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LPのファーストビューとは?3秒で離脱を防ぐ構成要素と改善手順【事例あり】

更新日

広告を出しているのにLPから問い合わせが来ない。その原因の多くは、ページの下のほうではなく最初の画面にあります。読まれていないのではなく、そもそもスクロールされていないからです。

この記事では、ファーストビューを構成する要素とデバイス別の推奨サイズを表と図で整理したうえで、よくある失敗3パターンと、実際のLP5例を見ながら何が違うのかを具体的に確認していきます。改善の手順まで通して読めるようにまとめました。

この記事の結論(LP ファーストビュー 早わかり)

  • ファーストビューは3要素で決まる:キャッチコピー・メインビジュアル・CTAボタン。この3つ以外は思い切って下へ回します。
  • 推奨サイズはPC 幅1000〜1200px、スマホ 幅350〜365px:高さはPC 550〜650px、スマホ 600〜650pxが目安です。
  • 流入元で置く言葉が正反対になる:検索広告からの顕在層には「他社との違い」、SNS広告からの潜在層には「なぜ必要か」を先に出します。
  • 失敗の型は3つだけ:情報過多・CTAが分かりにくい・表示速度が遅い。逆に言えば、この3つを潰すだけで大半は改善します。
  • 迷ったら:現状のLPを見ながら、どこから直すべきかをStockSunの無料相談で整理するのが最短です。
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深井嵐丸

この記事の著者

深井嵐丸

深井嵐丸

LP職人

PROJECT GROUP株式会社に入社後、Web広告事業で従事。当時、アイプチを Web広告で日本一販売した実績を持つ。

その後、独立しStockSunに参画。美容商材のCVR改善、EC施策に強みを持つ。Web広告運用者のバックグラウンドを活かし、多くのLP制作やLPOプロジェクトで成果を挙げる。

目次

LPのファーストビューとは?スクロールせずに見える範囲のこと

LP(ランディングページ)のファーストビューとは、ユーザーがページにアクセスした際、スクロールせずに最初に目に入る画面範囲のことです。PCとスマートフォンでは画面サイズが違いますが、いずれの場合も「開いた瞬間に視界に入る範囲」がファーストビューにあたります。

LPのなかで最も重要な領域とされるのは、ユーザーの多くが最初の数秒で「このページは自分に関係があるか」を判断し、興味を持てなければすぐ離脱してしまうからです。読み進めるか離脱するかの分岐点がここにあります。

ここで押さえておきたいのは、ファーストビューが「デザインの話」ではなく「情報設計の話」だという点です。おしゃれに作ることが目的ではなく、限られた面積のなかで誰に何を伝え、次に何をしてほしいのかを判断して並べる作業にあたります。だからこそ、デザイナーだけに任せきりにすると成果が出にくくなります。

「アバブ・ザ・フォールド」との関係

似た言葉に「アバブ・ザ・フォールド(Above the Fold)」があります。もとは新聞用語で、二つ折りにしたときの折り目より上の部分を指しました。新聞を手に取った人の目に最初に入る場所なので、見出しや重要な情報が置かれます。

Webでも同じ考え方が使われ、スクロール前に見える範囲という意味でファーストビューとほぼ同義として扱われます。呼び方が違うだけで、設計上考えることは変わりません。制作会社との打ち合わせでどちらの言葉が出てきても、同じものを指していると理解して問題ありません。

ヒーローエリア・キービジュアルとの違い

デザインの現場では「ヒーローエリア」「キービジュアル」という言葉も使われます。厳密には少しずつ意味が違います。

  • ファーストビュー:スクロールせずに見える範囲そのもの。面積の話
  • ヒーローエリア:ページ冒頭の主役となる大きなブロック。多くの場合ファーストビューと重なる
  • キービジュアル:訴求の核になる1枚のビジュアル。ファーストビューの中に置かれる要素の1つ

実務では厳密に使い分けないことも多いのですが、「キービジュアルを差し替えたい」と「ファーストビューを作り直したい」では作業量がまったく違います。制作会社に依頼するときは、どこまでを対象にするのかを言葉で揃えておくと見積もりのズレを防げます。

