎて本来のメッセージが薄れないよう注意してください。
TikTok広告の入稿規定について、2025年最新の情報をもとに解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。
動画広告の基本規定
カルーセル広告の基本規定
テキストの基本規定
審査落ちを防ぐポイント
TikTok広告は、正しい入稿規定を守り、ユーザーの心を動かすクリエイティブを制作することで、高い効果を発揮します。電通グループの調査によると、2024年の動画広告市場は前年比123.0%の8,439億円に成長しており、TikTokを含む動画広告プラットフォームの重要性はますます高まっています。
ただし、入稿規定を守るだけでは成果は出ません。ターゲティングの最適化、クリエイティブの改善、効果測定と分析など、総合的な広告運用が必要です。
TikTok広告の運用で迷ったら、専門家に相談することをおすすめします。フォロワー増加ではなく、売上や採用など事業課題の解決にコミットした支援を受けることで、広告投資のROIを最大化できます。
TikTok広告運用でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。 フォロワー増加ではなく、「事業課題の解決」にコミットした支援を行います。