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TikTok広告の入稿規定を完全解説|2025年最新版

更新日

「動画のサイズは合っているのか」「審査に落ちたらどうしよう」——TikTok広告の入稿規定は細かく、Instagram広告とも仕様が異なるため、規定違反による審査落ちで広告配信が遅れるケースが後を絶ちません。

本記事では、2025年最新の公式情報をもとに、TikTok広告の入稿規定を網羅的に解説します。動画広告・カルーセル広告・テキスト規定から、審査に通りやすくするためのチェックリストまで、実務で使える情報をお届けします。

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植本涼太郎

この記事の著者

植本涼太郎

植本涼太郎

YouTubeスペシャリスト

神戸大学卒業後、大手コンサルティングファーム等を経てStockSun株式会社に参画。

年収チャンネル立上げ責任者を担当後、YouTubeを基軸とした企業マーケティングの戦略立案~実行を担当。商品開発者、SNSコンサル、動画制作会社等をチームとして統括。

ビジネス領域への理解が深く、単なるチャンネルグロースだけでなく、売上拡大/採用向上等の事業課題の解決にコミットした支援が得意。

目次

TikTok広告の入稿規定とは【知っておくべき基礎知識】

TikTok広告の入稿規定とは、広告を出稿する際に守るべきルールのことです。動画のサイズや形式、ファイル容量、テキストの文字数など、さまざまな項目に細かなルールが定められています。

Instagram広告やYouTube広告とは異なる独自の基準があるため、他媒体の経験があっても油断は禁物です。

TikTok広告は日本国内で月間4,200万人以上のユーザーにリーチできるプラットフォームです(2025年11月 TikTok Japan公式発表)。

TikTok for Businessによると、ユーザーは1日あたり約80分をTikTokに費やし、1日に13〜15回アプリを起動しています。この高いエンゲージメントを広告に活かすためには、まず入稿規定を正しく理解することが不可欠です。

しかし、規定は多岐にわたり、仕様変更も頻繁に行われるため、自社で完璧に把握し続けるのは容易ではありません。本記事を参考に、審査落ちのリスクを最小限に抑えましょう。

入稿規定を守らないとどうなる?審査落ちのリスク

入稿規定に違反すると、広告は審査段階で「非承認」となり、配信されません。審査落ちは単なる配信遅延にとどまらず、キャンペーン全体の失敗につながるリスクがあります。

リスク具体的な影響発生頻度
審査落ち規定を満たさない広告は配信不可初回入稿時に多発
修正・再入稿の手間動画の作り直しが必要になることもセーフゾーン違反で頻発
広告配信の遅延キャンペーン開始日に間に合わない審査期間を考慮しないと発生
コストの増加外注費・社内工数の無駄が発生修正のたびに発生

特に、解像度不足、ファイルサイズ超過、無音動画、セーフゾーン違反は審査落ちの代表的な原因です。「Instagram広告では通ったのに、TikTokでは審査落ちした」というケースも少なくありません。

後述する入稿規定をしっかり確認し、事前にチェックすることをおすすめします。

TikTok広告の種類と入稿規定の違い

TikTok広告には複数の種類があり、それぞれ入稿規定が異なります。TikTok広告はTikTok以外にも、動画視聴アプリ「BuzzVideo」やアドネットワーク「Pangle」、動画編集アプリ「CapCut」などのグローバルアプリバンドルにも配信可能です。主な広告フォーマットは以下の通りです。

広告種類特徴入稿形式費用目安
インフィード広告(オークション型)フィード内に表示、リアルタイム入札動画月5万円〜
インフィード広告(予約型)配信枠を事前に予約動画代理店経由で要見積
TopView広告アプリ起動時に表示される広告動画500〜700万円/日
ブランドテイクオーバー広告アプリ起動時に最初に表示、1日1社限定動画/静止画高額(要見積)
Spark Ads既存投稿を広告として配信動画月5万円〜
カルーセル広告複数の画像をスワイプで表示静止画+音楽月5万円〜

なお、2026年1月にカスタムアイデンティティ(広告専用アカウント)が廃止されました。これにより、広告は実在するTikTokアカウントから配信されることが標準となっています。今後はアカウントを育成し、オーガニック投稿を活用した「Spark Ads」の重要性がさらに高まると予想されます。

広告の種類によって入稿規定が異なるため、「どの広告フォーマットを使うか」を決めてから規定を確認する必要があります。この判断を誤ると、制作した動画が使えないという事態も起こり得ます。

