SaaS営業とは?仕事内容・ISとFSの違い・年収の見方と未経験からの転職準備

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SaaS営業とは?仕事内容・ISとFSの違い・年収の見方と未経験からの転職準備

SaaS営業とは、インターネット経由で利用するソフトウェアを提案し、顧客の課題と導入条件を整理して契約につなげる仕事です。IS・FSなどの役割に分かれる企業もあり、職種によって必要な経験が変わります。この記事では、仕事内容、商談の流れ、年収の見方、未経験からの準備を解説します。

SaaS営業とは?売るものと顧客への提案

SaaS営業の中心は、製品の機能を顧客の業務と結びつけ、導入する価値と実行条件を説明することです。製品のデモが上手であることだけでは、契約に必要な合意を得られるとは限りません。

ソフトウェアを使って何を変えるかを提案する

会計、人事、営業支援などのソフトウェアでは、同じ機能でも顧客が感じる価値が違います。作業時間を減らしたいのか、情報共有を改善したいのか、管理上の漏れを防ぎたいのかを聞き、製品が合うかを判断します。

契約後の利用を見据えて条件をそろえる

月額・年額など継続課金のあるサービスでは、導入後に使い続けてもらうことが事業に関わります。営業がすべての活用支援を担当するとは限りませんが、顧客の目的や約束した範囲を次の担当者に引き継ぐ必要があります。Salesforceの解説でも、SaaS営業に必要な視点として継続利用が扱われています。

有形商材にも保守や継続取引はあるため、「ほかの営業は売って終わり」と決めつけないようにしましょう。違いを考えるときは、顧客が料金を払う対象、契約期間、導入後に必要な支援を比較します。

IS・FS・CSの違いと具体的な仕事内容

分業する組織では、商談機会をつくるIS、提案と受注を進めるFS、導入後の活用を支援するCSなどが連携します。ただし、兼務や一気通貫の体制もあり、名称と担当範囲は会社によって異なります。

SaaSの顧客対応の流れ。IS|接点・商談創出:顧客の状況と検討時期を確認。FS・AE|提案・契約:課題と導入の条件をそろえる。CS|導入・活用支援:利用の定着を支援する
役割分担は企業によって異なる。本文の判断項目を図解。

インサイドセールス:顧客との接点を商談につなぐ

電話やメールなどで見込み顧客の状況を聞き、適切なタイミングで商談につなげます。問い合わせへの対応と、自ら新しい顧客を開拓する仕事では必要な準備が違います。単なる日程調整ではなく、課題、関心、検討時期などの情報を集める役割もあります。

Salesforceのインサイドセールス解説でも、初回対応や見込み顧客の育成・見極めが紹介されています。採用情報では、アポイントの数だけでなく、どの状態の商談をつくる役割かを確認しましょう。

フィールドセールス・AE:提案から契約までを進める

商談で業務課題を深掘りし、デモ、見積もり、社内稟議に必要な情報の提供、条件調整などを行います。フィールドセールスという名前でも、訪問だけでなくオンライン商談を使うことがあります。顧客規模によっては、技術担当や上司とチームで提案します。

カスタマーサクセス:導入と活用を支援する

導入準備、利用開始、運用の定着、活用の振り返りなどを支援します。更新や追加契約を担う会社もありますが、別の担当者が担う場合もあります。CSは営業職と区別して採用されることもあるため、営業の一工程と固定して捉えないでください。

求人を読むときの役割別チェック
役割主な業務例確認するポイント
IS接点づくり、状況の把握、商談創出新規開拓と反響対応の割合
FS・AE課題整理、提案、合意形成、契約顧客規模、商談期間、技術支援
CS導入支援、活用の定着、更新支援担当社数、更新責任、支援範囲

SaaS営業の1日の仕事と、IS・FSで残す成果物

商談や架電だけでなく、事前準備・記録・社内調整にも時間を使います。以下は分業型組織を想定した架空の一日で、標準的な勤務時間や各社の実態を示すものではありません。

仕事の流れと次の担当者に渡す情報
場面ISの仕事例FSの仕事例
始業後問い合わせと優先顧客を確認し、連絡順を決める進行案件と今日の商談目的を確認する
顧客対応電話・メールで課題や検討時期を確認するヒアリング、デモ、条件調整を行う
社内連携商談化の条件を満たす情報をFSへ渡す技術担当と連携・設定の可否を確認する
振り返り接続できない理由や訴求の反応を整理する次の合意事項、顧客側の担当者、期限を記録する

ISが残すのは日程だけでなく、なぜ顧客が話を聞くのかという背景です。FSが残すのは商談の感想だけでなく、合意したことと未確認事項です。仕事の引き継ぎが明確なら、顧客が何度も同じ説明をする負担も減らせます。

SDR・BDR・パートナー営業は何が違う?

ISの中でも、反響への対応を中心とするSDR、新しい顧客との接点づくりを中心とするBDRという呼称が使われる場合があります。ただし企業によって定義は異なります。パートナー営業は販売や導入を支援する企業と協力する役割で、直接顧客に提案する営業とは関係者や活動が変わります。略称よりも顧客の流入元と担当範囲を確認してください。

SaaS営業の商談はどのように進む?