そもそもLPとは何か、通常のWebサイトと何が違うのかについては定義の記事にまとめています。

▼合わせて読みたい LPとは?ホームページとの違いと、LPが向いているケース・向かないケースを解説

ファーストビューがLPの成果を左右する3つの理由

①最初の数秒で離脱するかどうかが決まる

Webユーザーは、ページを開いてすぐに「自分にとって有益か」を見極めます。ここで魅力を感じてもらえないと、どれだけ優れた内容をLPの下部に用意していても読まれないまま離脱されます。

この判断は、文章を読んで下されるわけではありません。色の印象、写真の内容、文字の量といった視覚的な情報だけで反射的に処理されます。つまり、コピーの中身を吟味してもらえる段階に進むこと自体が、すでに一段階目の勝負なのです。

ファーストビューの分かりやすさが、その後のスクロール率と滞在時間を大きく左右します。逆に言えば、LP下部を何度も書き直しても数字が動かない場合、原因はほぼ確実に上にあります。

②CVRに直結する

LPの目的は、購入・資料請求・会員登録などのCV(コンバージョン)を獲得することです。その割合を示すCVR(コンバージョン率)を上げるうえで、ファーストビューの完成度は避けて通れません。

「このページは自分の役に立ちそうだ」と感じてもらえなければ、その先に用意した実績もオファーも届きません。ファーストビューの作り込みがCVR向上の第一歩です。

費用対効果の面でも合理的です。LP全体をリニューアルするより、ファーストビューだけを差し替えるほうが工数も費用も小さく済みます。最も面積あたりの影響が大きい場所から手を付けるのが、改善の基本的な順序です。

③広告や検索キーワードとの整合性を担保する場所だから

見落とされやすいのが、流入元との整合性です。たとえば「脱毛 自宅 安い」で検索してきたユーザーに対して、ファーストビューに「自宅で完結」「費用を抑えられる」といった情報が出ていなければ、期待とのズレが生まれて離脱します。

これは広告運用の観点でも重要です。広告文とLPの内容が噛み合っていないと、リスティング広告では品質スコアが下がり、同じ順位を取るためのクリック単価が上がります。ファーストビューの整合性は、CVRだけでなく広告費そのものにも影響するということです。

広告文や検索キーワードで作られた期待値を、ファーストビューでそのまま受け止めることが重要です。この点は後の章で詳しく扱います。

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LPのファーストビューを構成する3つの要素

ファーストビューには、LPのなかで最も重視すべき情報が凝縮されています。要素は大きく3つです。

ファーストビューを構成する3つの要素|キャッチコピー・メインビジュアル・CTAボタンの配置

①キャッチコピー(ヘッドコピー+サブコピー)

ユーザーが読み進めるかを一瞬で判断する材料です。ヘッドコピーは「どんな悩みが解決するのか」を一言で言い切ります。凝った表現よりも、要点がすぐ分かることを優先してください。

よくある失敗は、社内で使っている言葉をそのまま持ち込むことです。「トータルソリューション」「ワンストップ対応」といった表現は、社内では意味が通じても初見のユーザーには何のサービスか伝わりません。迷ったら、営業担当が初対面のお客様に説明するときの一言目を書き出してみてください。

サブコピーはその補足です。ヘッドコピーだけでは伝えきれない具体的な数字や条件を添えると、説得力が上がります。「初期費用0円」「最短3日で納品」のように、ヘッドコピーで生まれた疑問に先回りして答える役割だと考えると書きやすくなります。

②メインビジュアル(写真)

ユーザーの目を最初に引きつける「顔」にあたります。商品そのものより、その商品を使った後にどうなるのかが伝わる写真のほうが効果的です。ダイエット商材なら商品パッケージより理想の状態、業務システムなら画面より業務が楽になっている場面を選びます。