TikTok広告掲載のメリット

TikTok広告には、他のSNS広告にはない独自のメリットがあります。

①ターゲティングの精度が高い
TikTok広告は、ユーザー属性や興味・関心に基づくターゲティングが可能です。機械学習アルゴリズムにより、コンバージョンする可能性が高いユーザーに効率的にアプローチできます。

②若年層の利用者が多い
TikTokは若年層を中心に人気があり、特に15〜24歳のユーザーが多く利用しています。この年代をターゲットにしたい企業にとっては、TikTok広告は非常に効果的な手段です。

③他のSNSに比べて広告の競合が少ない
TikTokは比較的新しいプラットフォームであるため、他のSNSと比べて広告主の競合がまだ少ない状況です。また、ユーザーは回遊によって新しい動画を発見するニーズがあるため、広告クリエイティブに対しても拒否感が少なく、反応が良い傾向があります。

動画広告の入稿規定【2025年最新版】

TikTok広告の中心となるのが動画広告です。ここでは、TikTok公式ヘルプセンターの情報をもとに、最新の入稿規定を解説します。Instagram広告との大きな違いは「縦型9:16が前提」という点です。横型素材の流用を考えている場合は、再編集が必要になるケースがほとんどです。

なお、TikTokアプリを利用して撮影した動画を広告素材として使用することは不可となっています。広告素材は別途制作する必要がある点に注意してください。

アスペクト比と推奨解像度

TikTok動画広告では、3種類のアスペクト比に対応しています。中でも縦型(9:16)が最も推奨されており、TikTokユーザーの視聴体験に最適化されています。

アスペクト比最低解像度推奨解像度推奨度
9:16(縦型)540×960px1080×1920px★★★ 最推奨
1:1(正方形)640×640px1080×1080px★★ 対応
16:9(横型)960×540px1920×1080px★ 対応

縦型(9:16)を選ぶべき理由は明確です。TikTokは縦型ショート動画のプラットフォームとして成長してきたため、ユーザーは縦型コンテンツに慣れています。

横型動画を出稿しても表示はされますが、画面の占有率が下がり、視認性やエンゲージメントが低下する可能性があります。9:16以外では上下に黒帯が表示され、パフォーマンスが著しく低下するケースもあるため、必ず9:16で制作することをおすすめします。

ファイル形式・サイズ・動画の長さ

動画ファイルに関する入稿規定は以下の通りです。

項目入稿規定実務上の推奨備考
ファイル形式.mp4 / .mov / .mpeg / .3gp / .avi.mp4最も汎用的で安定
ファイルサイズ500MB以下100MB以下大きいとエラーリスク増
動画の長さ5秒〜60秒9〜15秒TikTok公式推奨
ビットレート516kbps以上1Mbps以上高いほど画質が良い

動画の長さについては、TikTok公式も9〜15秒を推奨しています。短時間でインパクトを与え、ユーザーの離脱を防ぐためです。なお、オークション型インフィード広告では動画の長さが最大10分まで対応しており、Spark Adsを利用する場合は動画の長さに制限がないため、長尺コンテンツも配信可能です。

ファイルサイズは500MBまで対応していますが、実務上は100MB以下に抑えることをおすすめします。ファイルサイズが大きいとアップロードに時間がかかり、エラーが発生するリスクも高まります。

また、複数の秒数パターン(9秒・15秒・30秒など)を準備しておくと、配信シーンごとに最適化できるため効果的です。ABテストを行いながら最適なクリエイティブを見つけていきましょう。

字幕(テロップ)の重要性

TikTokユーザーの多くは「音あり」で視聴しますが、通勤中や店舗内など音なしで視聴するケースも多数あります。そのため、字幕(テロップ)設計は広告成果に大きく影響します。

  • 字幕は全編につける:重要なメッセージや説明を必ずテキストで強調
  • 色・サイズに注意:背景やUIに埋もれない、見やすい白・黄・黒を使い分け
  • セーフゾーン内に配置:TikTokのUI要素と重ならない位置に設置

字幕があれば静音環境でも訴求効果を維持でき、広告審査で「内容不明」と判断されるリスクも回避できます。

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インフィード広告とTopView広告の入稿規定の違い

TikTok動画広告の中でも特に利用されるのが「インフィード広告」と「TopView広告」です。両者は配信場所や仕様が異なるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。特に注意すべきは「セーフゾーン」の違いです。同じ動画素材でも、広告タイプによってテキストやロゴの配置を調整する必要があります。

