TikTokで成果を出している企業とそうでない企業の違いは何でしょうか。それは「データを見ているかどうか」です。
TikTokには「アナリティクス」や「インサイト機能」と呼ばれる無料の分析ツールが用意されています。この機能を活用すれば、どの動画が視聴者に響いているのか、フォロワーはいつオンラインなのか、どこから動画を見に来ているのかなど、運用改善に欠かせないデータを把握できます。
しかし、多くの企業が「インサイト機能の存在は知っているけど、見方がわからない」「データは見ているけど、どう活用すればいいかわからない」という状態に陥っています。
本記事では、TikTokアナリティクス(インサイト機能)の基本的な見方から、データを活用した具体的な改善方法まで、2026年最新の情報をもとに徹底解説します。この記事を読めば、TikTok運用を「なんとなく」から「データに基づいた戦略的な運用」に変えることができます。
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目次
TikTokで「アナリティクス」という言葉が使われる場面は大きく2つあります。1つは広告運用における「広告アナリティクス」、もう1つはオーガニック投稿を分析する「インサイト機能」です。本記事では、主に後者のインサイト機能について解説します。
TikTokのデータ分析機能には、目的に応じて異なる2つのツールがあります。
| 項目 | 広告アナリティクス | インサイト機能 |
|---|---|---|
| 対象 | TikTok広告の出稿データ | オーガニック投稿のパフォーマンス |
| 費用 | 広告費が必要 | 無料(ビジネスアカウントで利用可能) |
| 確認場所 | TikTok広告管理画面 | TikTok Studio |
| 主な指標 | CTR、CPC、コンバージョン | 再生回数、視聴完了率、フォロワー分析 |
| 用途 | 広告効果の測定・最適化 | アカウント運用の改善 |
広告を出稿している場合は広告アナリティクスを、オーガニック運用をしている場合はインサイト機能を活用します。多くの企業はまずオーガニック運用から始めるため、本記事ではインサイト機能を中心に解説していきます。
TikTokのインサイト機能では、以下のようなデータを確認できます。
動画のパフォーマンス
エンゲージメント
フォロワー分析
トラフィックソース
これらのデータを活用することで、「どんな動画が伸びやすいか」「いつ投稿すれば見てもらえるか」「どこからユーザーが来ているか」を数値で把握できるようになります。
TikTokのインサイト機能を利用するには、アカウントを「ビジネスアカウント」に切り替える必要があります。個人アカウントのままではインサイト機能は使用できないため、まずはアカウントの切り替えを行いましょう。
ビジネスアカウントへの切り替えは、以下の手順で簡単に行えます。
この切り替えは無料で行えます。「ビジネス」という名前から有料になると思われがちですが、費用は一切かかりません。企業だけでなく、個人クリエイターや個人事業主も利用可能です。
ビジネスアカウントに切り替えたら、以下の設定を確認しておきましょう。
プロフィール情報の最適化
ビジネスアカウントでは、プロフィールに連絡先情報やWebサイトURLを追加できます。TikTokからの問い合わせやサイト誘導を促すために、必ず設定しておきましょう。
カテゴリ設定の確認
選択したカテゴリは、TikTokのアルゴリズムがコンテンツを関連ユーザーに届ける際の参考情報となります。自社の業種・業態に最も近いカテゴリを選択してください。
注意点:データ蓄積には時間が必要
ビジネスアカウントに切り替えても、すぐに詳細なインサイトデータが見られるわけではありません。過去の投稿データは「合計視聴回数」のみが確認でき、詳細な分析データは切り替え後の投稿から蓄積されます。
また、フォロワー分析の詳細データを見るには、フォロワー数が100人以上必要です。アカウント開設直後は、まずフォロワー100人を目指して投稿を続けましょう。
インサイト機能は、スマートフォンアプリとPC(Creator Center)の両方から確認できます。それぞれの特徴と使い分けを解説します。
2025年後半以降、TikTokのUIは大きく変更されました。現在のインサイトへのアクセス方法は以下の通りです。
アクセス手順
以前は「クリエイターツール」という名称でしたが、現在は「TikTok Studio」に統合されています。
5つのタブの概要
インサイト画面には5つのタブがあり、それぞれ異なるデータを確認できます。
| タブ | 確認できる内容 |
|---|---|
| 概要 | アカウント全体のパフォーマンス概要 |
| コンテンツ | 投稿ごとの詳細データ(再生回数、視聴完了率など) |
| 視聴者数 | 動画を視聴したユーザーの行動データ |
| フォロワー数 | フォロワーの増減、属性、アクティブ時間 |
| LIVE | ライブ配信のパフォーマンス |
期間選択
データの表示期間は、7日・28日・60日・365日から選択できます。デフォルトは7日間です。短期的なトレンドを見るなら7日、中長期的な傾向を分析するなら28日〜60日を選択しましょう。
なお、一定期間(最大365日)以上前のデータは閲覧できなくなるため、長期的な分析を行いたい場合は定期的にデータをエクスポートしておくことをおすすめします。
PCからインサイトを確認する場合は、TikTok Creator Centerを利用します。