注意したいのは、デザイン性を優先してサービス内容と合わない写真を選んでしまうことです。広告で作った期待とビジュアルがズレると、その時点で信頼を失います。「かっこいいかどうか」ではなく「何のサービスか伝わるかどうか」で選んでください。

また、写真の上に文字を重ねる場合は可読性の確認が必要です。背景が明るい部分に白文字を置くと読めなくなります。半透明の黒を重ねる、文字の背後だけ帯を敷くといった処理で対応します。

③CTAボタン(行動喚起)

ファーストビューの段階でCTAを置くのは、すでにサービスを知っていて「申し込みたい」と考えているユーザーを取りこぼさないためです。

ボタン文言は「今すぐ無料体験を始める」「30秒で登録完了」のように、押した先で何が起きるかと、どれくらいの手間がかかるかを示すと反応が変わります。「詳しくはこちら」「送信」といった汎用的な文言は、何が起きるか分からないぶん心理的な抵抗が生まれます。

行き先は1つに絞るのが原則です。「資料請求」と「無料相談」を別々のページへ飛ばすと、どちらを選ぶか迷う分だけ離脱が増えます。選択肢を増やすことは親切ではなく、判断の負荷を増やす行為です。

この3要素がLP全体のどこに位置するのかは、構成の図で見ると分かりやすくなります。

LP全体におけるファーストビューの位置づけ

▼合わせて読みたい LP(ランディングページ)の基本構成とは?制作会社しか知らない重要な要素と注意点

LPのファーストビューの推奨サイズ|デバイス別

デバイスによって画面サイズは違いますが、どれも「見やすさ」「操作しやすさ」「表示スピード」を踏まえた設計が必要です。目安を表にまとめました。

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PCタブレットスマートフォン
画面の目安1920×1080px(フルHD)が主流768〜1024px幅幅375px(iPhoneなど)が目安
FVの推奨幅1000〜1200px720〜960px350〜365px
FVの推奨高さ550〜650px600〜700px600〜650px
レイアウト横並び(テキストと画像を左右に)縦向き・横向きどちらでも成立する設計に縦積み(上から順に読ませる)
注意点横幅いっぱいには広げない。文字の行が長いと読みにくくなる横向きにしたときCTAが画面外へ出ないか確認するボタンは親指が届く位置に。文字はPCより大きめに
LPのファーストビューの推奨サイズ|PCは幅1000〜1200px・高さ550〜650px、スマホは幅350〜365px・高さ600〜650px

高さは「ちょうど収める」より少しはみ出させる

ファーストビューを画面にぴったり収めると、下にまだ内容があることが伝わらず、スクロールされないことがあります。次のセクションの一部をわずかに見せると、続きがあると理解されやすくなります。

スマートフォンでは特にこの差が出ます。画面いっぱいの画像で終わっていると、1枚の広告バナーだと思われて閉じられてしまうケースがあるためです。

レスポンシブ対応は必須

ユーザーの画面サイズに応じてレイアウトを自動調整する仕組みがレスポンシブデザインです。同じLPをPCでもスマホでも快適に見せるために欠かせません。検索エンジンもモバイル対応を評価するため、後回しにすると検索順位にも影響します。

注意点として、PCで作ったレイアウトを機械的に縮小しただけでは、スマホで情報量が過剰になります。スマホ版は要素を減らす前提で設計してください。PCで4つ並べていた実績バッジを、スマホでは2つに絞るといった判断が必要です。

StockSun代表 岩野圭佑

StockSun代表 岩野 圭佑

推奨サイズはあくまで出発点で、そのまま守れば成果が出るという性質のものではありません。実際にご相談を受けるときは、まずご自身のスマートフォンでLPを開いていただきます。制作時はPCの大きな画面で確認しているので、実機で見た瞬間に「文字が小さい」「ボタンが遠い」と気づかれることがほとんどです。