インフィード広告の仕様(オークション型・予約型)

インフィード広告は、TikTokの「おすすめ」フィード内に表示される広告です。ユーザーがコンテンツをスワイプしながら閲覧する中で、自然に広告が表示されます。インフィード広告には「オークション型」と「予約型」の2種類があり、それぞれ入稿規定が異なります。

【オークション型インフィード広告の入稿規定】

項目要件
アスペクト比9:16(縦型)/ 16:9(横型)/ 1:1(正方形)※縦型推奨
解像度縦型:540×960px以上 / 横型:960×540px以上 / 正方形:640×640px以上
ファイル形式.mp4 / .mov / .mpeg / .3gp / .avi
ファイルサイズ500MB以下
動画の長さ最大10分

【予約型インフィード広告の入稿規定】

項目要件
アスペクト比9:16(縦型)/ 16:9(横型)/ 1:1(正方形)※縦型推奨
解像度縦型:540×960px以上 / 横型:960×540px以上 / 正方形:640×640px以上
ファイル形式.mp4 / .mov / .mpeg / .3gp
ファイルサイズ500MB以下
動画の長さ5〜60秒(推奨9〜15秒)

オークション型は中小企業でも始めやすく、月5万円程度から運用可能です。一方、予約型は大規模なキャンペーン向けで、広告代理店を通じて出稿するのが一般的です。

また、Spark Adsという形式もあります。これは既存のオーガニック投稿をそのまま広告として配信できる機能で、自然な形でユーザーにリーチできるのが特徴です。

TopView広告の仕様とセーフゾーン

TopView広告は、TikTokアプリを起動した直後に表示される広告です。画面全体を使ったインパクトの高い広告で、ブランド認知向上に効果的です。主に1日1社のみ広告掲載ができ、アプリ起動時に音声付きで配信されることが大きな特徴です。

【TopView広告の入稿規定】

項目仕様注意点
アスペクト比9:16(縦型のみ)横型・正方形は不可
解像度540×960px以上推奨1080×1920px
動画の長さ5〜60秒推奨9〜15秒
ファイルサイズ500MB以下推奨100MB以下
ファイル形式.mp4 / .mov / .mpeg / .3gp

TopView広告で特に重要なのが「セーフゾーン」の概念です。セーフゾーンとは、広告画像や動画の重要な要素がカットされないようにするための範囲です。この範囲内にテキストやロゴを配置して、ユーザーへ情報が正確に伝わるようにします。

TopView広告には2つのステージがあります。

  1. 最初の3秒間:ズームインの起動画面として全画面表示
  2. 3秒後:インフィードの動画体験に遷移し、TikTokのUI要素が表示される

この切り替わりにより、動画の見え方が変わります。そのため、重要なテキストやロゴは、TikTokのUI要素(スキップボタン、ユーザー名、キャプションなど)と重ならない位置に配置する必要があります。TikTok Ads Managerの広告プレビュー機能を使って、入稿前に実際の表示を確認しましょう。

【TopView広告で審査落ちしやすいポイント】

禁止事項理由
動画冒頭3秒が真っ白TikTokロゴが見えにくくなるため
冒頭3秒に耳障りな音爆発音、悲鳴、アラーム等は不可
完全に無音の動画審査落ちの可能性が高い

【インフィード広告とTopView広告の比較】

項目インフィード広告TopView広告
表示場所フィード内アプリ起動時
アスペクト比9:16 / 1:1 / 16:99:16のみ
動画の長さオークション型:最大10分 / 予約型:5〜60秒5〜60秒
セーフゾーン比較的緩い厳格(2ステージあり)
費用CPC/CPM/CPV500〜700万円程度/1日枠
適したケース幅広い用途ブランド認知向上

カルーセル広告(静止画)の入稿規定

カルーセル広告は、複数の静止画をスワイプで表示できる広告フォーマットです。EC事業者やサービス紹介に適しており、商品カタログのような使い方ができます。

「動画制作のリソースがない」という企業にとって、カルーセル広告は有力な選択肢です。既存の商品画像を活用できるため、比較的低コストでTikTok広告を始められます。