商談は、顧客の現状、解決したい課題、製品との適合、導入の実行条件の順で整理すると進めやすくなります。次は経費精算ツールを提案する架空の例です。

現状と、困っている業務を確認する

「経費精算を効率化したい」と聞いたら、申請者と承認者、締め日、差し戻しが起きる理由を確認します。困っているのが入力作業なのか、承認待ちなのかでは提案が変わります。今の運用を理解せずに全機能を紹介すると、顧客は自社で使う姿を想像しにくくなります。

デモと導入計画を顧客の条件に合わせる

課題に関係する操作を示し、必要な設定、既存システムとの連携、利用者への案内、導入担当者を確認します。セキュリティや契約上の質問は、分からないまま答えず適切な担当者につなぎます。未提供機能と確定済み機能を区別して説明してください。

契約の判断者と利用する人の合意を得る

料金への合意だけでなく、運用の担当者、開始時期、導入後に評価する項目をそろえます。契約前に期待を共有し、CSなどへ引き継ぐときに未確認事項も残します。「導入を決めた人」と「実際に使う人」が違うことを踏まえて進めましょう。

SaaS営業に必要なスキルと評価指標

顧客の話を整理する力、業務と製品を結びつける力、数字から改善を考える力が土台になります。用語を知るだけでなく、何を確認するための指標かを理解することが大切です。

課題を聞き、関係者を整理する力

担当者が困っていることと、会社が予算を出す理由が同じとは限りません。課題の影響範囲、優先度、判断する人を確認します。ヒアリング内容を短くまとめ、顧客に認識を確認できると、提案のずれを減らせます。

営業プロセスを振り返る力

商談数、商談化率、受注率、契約金額などを使い、詰まっている工程を探します。指標の分母や対象期間が違えば比較できません。たとえば問い合わせ対応と新規開拓では、同じ商談化率でも意味が変わるため、条件をそろえて見ます。

MRR・ARR・解約率などの基礎理解

MRRは月次、ARRは年次の継続収益を把握する指標です。解約率は顧客数ベースと金額ベースで意味が異なります。会社が採用する定義を確認し、売上・利益・入金と同じものとして扱わないようにしましょう。単発の初期費用などを継続収益に含めるかも、指標の定義と照合してください。これらがすべて営業個人の評価項目になるとは限りません。

日々の目標の負担が気になる方には、SaaS営業がきついと感じる理由と対処法で、支援体制や面接での確認事項を詳しく紹介しています。

実際の採用情報では、SaaS営業の何が見られる?

企業の公式採用情報を読むと、一般的なスキル名を実際の仕事へ落とし込めます。たとえばSmartHRのセールス職紹介では、顧客の規模に応じた担当の違い、既存顧客への提案、技術面を支援する役割などが示されています。また、選考では成果に至る過程や、関係者との調整、課題を解決した経験などを確認すると説明しています。

ここから企業研究で確かめたいのは、売上実績だけでなく、誰のどんな課題に対し、どの行動が結果につながったかです。この採用情報は一社の例であり、すべてのSaaS企業が同じ選考を行うわけではありません。確認日:2026年9月11日。募集内容は公式ページで再確認してください。

実績を整理する5項目

  1. 担当条件:商材・顧客・新規/既存・商談期間
  2. 課題:どこで商談や顧客の業務が止まっていたか
  3. 行動:自分が変えた質問、提案、関係者の調整
  4. 結果:対象期間と数字、または確認できた変化
  5. 再現性:次の職場でも使える工夫と、追加で必要な知識

SaaS営業の年収は固定給と変動給に分けて見る

求人の年収を比較するときは、金額の幅よりも、その金額がどの条件で支払われるかを確認します。SaaS営業全体の平均を一つの数字で示しても、役割や等級が違えば応募判断には使いにくいためです。

OTEと保証される給与を区別する

OTEは、目標達成時の想定総報酬を指して使われることがあります。固定給だけでなく目標達成を前提とした変動給を含む場合があるため、保証額と同一視しないでください。支給条件、計算期間、入社直後の扱い、未達時の変動を確認しましょう。

比較するのは同じ役割と経験条件

ISの未経験採用と、大企業担当AEの経験者採用では、求められる役割が異なります。全社員の平均給与や求人上限を、自分に提示される金額と考えないようにします。条件通知書では、固定残業代や賞与、試用期間中の条件も確認してください。

固定給とOTEを比較する具体例

目標達成時の想定総報酬が高くても、固定給が現在より低い場合があります。以下は報酬制度の比較を説明する架空の例です。

現職とSaaS営業のオファーを比べる例
項目現職候補企業
年間固定給480万円450万円
年間変動給60万円(前年実績)150万円(目標達成時の想定)
合計540万円(前年実績)600万円(目標達成時の想定)

この例では合計の見かけは60万円増えますが、固定給は30万円下がります。前年実績と将来の想定を比較しているため、600万円を確実に受け取る前提にはできません。目標未達時の計算方法、達成率が報酬に反映される仕組み、入社初期の目標や支給時期を確認します。