ファーストビューは流入元によって変わる

ここが最も見落とされる点です。どこから来たユーザーかによって、ファーストビューに置くべき言葉は正反対になります。

流入経路によって変わるファーストビューの設計

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流入元ユーザーの状態ファーストビューで伝えることCTAの置き方
検索広告顕在層。すでに商材を探している他社との違い・料金・条件すぐ押せる位置に置く
SNS広告潜在層。商材を知らずにクリックしたなぜ必要なのか・どんな悩みが解決するか説明を挟んでからでもよい
メール・LINEすでに接点がある今回のオファーの中身先頭に置いてよい
自然検索情報収集の段階知りたい情報の要約売り込みを前に出さない

同じ商材でも、リスティング広告用とSNS広告用でファーストビューを作り分けるのはこのためです。1枚のLPをすべての流入元で使い回すと、どの層にも中途半端に映ります。

とはいえ、いきなり4パターン作る必要はありません。まずは最も予算を投じている流入元に合わせて1本を最適化するところから始めてください。そのうえで、明らかに層が違う流入元がある場合に分岐させます。

StockSun代表 岩野圭佑

StockSun代表 岩野 圭佑

「ファーストビューを直したい」というご相談で、まず伺うのは流入元です。広告の管理画面を見ずにコピーだけ書き換えても、当たるかどうかは運になります。どのキーワードで、いくらのクリック単価で人を集めているのか。そこまで見て初めて、置くべき言葉が決まります。

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ファーストビューを魅力的にする6つのポイント

①ペルソナを具体的に決める

誰に向けたページなのかが曖昧なままだと、コピーもビジュアルもぼやけます。ただし、年収や家族構成、休日の過ごし方まで細かく作り込む必要はありません。広告の配信設定でセグメントできる粒度で十分です。

具体的には、年齢層・性別・地域・検索しているキーワード・抱えている課題の5つが決まれば書き始められます。細かすぎるペルソナは、社内で議論した満足感だけが残り、実際のコピーに反映されないことが多いためです。

②「何のLPなのか」をひと目で理解させる

商品名やサービス名だけでは、初見のユーザーには伝わりません。「誰の、どんな悩みを、どう解決するのか」が3秒で分かる状態を目指してください。

確認方法として有効なのが、社外の人にファーストビューだけを3秒見せて、何のサービスか説明してもらうテストです。社内の人間は前提知識があるため判定役になりません。友人や取引先など、商材を知らない人に見てもらってください。

③実績や権威付けを添える

「導入実績◯◯社」「専門機関の認定」など、客観的な評価を数字や媒体名とあわせて示すと信頼につながります。受賞歴や口コミ評価の抜粋をファーストビューに置くだけでも印象が変わります。

ただし出典が示せない数字は載せないでください。広告審査で止まるだけでなく、信頼を損ないます。「業界No.1」のような表現も、根拠となる調査の出典を明示できない場合は景品表示法上の問題になり得ます。

実績が少ない段階であれば、無理に数字を作る必要はありません。創業年数、専門資格、対応可能な範囲といった事実だけでも信頼の材料になります。

④写真は「使い回し感」を避ける

視覚情報はテキストより速く伝わるからこそ、素材選びが効きます。よく見かけるストックフォトより、自社で撮影した写真のほうがブランドの印象は上がります。

特に、他社のLPでも見たことのある人物写真は避けてください。同じ業界で同じ素材が使われていると、それだけで「よくある会社」に見えてしまいます。撮影の予算が取れない場合でも、実際のスタッフや作業風景をスマートフォンで撮ったほうが、結果的に伝わることがあります。

⑤CTAにマイクロコピーを添える

ボタンの周囲に置く短い補足文がマイクロコピーです。「効果がなければ返金します」「入力は30秒で完了します」のように、迷っている人の不安を1行で消す役割を果たします。

効きやすいのは、押した後に何が起きるかを説明するタイプです。「しつこい営業はいたしません」「その場で料金が分かります」といった一文があるだけで、押すハードルが下がります。ボタンの文言を何度も書き換えるより、周囲に1行足すほうが効果が出ることも多いので、先に試す価値があります。