画像の仕様

カルーセル広告には「標準カルーセル」と「VSAカルーセル」の2種類があります。

【標準カルーセル広告の入稿規定】

項目要件
画像数2〜35個
ファイル形式.jpg / .jpeg / .png
推奨ファイルサイズ100KB以下
アスペクト比9:16(縦型)/ 1.91:1(横型)/ 1:1(正方形)
解像度(縦型)720×1,280px以上
解像度(横型)1,200×628px以上
解像度(正方形)640×640px以上

【VSAカルーセル広告の入稿規定】

項目要件
画像数2〜20個
商品リンク各画像に個別リンク設定可

VSAカルーセルでは各商品イメージに固有の商品リンクを設定できるため、EC事業者にとって便利な機能です。商品ごとに異なるLPへ誘導したい場合は、VSAカルーセルを選択しましょう。

音楽の仕様

カルーセル広告では音楽の設定が必須です。設定した音楽はループ再生されます。音楽なしでは入稿できないため、注意してください。

項目仕様注意点
音楽の長さ2秒以上短すぎると審査落ち
対応形式.mp3 / .wav / .m4a / .flac.mp3が最も汎用的
ファイルサイズ最大10MB

標準カルーセルでは商用音楽ライブラリの楽曲も利用可能ですが、VSAカルーセルでは音楽ファイルのアップロードのみに対応しています。著作権に問題のない音源を用意する必要がある点に注意しましょう。

サムネイル・テキスト・プロフィール画像の入稿規定

動画や画像だけでなく、サムネイル、テキスト、プロフィール画像にも入稿規定があります。これらを正しく設定することで、広告の信頼性やクリック率が向上します。

サムネイルの入稿規定

動画広告にはサムネイル画像を設定できます。サムネイルは広告の第一印象を決める重要な要素です。

項目仕様注意点
アスペクト比動画と同じ(9:16 / 1:1 / 16:9)動画に合わせて設定
ファイル形式.jpg / .jpeg / .png
推奨ファイルサイズ500KB以下500KB以上でも入稿可能だが解像度に影響

アプリ名・ブランド名・広告テキストの文字数

TikTok広告では、アプリ名、ブランド名、広告テキスト(キャプション)にそれぞれ文字数制限があります。特に「絵文字・特殊文字の使用不可」は見落としがちなポイントです。Instagram広告では絵文字が使えるため、同じ感覚で入稿すると審査落ちの原因になります。

項目全角の場合半角の場合注意点
アプリ名2〜20文字4〜40文字App Store/Google Playから自動取得
ブランド名1〜10文字2〜20文字短いほど視認性が高い
広告テキスト1〜50文字1〜100文字長すぎると途中で切れる

重要な注意点として、絵文字や特殊文字は使用不可であり、これを守らないと審査落ちの原因となります。広告テキストは全角50文字(半角100文字)が上限ですが、実際の表示領域を考慮すると、より短く簡潔にまとめる(全角30文字程度)ことをおすすめします。

プロフィール画像の仕様

プロフィール画像は広告の信頼性を高める重要な要素です。ユーザーはプロフィール画像を見て、その広告がどの企業から配信されているかを認識します。

項目仕様注意点
アスペクト比1:1(正方形)正方形以外は不可
サイズ98×98px小さく表示されるため注意
ファイル形式.jpg / .jpeg / .png.pngで透過背景も可
ファイルサイズ50KB未満超過するとエラー
セーフゾーン中央66×66px周囲がトリミングされる

プロフィール画像は小さく表示されるため、シンプルでわかりやすいデザインが効果的です。企業ロゴやサービスアイコンを使用する場合は、縮小しても認識できるかどうかを確認しましょう。

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TikTok広告で審査落ちしやすいポイントと対策

入稿規定を満たしていても、審査で非承認になるケースがあります。ここでは、よくある審査落ちの理由と、審査に通りやすい広告を作るためのポイントを解説します。

審査落ちは「規定違反」だけでなく「品質基準」が原因になることも多い点に注意してください。

審査落ちチェックリスト【画像・テキスト別】

TikTok広告で審査落ちした場合は、以下のチェックリストで原因を特定し、改善したクリエイティブを再提出しましょう。

【画像・動画に関するチェック項目】

  • 画像・動画のサイズや容量が適切か
  • アスペクト比の条件を満たしているか
  • 解像度が最低要件を満たしているか(540×960px以上)
  • 画像や動画の無断引用や著作権・商標権侵害をしていないか
  • 商用利用可能な素材か
  • 抽象的・攻撃的な表現や性的な表現がないか
  • 画質・音質が低くないか(ぼやけた映像、ノイズの多い音声)
  • 無音または長時間の無音がないか
  • セーフゾーン内に重要な要素が配置されているか

