YouTubeのハッシュタグとは？タグとの違いや効果的な付け方を解説

「#」を付けたキーワードを説明欄に設定するYouTubeのハッシュタグ機能。効果的に設定すると、適切な視聴者へのリーチやチャンネルの成長につながる場合があります。

しかし、正しい設定方法やハッシュタグとタグの違いについて悩む方も多いのではないでしょうか？

本記事では、YouTubeのハッシュタグの基本的な機能から、効果的な設定方法、注意点まで詳しく解説します。

YouTubeのチャンネル運営をより効果的にしたい方は、ぜひ最後までお読みください。

YouTubeのハッシュタグとは？

YouTubeのハッシュタグは、動画のタイトルや説明欄に「#（ハッシュ）」を付けて視聴者にアプローチする機能です。

StockSun株式会社には、「WebマーケティングTV」というチャンネルがあります。

YouTubeの会議が荒れました【YouTubeカンファレンス2024①】の動画で設定しているハッシュタグは「#StockSun #ストックサン #YouTube運用」です。

「#〇〇」の部分を選択すると、同じハッシュタグを付けている動画が表示されます。「#YouTube運用」を選ぶと、以下のように同じハッシュタグで設定した関連動画が一覧で表示されます。

ハッシュタグをクリックorタップすることで、ユーザーは自分の興味のあるジャンルの動画を簡単に探すことが可能です。関連動画に自社のほかの動画が表示されることで、再生回数の増加やチャンネルの認知度向上につながります。

タグとの違いは？

ハッシュタグと似ている機能に、タグがあります。タグはYouTubeのアルゴリズムに向けて動画の内容やジャンルを伝えるための機能です。

タグは動画の説明欄ではなく、タグ欄に入力します。

▼タグ欄

ハッシュタグと異なり、視聴者からは直接見えないため、主に内部的な情報として機能します。主な役割は、動画が適切な検索結果や関連動画に表示されやすくすることです。

ハッシュタグは何個まで設定できる？

YouTubeでは、動画に設定できるハッシュタグの数は最大で60個までです。この数を超えてハッシュタグを追加すると、設定したハッシュタグが無効になったり、動画自体が削除されたりする恐れがあります。

▼ハッシュタグの使用に関するポリシー

1 つの動画またはプレイリストに 60 個を超えるハッシュタグを追加すると、そのコンテンツのすべてのハッシュタグが無効になります。タグの数が多すぎる場合、アップロード動画や検索結果から動画が削除されることがあります。

引用：YouTubeヘルプ

YouTubeのハッシュタグの適切な数は、3〜5個です。動画のタイトル下に表示されるのは最大で3個までのため、それ以上設定しても表示されません。

また、必要以上にハッシュタグを付けすぎると、視聴者が動画の主題を分かりにくくなってしまう場合があります。

YouTubeのハッシュタグを設定するメリット４つ

YouTubeのハッシュタグを設定するメリットは、以下の通りです。

• ハッシュタグ経由で流入しやすくなる
• 関連動画に表示されやすくなる
• VSEO対策ができる
• お知らせに活用できる

ハッシュタグ経由で流入しやすくなる

視聴者がハッシュタグを選択すると、同じハッシュタグが設定された動画一覧が表示されます。例えば「#Webマーケティング」を設定していれば、Webマーケティングに興味のある視聴者があなたの動画を見つけやすくなります。

適切なハッシュタグを設定すると、ターゲット層からの自然な流入が期待できるため、継続的に視聴者を獲得することが可能です。

ただし、劇的な再生数の増加につながるわけではありません。緩やかな成長と考えるのが現実的です。

関連動画に表示されやすくなる

ハッシュタグは、YouTubeのアルゴリズムに動画の内容を伝える重要な要素のひとつです。

同じハッシュタグを使用している動画同士は関連性が高いと判断され、関連動画として表示されやすくなります。視聴者の興味に合った動画として推薦される機会が増えます。

企業のYouTubeチャンネルを運営している場合「#YouTube運用」などのハッシュタグを設定すれば、関連動画に表示されやすいです。

VSEO対策ができる

VSEO（Video Search Engine Optimization）とは、YouTube上での検索結果を最適化する施策のことです。ハッシュタグは、この検索順位を向上させる重要な要素として機能します。

検索結果の上位表示には、適切なハッシュタグの選定が欠かせません。特に、視聴者がよく検索するキーワードをハッシュタグとして設定することで、動画の発見可能性が高まります。

よく検索されるキーワードを見つけるには、ラッコキーワードなどの外部ツールを活用しましょう。検索ボリュームが表示されるため、効果的なハッシュタグの選定ができます。

お知らせに活用できる

ハッシュタグは、視聴者に告知や誘導をする際にも効果的です。

LINE登録を促したい場合は「#LINE登録で無料で〇〇をプレゼント」などのハッシュタグを設定すると、視聴者にしっかり訴求できます。

イベントやセミナーの開催告知にも便利です。

特に、既存の動画にも後からハッシュタグを追加できるため、一時的な告知としても活用できます。イベントやセミナーの終了後は、元のハッシュタグに戻せます。

YouTubeのハッシュタグを設定する際のポイント

YouTubeのハッシュタグを設定する際は、以下のポイントを押さえるのがおすすめです。

• 抽象的なキーワードを使う
• オリジナルキーワードを使う
• 競合の使っているキーワードを使う
• 重要なキーワードから入れる
• 動画を象徴するようなキーワードを設定する