変動給が目標達成率にそのまま比例するとは限りません。段階制、支給の下限条件、上限等があれば計算が変わります。採用担当者に制度の説明を受け、固定給で生活できるかと、経験に見合う評価かを分けて判断しましょう。

未経験からSaaS営業へ転職する準備

準備は、「営業も初めて」と「SaaS業界が初めて」で分けます。応募条件に合う役割を選び、これまでの経験を営業の工程に対応させると、説明すべき強みと不足が見えてきます。

経験別に準備を変える。営業経験がある:顧客・商談・改善・実績を整理。営業は初めて:接客・説明・改善の経験を整理。共通の準備:募集条件と製品の理解を照合
SaaS未経験と営業未経験を区別。本文の判断項目を図解。

営業経験者は実績の再現性を示す

商材、顧客層、新規・既存の比率、商談期間、目標、実績をまとめます。そのうえで課題をどう見つけ、どんな改善を行ったかを説明してください。受注額だけでなく、複数部署を調整した経験や失注原因を分析した経験も、応募先との接点になります。

営業未経験者は応募条件と育成を確かめる

接客やカスタマーサポートでの聞き取り、提案、説明、改善の経験を棚卸しします。求人にある「未経験歓迎」が業界未経験なのか職種未経験なのかを確認し、必須要件を満たす募集から検討しましょう。ISが必ず未経験者向けというわけではありません。

製品研究と模擬提案を準備する

公式サービス情報と導入事例を読み、対象顧客の困りごと、提案する機能、導入で必要な準備を一枚にまとめます。実際に使っていない製品を利用経験があると装う必要はありません。公開情報から考えた仮説と、確認したい点を分けて話してください。

  1. 役割を選ぶ顧客と担当範囲を確認する
  2. 経験を分解する課題・行動・成果を整理する
  3. 製品を調べる機能と顧客の業務をつなげる
  4. 選考で照合する期待成果・育成・報酬を確かめる

SaaS営業のキャリアパスと企業選び

キャリアは「ISからFSへ進めば正解」という一本道ではありません。顧客との関わり方と、身につけたい力から次の役割を選びます。

提案の専門性を深める

特定業界の顧客理解や、大規模な組織での合意形成を深める方向があります。関係者が増える提案では、目先の受注だけでなく、顧客側の検討工程を設計する力が必要です。担当顧客が変わると評価や目標も変わるため、異動条件と支援体制を確かめます。

育成・営業企画・顧客支援へ広げる

個人の工夫をチームの営業プロセスにすることが好きなら、育成や営業企画との接点があります。利用後の課題に関わりたいなら、CS等も比較対象です。ただし、実績があれば自動的に異動できるわけではありません。求人の有無と、必要な経験を別途確認しましょう。

企業を選ぶときは、製品への関心に加え、担当顧客、役割、学べる環境、給与条件をそろえて比較します。SaaS企業10社の違いと比較ポイントから候補を調べ、実際の求人で自分が担う仕事を確認してください。

SaaS営業のキャリアに関するよくある質問

プログラミングは必要ですか?

すべての営業求人で必須ではありません。ただし、製品の仕組みや連携、データの扱いについて基本的な理解が求められることはあります。技術担当と営業の役割分担も確認してください。

どのようなキャリアパスがありますか?

担当顧客を広げる、営業マネジメントへ進む、営業企画やパートナー営業を目指すなどの選択肢があります。ISからFSなどへの異動も、全社で保証されるものではありません。評価条件と社内公募の実態を確認しましょう。

企業はどう選べばよいですか?

業務領域、担当する顧客、役割、教育、給与を比較します。SaaS企業10社とサービス一覧を入口に、自分の業界経験が生きる製品を調べてください。

年収エージェントに相談するときに整理しておきたいこと

SaaS営業へのキャリアチェンジ支援を案内する担当者のプロフィールを確認して選べます。経験の棚卸しから、応募書類・面接の準備まで支援を受けられます。

相談から転職決定までの利用料は無料です。サービスの流れや担当者のプロフィールは、年収エージェント公式サイトで確認できます。

自分の条件に置き換えられる相談メモ

以下は相談内容を整理する架空の例です。登録フォームへの入力必須項目ではありません。

法人営業を3年経験しています。既存顧客への提案と部署間の調整が中心です。SaaS営業で生かせる役割、選考で伝える強み、固定給の条件を相談したいです。

準備する情報:商材/顧客規模/担当工程/実績と工夫/希望する役割

まだ応募先が決まっていなくても、登録フォームでは「情報収集したい」を選択できます。担当者との相談時には、分かる範囲の情報と、迷っている点を伝えてください。

仕事内容を理解して、自分に合うSaaS営業を選ぼう

SaaS営業を目指すなら、職種名や年収の上限だけでなく、顧客と担当工程、求められる成果まで確認します。経験と募集条件を照合し、足りない知識を補いながら応募先を選びましょう。

サービス案内:年収エージェント公式サイト。記事更新日:2026年9月11日。出典の確認日は各掲載箇所を参照してください。募集・サービス・勤務条件は変更される場合があるため、応募時に公式情報と個別条件を確認してください。

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