⑥オファーを具体的に示す

「今申し込むと何があるのか」を明示します。無料体験や送料無料など、最初の一歩のハードルを下げる要素は特に効果的です。

期間や数量の限定を添える場合は、実際に限定されている場合のみにしてください。常時「今月限定」と表示し続けると、景品表示法上の有利誤認にあたるおそれがあります。訴求の強さより、事実であることを優先します。

LPのファーストビューでよくある失敗3パターンと対策

ファーストビューの失敗は、驚くほど同じ3つの型に収まります。逆に言えば、この3つを潰すだけで大半は改善します。

ファーストビューのよくある失敗3パターン|情報過多・CTAが分かりにくい・表示速度が遅い

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失敗パターン起きていること数値に出る症状対策
情報過多伝えたい要素をすべて詰め込んでいる直帰率が高い/スクロール率が低い訴求を1つに絞り、残りは下へ回す
CTAが分かりにくいボタンが背景に埋もれている・下層にしかない滞在時間はあるがCVRが低い本文と違う色にし、視線が集まる位置へ
表示速度が遅い画像や動画が重く、読み込みに数秒かかる直帰率が高い/スマホだけ極端に悪いWebP化・不要なスクリプトの削除

①情報過多で何を訴求しているのか分からない

キャッチコピー・実績・CTA・写真・キャンペーン情報をすべて詰め込んだ結果、画面が渋滞している状態です。強調したい要素が複数あると、ユーザーはどれも読みません。

この失敗は、社内の合意形成の結果として起きることがほとんどです。営業は料金を、開発は機能を、経営は実績を載せたい。それぞれの主張を全部入れると、この形になります。

対策は優先順位を1つに絞ることです。ファーストビューで伝えられるのは1つだけと考え、残りはスクロール後に回します。ビジュアルが商品を語るなら、テキストはキャッチコピーだけにするといった役割分担も有効です。

②CTAが分かりにくい

ファーストビューにCTAがない、あるいは背景に埋もれて見えないケースです。「申し込む」ボタンが下層にしかないと、すぐ動きたいユーザーの行動を止めてしまいます。

ブランドカラーで統一されたきれいなデザインほど、この失敗が起きやすくなります。全体が青系でまとまっているところに青いボタンを置くと、デザインとしては整っていてもボタンとして認識されません。

対策は、視線が集まる位置に置き、本文とは違う色を使うことです。あわせてボタン文言にメリットと所要時間を入れると、クリックの理由が生まれます。

③表示速度が遅い

高解像度の写真や動画を無圧縮で並べると、表示に数秒かかります。読み込みが終わる前に離脱されれば、どんなに良いコピーも見られません。

対策は画像をWebPなどの軽い形式に変換すること、そして不要なスクリプトやプラグインを削ることです。表示速度が上がるだけで離脱率が下がるケースは珍しくありません。

現状の速度は、Googleが提供するPageSpeed Insightsで無料で計測できます。まずスマートフォンのスコアを確認してください。PCでは問題なくても、モバイル回線では読み込みに時間がかかっているケースが多くあります。

ファーストビューの良い例と悪い例|何が違うのか

同じ商材でも、ファーストビューの作り方だけで印象は大きく変わります。次の図は、要素の量とCTAの見え方に絞って対比したものです。

ファーストビューの良い例と悪い例の比較|訴求が絞られCTAが明確かどうかで差が出る

悪い例は、文字が詰まっていて何を売りたいのかが読み取れません。ボタンも背景と同系色で埋もれています。情報量が多いほど親切だと考えると、この形に近づきます。

良い例は、伝えることを1つに絞り、ビジュアルを大きく取り、ボタンを本文と違う色で目立たせています。要素を足すのではなく引くほうが、結果として伝わります。

ファーストビューの参考事例5選

ここからは実際に公開されているLPを見ながら、ファーストビューで何をしているのかを確認していきます。業種もデザインの方向性も異なりますが、共通しているのは訴求が1つに絞られていることです。