【テキストに関するチェック項目】

  • 文字数をオーバーしていないか
  • 必須項目を埋めているか
  • 絵文字や特殊文字を使用していないか
  • 誤字・脱字がないか
  • テキストの無断引用や著作権・商標侵害をしていないか
  • 中傷的・攻撃的な表現や性的な表現がないか

TikTok広告で禁止されていること

TikTok広告では、以下のようなコンテンツが禁止されています。禁止事項に抵触すると、審査に通らないだけでなく、アカウント停止のリスクもあります。

  • 違法な製品・サービス:薬物、武器、偽造品など
  • ギャンブル・風俗関連:パチンコ屋、風俗店など
  • 差別的・攻撃的な表現:人種、性別、宗教などに関する差別
  • 誇大広告・虚偽表示:「100%効果保証」「必ず痩せる」など
  • 成人向けコンテンツ:性的な表現や過度な露出
  • 暴力的・ショッキングな表現:流血、事故映像など
  • 著作権・商標権の侵害:無断使用の画像・音楽
  • 政治的な内容:選挙広告など一部の国で制限

審査に通りやすい広告の作り方

審査落ちを防ぎ、効果的な広告を作るためのポイントを紹介します。

【ポイント①】セーフゾーンを意識したデザイン
TikTok広告では、画面の上部と下部にUI要素(ユーザー名、いいねボタン、コメントなど)が表示されます。重要なテキストやロゴは、これらの要素と重ならない中央エリアに配置しましょう。TikTok Ads Managerには広告プレビュー機能があるため、入稿前に実際の表示を確認することをおすすめします。

【ポイント②】冒頭3秒で視聴者を惹きつける
TikTokユーザーは次々とコンテンツをスワイプするため、冒頭で興味を引けないと離脱されてしまいます。最初の3秒で「この先が気になる」と思わせる工夫が必要です。質問形式で始める、意外性のある映像を見せる、数字やデータを提示する、ユーザーの悩みに共感するなどのテクニックが効果的です。

【ポイント③】サウンドオンで制作
TikTokユーザーの多くは音声をオンにして視聴しています。完全に無音の動画は審査落ちの原因になるだけでなく、エンゲージメントも低下します。

BGMやナレーション、効果音を効果的に活用し、音声でもメッセージを伝えられるようにしましょう。ただし、耳障りな音(爆発音、アラームなど)は避けてください。

【ポイント④】TikTokのトレンドを取り入れる
TikTokでは、トレンドの音楽やチャレンジを取り入れた広告の方が高いエンゲージメントを獲得できる傾向があります。TikTok Creative Centerで人気のコンテンツをリサーチし、自社の広告に活かしましょう。ただし、トレンドは移り変わりが早いため、制作から配信までのスピードが重要です。

TikTok広告の入稿手順【5ステップ】

TikTok広告を出稿するまでの基本的な流れを5ステップで解説します。

【STEP1】TikTok Ads Managerのアカウント作成
TikTok広告を出稿するには、まずTikTok Ads Managerのアカウントを作成する必要があります。アカウント作成後、ビジネス情報や支払い情報を登録しましょう。必要な情報は、プロモーションするサービスのURLやアドレス、課金情報などです。

【STEP2】広告主審査
アカウント作成後、TikTok側で広告主審査が行われます。審査には通常24時間程度かかります。

【STEP3】キャンペーンの作成
キャンペーンの目的(リーチ、トラフィック、コンバージョンなど)を選択し、キャンペーン名と予算を設定します。配信方法によって目的が異なるため、「リーチ」はブランド認知獲得、「コンバージョン」は購入・契約誘導など、目的に合わせて選択しましょう。

【STEP4】広告セットの作成・ターゲティング設定
広告セットでは、配信対象(ターゲティング)、配信期間、入札戦略などを設定します。年齢や性別、地域などの基本的な属性から、興味・関心や行動パターンまで、細かく設定することが可能です。

【STEP5】広告クリエイティブの入稿
最後に、本記事で解説した入稿規定に従って、動画や画像、テキストなどの広告素材をアップロードします。入稿後、審査が完了すれば広告配信が開始されます。