アクセス方法
PC版のメリット
運用担当者が定期的にレポートを作成する場合は、PC版を使ったほうが効率的です。一方、日常的なチェックや投稿直後のパフォーマンス確認はスマホアプリが便利です。
TikTokインサイトで確認できる指標は多岐にわたりますが、特に重要な10個の指標を解説します。
1. 再生回数
動画が再生された総回数です。TikTokでは、動画が1秒以上再生されると1再生としてカウントされます。同じユーザーが複数回再生した場合も、それぞれカウントされます。
再生回数は「どれだけ多くの人に届いたか」を示す基本的な指標ですが、再生回数だけを追うのは危険です。重要なのは「再生された後、どのようなアクションがあったか」です。
2. 視聴完了率(最重要)
動画を最後まで視聴した人の割合です。2025年以降のTikTokアルゴリズムにおいて、視聴完了率は最も重要視される指標の1つとなっています。
視聴完了率が高い動画は「視聴者にとって価値がある」とアルゴリズムに判断され、For You(おすすめ)に表示されやすくなります。目安として、視聴完了率40%以上を目指しましょう。
3. 平均視聴時間
視聴者が動画を平均何秒見たかを示す指標です。15秒の動画で平均視聴時間が10秒なら、平均して66%の位置で離脱していることがわかります。
平均視聴時間を見ることで、「どのあたりで視聴者が離脱しているか」を把握できます。離脱ポイントがわかれば、その部分のコンテンツを改善する手がかりになります。
4. いいね数
最も基本的なエンゲージメント指標です。視聴者が動画を気に入った際に押すアクションで、動画の人気度を測る基本的な目安となります。
ただし、いいね数だけでアルゴリズム評価が決まるわけではありません。後述する保存やシェアのほうが、アルゴリズム上は重要視されています。
5. コメント数
動画に対して投稿されたコメントの数です。コメントが多い動画は「議論を生んでいる」「共感を呼んでいる」とみなされ、アルゴリズムに好意的に評価されます。
コメントを増やすには、動画内で質問を投げかけたり、意見を求めたりする工夫が有効です。
6. シェア数
動画が他のSNSやメッセージアプリで共有された回数です。シェアは「この動画を誰かに教えたい」という強い意思表示であり、アルゴリズム上非常に高く評価される指標です。
シェアを促すには、「友達に教えたくなる情報」「職場の人に見せたくなる内容」といった拡散したくなる要素を入れることが重要です。
7. 保存数
動画が保存された回数です。保存は「後で見返したい」という意思表示であり、コンテンツの価値が高いことを示します。
2025年以降、TikTokのアルゴリズムは保存数を非常に重視するようになっています。ハウツー動画、まとめ動画、保存を促すCTAを入れた動画は保存されやすい傾向にあります。
8. フォロワー増減
日別・投稿別のフォロワー数の変動を確認できます。「どの投稿がフォロワー獲得に貢献したか」「どのタイミングでフォロワーが減ったか」を把握することで、コンテンツ戦略の改善に活かせます。
9. フォロワー属性
フォロワーの年齢層・性別・地域を確認できます。ターゲット層にリーチできているかを確認し、コンテンツの方向性を調整する際に活用します。
10. アクティブ時間
フォロワーがTikTokを利用している時間帯を確認できます。この情報をもとに投稿時間を最適化することで、フォロワーへのリーチ率を高められます。
TikTokインサイトでは、動画がどこから視聴されたかを示す「トラフィックソース」を確認できます。この情報は、動画の拡散状況やアルゴリズムの評価を理解するうえで非常に重要です。
TikTokの主なトラフィックソースは以下の5つです。
| ソース | 意味 | 評価 |
|---|---|---|
| For You | おすすめフィードからの流入 | アルゴリズムに高評価されている証拠 |
| フォロー中 | フォロワーのタイムラインからの流入 | 既存フォロワーへのリーチ |
| 検索 | キーワード検索からの流入 | SEO対策が機能している |
| プロフィール | プロフィールページからの流入 | プロフィールへの誘導が成功 |
| ハッシュタグ | ハッシュタグページからの流入 | ハッシュタグ戦略が有効 |
特に注目すべきは「For You」からの流入比率です。For Youからの流入が多い動画は、TikTokのアルゴリズムに「この動画は多くの人に見せる価値がある」と評価されていることを意味します。
For Youに表示されるかどうかは、TikTok運用の成否を左右する重要なポイントです。For You比率を高めるためのコツを解説します。
視聴完了率を上げる
アルゴリズムが最も重視する指標です。視聴完了率を上げるには以下の工夫が有効です。
保存・シェアを促す
動画内で保存やシェアを促すCTAを入れることで、これらのアクションを増やせます。
ただし、過度な促しは逆効果になることもあるため、自然な形で入れることが重要です。
データを見るだけでは意味がありません。重要なのは、データをもとに改善アクションを実行することです。
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TikTok運用の改善は、以下のPDCAサイクルで進めます。
1. 目標設定(Plan)
まず、TikTok運用で達成したい目標を明確にします。目標によって見るべき指標が変わります。
2. 現状把握(Do)