①伴走LP|数字を大きく置いて価格の不安を先に消す

伴走LPのファーストビュー|キャッチコピーと料金訴求を大きく配置した例

StockSunが提供する伴走LPのファーストビューです。「CVR爆上げLP制作で、売上2倍に!?」というヘッドコピーの下に、初期費用50%OFF・月額5万円・ヒートマップ無料設置・月1回の改善レポートという条件を円形のバッジで並べています。

LP制作サービスで最初に生まれる疑問は「いくらかかるのか」です。その答えをファーストビューで先に出すことで、料金を調べるための離脱を防いでいます。背景に制作したLPを敷き詰めているのも、実績の量を言葉ではなく面積で示す狙いです。

②コーチングサービス|CTAを2箇所に置いて取りこぼしを防ぐ

コーチングサービスのファーストビュー|キャッチコピーと3つの特徴バッジ、申込ボタンを配置した例

オンラインコーチングサービスのファーストビューです。「信頼できるコーチと共に、もっと手軽に、続けやすく」というコピーの下に、完全オンライン・1on1サポート・10日間無料トライアルの3点を並べています。

注目したいのはCTAの配置です。

同じLPでCTAボタンの位置を示した図|画面右上のヘッダーと中央下部の2箇所に配置

ヘッダー右上と画面中央下部の2箇所に、いずれも同じ申し込み先へのボタンを置いています。行き先を1つに統一したうえで入り口だけ複数用意する形なので、選択肢を増やして迷わせる問題は起きません。緑色のボタンが赤系のデザインのなかで浮いて見えるのも意図的です。

③サウナ施設|スマートフォン向けに縦へ積み上げる

サウナ施設のスマートフォン向けファーストビュー|キャッチコピー・3つの効果・価格・クーポンを縦に配置した例

スマートフォン向けに設計されたファーストビューです。上から順に、新規キャンペーンの告知、キャッチコピー、3つの効果、通常価格と体験価格、クーポンの案内と積み上げています。

PCの横並びレイアウトと違い、スマートフォンでは上から読ませる順番そのものが設計対象になります。この例では「何が得られるか」→「いくらか」→「どう申し込むか」の順に並んでおり、読み進めるほど申し込みに近づく構造です。通常価格を先に見せてから体験価格を出すのは、後述するアンカリングの応用にあたります。

④税理士事務所|専門性の掛け合わせで差別化する

税理士事務所のファーストビュー|相続税申告から不動産の売却・活用までワンストップ対応を訴求した例

「相続税申告から相続不動産の売却・活用までワンストップ対応」というコピーで、不動産の専門家と相続専門税理士の掛け合わせを打ち出しています。士業は差別化が難しい業種ですが、対応範囲を組み合わせることで独自性を作った例です。

「無理な営業はいたしません」「初回相談0円」といったバッジは、依頼をためらう理由を先回りして消す役割を果たしています。電話番号を受付時間つきで大きく掲載しているのも、この業種の顧客層に合わせた判断でしょう。

⑤家庭教師サービス|条件を絞ることで強みに変える

家庭教師サービスのファーストビュー|講師を限定することで品質訴求につなげた例

「講師は医学生のみ」と条件を狭めたうえで、「最高品質の家庭教師がオーダーメイドで指導」につなげています。対象を絞ることは、選択肢を減らす代わりに選ぶ理由を明確にする手法です。

加えて「4,000人以上の医学生が登録」「月々の仲介料0円」「何度でも無料で講師変更可能」の3点で、品質・費用・リスクの不安に順番に答えています。黒基調のデザインで高級感を出しつつ、CTAだけをオレンジにして目立たせている点も参考になります。

デザインの参考事例をもっと見たい場合は、ギャラリー記事にまとめています。

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売れるLP(ランディングページ)の構成とは?必要な要素や作り方を徹底解説

StockSun代表 岩野圭佑

StockSun代表 岩野 圭佑

ご相談いただくLPの多くは、悪い例のほうに寄っています。伝えたいことが多いのは事業への自信の裏返しなので、責められる話ではありません。ただ読む側は、自分に関係があるかどうかしか見ていません。削る作業こそ第三者と一緒にやったほうが早く進みます。