効果的なハッシュタグ設定により、視聴者への訴求力が高まります。

抽象的なキーワードを使う

動画の内容を表す抽象的なキーワードを設定すると、より広い範囲の視聴者にリーチすることが可能です。

例えば「YouTubeカンファレンス2024①」の動画の場合、「#YouTube運用」「#StockSun」といったハッシュタグを設定します。

このような抽象的なキーワードは多くのユーザーが検索するため、ハッシュタグ経由での流入増加が期待できます。

オリジナルキーワードを使う

検索流入の際に、狙いたいのが指名検索です。指名検索とは、ブランド名や会社名など、特定の対象を明確に指定して検索することです。

先ほどの「YouTubeカンファレンス2024①」の例では、社名である「StockSun株式会社」をハッシュタグに設定しています。そのハッシュタグを設定すれば、自社の動画だけを表示できるため、ブランドを認知している視聴者に確実にリーチできます。

競合の使っているキーワードを使う

同じジャンルの人気チャンネルが使用しているハッシュタグを研究し、効果的なキーワードを取り入れましょう。競合のチャンネルで設定しているハッシュタグは、すでに効果が実証されているものと考えられます。

ただし、そのまま真似るだけでは効果は限定的です。自分のコンテンツに合わせて適切にアレンジしてください。

重要なキーワードから入れる

表示されるのは最大3つまでのため、最も重要なキーワードを先頭に配置します。

視聴者は左から順番にハッシュタグを見ていくため、重要度の高いものから順に配置することが効果的です。一目で動画の内容を理解できるよう、優先順位を考えて配置しましょう。

トレンドキーワードを設定する

トレンドキーワードは、そのときに流行っているキーワードです。

瞬間的に検索されるため、短期間であるものの大きな流入を期待できます。特に、YouTubeの仕様変更や規約改定があった際に効果的です。

一例として、2024年10月15日より、YouTubeショートの時間が最大60秒から3分間まで拡大し、順次対応することに決まりました。

「#3分ショート」などのトレンドキーワードをハッシュタグとして使用すると、再生数アップが期待できます。

このようなトレンドは、YouTubeの「急上昇」やGoogleトレンドなどを使ってチェックするのがおすすめです。

条件は一部あるものの、トレンドキーワードをハッシュタグとして使うと、短期間で再生数を稼ぎやすくなります。

YouTubeのハッシュタグを設定する際の注意点

効果的なハッシュタグ活用のため、以下の3つの注意点を必ず守りましょう。

• ハッシュタグは必ず半角にする
• 2語以上の場合はスペースを空けない
• YouTubeのポリシーを守る

ハッシュタグは必ず半角にする

ハッシュタグは全角でなく、必ず半角で設定する必要があります。全角で設定してしまうと、ハッシュタグとして認識されず、正しく反映されません。

「#」を入力した後は、空白を入れずにそのままキーワードを続けて入力しましょう。

2語以上の場合はスペースを空けない

複数の単語を組み合わせる場合、スペースを空けないように注意が必要です。例えば「#YouTube 運用」ではなく「#YouTube運用」と入力します。

スペースを入れてしまうと、そこで区切られてしまい、正しいハッシュタグとして機能しません。

YouTubeのポリシーを守る

YouTubeのポリシーに違反するハッシュタグの使用は、重大な問題を引き起こす恐れがあります。具体的には、以下のような点に注意しましょう。

• 動画と関係のないハッシュタグを付けない
• 性的な内容のハッシュタグを付けない
• 特定の人物や集団への嫌がらせとなるハッシュタグを付けない

これらのポリシーに違反すると、動画が削除されるリスクがあります。

また、関連性のないハッシュタグを設定すると、視聴者の期待を裏切ることになり、チャンネルの評価低下につながります。

YouTubeのハッシュタグを設定する方法

ハッシュタグの設定方法は、新規動画と既存動画で少し手順が異なります。それぞれの設定方法を説明します。

新規動画の場合

新規の動画にハッシュタグを設定する方法は、以下の通りです。

1. GoogleアカウントにログインしYouTubeを開く
2. YouTube Studioを選択し、動画のアップロードから動画をアップ
3. アップしたら、説明欄にハッシュタグを追加

ハッシュタグはデフォルトで最大3つまでしか表示されません。4つ以上設定している場合、視聴者が概要欄の「もっと見る」を選択する必要があります。

説明欄はデフォルトだと、上部3行ほどしか表示されないため、優先度の高いハッシュタグから順に設定しましょう。

既存動画の場合

既存動画にハッシュタグを設定する場合は、YouTube Studioで対象の動画を選択します。

「詳細」タブを開き、説明欄に直接ハッシュタグを追加するだけです。

タグを編集する場合は、「タグ」欄から設定します。ハッシュタグやタグは後からでも設定できます。

まとめ：YouTubeのハッシュタグは設定しよう

YouTubeのハッシュタグは、動画の検索性向上や視聴者への訴求に効果的な機能です。

特にチャンネルの立ち上げた時期は、ハッシュタグを設定すると、ターゲット層からの検索や関連動画経由から流入を期待できます。

ただし、ハッシュタグだけで劇的な再生数のアップは見込めません。ほかのSEO対策や魅力的なコンテンツ作りと組み合わせることで、より効果的なチャンネル運営ができるようになります。

StockSun株式会社では、YouTubeチャンネル運用や動画編集に関する無料相談を実施しています。

興味のある方は、ぜひお問い合わせください。