TikTok広告のよくある質問

TikTok広告の入稿規定に関して、よくある質問にお答えします。

Q. TikTok広告の入稿規定は?

TikTok広告の入稿規定は広告フォーマットによって異なりますが、動画広告の基本規定は以下の通りです。

アスペクト比は9:16(縦型)/ 1:1(正方形)/ 16:9(横型)に対応しており、縦型が推奨されています。

解像度は縦型の場合540×960px以上(推奨1080×1920px)、ファイル形式は.mp4 / .mov / .mpeg / .3gp / .avi、ファイルサイズは500MB以下、動画の長さは5〜60秒(推奨9〜15秒)です。

Q. TikTokのTopViewの入稿規定は?

TopView広告の入稿規定は、アスペクト比が9:16(縦型のみ)、解像度が540×960px以上、動画の長さが5〜60秒(推奨9〜15秒)、ファイルサイズが500MB以下です。

TopView広告はアプリ起動時に全画面表示されるため、セーフゾーンの規定が他の広告より厳格です。最初の3秒間は全画面表示、3秒後はインフィード表示に切り替わるため、重要な要素は中央に配置する必要があります。

Q. TikTokの投稿規定は?

TikTokの通常投稿(オーガニック投稿)の規定と広告の入稿規定は異なります。広告の場合は、前述の入稿規定に加えて、TikTok広告ポリシーに準拠する必要があります。

誇大広告、虚偽表示、差別的表現、成人向けコンテンツなどは禁止されています。また、広告テキストでは絵文字や特殊文字の使用が不可です。なお、TikTokアプリを利用して撮影した動画を広告素材として使用することは不可となっています。

Q. TikTok広告で禁止されていることは何ですか?

TikTok広告では、違法な製品・サービス(薬物、武器、偽造品など)、ギャンブル・風俗関連(パチンコ屋など)、差別的・攻撃的な表現、誇大広告・虚偽表示(「100%効果保証」など)、成人向けコンテンツ、暴力的・ショッキングな表現、著作権・商標権の侵害、政治的な内容などが禁止されています。

これらに該当する広告は審査で非承認となり、配信されません。

Q. TikTok広告の審査にはどのくらい時間がかかりますか?

TikTok広告の審査は一般的に24時間以内に完了します。ただし、一部の広告においては通常よりも長く審査時間がかかる場合があり、2〜3営業日程度かかることもあります。

審査落ちの場合はクリエイティブの修正・再入稿が必要となり、さらに時間がかかります。また、審査通過後でもターゲティングやクリエイティブを変更すると再審査の対象となります。キャンペーン開始日に余裕を持ったスケジュールで入稿することをおすすめします。

まとめ:TikTok広告を成功させるために

TikTok広告の入稿規定について、2025年最新の情報をもとに解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

【動画広告の基本規定】

項目推奨仕様
アスペクト比9:16(縦型)
解像度1080×1920px
ファイル形式.mp4
ファイルサイズ100MB以下
動画の長さ9〜15秒

【カルーセル広告の基本規定】

項目仕様
画像数2〜35個
ファイル形式.jpg/.jpeg/.png
音楽必須(2秒以上)

【審査落ちを防ぐポイント】

  • セーフゾーンを意識したデザイン
  • 冒頭3秒で視聴者を惹きつける
  • サウンドオンで制作(無音は審査落ちリスク)
  • 絵文字・特殊文字は使用しない
  • 字幕(テロップ)を全編につける
  • 規定を満たしているか入稿前にチェック

TikTok広告は、正しい入稿規定を守り、ユーザーの心を動かすクリエイティブを制作することで、高い効果を発揮します。電通グループの調査によると、2024年の動画広告市場は前年比123.0%の8,439億円に成長しており、TikTokを含む動画広告プラットフォームの重要性はますます高まっています。

ただし、入稿規定を守るだけでは成果は出ません。ターゲティングの最適化、クリエイティブの改善、効果測定と分析など、総合的な広告運用が必要です。本記事を読んで「規定が多くて大変そう」「自社で対応するのは難しいかも」と感じた方もいるのではないでしょうか。

実際、TikTok広告の入稿規定はInstagram広告とは異なる点が多く、初めて取り組む企業が審査落ちを繰り返すケースは珍しくありません。TikTok広告の運用で迷ったら、専門家に相談することをおすすめします。

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