LPのファーストビュー改善手順

成果が出ていない場合は、思いつきで直す前に手順を踏んでください。計測して、仮説を立てて、テストする。この順番を守るだけで無駄な作り直しが減ります。

ファーストビュー改善に使うLPOのサイクル

①ヒートマップとアナリティクスで離脱ポイントを把握する

ヒートマップを使うと、どこがクリックされ、どこでスクロールが止まっているかを可視化できます。Googleアナリティクスでは直帰率・滞在時間・デバイス別の離脱率を確認し、特定の端末で離脱が多くないかを見ます。

ここで確認したいのは、ファーストビューより下がどれくらい読まれているかです。スクロール率が極端に低ければ原因はファーストビューにあり、下まで読まれているのにCVしていなければ原因はオファーや申込フォームの側にあります。この切り分けをせずに手を付けると、直す場所を間違えます。

②ABテストでキャッチコピーとCTAを検証する

離脱ポイントが分かったら、2パターンを同時に走らせて比べます。変える要素は一度に1つだけにしてください。複数同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。

たとえばCTAなら「無料登録はこちら」と「30秒で完了!今すぐ無料登録」を比べる、といった具合です。勝ったパターンを基準に、次の要素へ進みます。

注意点は、判断に足るデータが溜まる前に結論を出さないことです。1日や2日の差は誤差の範囲に収まることが多く、少ない件数で勝敗を決めると誤った方向に進みます。アクセス数が少ないLPの場合は、ABテストより先にヒートマップで明らかな問題を潰すほうが早く成果につながります。

③画像を軽くして表示速度を上げる

読み込み途中での離脱が多い場合は、画像をWebP形式に変換し、不要なアニメーションや動画を削ります。コピーを変えるより先に効果が出ることもあります。

あわせて、ファーストビューより下の画像を遅延読み込み(lazy loading)にする方法も有効です。最初の画面に必要な画像だけを先に読み込ませることで、体感の表示速度が上がります。

この改善サイクル全体はLPOと呼ばれます。考え方と手順は専用の記事で解説しています。

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ファーストビューのコピーライティング|離脱を防ぐ考え方

キャッチコピーは感覚で書くものと思われがちですが、効きやすい型はある程度決まっています。

  • フレーミング効果
    同じ内容でも伝え方で印象が変わる性質です。「30%の人が失敗する」より「70%の人が成功する」のほうが前向きに受け取られます。
  • バンドワゴン効果
    多くの人が選んでいるものは安心されます。「導入◯◯社」「利用者の◯割が継続」といった事実がある場合は有効です。
  • アンカリング効果
    最初に示した数字が基準になります。通常価格を先に見せてから割引後の価格を出すのはこの応用です。

書き出すときは、機能ではなくベネフィットに言い換えるところから始めてください。「AI搭載の分析機能」は機能の説明ですが、「毎週3時間かかっていた集計が5分で終わる」はベネフィットです。ユーザーが知りたいのは、それを使うと自分の何が変わるのかだけです。

もう1つ有効なのが、ターゲットを名指しすることです。「経理担当者の方へ」「創業3年以内の法人様へ」と冒頭に置くだけで、当てはまる人の読む姿勢が変わります。全員に向けた言葉は、結果として誰にも刺さりません。

ただしテクニックより先に、流入元と噛み合っているかを確認してください。心理効果は、そもそも読まれている前提でしか働きません。

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ファーストビュー単体ではなく、LP全体として何を確認すべきかを整理した資料があります。StockSunでは品質基準を48項目のチェックリストとして明文化し、無料で配布しています。

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ファーストビューに関わる項目は「② 構成・コピー」に集まっています。制作会社の提案を評価する物差しとしても使えます。

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ファーストビューを自社で直すか、制作会社に頼むか

ファーストビューの改善は、コピーの差し替えやボタンの色変更なら社内でも進められます。一方で、訴求軸そのものを組み替える場合は外部の視点を入れたほうが早いことが多いです。