インサイトデータを確認し、現状を数値で把握します。
3. 仮説立案(Check)
データをもとに、改善すべきポイントを特定します。
4. 施策実行(Act)
立てた仮説に基づいて、コンテンツを改善します。
このサイクルを繰り返すことで、徐々にアカウントのパフォーマンスが向上していきます。
TikTok運用でよくある3つの課題と、その改善方法を解説します。
課題1:再生回数は多いがフォロワーが増えない
再生されているのにフォロワーが増えないのは、「動画を見て終わり」になっている状態です。
| 考えられる原因 | 改善アクション |
|---|---|
| プロフィールへの誘導がない | 動画内で「フォローすると〇〇がわかる」と促す |
| プロフィールが魅力的でない | アイコン、自己紹介文、ハイライト動画を最適化 |
| 一発ネタで終わっている | シリーズ化して「続きが見たい」と思わせる |
課題2:視聴完了率が低い
視聴完了率が低いと、For Youに表示されにくくなります。
| 考えられる原因 | 改善アクション |
|---|---|
| 冒頭で離脱されている | 最初の3秒で「結論」や「問題提起」を入れる |
| 動画が長すぎる | 内容を凝縮して短くする |
| テンポが悪い | 無駄なカットを削除、BGMのテンポを上げる |
| 内容が予想できてしまう | 意外性のある展開を入れる |
課題3:For Youからの流入が少ない
For You比率が低いと、新規ユーザーへのリーチが難しくなります。
| 考えられる原因 | 改善アクション |
|---|---|
| 保存・シェアが少ない | 「保存推奨」「シェアして」のCTAを追加 |
| トレンドを活用していない | 人気の音源やフォーマットを取り入れる |
| ニッチすぎる内容 | より多くの人に刺さるテーマに調整 |
インサイト機能を活用する際に、陥りがちな落とし穴と対策を解説します。
再生回数だけを追ってしまう
「バズった!」と喜んでも、フォロワーが増えなければ意味がありません。再生回数は入口の指標に過ぎず、最終的な目標(フォロワー獲得、採用、集客)に繋がっているかを確認することが重要です。
短期間で判断してしまう
1〜2本の動画で「この施策は効果がない」と判断するのは早計です。TikTokはアルゴリズムの影響で再生回数にばらつきが出やすいため、最低でも2週間、10本程度の投稿データを見て判断しましょう。
他アカウントと単純比較してしまう
フォロワー10万人のアカウントと、1,000人のアカウントでは、同じ再生回数でも意味が異なります。自アカウントの過去データとの比較を重視し、成長率や改善率を見るようにしましょう。
一定期間以上前のデータは閲覧できなくなる
TikTokインサイトでは、一定期間(最大365日)以上前のデータは閲覧できなくなります。長期的な分析を行いたい場合は、週1回程度のペースでデータをエクスポートし、ExcelやGoogleスプレッドシートに記録しておくことをおすすめします。
定期的なチェックを習慣化する
データは定期的にチェックしなければ意味がありません。以下のような運用ルールを設けることで、データ分析を習慣化できます。
ここまでインサイト機能の使い方と活用法を解説してきましたが、データ分析はあくまで「手段」であり、最終的に重要なのは「成果を出すこと」です。
インサイト機能を使いこなしても、以下のような課題は残ります。
これらの課題を解決するには、TikTok運用の専門知識と経験が必要です。社内にノウハウがない場合は、専門家の知見を活用することで、成果までの時間を大幅に短縮できます。
StockSun認定パートナー・植本涼太郎は、TikTok/YouTubeを活用した企業支援のスペシャリストです。
主な実績
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| YouTubeチャンネル | 年収チャンネル26万人登録者(立ち上げからプロデュース) |
| 採用支援 | 年間110人採用、採用単価50万円→9万円(80%削減) |
支援の特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 再現性重視 | 「当たるまで続ける」ではなく、勝ちパターンを言語化した運用 |
| 成果コミット | フォロワー数ではなく、売上・採用等の事業KPIを目標設定 |
| 包括的支援 | SNS単体ではなく、総合的なマーケティング施策を実行 |
多くのTikTok運用代行サービスが「フォロワー〇万人達成」をゴールにする中、植本涼太郎は「事業課題の解決」にコミットします。採用単価の削減、売上の向上など、企業が本当に求める成果を追求します。
本記事では、TikTokアナリティクス(インサイト機能)の見方と活用法を解説しました。
重要ポイントのおさらい
TikTokは、日本国内だけでも月間4,200万人以上が利用する巨大プラットフォームです。正しくデータを分析し、継続的に改善を続ければ、どんな企業でも成果を出せる可能性があります。
しかし、データ分析と改善のサイクルを回し続けるには、時間と専門知識が必要です。「自社でやりきるのは難しい」「もっと効率的に成果を出したい」という方は、専門家の力を借りることも選択肢の1つです。
TikTok運用・採用でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。 フォロワー増加ではなく、「事業課題の解決」にコミットした支援を行います。