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やりたいこと自社で対応できるか判断の目安
コピーの文言変更できるLPの編集権限があれば当日中に反映できる
ボタンの色・文言変更できる効果が出やすく、最初に試す価値がある
画像の差し替え条件つきでできる素材があれば可能。撮影が必要なら外注
訴求軸の組み替え外部の視点があると早い社内だけだと前提を疑いにくい
流入元別の作り分け外注が現実的広告運用とセットで設計する必要がある

自社の商材を知りすぎていると、「これは説明しなくても伝わる」という思い込みが生まれます。初見のユーザーがどこでつまずくかは、外から見たほうが分かります。

依頼先を検討する場合は、目的別に比較した記事を参考にしてください。制作の流れを先に把握しておくと、見積もりの内訳も読み解きやすくなります。

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StockSun代表 岩野圭佑

StockSun代表 岩野 圭佑

550社以上のご支援のなかで、ファーストビューだけを直して数字が動いたケースは確かにあります。ただ同じくらい、広告のターゲティングを変えるほうが効いたケースもありました。どちらが原因かは数値を見れば切り分けられます。作り直す前に、まず現状を見せてください。

LPのファーストビューに関するよくある質問

ファーストビューとは何ですか?

ユーザーがページにアクセスした際、スクロールせずに最初に目に入る画面範囲のことです。新聞用語に由来する「アバブ・ザ・フォールド」もほぼ同じ意味で使われます。

ファーストビューの推奨サイズはどれくらいですか?

PCは幅1000〜1200px・高さ550〜650px、スマートフォンは幅350〜365px・高さ600〜650pxが目安です。PCの画面解像度は1920×1080pxが主流ですが、横幅いっぱいには広げないほうが読みやすくなります。

ファーストビューに何を入れればいいですか?

キャッチコピー、メインビジュアル、CTAボタンの3つです。実績やオファーを添える場合も、伝える軸は1つに絞ってください。要素を増やすほど、どれも読まれなくなります。

CTAボタンはファーストビューに置くべきですか?

置いたほうがよいケースが多いです。すでにサービスを知っていて申し込みたいユーザーの行動を取りこぼさずに済みます。ただし潜在層が多い流入元の場合は、説明を挟んでからのほうが機能することもあります。

ファーストビューを改善したのに成果が変わりません

原因がLP側ではなく広告側にある可能性があります。ターゲティングがずれていて、そもそも見込み客に届いていない場合、ファーストビューを何度直しても数字は動きません。広告の管理画面とセットで確認してください。

流入元ごとにLPを分けるべきですか?

予算が許すなら分けたほうが成果は上がります。検索広告からの顕在層とSNS広告からの潜在層では、ファーストビューに置くべき言葉が正反対になるためです。難しい場合は、主要な流入元に合わせて1本を最適化してください。

ファーストビューに動画を使うのは効果がありますか?

商材によります。実際に動く様子を見せたほうが伝わるサービスでは有効ですが、読み込みが重くなる点には注意が必要です。自動再生の音声はほとんどの場合、離脱の原因になります。まずは静止画で訴求を固めてから検討してください。

まとめ|ファーストビューは足すより引くほうが伝わる

LPのファーストビューとは、スクロールせずに最初に目に入る画面範囲のことです。ユーザーは最初の数秒で読み進めるかどうかを決めるため、ここでの分かりやすさがLP全体の成果を左右します。

構成する要素はキャッチコピー・メインビジュアル・CTAボタンの3つ。推奨サイズはPCが幅1000〜1200px、スマートフォンが幅350〜365pxが目安です。そして失敗の型は情報過多・CTAが分かりにくい・表示速度が遅いの3つに収まります。

参考事例で見たとおり、業種もデザインも違うLPに共通していたのは、訴求が1つに絞られていることでした。要素を足すほど親切になるように感じますが、実際には逆です。

忘れてはいけないのが、流入元によって置くべき言葉が変わることです。同じ商材でも、検索広告から来た人とSNS広告から来た人では知りたいことが違います。StockSunでは、広告とLPをセットで見たうえで改善のご提案をしています。まずは現状をお聞かせください。

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